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第3話
しおりを挟む「次からは最初から俺に言ってくれ。残ったら食べてやるから。」
そう言ってぽんぽんと頭を軽く撫でてくれた。そのまま僕の隣の席に座る。どうやら僕が食べ終わるまで待っててくれるようだ。というか、初めから待っててくれるつもりだったんだろう。
(優しいなあ。)
「えへへ、ありがとお。りひくん大好きっ!」
そう言ってぎゅっと抱きつく。りひくんの胸にすりすりしているとりひくんも僕のことをぎゅってしてくれた。
しばらくすると、再び放置されていた優くんがくいっと遠慮がちに僕の服の裾を引っ張った。
「ねえ、、ここ食堂だよ、?って言っても周りの人は慣れてるだろうけど…。美緒くんは僕とご飯食べてたんだから僕にもかまって欲しいな……なんて…。」
言葉が尻すぼみにおわる。ゆ、優くんに垂れ耳が見える…!ごめんねの意味も込めて今度は優くんにぎゅって抱きついてなでなでしてあげた。
そんなこんなで2人のお友達と戯れてたら昼休みの終わりを告げるチャイムがなってバタバタで片付けをすることになってしまった。次から気をつけよう…。
— ♡ — ♡ — ♡ — ♡ — ♡ — ♡ — ♡ —
なんとか午後の授業に間に合った僕たちは別れてバラバラに席に急ぐ。
ちなみに優くんは僕の斜め前の席でりひくんは隣のクラスだ。
───キーンコーンカーンコ─ン…キーンコーンカーンコーン────
ちょうど僕が席に着いた瞬間にチャイムがなって先生が入ってきた。担任の数学の教師だ。あまりのタイミングの良さに思わず優くんと顔を見合せて、小さくセーフだったねとジェスチャーをしてくすくす笑う。あまりのほのぼの空間に担任も癒されて穏やかな空気のまま授業が始まった。
— ♡— ♡ — ♡ — ♡ — ♡ — ♡ — ♡ —
「んぅ~~~っ!つかれたぁ!」
午後の授業も終わって伸びをする。今日もなんとか睡魔に打ち勝てた。偉いぞっ!と心の中で自分を褒めておく。
すると、斜め前で帰る準備をしてた優くんがくるりと振り返った。
「おつかれさま。今日は部活?」
「うんっ、今日はくっきー作るの。ちゃんと成功したら優くんも貰ってね。あとでお部屋に持っていくから!」
「えっ…。僕が貰ってもいいの?嬉しい…!
ありがとう!」
そう言って眩しい笑顔を見せてくれる優くんのためにも今日のくっきーは絶対に美味しく作ろうと固く決意する。
そのまま部活に向かう優くんと教室の前で別れて僕も調理室に向かう。僕の入ってる部活は製菓部で定期的に集まってみんなでお菓子を作っている。
優くんはテニス部でとっても強いって聞くけど、恥ずかしがって試合を見に行かせてくれたことは無い。行きたいなーっと思って機会を伺ってるんだけど優くんいつもほわほわしてるのに意外と頑固なんだよね。でも絶対優くんが引退するまでには見たいなって思ってる。
優くんのテニスの試合をどうやって見に行こうと考えながら歩いているといつの間にか調理室に着いていた。もう何人か集まっているのか話し声の聞こえる教室のドアをガラガラっと開けた。
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