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第四章の話
真夏の発熱
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ん?なんか涼しい。
おでこもひんやりして気持ちいい。
あれ?確か浜辺で休憩していたはずだけど、それですごく暑くて。
ゆっくり目を開けると見慣れた景色。
というか宿の私の部屋の天井。
いつのまに帰ってきたのだろう。
「モエ、目が覚めたか?」
「え?」
レンさん?なんで私の部屋に。
見るとレンさんが覗き込んでいた。
「あっ、はい、ここは私の部屋ですよね?」
「あぁ、モエは浜辺に倒れてて。ここまで運んだ。熱中症と疲れからくる熱だ。水飲めるか?寝てる時にスプーンで少し飲ませたが、喉乾いてるだろ?」
「あっ、はい。いただきます。」
レンさんはグラスに入ったお水をくれた。
確かに自分が熱っぽいのがわかる。
「熱はまだあるな。」
そう言ってレンさんが私の額に手を当てた。
「待ってろ、ケイに連絡する。」
レンさんは部屋についている電話のようなものでケイさんに連絡した。
「部屋に戻ってからモエにクリーンをかけたが、汗かいたなら拭いて着替えた方がいい。ケイが今体を拭くタオルや飯を持ってきてくれるそうだ。医者には診てもらって薬ももらっているから飯の後に飲まねぇとな。」
「はい。そんなにご迷惑をかけて。すみません。」
「いや、迷惑なんかじゃねぇよ。帰り道に浜辺に倒れてるの見かけて近くに行ったらスックがいたからモエだとわかった。今日暑かったしな。材料調達もほどほどにな。」
「はい、ありがとうございます。レンさんが通りかかってよかったです。今後気をつけます。」
しばらくしてケイさんがやってきた。
「モエさん!大丈夫ですか?」
「まだ熱っぽい感じはありますが、大丈夫です。」
「汗かきましたよね。お湯とタオルです。お食事もありますがどちらから先にしますか?」
「身体拭いて着替えから先にさせてもらいます、ありがとうございます。」
ゆっくりだが歩けばするので洗面所に行き、身体を拭いて顔も洗った。
涼しめのルームウェアに着替えて戻った。
「すみません、ありがとうございます。スッキリしました。」
「それはよかったです。さぁ、食事にしましょうか。テーブルで召し上がりますか?」
「はい、ありがとうございます。」
ケイさんは丁寧な手つきで食事の用意をしてくれた。
あたたかいスープに鶏肉と野菜が入ったリゾット。
レンさんも食事をしていなかったらしく一緒に食べることになった。
「モエ、沢山食え。ゆっくりでいい。」
「はい、ありがとうございます。いただきます。」
ゆっくりとスープを口につけるとじんわりと染み渡る野菜やお肉の味。
とても食べやすい。
リゾットも具材が細かく切ってあって食べやすくて美味しい。
きっと体調不良でも食べやすいようにしてくれてるんだな。
とてもありがたい。
「ケイさんお気遣いありがとうございます。とても美味しくて食べやすいです。」
「よかったです。栄養取らないとですしね。食事の後に薬もありますから、薬飲んだらまたゆっくり休んでください。夕食も食べやすい物をお部屋にお持ちしますので。」
「そんな、ご迷惑をおかけできません。」
「いえ、これは私もですがキッチンスタッフの意見でもありますし、メニューも考えて支度してくれているので気にしないでくださいね。スタッフもモエさんと働いた仲間ですから心配していました。」
「ありがとうございます。お言葉に甘えます。」
キッチンの料理長のおじさんや他の皆さんもとても良い人でよくしてくれている。
元気になったら何かお礼をしたいな。
「モエは色々気にせずに今は元気になることだけ考えてゆっくりしたらいい。」
「ありがとうございます。レンさん。レンさんもごはんちゃんと食べてくださいね。」
「あぁ、ありがとう。」
食事を済ませて薬を飲んでからまたベットに横になった。
額に氷袋をのせてくれて、とても気持ちいい。
そういえば熱が出るのはこの世界にきて初めてだし、元の世界でもいつ熱が出たことがあったのか覚えていない。
それくらい久々だ。
「モエ、ゆっくり休め。旅も続いてたから疲れたんだろ。今日はここにいるよ。スックの相手してるから。」
「はい、では少し寝かせてもらいますね。ありがとうございます。」
それだけ言って私はまた眠りについた。
おでこもひんやりして気持ちいい。
あれ?確か浜辺で休憩していたはずだけど、それですごく暑くて。
ゆっくり目を開けると見慣れた景色。
というか宿の私の部屋の天井。
いつのまに帰ってきたのだろう。
「モエ、目が覚めたか?」
「え?」
レンさん?なんで私の部屋に。
見るとレンさんが覗き込んでいた。
「あっ、はい、ここは私の部屋ですよね?」
「あぁ、モエは浜辺に倒れてて。ここまで運んだ。熱中症と疲れからくる熱だ。水飲めるか?寝てる時にスプーンで少し飲ませたが、喉乾いてるだろ?」
「あっ、はい。いただきます。」
レンさんはグラスに入ったお水をくれた。
確かに自分が熱っぽいのがわかる。
「熱はまだあるな。」
そう言ってレンさんが私の額に手を当てた。
「待ってろ、ケイに連絡する。」
レンさんは部屋についている電話のようなものでケイさんに連絡した。
「部屋に戻ってからモエにクリーンをかけたが、汗かいたなら拭いて着替えた方がいい。ケイが今体を拭くタオルや飯を持ってきてくれるそうだ。医者には診てもらって薬ももらっているから飯の後に飲まねぇとな。」
「はい。そんなにご迷惑をかけて。すみません。」
「いや、迷惑なんかじゃねぇよ。帰り道に浜辺に倒れてるの見かけて近くに行ったらスックがいたからモエだとわかった。今日暑かったしな。材料調達もほどほどにな。」
「はい、ありがとうございます。レンさんが通りかかってよかったです。今後気をつけます。」
しばらくしてケイさんがやってきた。
「モエさん!大丈夫ですか?」
「まだ熱っぽい感じはありますが、大丈夫です。」
「汗かきましたよね。お湯とタオルです。お食事もありますがどちらから先にしますか?」
「身体拭いて着替えから先にさせてもらいます、ありがとうございます。」
ゆっくりだが歩けばするので洗面所に行き、身体を拭いて顔も洗った。
涼しめのルームウェアに着替えて戻った。
「すみません、ありがとうございます。スッキリしました。」
「それはよかったです。さぁ、食事にしましょうか。テーブルで召し上がりますか?」
「はい、ありがとうございます。」
ケイさんは丁寧な手つきで食事の用意をしてくれた。
あたたかいスープに鶏肉と野菜が入ったリゾット。
レンさんも食事をしていなかったらしく一緒に食べることになった。
「モエ、沢山食え。ゆっくりでいい。」
「はい、ありがとうございます。いただきます。」
ゆっくりとスープを口につけるとじんわりと染み渡る野菜やお肉の味。
とても食べやすい。
リゾットも具材が細かく切ってあって食べやすくて美味しい。
きっと体調不良でも食べやすいようにしてくれてるんだな。
とてもありがたい。
「ケイさんお気遣いありがとうございます。とても美味しくて食べやすいです。」
「よかったです。栄養取らないとですしね。食事の後に薬もありますから、薬飲んだらまたゆっくり休んでください。夕食も食べやすい物をお部屋にお持ちしますので。」
「そんな、ご迷惑をおかけできません。」
「いえ、これは私もですがキッチンスタッフの意見でもありますし、メニューも考えて支度してくれているので気にしないでくださいね。スタッフもモエさんと働いた仲間ですから心配していました。」
「ありがとうございます。お言葉に甘えます。」
キッチンの料理長のおじさんや他の皆さんもとても良い人でよくしてくれている。
元気になったら何かお礼をしたいな。
「モエは色々気にせずに今は元気になることだけ考えてゆっくりしたらいい。」
「ありがとうございます。レンさん。レンさんもごはんちゃんと食べてくださいね。」
「あぁ、ありがとう。」
食事を済ませて薬を飲んでからまたベットに横になった。
額に氷袋をのせてくれて、とても気持ちいい。
そういえば熱が出るのはこの世界にきて初めてだし、元の世界でもいつ熱が出たことがあったのか覚えていない。
それくらい久々だ。
「モエ、ゆっくり休め。旅も続いてたから疲れたんだろ。今日はここにいるよ。スックの相手してるから。」
「はい、では少し寝かせてもらいますね。ありがとうございます。」
それだけ言って私はまた眠りについた。
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