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12章【明日ありと思う心の仇桜】
6 *
しおりを挟むベッドの上でうつ伏せになり、山吹は桃枝に尻を向けていた。
こうして見ると、桃枝はいつも不思議な気持ちになる。こんなに小さな後孔が、男の逸物を受け入れるなんて……。桃枝は思わず、山吹の下半身を凝視してしまう。
すると、山吹が視線に気付いたらしい。
「白菊さん、そんなにジッと見つめないでください……」
「っ! わっ、悪い! うまくは言えないんだが、神秘的だなと思っていた」
「かっ、感想は言わなくていいですからっ!」
辱めるつもりはなかったが、結果的にそうなってしまった。桃枝は慌てて気持ちを切り替え、山吹の腰を掴む。
「挿れるぞ」
「は、い。お願い、します」
それは、行為を始めるほんの数分前。驚くことに、山吹はシャワーを浴びて後ろの準備を終えたと言った。
だからコンドームは要らないと涙ながらに強請る山吹を突っぱねることもできず、桃枝は今、山吹と隔てる物を付けずに行為へ及んでいる。
「痛くないか?」
「大丈夫、です。とても……気持ちいい、です。奥まで……根元まで全部、挿れてください……っ」
煽情的だ。素直に、そう感じ取ってしまう。
桃枝は山吹に求められるがまま、後孔に逸物を突き挿れる。そうすると、掴んでいた山吹の体がビクビクと震え始めた。
「あ、ぁあ、んっ! 奥まで、入って……ん、んっ!」
根元までの挿入を呆気なく許す山吹の後孔が、締め付けを増させていく。
恍惚とした声で喘ぐ山吹を背後からじっくりと眺めながら、桃枝は独り言のように呟いた。
「昨日、あれだけ出し入れしたからか? 難なく、俺のを咥え込んでくれるんだな」
「それって、ボクのお尻がユルいって言いたいんですか……?」
山吹が、拗ねた様子で桃枝を振り返る。すぐに桃枝は、薄く口角を上げた。
「違う。『時間が経っても俺の形をしっかり覚えているもんだな』と感心しただけだ」
「白菊さんの、形……」
桃枝の笑顔と言葉を受けて、山吹の顔がポポッと赤らむ。……と同時に、後孔がきゅぅっと、桃枝の逸物を嬉しそうに締め付けた。
素直で律儀な山吹の体に愛おしさを募らせながら、桃枝は山吹の体をしっかりと掴んだ。
「動くぞ、緋花」
ゆっくりと腰を引き、同じくゆっくりと腰を落とす。
始めは緩やかだった動きも、山吹の反応を見て、徐々に加速していく。すぐに山吹は枕にしがみつき、はしたない喘ぎ声を漏らした。
「あっ、あ、っ! お尻、だめっ。そんなにいっぱい突かれたら──ぁあ、はっ、んんっ!」
「緋花、締め付けすぎだ」
「だって、気持ち良すぎてぇ……っ。自分じゃ、どうにもできなくて……っ」
甘えるように、媚びるように。山吹は桃枝の逸物を締め付け、与えられる快感に素直な反応を全身で示した。
無意識に表してしまう自らのはしたなさに、山吹はどうすることもできずに顔を赤らめる。
「恥ずかしい声、いっぱい出ちゃうぅ。んっ、あ、ぁんっ」
そんな山吹の腰を、桃枝は強く掴む。華奢な体がビクリと震えたが、嫌悪所以ではなさそうだ。
「激しく、突かれちゃうっ。あっ、あ、あっ!」
蕩けたような声で悦びを告げて、山吹はベッドに倒れながら桃枝のペニスを感じている。
「白菊さんのオナホになったみたいで、コーフンしちゃうっ。もっと、もっと乱暴に突いてくださいっ」
「お前は本当に被虐性愛者じみてるな」
「マゾじゃっ、マゾじゃないですっ。ただっ、乱暴にされると感じちゃうだけで……ぁんっ!」
今の言い訳の、いったいなにが違うのだろう。野暮だと分かっているので、追及はしないが。
桃枝が寝ている間に、山吹はどれだけ桃枝の逸物で遊んでいたのだろうか。近い限界に気付きながら、桃枝は眉を寄せた。
「緋花、ナカに出すぞ……ッ」
「出してくださいっ、ボク、白菊さんの欲しい……っ!」
求められるがまま、山吹の内側で果てる。桃枝に種付けされながら、山吹は枕を抱き締め、声にならない悲鳴を上げていた。
やがて、絶頂の波が過ぎた後……。
「中出し、気持ちいい……っ。課長の熱いの、ドクドクッて、いっぱい注がれて……」
桃枝が逸物を引き抜くと、山吹が放心したような状態で吐息を漏らす。
ひくひくと、後孔が収縮している。やはり煽情的だなと再確認して、桃枝はベッドに倒れ込む山吹のためにティッシュへと手を伸ばした。
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