【完結】巨人族に二人ががりで溺愛されている俺は淫乱天使さまらしいです

浅葱

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171.どーにかなったからって回収されてしまった

「なかなか面白い話を聞かせてもらった。ジャック殿、面倒をかけてすまないがそ奴らを捕らえておいていただきたい。本日中に騎士を派遣する」
「わかりました」

 ジャックが水晶の中の、宰相という見目麗しい人に返事をした途端、役所長はロンドに縛り上げられた。秘書っぽいおじさんもすぐに縛り上げられて両方とも猿轡を噛まされる。それを確認したからか、通信は向こうから切られた。
 蒼褪めている青年たちについては一応事情聴取があるのでビット、レイド、シャオがついて逃がさないようにした。その間家の周りの警護は他の奴隷たちに行わせることにしたようだった。
 俺はジャックの腕の中から顔を上げて聞いた。

「……もう終わったの?」
「ああ、後はやってくる騎士にコイツらを引き渡すだけだな」
「そっかー……」

 ちら、と縛り上げられたおじさんたちを見ると、なんか縛り方が変わっている。ジャンがそれにいい仕事をしたというような顔をしていた。いつのまに亀甲縛りみたいな縛り方をしたんだろう。こわっ。

「なぁ、コイツらってさ、どーなんの?」
「……順当にいけば死刑だな」
「あー、そーなるのかー……」

 お金を盗んだだけとはいえ、相手が悪かったとしか言いようがない。ジャックは国家の重要な仕事を担っていた。その人物のお金を盗んだのだ。極刑は免れないだろう。おじさんたちが蒼褪めて首を振ろうとしていたがうまくいかないようだった。

「じゃあ、こっちの子たちは?」

 役所に入ったばかりだというフレッシュな青年たちを指さす。

「まずは事情を聞いてからだな」
「それもそうだね……」

 そう言いながら俺はちらちらとレイドとシャオを見てしまう。姿を近くで見るのは久しぶりで、どうしたらいいのかよくわからない。

「……お前たち、妻を見るな」
「「申し訳ありません!」」

 ジャックの言葉に、レイドとシャオが深く頭を下げた。俺はジャックの服の袖を引っ張った。

「ジャック、あんまりいじめないでくれ」
「カイト」
「俺とアイツらの問題だから、さ」

 ジャックはしぶしぶレイドたちから目を反らした。またちら、とレイドとシャオを見るとこちらを見て二人は赤くなった。どうしたんだろう? と首を傾げてしまった。ビットがため息をついた。

「失礼ですが、発言をお許しください」

 ビットが軽く手を上げて言う。

「言え」

 ジャンが答えた。

「奥様が色っぽすぎて仕事になりません」
「わかった。兄さん、カイトを連れて戻ってください。あとは僕がやっておきますので」
「えええ……」
「すまんな。頼んだぞ」

 俺はそのままジャックにまた寝室に連行されてしまった。なんの為に応接間まで連れて行ってもらったと思ってるんだよ。ビットのばかああああ!
 とはいえ、あの理由からしたらレイドたちがひどい目に遭うかもしれなかったししょうがないのかな。くすん。

「……カイト」

 ジャックがせっかく俺に着せた服をぽいぽい脱がして低い声を出した。寝室には今ロンドと、ジャックと俺だけだ。

「なに?」
「……ずいぶんアイツらを気にしていたな」
「顔を合わせるのは久しぶりだったから、気になっただけだよ」
「何が気になるんだ?」

 俺はムッとした。この複雑な気持ちは一言では言い表せないと思った。

「……うまく言えないけど、いろいろ複雑なんだよ。アイツらにさ、今の俺ってどう見えるのかなって思ったら……」
「……ビットとやらが言った通りだろう」
「え?」

 俺は首を傾げた。

「カイトがかわいくて、色っぽくて、気になって仕方なかったんだろうが!」

 いらいらしたようにそう言われ、俺は目を丸くした。

「そん、な……じょうだ……」
「冗談じゃない! カイトはっ、俺が出会った頃よりもずっとかわいくて、色っぽくて、すぐにだってむしゃぶりつきたい姿をしているんだッ! それをあんな野獣共の目に触れさせるなんて……」
「えええ……」

 俺は困惑した。それはさすがに目が眩み過ぎじゃあないだろうか。

「やっぱりお前を連れて出るんじゃなかった!」

 ジャックの目がギラギラしているのを見て、俺は胸がきゅんとするのを感じた。どうして俺はジャックのことが怖いと思わないんだろう。

「なぁ、ジャック……」
「なんだッ」
「俺にはジャックとジャンだけだよ? ビットとか、ロンドについてはお前らが決めたことだからまぁいいけどさ……でも……」

 言ってて頬が熱くなるのを感じた。こんなこと言わせるなよ。

「カイト……」
「そんな、俺が見られてやだったっていうなら……ジャックが上書きして?」

 なんかうまく伝えられなくてこんな言い回しになってしまった。

「カイト……好きだ。愛してる……」
「んっ……」

 重なってきた唇が好きだって思う。ジャックにキスされると、いつだって守られてるって実感する。舌を絡めて、絡め取られて何度もあやすように吸われた。

「んっ、んっ、んんっ……」

 首に腕を絡め、もっともっととおねだりする。ジャックにいっぱいキスされたい。そうしたらその凶悪なイチモツでお仕置きしてほしい。自分で思ったことに、俺はぞくぞくするのを感じた。
 絶対に言ってなんかやらないけど。
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