異世界で生きていく。

モネ

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第ニ章の話

北の森へ

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翌朝、目覚めて身支度をした。
今日から森に入る。
長めのパンツを履いて、あたたかくする。
どれくらい寒いのかもわからないし、戦闘もどうなるのか。

「トントン」
「はーい」
「俺だ、準備できてたら朝食を食おう」
「はい。」
昨日と同じく宿屋の食堂で朝食だ。
「今日から体力使うからな、ちゃんと食っとけよ」
「はい!お腹空いてるのでたくさん食べれます!」
今朝はパンにベーコンエッグ、サラダ、具沢山スープだ。
モリモリと食べた。
お昼は作ってきたものでさっとすますことにした。

朝食をすませて支度をして宿を出てギルドに寄った。
レンさんがギルマスと話している間に私は昨日作ったものを納品して買取ってもらった。
「あの特に不足しているものってなんですか?」
「はい、ポーション、消毒液が主ですかね。あとは毒消しとかです。」
毒消しか。まだ作ったことはないんだよね。
「わかりました、ありがとうございます。」

「レンさん、お待たせしました。」
「あぁ、大丈夫だ。」
「調合したものをありがとうございます!助かりました。道中お気をつけてくださいね。」
「はい!」
挨拶をして出発した。

「歩くが大丈夫か?」
「はい、大丈夫です!でも確かに春だけどまだ寒いですね。ローブと帽子があるから防寒になってますが。」
「あぁ、森の中はもっと寒いんだ。野営中あったかくしとかないとな。」
「はい、ごはんにあったかいものを用意しますね!」
「あぁ、楽しみにしてるよ。」
2人で歩いているとたまに冒険者が通る。

「だいたい歩いている人は冒険者ですか?」
「あぁ、だいたいそうだな、商人はこの辺では馬車だろうな。寒いしここから出たら次の街に行くやつばかりだ。」
「北門からでたらまた新たな街があるのですか?」
「あぁ、距離はあるが街があるな。」
「私も慣れてきたら違う街行ってみたいです。色々経験して成長していかないとです。」
「そうか、でも経験するのはいいことだ。俺も色んな街に行くのは好きだな。その街の特色があるし、経験もできる。」
「はい、レンさんはしばらくはマリンに?」
「あぁ、しばらくいるがマリンから依頼で違う街に行くこともあるしその時によって違う。たまに商人の護衛とかの依頼もあるからな。」
「護衛ですか?」
「あぁ、護衛はAランク以上で受けることができる。自分の身と商人と荷物も守らないとなんねぇから難しいんだ。」
「そうなんですね、確かに大変そうだし、責任重大ですね!」
「あぁ。人といるの好きなやつは楽しいかもな。」
「そうですね!私もレンさんと依頼できて楽しいです!」
「俺もだよ。もう少ししたら早いけど昼飯がてら休憩しよう。北の森は寒いのもあるが、暗くなるのも早いから少し早めに野営準備をしないとなんねぇからな。」
「はい!今日中には森の中なんですね。」
「あぁ、でもまだ浅いところだ。大丈夫だ、いくつか野営できそうな場所は知っている。」
「はい!私はごはん係頑張ります!」
「あぁ、楽しみにしている。」

しばらく歩いて行くと道沿いに大きな石のあるスポットがあったのでそこでお昼を取ることにした。
少しひんやりするのであたたかいコーヒーを出してその間に昼食の準備をする。
レンさんは焚き火の火おこしをしてくれてコーヒーを飲んでいる。
昼食は買ったパンとスープで簡単に。
スープは焚き火で温めててもらう。

「すみません、出したりあたためたりだけですが。」
「いや、豪華だよ。夜飯が早めだからな。」
「はい、夜はボリュームあるものにしますから。」
「ありがとう、楽しみにしてるよ。」

さっと昼食をすませて、お茶を飲んでゆっくりしてからまた歩き出した。
朝晴れてたのに少し曇り出した。
「曇ってきてますが、雨は大丈夫でしょうか?」
「北の森はだいたい曇りなんだよ、雨や雪はわかんねぇな。多分大丈夫だとは思うが。」
雪国のような感じかな。
「ひんやりしてますもんね。スックは大丈夫?」
「スック!」
スックはローブの中に入っている。
「スックは森の中で生きている生き物だから大丈夫だろ。ローブの中にいるてことはそこがあったかい場所なんだな。さっきローブの中で寝てたからあったかいってことだ。」
「なら良かったです。」
「そろそろ森に入る。」
「はい!大きいですね!本当に。」
「あぁ、木も大きさが違うだろ?」
「はい!上が見えないくらい。そしてどこまでも続いてます。」
「あぁ、魔物も多いらしいから気をつけろよ。」
「はい。」

いよいよ北の森へはいる。
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