陽のあたる場所3

余儀なき選択

余儀なき選択21

浩志さんが嘆くのも無理はないけれど、

今や日本中どころか世界中のみんなが不況と不安で嘆いてる……。



私は有難いことに、コンビニでも高円寺の職場でも自分だからこそできる仕事があるから

仕事はほぼ減ることもなくいつも通り出勤していた。


今は働けるだけでもラッキーなのだ。

更には歌舞伎町にいても、まだ周りに感染者は出ておらず、

改めて自分が幸せな環境にいることを実感していた…。


だからせめて、感謝の気持ちを忘れずにいよう。


そして、自ら感染しないよう、他人を感染させないようにマスクと除菌は徹底しよう！


それは自分の為にも周りのみんなの為にも。


更には、あの世から見守ってくれているかもしれない篤史の為にも………



「篤史、行ってくるね！

今日も雪だけど仕事だよ（笑）

多分夕方には帰ってくるから待っててね♪


篤史、愛してるよっ！！」



2020年3月29日ーーー



雪が降ろうと私は相変わらず仕事はあるワケで

篤史が以前大阪で買ってくれた、たこ焼きバージョンのモンチッチのぬいぐるみに話しかけw

ギューッと抱きしめてから、雪の中自転車で高円寺に向かった（笑）


私はビックリするくらい雪まみれになって職場に着いたけど、誰もツッコむ事もなくw

みんな雪の話より相変わらずコ◯ナウイルスの話で持ちきりだった（笑）



職場の上野くんも、仕事よりもコ◯ナウイルスの事が気がかりなようで………



「いやぁ……

まったくいつまで続くんでしょうね？w


自粛なんて言っても、昨日も渋谷や原宿は若者いっぱいいたらしいっスからね！ww」


「らしいね（笑）

私も一昨日は超久々に会う友達とクラブ行く予定だったけど、さすがにヤバいと思ってさ

クラブは断って２人でカラオケ行ったよ。


でも2人とはいえ、カラオケも密封された部屋だから、大丈夫か心配になっちゃったよね。（汗）」