陽のあたる場所2

こたろ

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各々の旅路

各々の旅路5

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将吾くんの発言は、あの頃の俺にとって複雑な言葉だったけど…



『白くて綺麗な肌しとったのにね…?

歯並びの良い、綺麗な歯しとったのにね……?』



もし……あの頃自分が"女"として生きていたとしたら……


それは最高な褒め言葉だったーーー。




あの日の出来事は、小説の中ではネタのように書いてしまったけど……(旧作『新宿アゲハ』参照)


あの日から、"命の大切さ"を自ら知る事となったのだったーーー。





「……えっ!?

マジっスか!?

そんな事ありましたっけ!?

震災後に40針も縫ったんですかっ!?


俺、その時の話全く知らないんスけどっ!?


フクさんっ!

聞いてないっスよっ!?


あのぉ…恋人同士であるはずの…w

自分が知らないなんて、どうゆう事っスか!?ww



まさか俺、桃井 a.k.a ピーチ姫 に隠し事っスか!?(笑)」
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