陽のあたる場所２

激動のスイッチ

激動のスイッチ12

「…え？

嘘でしょ……？


でも『このままの生活なら』って話で、IQOSもお酒も完全に断てばっ…」


「それが進行が早すぎて、タバコや酒さえ辞めれば云々…って話じゃないらしいのさ……」


「でも辞めるに越したことはないでしょっ！？

正直、タバコよりはIQOSも健康に悪くないとは言え、さすがに篤史は吸い過ぎだよ！！？

そうゆう健康管理も含めて、私は篤史と早く一緒に住みたいよっ！！？」


「俺だって早く幸子と住みたいさ…。

健康面も早くお前に管理してもらいたいさっ！


でも……

とにかく俺は長生きできないのは確かさ……。」


「手術しても治らないの……？」


「手術しても成功する確率は可能性は４割程度らしいのさ……。

とりあえず、来月また北大病院で検査して、検査結果を聞くことになってる……。」


「じゃあ、私も北大病院一緒に行くっ！！

私もお医者さんからちゃんと話を聞きたいっ！！！

来月のいつ行くの！？」


「来月…４月12日に行くことになってる…。

でも平日だし、お前は無理するな？」


「やだっ！！

絶対行くからっ！！！

これ以上篤史を放っておけないよっ！！？？」


「ありがとな……。

でも正直、俺はこんな状況さ…w


お前には…俺じゃない方が幸せかもしれ…」


「嫌だっ！

私は篤史がいいのっ！！」


「桜庭さんと戻った方が幸せなんじゃ…」


「嫌っ！！！

戻る気はないよ！？私は篤史がいいんだよっ！？

なんでそんな事言うのっ！？」


「俺が現れてしまったせいで、俺は幸子と桜庭さんの幸せを壊してしまったんじゃないかって……」



「篤史っ！！

それは違うっ！！！


篤史が現れる現れない関係なく、仮に篤史がいなくても桜庭さんと私は離婚してたからっ！！

きっと桜庭さんと私は元々離婚する運命だったんだよ！！？」