陽のあたる場所2

こたろ

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不実な策略

不実な策略4

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「マジかよっ!?w 離婚早っ!!w

しかも来月入籍してバンコクって…ww


何?相手はタイ人なの!?」


「ううんw 日本人だよw

なんか仕事でバンコク行くらしくてさ、一緒に来て欲しいって言うから…w

『え?バンコク!?行ってみたかったから優子も行く行く~っ!w』って感じてw


もう一緒に行くなら籍入れちゃおうかなって感じでさ(笑)」


「ずいぶんと軽いノリだなぁ(笑)


…でもまぁいいんじゃない!?

人生一度きりだしね♪ w」


「でも去年結婚パーティー来てもらったばっかなのにもう離婚しちゃってごめんね(笑)」


「いや、むしろあの日はかなり遅れちゃってごめん…。」


「そうだったよね!?w 最後の方に来たからビンゴも終わっちゃってて…w


あの日は結局さっちゃんとほとんど話せなかった気がする(笑)」


「…あの日はホント申し訳ない。」


「いやいやw 来てくれただけで嬉しいからw 仕事忙しかったんでしょ?」


「確かにあの日は仕事で元々遅れてたんだけどさ…

あの頃精神的に参ってて、人に会うのが億劫になってて…。」


「さっちゃんは繊細だからなぁw」


「なんか時々手足の震えが止まらなくなったりしててさw

だから人に会うのがコワくて…


実はお酒何本も買ってさw

駅のトイレの中で飲み切って、お酒の力を借りてやっと会場に向かったんだよね(笑)」


「ぇえ!?ホントに!?w

…え、まさかさっちゃん…

あの時急に痩せたなぁって思ったけど……それも関係あるの!?」


「あ~…痩せたの気づいてたんだ?w

精神的にヤラれて実は1ヶ月で8キロも痩せちゃってさw」


「え~っ!?さっちゃん、そんな状況でわざわざ来てくれたのっ!?

ホントありがとねぇっ!!」


「いや…元々遅れてたのに、酒なんて飲んでて申し訳ない…。情けないわ…。」


「いいっていいって!w

もうっ!さっちゃんは気にし過ぎなんだよっ!

さっちゃんは昔から真面目過ぎるんだよっ!w

もっと優子みたくお気楽に生きなよ!?(笑)」


「あははw

こんな気のちっちゃい奴なのに男なりきろうだなんて、その時点で人生間違ってたのかもな(笑)


「…ってかさっちゃん!w」


「…え?」


「さっきから思ってたけどさw

さっちゃん、もう既に仕草が女っぽくなってきてる!(笑)」


「…え?マジ!?(笑)」




「アハハっw おかえりなさい♪


”女”のさっちゃん!!」
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