お願い乱歩さま

のーまじん

文字の大きさ
上 下
56 / 61
活動開始

返信

しおりを挟む
( ̄ー ̄) 今日はありがとな。マジ、イラスト、もらってよかったのか?

  遥希のメッセージを葵は、ジッと見つめていた。
  葵は、手書きの絵を遥希に渡し、自分はデーターを貰う事にした。
  それは、遥希が奈穂子の絵のファンだと言う事もあるが…やはり、モデルが遥希だと知っているから、欲しいと言うのも気恥ずかい。

  よかったね。(^・^)

  葵は、赤面しながらそれだけ打ち込んだ。

  格好よかったよ……なんて、やっぱ、書けないよぅ(///ー///) 

  葵は、スマホを見つめてぼやく。
  一時間弱、色んな怪しいポーズをさせられたが、それが奈穂子の手でリフォームされると、ビックリするような美麗作品になっていった。
  雨傘は、レトロな日傘に。
  遥希くんは、昭和の大人の男に変身する。


( ̄ー ̄)ありがとう。マジ、嬉しい!!

 
  「ビックリマークがついてるよ…。」
葵は、遥希からのメッセージビックリマークに笑いが込み上がる。

  日頃、素っ気ないメッセージなのに、今日のは画面から幸せがにじんでくる気がする。

   よかったね(^・^)

  葵も嬉しくなってそう返信し、それから、思いつくままに、こう続けた。

  ねえ?遥希くんは、自分は明智小五郎と小林少年とどちらの役が合ってると思う?(^・^)

  本人は、どちらが良いのだろう?

  葵は、スマホを見つめながら、遥希の返事を予想する。

  少年…って感じじゃないし…やっぱり明智小五郎かな?
  でも、明智小五郎は恥ずかしいとか言いそう。

  そんな葵の元にメッセージが届く。

  ( ̄ー ̄)俺はどっちでもないけど…この絵のキャラクターは、変装した20面相の気がする


  「えっ、そっち系!」

  まさかの…20面相…

  葵は、思わず声を漏らした。
しおりを挟む

処理中です...