陽のあたる場所2

こたろ

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思考と嗜好

思考と嗜好22

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「ホントそうだよっ!!

加藤さんのお骨も葬儀も全部叔父さんに任せておきながらお金だけ貰うだなんてっ!!!」


「だからあの女は俺も大嫌いなんだわっ!全く信用できねぇっ!!」


私は篤史が以前から加藤さんの奥さんを”嫌い”と言っていたのは

てっきり加藤さんに彼女を取られた負け惜しみも多少あって言ってるものだと思っていたけど…

この話を聞いて、篤史は純粋に加藤さんと事を思って別れる事を勧めていたのだと思った…。


だからと言って、今更亡くなった加藤さんの事を話すより、私達2人の未来の方が大切なワケで……


『幸子が調べてくれた物件、今日3軒観に行ってきたわ!』


2017年1月19日ーー


篤史は仕事が終わった後、私がネットで調べたオススメの安い物件を独りで見学しに行き、その後にLINEを送ってきたーー。


『で、どうだった?ヽ(*´∀`)

良い物件あった!?(≧∇≦)』


『それがさ、幸子と話していた例の◯◯の物件観に行ったら良かったから即決しようと思ったのさ!』


例の物件とは私が篤史に勧めていた家賃3万で好立地の安価な物件のことだった(笑)


『うん(・・?)

即決しようと思ったのに即決しなかったの!?』


『内見行って、その物件契約する話になったけど結局断ってきたわ!』


『なんで!?(ノ_<)

何か問題あったの!?』


『いや、物件には問題ないし契約しようと思ったんだけどよ、詳しいことは後で話すわ!』


『え!?気になる!物件に問題無いのに断るだなんてっ!!(>_<)理由が気になるよっ!!』


『気になるか笑』


『そりゃ気になるよ(>_<)』


『あはは(笑)

実はさ、契約しようと思ったらちょうどその時に元カミさんらしき人が階段上がって来たのさっ!!笑』
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