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引きこもり少女とタクシー
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今日も平日家にいる
そんな娘に母は何を言うでもなく食卓に朝食と昼食を置いて仕事に出る
二歳下の妹、花は14歳で母に似て綺麗な黒髪黒目の大和撫子で頭もいい
4歳離れている妹、美音は茶色い髪で一般的な日本人より色素が薄い、可愛らしく、何故か自分に懐いていてここにいていいのだと思わせてくれる
ウチは母がバリバリ働くキャリアウーマンだ
父は私が5歳の頃事故で亡くなった
この家は母の収入で成り立っているが、学校にも行かず家に引きこもっている自分を一番嫌いなのは自分だけど、もしかしたら花も嫌っているだろう。
いや確実に嫌われているだろう。
妹の花が廊下から私を呼ぶ
「リン、いつまで学校行かない気?」
冷たい口調だった
母でさえ何も言わないがまるでどこかの母のような口調で、部屋の中からでも外の妹の苛立ちが感じられる。
「……。」
何も言わず扉を見つめる
すると外で溜息が漏れ、花の足音が遠ざかる
階下におりる足音に安心して目を閉じると今度はパタパタと軽い足音が近づいてきた
またしても自分の部屋の前で止まると
「おねいちゃん!行ってきます」
と明るい美音の声が下がっていく
2人が玄関を出て学校へ行くとヘッドホンをかけてスマホのプレイリストをタップした
お気に入りの歌が流れるとゆっくり目を閉じて一曲を聴き終える
これが毎朝のルーティーンだった。
部屋の扉を開けて一階に降りていくと誰もいないリビングにほっとしながらも少し寂しさを感じた。
食卓に用意された朝食は目玉焼きにベーコン、トーストとオリジナルのドレッシングがかかったサラダ、海藻のスープだった。
さらに昼食はお弁当箱に詰めてある
冷めてしまっていたけど母の料理は大好きだし、引き篭もる私を責めないばかりか食事まで作ってくれるからありがたい
だけど申し訳ない、でもどうすればいいのかわからない
家から出ない生活は2年目に突入していた。
食事を終えて、洗顔し、歯を磨く、洗面所の鏡に映った自分を見てまた溜息が出る
鏡に映った少女は深い緑の目で自分を睨んでいる
金茶のウエーブした髪は2年ずっと切っていないから腰の辺りまで伸びていた
このまるっきり外国人のような見た目が原因なのか、自分の何かかわからないが、
いじめられるようになった。
高校入学の春、きっかけはどうあれ、この目立つ目と髪はずっといじられ続けた。
他の知らない他人に褒められても嫌で仕方ない
そして自分には秘密の魔法があった
小さい時、父が使っていた言葉を口にすると人の心の声が聞こえる
それは5歳くらいだったろうか、何もかも父に似た私が父に教えてもらった唯一
「イン」と唱えると人の心の声が頭に響いてくる
最初は何もしなくても勝手にきこえてくる色々な声に戸惑っていた気がする
そんな時父は呪文を作ってその魔法のような力の使い方を教えてくれたのかもしれない
最初は便利だと思った
でも成長につれて怖いと思った
使わないと心に決めても弱い自分はつい使ってしまう
そして勝手に落ち込んでしまったりする
そうして、段々と喋ることをしなくなっていった。
こんなこと母にも妹たちにも言えないでいた
父が死ぬ前、このことは人に話してはいけないと言ったからだ
「お母さんも、多分、花と美音も使えない。このことは秘密にしておこう」
優しい父だったと思う
もうあんまり思い出せないけど
ぼんやりしていた。
鏡をもう一度睨むと愛用のヘッドホンをつけて
音楽を聴く、Bluetoothイヤホンをつけるとプレイリストに入っている歌が流れ出す
そのイヤホンは音質も良くリンのお気に入りだった
寝巻きをお気に入りの部屋着に着替えてみんなの洗濯物と一緒に洗濯機を回す
時折流れる歌を口ずさみながら家事をこなしていくのだ
キッチンへ行きみんなが食べた後の食器がキッチンの流し台にあって自分の食べ終わった食器と合わせて洗う、
部屋の掃除をしてリビングのソファへ座る
あとは洗濯物をうちの中にある洗濯乾燥室に干せば自分がやるべきことは
だいたい終了だ
引きこもりでもこれくらいはやるのだ、少しは罪悪感もやわらぐ
音楽が鳴っていた音が収まり
スマホから通知音がした
ポケットからスマホを取り出してタップ
「!?」
そこにはメッセージで母が事故に遭い病院に搬送されたと書いてあった
近くの総合病院に運ばれたと書いてある
リンは部屋から財布を取ってくると玄関で靴を履き外に出た
2年ぶりの外だった
眩しい
外はいい天気で春の陽気が終わろうとしていた
玄関を施錠しなくては、、
久し振りの外出と母の事故で動揺していた
玄関の鍵置き場を探すとそこに鍵があった
「良かった、置く場所変わってなくて」
外から鍵をかけて元の場所に戻すと、アプローチを抜けて門扉を開ける
すると近くにタクシーが止まっていた
ちょうどいい
リンがタクシーに近づくと後部ドアが自動で開く
乗り込むと運転手が振り返った
「どちらまで?」
「ハヤマ総合病院まで」
「はい」運転手が了承するとタクシーは動き出す
すると手元でスマホの通知音がした
母は軽症で無事と記されていた
「良かった」ほっと一息すると
運転手が話しかけてきた
「病院からですか?」
「………。」
そういえば勢いで家を出たが、外を流れる景色を見て少し怖くなってきた
(お母さんも軽症だし、戻ろうか………。)
いや、やっぱりここは頑張って病院に
考えごとをしているとまた運転手が話しかけてきた
「綺麗な髪ですね地毛ですか?日本語ok?」
「…………。」
「あ、さっき行き先は日本語でしたね」
アハハと笑う運転手
(面倒な嫌なタイプの運転手だ)
リンは思い出した、人と話すのはひさしぶりだ
しかしこの運転手が一人で話しているだけで会話はさっきの行き先を言っただけだけど
リンは無視することにした
何を話したらいいかわからない
窓の外の景色を眺めていると
運転手がラジオをつけた
珍しいと思う、タクシーに乗ったことは数回しかなかったけど今まで無線しか聞いたことがなかった
リンはラジオを聞いたことがない
するとラジオからリンの好きなアーティストが歌う曲が流れてきた
運転手がニコニコと語る
「私、この歌手好きなんですよ、これ新曲ですね」
(前言撤回、いい趣味だ運転手)
勝手に親近感をもったリンはラジオから流れる歌に耳を傾ける
運転手もその歌が流れる間は静かだった
歌が終わると次の歌手が歌い出す
興味がなくなったリンはスマホでその新曲を検索してプレイリストに入れる
「お客さん、もし異世界に一人で放り出されるとして、三つだけこの世界から何かもっていけるとしたら何をもっていきたいですか?」
「……………。」
突然なんだ、この運転手
なんだその無人島を異世界に変えただけの究極質問は
三つ、、みっつか
うーん
「今身につけているものでひとつになります?」
「そうですね、衣類として身につけているものは入りませんが持っているものは一つ一つ数えましょう」
そうなるとスマホとイヤホンは必須。あ、でも電気ないと充電が、、充電器も
いろいろ考えうーんと悩む
「スマホとイヤホンとネットと充電器と電力?」
「五つじゃないですか」
運転手はまたハハと笑う
あれ、ちゃんと会話できているっぽい
リンは初めて微笑んだ
それを見た運転手はまたニコニコと話す
「じゃあ大サービスで、充電なくても使えるスマホとイヤホン、ということにしましょう」
なにそれ、異世界でなくても便利すぎる
「それとネットで、三つですね」
なんとか三つ。リンは内心で満足していると運転手が後ろにいるリンになにかを差し出す。
それは茶色い綺麗なポーチだった肩紐とベルト付きの変わったスタイルだった
「これはささやかなプレゼントです。頑張って」
「は?」
どうゆうシュチュエーションだ
タクシー運転手からプレゼント?
いやいやいや
「受け取れな、、」
ゴトゴトンと車が揺れた。
「?」
ふと外の景色をみると
なんか、森?
そういえば病院はこんなに遠くない
どこ走ってるの運転手
運転席を見ると無人だ
「え?!」
ギョッとして外を見るとタクシーはいつのまにか停車している
どういうこと?
もう一回運転手を探すがどこにもいない
お金も払っていない
仕方なく手動でドアを開け外に出てみる
少しひんやりとした風が吹き抜けて長い髪がなびく
見渡せば真っ青な空
深い緑の森と
草原のような原っぱ
人工的な建物は見当たらない
上を見ると何故か太陽と白く薄い太陽?月なのか2つ並んで見える
「どこだここ」
振り返るとそこにあったはずのタクシーが消えていた
「え?嘘でしょ!」
左手に持っていたのは運転手にもらったポーチ、家に置いてきたはずの見慣れたBluetoothイヤホンは首にかかっている
右手にはずっと持っていたスマートフォンがあった
画面をタップするとちゃんと動く
充電満タン
アンテナは「いっぽん、、、。」
あるはある、
連絡先をタップして母の携帯にかけ
てみる
プププと音はするもののいつまで経っても呼び出し音は聞こえない
繋がってない?
メールやメッセージは送っても送れませんでしたというメッセージが返ってくる
インターネット検索をしてみた
「繋がった」
ショッピングサイトをタップ
「出た」けど買い物は出来なかった。
あの運転手の言っていた事を思い出す
『もし異世界に一人で放り出されるとして、三つだけこの世界から何かもっていけるとしたら何をもっていきたいですか?』
ここは運転手が言っていた異世界?
うそだと言ってくれ
もう一度スマホを見る
画面には12:14
4月21日水曜日
とある、これは元の世界の時間なのだろうか
だったら今頃、洗濯物も干し終わって、くつろいで、そろそろお昼のお弁当時間だ
リンはがくりと膝をつく
私は異世界で一人放り出されたというの?
頭が真っ白になっていく
もっと違うものを三つ選ぶべきだったかもと少し後悔した。
そんな娘に母は何を言うでもなく食卓に朝食と昼食を置いて仕事に出る
二歳下の妹、花は14歳で母に似て綺麗な黒髪黒目の大和撫子で頭もいい
4歳離れている妹、美音は茶色い髪で一般的な日本人より色素が薄い、可愛らしく、何故か自分に懐いていてここにいていいのだと思わせてくれる
ウチは母がバリバリ働くキャリアウーマンだ
父は私が5歳の頃事故で亡くなった
この家は母の収入で成り立っているが、学校にも行かず家に引きこもっている自分を一番嫌いなのは自分だけど、もしかしたら花も嫌っているだろう。
いや確実に嫌われているだろう。
妹の花が廊下から私を呼ぶ
「リン、いつまで学校行かない気?」
冷たい口調だった
母でさえ何も言わないがまるでどこかの母のような口調で、部屋の中からでも外の妹の苛立ちが感じられる。
「……。」
何も言わず扉を見つめる
すると外で溜息が漏れ、花の足音が遠ざかる
階下におりる足音に安心して目を閉じると今度はパタパタと軽い足音が近づいてきた
またしても自分の部屋の前で止まると
「おねいちゃん!行ってきます」
と明るい美音の声が下がっていく
2人が玄関を出て学校へ行くとヘッドホンをかけてスマホのプレイリストをタップした
お気に入りの歌が流れるとゆっくり目を閉じて一曲を聴き終える
これが毎朝のルーティーンだった。
部屋の扉を開けて一階に降りていくと誰もいないリビングにほっとしながらも少し寂しさを感じた。
食卓に用意された朝食は目玉焼きにベーコン、トーストとオリジナルのドレッシングがかかったサラダ、海藻のスープだった。
さらに昼食はお弁当箱に詰めてある
冷めてしまっていたけど母の料理は大好きだし、引き篭もる私を責めないばかりか食事まで作ってくれるからありがたい
だけど申し訳ない、でもどうすればいいのかわからない
家から出ない生活は2年目に突入していた。
食事を終えて、洗顔し、歯を磨く、洗面所の鏡に映った自分を見てまた溜息が出る
鏡に映った少女は深い緑の目で自分を睨んでいる
金茶のウエーブした髪は2年ずっと切っていないから腰の辺りまで伸びていた
このまるっきり外国人のような見た目が原因なのか、自分の何かかわからないが、
いじめられるようになった。
高校入学の春、きっかけはどうあれ、この目立つ目と髪はずっといじられ続けた。
他の知らない他人に褒められても嫌で仕方ない
そして自分には秘密の魔法があった
小さい時、父が使っていた言葉を口にすると人の心の声が聞こえる
それは5歳くらいだったろうか、何もかも父に似た私が父に教えてもらった唯一
「イン」と唱えると人の心の声が頭に響いてくる
最初は何もしなくても勝手にきこえてくる色々な声に戸惑っていた気がする
そんな時父は呪文を作ってその魔法のような力の使い方を教えてくれたのかもしれない
最初は便利だと思った
でも成長につれて怖いと思った
使わないと心に決めても弱い自分はつい使ってしまう
そして勝手に落ち込んでしまったりする
そうして、段々と喋ることをしなくなっていった。
こんなこと母にも妹たちにも言えないでいた
父が死ぬ前、このことは人に話してはいけないと言ったからだ
「お母さんも、多分、花と美音も使えない。このことは秘密にしておこう」
優しい父だったと思う
もうあんまり思い出せないけど
ぼんやりしていた。
鏡をもう一度睨むと愛用のヘッドホンをつけて
音楽を聴く、Bluetoothイヤホンをつけるとプレイリストに入っている歌が流れ出す
そのイヤホンは音質も良くリンのお気に入りだった
寝巻きをお気に入りの部屋着に着替えてみんなの洗濯物と一緒に洗濯機を回す
時折流れる歌を口ずさみながら家事をこなしていくのだ
キッチンへ行きみんなが食べた後の食器がキッチンの流し台にあって自分の食べ終わった食器と合わせて洗う、
部屋の掃除をしてリビングのソファへ座る
あとは洗濯物をうちの中にある洗濯乾燥室に干せば自分がやるべきことは
だいたい終了だ
引きこもりでもこれくらいはやるのだ、少しは罪悪感もやわらぐ
音楽が鳴っていた音が収まり
スマホから通知音がした
ポケットからスマホを取り出してタップ
「!?」
そこにはメッセージで母が事故に遭い病院に搬送されたと書いてあった
近くの総合病院に運ばれたと書いてある
リンは部屋から財布を取ってくると玄関で靴を履き外に出た
2年ぶりの外だった
眩しい
外はいい天気で春の陽気が終わろうとしていた
玄関を施錠しなくては、、
久し振りの外出と母の事故で動揺していた
玄関の鍵置き場を探すとそこに鍵があった
「良かった、置く場所変わってなくて」
外から鍵をかけて元の場所に戻すと、アプローチを抜けて門扉を開ける
すると近くにタクシーが止まっていた
ちょうどいい
リンがタクシーに近づくと後部ドアが自動で開く
乗り込むと運転手が振り返った
「どちらまで?」
「ハヤマ総合病院まで」
「はい」運転手が了承するとタクシーは動き出す
すると手元でスマホの通知音がした
母は軽症で無事と記されていた
「良かった」ほっと一息すると
運転手が話しかけてきた
「病院からですか?」
「………。」
そういえば勢いで家を出たが、外を流れる景色を見て少し怖くなってきた
(お母さんも軽症だし、戻ろうか………。)
いや、やっぱりここは頑張って病院に
考えごとをしているとまた運転手が話しかけてきた
「綺麗な髪ですね地毛ですか?日本語ok?」
「…………。」
「あ、さっき行き先は日本語でしたね」
アハハと笑う運転手
(面倒な嫌なタイプの運転手だ)
リンは思い出した、人と話すのはひさしぶりだ
しかしこの運転手が一人で話しているだけで会話はさっきの行き先を言っただけだけど
リンは無視することにした
何を話したらいいかわからない
窓の外の景色を眺めていると
運転手がラジオをつけた
珍しいと思う、タクシーに乗ったことは数回しかなかったけど今まで無線しか聞いたことがなかった
リンはラジオを聞いたことがない
するとラジオからリンの好きなアーティストが歌う曲が流れてきた
運転手がニコニコと語る
「私、この歌手好きなんですよ、これ新曲ですね」
(前言撤回、いい趣味だ運転手)
勝手に親近感をもったリンはラジオから流れる歌に耳を傾ける
運転手もその歌が流れる間は静かだった
歌が終わると次の歌手が歌い出す
興味がなくなったリンはスマホでその新曲を検索してプレイリストに入れる
「お客さん、もし異世界に一人で放り出されるとして、三つだけこの世界から何かもっていけるとしたら何をもっていきたいですか?」
「……………。」
突然なんだ、この運転手
なんだその無人島を異世界に変えただけの究極質問は
三つ、、みっつか
うーん
「今身につけているものでひとつになります?」
「そうですね、衣類として身につけているものは入りませんが持っているものは一つ一つ数えましょう」
そうなるとスマホとイヤホンは必須。あ、でも電気ないと充電が、、充電器も
いろいろ考えうーんと悩む
「スマホとイヤホンとネットと充電器と電力?」
「五つじゃないですか」
運転手はまたハハと笑う
あれ、ちゃんと会話できているっぽい
リンは初めて微笑んだ
それを見た運転手はまたニコニコと話す
「じゃあ大サービスで、充電なくても使えるスマホとイヤホン、ということにしましょう」
なにそれ、異世界でなくても便利すぎる
「それとネットで、三つですね」
なんとか三つ。リンは内心で満足していると運転手が後ろにいるリンになにかを差し出す。
それは茶色い綺麗なポーチだった肩紐とベルト付きの変わったスタイルだった
「これはささやかなプレゼントです。頑張って」
「は?」
どうゆうシュチュエーションだ
タクシー運転手からプレゼント?
いやいやいや
「受け取れな、、」
ゴトゴトンと車が揺れた。
「?」
ふと外の景色をみると
なんか、森?
そういえば病院はこんなに遠くない
どこ走ってるの運転手
運転席を見ると無人だ
「え?!」
ギョッとして外を見るとタクシーはいつのまにか停車している
どういうこと?
もう一回運転手を探すがどこにもいない
お金も払っていない
仕方なく手動でドアを開け外に出てみる
少しひんやりとした風が吹き抜けて長い髪がなびく
見渡せば真っ青な空
深い緑の森と
草原のような原っぱ
人工的な建物は見当たらない
上を見ると何故か太陽と白く薄い太陽?月なのか2つ並んで見える
「どこだここ」
振り返るとそこにあったはずのタクシーが消えていた
「え?嘘でしょ!」
左手に持っていたのは運転手にもらったポーチ、家に置いてきたはずの見慣れたBluetoothイヤホンは首にかかっている
右手にはずっと持っていたスマートフォンがあった
画面をタップするとちゃんと動く
充電満タン
アンテナは「いっぽん、、、。」
あるはある、
連絡先をタップして母の携帯にかけ
てみる
プププと音はするもののいつまで経っても呼び出し音は聞こえない
繋がってない?
メールやメッセージは送っても送れませんでしたというメッセージが返ってくる
インターネット検索をしてみた
「繋がった」
ショッピングサイトをタップ
「出た」けど買い物は出来なかった。
あの運転手の言っていた事を思い出す
『もし異世界に一人で放り出されるとして、三つだけこの世界から何かもっていけるとしたら何をもっていきたいですか?』
ここは運転手が言っていた異世界?
うそだと言ってくれ
もう一度スマホを見る
画面には12:14
4月21日水曜日
とある、これは元の世界の時間なのだろうか
だったら今頃、洗濯物も干し終わって、くつろいで、そろそろお昼のお弁当時間だ
リンはがくりと膝をつく
私は異世界で一人放り出されたというの?
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