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六本の糸~研究ドーム編~
54.引き金
しおりを挟む『赦さない・・・・』
あの声は聞いたことがあった。
聞いたことがある。
何度も何度も言っていた。
狂うほどに言っていた。
あの人は失ってから変わった。
狂っているあの人を見て微笑む女性がいた。
あれは・・・・キャメロンだ
研究に没頭するあの人を見て微笑んでいる。
あの人の研究仲間は複雑そうな顔をしている。
あの人は何を失ったのだろう。
自分も悲しかった気がした。
「コウヤ様!!」
痛みと衝撃と必死な声が頭痛を上回った。
目を開くと目の前に初老の男の顔があった。
その顔は、あの人の研究仲間だった。
「カワカミ博士・・・・」
目を開いたことにより、正気を取り戻しつつあった。
「私はディア様と合流部屋に行きます。あなたはあの人を止めれますか?」
カワカミ博士は目である方向を差した。
コウヤはその方向を見た。
「・・・・え・・・・」
そこには銃を構えた二人の少女、怪我を負った少女、同じく怪我を負った少年がいた。
互いに銃を構えるため、どちらも動けずに、均衡した状況であった。
ただ、銃を構える少女を見てコウヤは目を見開いた。
「そんな・・・・アリア」
「あんたも邪魔するのね・・・・・あんた見たことある・・・・」
アリアは変わらず顔を歪めていた。
「レイラさん。シンタロウと先に行って。そこにユイさんもいるわ。」
イジーは銃口をアリアに向けた。
レイラは頷くが、銃口を向けられているため動けずにいた。
レイラの横のシンタロウは様子がおかしくなっている。
「・・・・・シンタロウ?おい?」
レイラはシンタロウの様子がおかしいことに気付いた。
「大丈夫だ。ただ、少し息が苦しい・・・」
呼吸音に空気音が混じっている。それに加え、顔色が蒼白になっている。
レイラは怪我をした右肩ではなく、左肩にシンタロウの腕をかけた。
相変わらずアリアはレイラに銃口を向けていた。
「地連の軍人よね・・・・地球の本部で見た。何であんたがこんなやつを庇うの?」
アリアは引き金に指をかけたままイジーに言った。
イジーは苛立ちを浮かべ、シンタロウに視線を移した。
「シンタロウは生きている。それも確認できないの?あなたが撃ったそこの・・・」
「シンタロウは死んだ!!コウヤも!!私には二人しかいなかったのに!!」
イジーの言葉を聞かずにアリアは叫んだ。
「これは幻幻幻幻・・・・そうよ・・・・あんたも幻・・・・私は幻を見ているのよ・・・」
アリアは自身に言い聞かせるように呟いていた。
「アリア!!」
コウヤは叫んだ。
アリアはすごい形相でコウヤを見た。
「・・・・また幻かしら・・・・」
アリアはコウヤを見て笑顔になったが、目の異様な光は消えていなかった。
「違う!!俺は生きている・・・・アリア・・・・どうしたんだ?」
コウヤはかつて深い仲にあった少女の変わり様に、もはや頭痛は感じられなかった。
「私から・・・・二人を奪った。コウヤを・・・・シンタロウを・・・・その女たちが!!」
アリアの目線はレイラとコウヤを移動していた。
イジーは自分から目線が外れ、視界から消える時を待っていた。
ダン
イジーは銃を握るアリアの手、いや、彼女は手を狙うほど射撃が得意でないため、腕を狙った。
銃弾はアリアの右ひじの内側を掠めた。
「ぎゃ!!」
アリアは叫び銃を落とした。
すかさずイジーは、アリアが落とした銃を蹴り、遠くに追いやり銃口をアリアに再び向けた。
「動かないで。」
イジーに銃を向けられたアリアは右手を抑え、ギラギラと異様に目を光らせ、イジーを睨んだ。
「地連の軍人のくせに・・・・何で邪魔するの?」
「地連もゼウス共和国もない。あなたこそ操られないでいるほどの意志を持っているのに、何で気付かないの?」
「操られない・・・?・・・・ふふ、頭の中で響いている声のことね。」
アリアはくだらないことのように笑った。
「そこまで分析できるほど冷静なら、コウヤさんとシンタロウが・・・・」
「私は復讐のために生きているのよ。」
アリアはイジーの言葉を切った。
「やめろ!!アリア!!俺だ。コウヤだ。」
「俺も、生きている」
コウヤはできる限り大声で叫んだ。
シンタロウも掠れ掠れの声で必死に言った。
「や・・・違う・・・復讐がないと・・・私は・・・」
アリアは二人の言葉に首を振った。
「違う、これは幻。幻。幻。私には復讐しかない。私は復讐して、コウヤとシンタロウの元に行くの・・・・」
アリアは自分に言い聞かせるように言った。
コウヤとシンタロウはそんなアリアに縋るような目を向けていた。
「・・・・コウ。この少女を拘束して連れて行こう。」
レイラはコウヤにそう言うと、シンタロウの腕を掴んだ。
「・・・・」
シンタロウは縋るような表情から一変して無表情になった。
「私が気付かないとでも?」
シンタロウの手には銃が握られ、いつでも撃てるようになっていた。
「大切な存在なんだろ?お前とコウの・・・・丸腰なのだから拘束しろ。」
レイラはそう言うとシンタロウの手から銃を取った。
「イジーちゃん。その少女を拘束してくれ。君に頼むのは気が引けるが、君が適任だ。」
レイラはイジーにそう叫ぶと辺りを見回した。
「これ使え。」
シンタロウはそう言うとポケットからロープを取り出しイジーに投げて渡した。
イジーは受け取ると慎重にアリアに近付いた。
アリアは相変わらず異様に目を光らせてイジーを睨んでいた。
「・・・・私は赦さない・・・あいつらを・・・」
ぶつぶつとアリアは呟いていた。
レイラはイジーが蹴飛ばした銃を拾いに行った。その時にコウヤにシンタロウから取り上げた銃を渡した。
「・・・・あいつにもう撃たせるな。・・・あと、イジーちゃんが心配だ。酷だが、あの少女に銃を向けてろ。私が向けると刺激する恐れがある。」
レイラは軍人の顔でコウヤに言った。
コウヤは少し寂しく感じながらもそれに強く頷いた。
イジーはコウヤ達の様子を見て、弾道を阻まない位置についてアリアに近付いた。
「・・・・赦さない・・・・赦したらだめ・・・赦さない・・・・」
アリアは何かに憑りつかれたようにずっと呟いていた。
コウヤはこの言葉を、似たような言葉を聞いたことがあった。
何度も、何度も
「・・・・・まさか、さっきの声って・・・・」
ふと思い出した景色があった。そして、その時の言葉と同じだった。
ドール接続がされた状態の初老の男とそれに対面する女がいた。
女は顔を輝かせていた。
一辺4、50センチほどコードに繋がれた箱を大事そうに抱えていた。
「やっぱり、母体プログラムが必要だったのね。」
女と初老の男、二人がいる部屋の奥に強化ガラスで阻まれた空間がある。
そこには、一人の青年に足を踏み入れたくらいの年齢の少年がいた。
真面目そうな顔立ちの少年は目を閉じたまま動いていなかった。
「・・・・早く・・・・早く起きて。あなたの体はここにあるのよ。」
女はそう言うと、恋人に触れるように初老の男をつついた。
「・・・・?」
女は何かに気付いたようだ。
そして、抱えていた箱を置いて初老の男とドール接続が行われているコードに近付いた。
「・・・・いない・・・・」
彼女は絶望した表情になった。
「・・・そんな、たしかにあの人はプログラム内に存在を・・・」
女はそう言うと部屋に置いてある機械を触り始めた。
機械のモニターを見つめる彼女の目は、異常な輝きを見せていた。
「何で・・・・ナツエが、ナツエが死なないといけなかったんだ・・・・」
床を叩く音が響く、何度も、何度も
「何で・・・・ゼウス軍が・・・・ゼウス軍が・・・・」
床を叩く音が響く、何度も、何度も
「私からナツエを・・・・ナツエを奪った・・・・・赦せない、赦せない、赦せない」
床を叩く音が響く、何度も、何度も
あの人の目に自分は映っていない
あの時からあの人は変わった。
「『赦さない・・・・』」
アリアの声と重なった。
「!?」
コウヤは思わず引き金に手をかけた。
アリアはそれに気づいたのか、左手を重心にし、素早く横移動した。
イジーとの距離を詰める。
イジーはアリアの動きを見るとすぐさま後ずさりし、銃を向けた。
だが、アリアの動きはイジーの動きより遥かに速かった。
ガッ
アリアはイジーの銃を構える手を握るとそのまま下に向けた。
「く・・・・コウヤさん!!」
イジーは背後で銃を構えているコウヤを呼んだ。
コウヤはすぐさま銃口をアリアに向けたがアリアは盛んに動く上に、イジーに近い場所にいるため撃つとイジーも巻き添えにする可能性がある。
「が・・・ああああ!!」
ボキン
アリアはイジーの右手首を回し、捩じり折った。
「イジ・・・!!」
シンタロウは血を吐きながら叫び、アリアとイジーに向かった。
だが、アリアはシンタロウにイジーを投げつけた。
シンタロウは咄嗟にイジーを庇う形で受け止めたが、その衝撃で撃たれたところから血が吹き出した。
ドサ
「が!!」「ぐ!!」
二人は重なり倒れた。
「撃て!!コウヤ!」
シンタロウは血を唾のように飛ばしながら叫んだ。
その声に応えるようにコウヤは銃口をアリアに向けた。
だが、対するアリアも銃を握っていた。
「赦さない・・・・」
血走った目でアリアは呟いていた。
その目には先ほどのアリアの目には無かった狂気がうつっていた。
「・・・・え・・・・」
その様子に見覚えのある。それと重なったのは、アリアではない人物だった。
「コウヤさん!!」
イジーが叫んだ。
ダン
「が・・・」
アリアが引き金を引いた。
だが、当たったのはコウヤではない。
銃を拾いに行っていたレイラだ。
左足に直撃し、レイラは床に崩れ落ちた。
「早く撃って!!」
イジーは叫んだ。
コウヤは銃口をアリアに向けた。
引き金に指をかけたが、そこから引けない。
「・・・あ・・・・アリア」
引けない。
手が震える。彼女は自分の友達だ。
記憶を失った自分が見つけた友達だ。
「赦さない・・・・」
アリアは、呆然と立ち、銃口だけを向けているコウヤの前を通り過ぎレイラに近付いた。
「赦さない・・・・」
アリアはかがむレイラに銃口を向けた。
レイラも拾った銃を向ける。
「・・・・?」
何かに気付いたようだ。
「私は・・・赦さない・・・・」
アリアは呪文のように呟いていた。
「お前・・・・・誰だ?」
レイラはアリアに異様な雰囲気を感じていた。
「・・・その少女・・・なのか?私を見ているのか?」
レイラはアリアに問いかけるように言った。
アリアに問われた時に目が揺らいだ。だが、直ぐ引き金を引いた。
レイラの言う通り、アリアの目にはレイラが映っていなかった。
一瞬だった。
撃とうと思っても撃てなかった。
コウヤはレイラに向けられた銃口から弾が放たれる直前に後悔した。
それでも引き金は引けなかった。
レイラはコウヤの方を見た。いや、コウヤに何か語るように見た。
《私も、撃ちたくても撃てなかったときがあった。憎くて憎くてしかたなかったのに、撃てなかった。》
「だから、コウ。あなたは撃てなくていいのよ。」
レイラはコウヤに笑顔で叫んだ。
「レイラ!!」
レイラを呼ぶ声が響いた。
ダン
血が飛んだ。
きっと私が今まで殺してきた人たちも同じようにこの長い一瞬を見たのだろう。
痛む左肩と左足の感覚は鮮明だ。
この放たれた銃弾は私の頭を貫くのか。
死ぬのであれば、会いたかった。
生きている間に望めなかった彼との再会。
彼に、あの人に会いたかった。
少年時代の彼の記憶しかないが、今でも私の心を満たす。
最後に会ったのは炎の中、瓦礫の山
カラン
何かが落ちた音がした。
黒いサングラス。
その音を合図に長い一瞬が終わる。
視界が急激に変化する。
激しく上下に動き、後頭部に痛みが走った。
目の前に男の顔があった。
見たことがあった。
あの
炎の中の
瓦礫の山
燃えるドーム
燃えるような瞳の色。
「・・・・・今度こそ・・・・守るって決めたから・・・・」
泣き笑いのような、端正な顔をぐしゃぐしゃにして彼は言った。
やっとわかった。
「・・・・私を・・・・守ってくれたんだ。」
やっとわかった。
「やっとわかったよ・・・・クロス」
レイラを呼ぶ声が響いた。
その声を知っていた。
よく知っている。
俺はその人をよく知っている。
銃口とレイラの間に体を挟みながらレイラに飛び掛かる。
普段の彼からは想像もできない姿。
飛び散る血は彼の血。
銃弾を掠め、レイラと共に床に転がる。
倒れるときにいつも身に着けているサングラスを落とした。だが、彼は構わずレイラを庇う体勢のままだ。
転がりながらも、レイラの腕から銃を取る。
そして、血走った目のアリアに向け引き金を引く。
ダン
銃弾は正確にアリアの銃を握る腕に当たった。
「が!!」
アリアは呻き銃を落とした。
「う・・・頭が・・・いや、撃たないと・・・・復讐がないと・・・・あ・・・」
アリアは撃たれた腕ではなく、頭を抱えよろめき始めた。
「今だ!!抑えろ!!」
彼は俺に叫んだ。
恐怖や畏怖しか覚えない声に、俺はとっさに動いた。
丸腰になったアリアの腕を掴み、床に押し倒し、押さえつけた。
「あーがー!!ぐっ・・・・う」
アリアはもがいたが、コウヤが全体重をかけて押さえたため、動けなかった。
「アリア!!戻って!!俺もシンタロウも生きている。だから・・・・アリア!!」
コウヤは必死に叫んだ。
アリアはコウヤの言葉に反応したのか、もがくのを止めた。
「アリア・・・・」
コウヤは安心したような表情になった。
そんなコウヤによろめきながらシンタロウが寄ってくる。
「油断するな・・・」
シンタロウはそう言うと、コウヤとアリアに向かい合うようにかがんだ。
「そこの彼の言う通りだ。まだその少女が正気に戻ったとは言えない。」
男は銃を下げたが警戒するような表情をしていた。
そんな男にイジーは近づいた。
そして
「・・・・・生きてたんですね。」
イジーは男に話しかけた。
男はイジーを横目で見た。
「聞いているはずだ。ハンプス少佐や・・・・私の影に・・・・」
男は淡々と事務的に言った。
「中佐・・・・影・・・と呼ぶのはやめましょう。」
イジーは男、ロッド中佐を諭すように言った。
その言葉にロッド中佐は何も言わず、倒れたままのレイラの元に再び向かった。
彼の後ろ姿をイジーは微笑みながら見ていた。
サングラスに隠されていた瞳は赤く、軍帽の下の髪は栗色のくせ毛だ。
「・・・・特徴隠すなよ・・・・クロス。」
コウヤは昔と変わらぬ表情をした親友を嬉しそうに見た。
「ここに車がありますから。・・・・ってあれ!?車がない・・・・」
マックスは車庫らしきところに案内してくれたのはいいが、車庫は空だった。
「マックス・・・・歩くから大丈夫だ。お前のおかげで応急処置以上の治療ができた。ありがとう。」
影はそう言うと、後ろを歩くリリーとモーガンを順に見た。
「フィーネに搭乗してもいいか?そっちの方には衛生兵もいるんだろ?」
「搭乗に関してはいいと思うけど、衛生兵だけではなくて・・・」
「ネイトラルの現総裁もいるんだろ?俺も放送を見ていたからわかっている。」
影は笑った。
「影さん!!俺らの乗ってきた船にも治療道具は揃ってますよ!!」
マックスは張り合うように叫んだ。
それに対し影は首を振った。
「いや、中佐が地連の軍にこのドームを張らせているはずだ。そして、フィーネ以外の船が出たら攻撃しろと伝えている。俺らはフィーネで脱出するしかないというわけだ。」
影の言葉にマックスは顔を青くしたが、直ぐに不満そうな顔をした。
「それより、あんたいつまで影と名乗るつもりなんだ?俺らに名乗った名があるだろ?」
モーガンは影に不思議そうな顔を向けていた。
「・・・・名乗った名か・・・・」
影はそう言うと笑った。
「え?影さんこいつらに名乗って俺には名乗っていなかったのですか?どうして!?」
マックスはすごい勢いで影に掴みかかった。
影は予想外の行動だったのかマックスから少し距離を取った。
「いや、だってお前敵だっただろ。」
「今はちがいますよ!!」
マックスは取られた距離を詰めてきた。
「・・・・もういいか。」
影はそう言うとふたたびマックスとの距離を取った。
「もういいって?」
リリーは不思議そうに影を見た。
「名乗ってもだ。どうせハンプス少佐やイジーにはバレている。コウヤとディアにもだ。」
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