陽のあたる場所

復興のキーマン

復興のキーマン32

「っ!!…ばっ…フク何考えてんの!?

そんな言葉気にしなくていいよっ!!


その先生の方が頭おかしいんだからっっ!!


ごめんフク…私が余計な話しちゃったから…」


「ちげぇよ…真央のせいじゃない…。

俺だってそんな話くだらねぇって思って気にしてなかったのに…

母ちゃんに話したら『お母さんもそう思うわ。先生と同じ意見だわ。』

とか言われて…


まさか母ちゃんにそんな事言われると思わなくて…

ワケわかんなくなっちゃって……」


「はぁ!?

おばさんがそんな事言ってきたの!?

信じらんないっ!!!!


フク、そんな言葉一切気にする必要ないよっっ!!


おばさんもどうかしてるよっ!!」




真央、分かってるよ…。


真央はきっとそう言ってくれるだろうって…。




でも、思考に脳が追いつかないんだ…。





「…でも、それから母ちゃんと言い合いになって…

俺が泣き出したら…


今度は『大丈夫？幸子はいつも溜め込んじゃうから

今までお母さんに言えない事いっぱいあったんじゃないの？』

とか言われて…



昔話した幼稚園の時の事思い出して…


それから今までずっと言えなかった嫌な事…


走馬灯のように思い出しちゃって…


思い出したら苦しくて…うまく息ができなくなって…」


「…過呼吸？」


「って言うのかな…？

俺は初めてなったからわかんない…。



それからずっと震えが止まらなかったり…動悸がしたり…

また思い出しては動揺して…



ずっと身体がおかしくて……」



「ねぇフク、もしかして…


それってパニック障害じゃないの？」