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第十六章 旅行にも不幸はつきもの
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オーストリアはヨーロッパの中心だということもあり、留学中(特に、長いセメスター休みに)は時間も比較的あったので、貧乏旅行にたくさん行きました。
その中には、ゼミの論文を書くためだけにスロバキアから日帰りで帰ってきたり、説明は長くなるので省きますが、友だちのビザが切れるという理由だけでクロアチアへ行ったりという奇妙なものも含まれます。
僕が旅行していた当時は、カウチサーフィンという、申し込めば無料で泊めてもらえるオンラインサービス(代わりに、自分の家にも旅行者を無料で泊めてあげることが推奨される)が流行っていました。
宿泊費が無料になるということで、このサービスは結構使ったのですが、なにせ外国では携帯が使えません。
もちろん別料金を払えば電話は可能ですが、以前旅行に行った際にフライトモードにするのを忘れ、後から一万円近い請求が来たことがあり、それ以来、外国で携帯を使うのは止めました。
少し脱線しましたが、スウェーデンに旅行へ行った際、待ち合わせにカウチサーフィンでお願いしたホストが現れず、携帯がないために暗く寒い中を二時間近く待たされたこともありました。
最終的に来てくれたから良かったものの、真夜中に知らない土地でホテルを探す羽目になるところでした。
また、貧乏旅行ですから移動は基本的にバスです。
しかし、長距離バスの到着時刻ほど当てにならないものはありません。
運転手の読み上げる駅名が全然わからなかったので、チケットに書いてある到着時刻だけを頼りに降りてみたら全然違う駅で、知り合いに泣いて頼んで車で迎えに来てもらったこともありました。
ただ、ヨーロッパにも格安航空はありますから、バスで行けないところは飛行機も使いました。
しかし僕と飛行機の相性はつくづく最悪で、数時間の遅延はもちろんのこと、スーツケースが届かなかったことなんて数えきれないほどあります。
飛行機が遅れて、深夜なので空港から町へ行くバスがなく、空港の高級ホテルに泊まらざるを得なくなったり、スーツケースが届かないので数日分の日用品を買いそろえなければいけなかったり、飛行機トラブルは金銭的にかなり深刻です。
そして、これは完全に僕のせいなのですが、ヨーロッパ内の航空券は往復数千円で買えてしまう安さから気が緩み、何度も乗り遅れてしまいました。
ローマからミュンヘンなどはそれこそ電車の方が何倍も値段が高く、時間もかかるため、飛行機が目の前で離陸するのを目にした時には涙が出そうでした。
もちろん僕の責任では全くなく飛べなかったこともあります。
しかも自然災害が原因で飛べなかった際には返金措置もとられません。
その時はトルコ国内の格安フライトだったのですが、僕はウィーン行きの飛行機を逃し、一緒に旅行していた友だちは、日本行きの飛行機に乗れませんでした。
トルコでは言葉が通じず、タクシードライバーは数字さえ英語で数えられず、だいぶぼったくられました。
メーターに表示されてる額と明らかに違う料金を堂々と請求してくるのです。
またトルコでは、日本語が喋れる人、そして何よりトルコ在住の日本人には気を付けた方がいいというのが教訓です。
観光者の味方を装って近づき、「この観光バスなら安心だから」と誘うのです。
そうして詐欺まがいの目にも何度か遭いました。
信用してバスに乗ったら、何もないところで降ろされ、違うバスが来て、
「こっちに乗るには別料金が発生します」と、二重に料金を取られたりしました。
二十一世紀だというのに……
それでもトルコ旅行は良い思い出として残っています。
何より国民がみんなとても親日家で、行く先々で「一緒に写真撮っても良いですか?」と声をかけられるので、まるで芸能人になったかのような錯覚に陥りました。
ウィーンで最初にできた友だちもトルコ人でした。
ある日突然「インターネット環境のないトルコの田舎に帰らなきゃいけなくなったの」と言って消息を絶った彼女……
今どこで何をしているんだろう。
その中には、ゼミの論文を書くためだけにスロバキアから日帰りで帰ってきたり、説明は長くなるので省きますが、友だちのビザが切れるという理由だけでクロアチアへ行ったりという奇妙なものも含まれます。
僕が旅行していた当時は、カウチサーフィンという、申し込めば無料で泊めてもらえるオンラインサービス(代わりに、自分の家にも旅行者を無料で泊めてあげることが推奨される)が流行っていました。
宿泊費が無料になるということで、このサービスは結構使ったのですが、なにせ外国では携帯が使えません。
もちろん別料金を払えば電話は可能ですが、以前旅行に行った際にフライトモードにするのを忘れ、後から一万円近い請求が来たことがあり、それ以来、外国で携帯を使うのは止めました。
少し脱線しましたが、スウェーデンに旅行へ行った際、待ち合わせにカウチサーフィンでお願いしたホストが現れず、携帯がないために暗く寒い中を二時間近く待たされたこともありました。
最終的に来てくれたから良かったものの、真夜中に知らない土地でホテルを探す羽目になるところでした。
また、貧乏旅行ですから移動は基本的にバスです。
しかし、長距離バスの到着時刻ほど当てにならないものはありません。
運転手の読み上げる駅名が全然わからなかったので、チケットに書いてある到着時刻だけを頼りに降りてみたら全然違う駅で、知り合いに泣いて頼んで車で迎えに来てもらったこともありました。
ただ、ヨーロッパにも格安航空はありますから、バスで行けないところは飛行機も使いました。
しかし僕と飛行機の相性はつくづく最悪で、数時間の遅延はもちろんのこと、スーツケースが届かなかったことなんて数えきれないほどあります。
飛行機が遅れて、深夜なので空港から町へ行くバスがなく、空港の高級ホテルに泊まらざるを得なくなったり、スーツケースが届かないので数日分の日用品を買いそろえなければいけなかったり、飛行機トラブルは金銭的にかなり深刻です。
そして、これは完全に僕のせいなのですが、ヨーロッパ内の航空券は往復数千円で買えてしまう安さから気が緩み、何度も乗り遅れてしまいました。
ローマからミュンヘンなどはそれこそ電車の方が何倍も値段が高く、時間もかかるため、飛行機が目の前で離陸するのを目にした時には涙が出そうでした。
もちろん僕の責任では全くなく飛べなかったこともあります。
しかも自然災害が原因で飛べなかった際には返金措置もとられません。
その時はトルコ国内の格安フライトだったのですが、僕はウィーン行きの飛行機を逃し、一緒に旅行していた友だちは、日本行きの飛行機に乗れませんでした。
トルコでは言葉が通じず、タクシードライバーは数字さえ英語で数えられず、だいぶぼったくられました。
メーターに表示されてる額と明らかに違う料金を堂々と請求してくるのです。
またトルコでは、日本語が喋れる人、そして何よりトルコ在住の日本人には気を付けた方がいいというのが教訓です。
観光者の味方を装って近づき、「この観光バスなら安心だから」と誘うのです。
そうして詐欺まがいの目にも何度か遭いました。
信用してバスに乗ったら、何もないところで降ろされ、違うバスが来て、
「こっちに乗るには別料金が発生します」と、二重に料金を取られたりしました。
二十一世紀だというのに……
それでもトルコ旅行は良い思い出として残っています。
何より国民がみんなとても親日家で、行く先々で「一緒に写真撮っても良いですか?」と声をかけられるので、まるで芸能人になったかのような錯覚に陥りました。
ウィーンで最初にできた友だちもトルコ人でした。
ある日突然「インターネット環境のないトルコの田舎に帰らなきゃいけなくなったの」と言って消息を絶った彼女……
今どこで何をしているんだろう。
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