ヤンデレBL短編集[作:ヘタノヨ コヅキ]

ヘタノヨコヅキ@商業名:夢臣都芽照

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【愛[母性]】 *

4 微*

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 胸に顔を埋めた間島は、三木の胸に鼻先を擦りつけた。


「ママ……いい匂い」
「ふふっ、まー君ったら。くすぐったいよ……っ」
「吸っていい?」
「まー君? その前に、言うことあるでしょ?」


 三木の左胸に顔を寄せていた間島が、顔を上げる。
 自分のことを愛おし気に見つめる三木を見上げて、間島は小さな声で呟いた。


「……いただきます?」
「はい、よくできました」


 頭を撫でられた間島が、小さく笑みを浮かべる。そしてまた、三木の胸に顔を埋めた。

 ──そして間島が、三木の胸に舌を這わせる。


「……んっ」


 肩が小さく跳ね、三木が吐息を漏らす。

 それに気付いていないのか、あるいは気付いているけれど反応しないだけなのか……間島は構わず、三木の胸を舐めた。

 細身ながらも鍛えられた三木の体は、貧相だと一蹴できるような体躯じゃない。
 それゆえに、女性のような膨らみではないけれど、若干の筋肉によって胸が膨らんでいる。


「ちょ、っと……まー君、や……っ」


 膨らみを舐め、右胸を大きな手のひらで包む間島の頭を見つめて、三木が声を漏らす。
 当然、間島はなんの反応も示さない。

 てっきり胸の突起にしゃぶりつかれると思っていた三木は、間島の行動に戸惑いを隠せなかった。


「そ、そんなところ舐めて……た、楽しい?」
「うん」
「そ、そう。楽しい、んだ……っ?」


 右胸を揉みながら、間島は三木の左胸を舐め続ける。
 間島がそれで満足なら、三木だって嬉しい。間島の喜びが、三木の喜びだからだ。

 ──しかし、核心的なところを舐めてほしいという気持ちも、三木には欠片ばかりではあるが、あった。


「まっ、まー君……っ。ママは、そこだけじゃなくて……っ」


 顔を赤くして、三木は間島を見つめる。
 名前を呼ばれた間島は顔を上げ、潤んだ瞳で自分を見つめる三木を眺めた。


「……ママ?」
「っ、あ、あのね……その、っ」


 右胸に手を触れたまま、前髪の隙間から間島と目が合う。
 キョトンとした間島の瞳がやけに恥ずかしくて、三木は視線を逸らす。

 そのまま……蚊の鳴くような声で、三木が呟く。


「──そ、そこからじゃ……おっぱい、出ないと……思う、な」


 それは、三木ができる最大限の誘導だ。

 暫く無言で三木を見ていた間島が、右胸を触っていた手を動かす。素直な三木は小さく跳ねるが、間島はそんなことどうだって良かった。

 ──間島はそれよりも、手のひらに当たる違和感の方が重要だったのだから。


「ママ……乳首、たってる」
「っ!」


 間島に対して抱く期待が体に表れていると指摘された三木は、顔をさらに赤くさせた。 




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