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俺の元妻は、良い妻でも母でもなかったと思う。けれど、彼女と共に僅かながらの人生を歩んだことに後悔はない。
彼女と交際し結婚して子供を持ち離婚に至ったのは、おれが選択し決めたことでできた答えなのだ。
そして、彼女の人生もまた、彼女自身が選んだ末の答えのはずだ。
カナエと俺は、同い年で26歳の頃に友人の紹介で出会った。すごく可愛いとか美人というわけではなかったが、彼女との何気ない会話や共に過ごす時間は楽しく、俺から告白してOKを貰い半年後には婚約した。
俺は、彼女との結婚生活のことを思い、当時務めていた仕事を辞めて新しい職に就いた。やり甲斐を感じていた職場だったが、給料は安く家庭を持つとなると、どうしても不安だった。
それと同時期に、カナエは浮気した。相手は、俺と付き合う前に付き合っていた男で、たまたま再会して魔が差したのだという。
俺は、自分が浮気など考えたこともなかったぶん、カナエの浮気が本当にショックで、だけど、彼女を愛していたから、許して欲しいと言う彼女を許した。
俺達の結婚式は、カナエの選んだ式場で、カナエの選んだ料理、演出、ドレスとスーツ、全て彼女の希望に合わせたものだった。俺は、もともとそういうものを決めるのが得意ではないし、彼女が楽しそうにプランナーと話しているのを見ているのも幸せだった。
結婚式、当日、彼女の招待客が座る5人用のテーブルが一つ丸ごと空席になっていた。学生時代の女友達5人を招待したテーブルだったが、当日になると5人全員がドタキャンしたのだ。
それについて、彼女は何も言わなかった。俺も聞かなかった。
結婚して1年して長男が生まれ、さらに2年後には次男が生まれた。俺達は、ローンを組んで一戸建てを買った。少し田舎の土地だが、安くて広く周りも静かで車があれば生活には困らない。子供達を連れて彼女と一緒に俺の運転で買い物や公園に行くのが、休日の過ごし方だった。
ある日ふと、カナエが毎日、家に居ることに気づいた。彼女は結婚前の仕事をずっと続けていて、次男の育休後も復帰して働いていた。
彼女は最初、有給があったから連休をもらったと言っていたが、随分と長い休みなので、こんなに休んで仕事は大丈夫なのかと聞くと、少し言いづらそうに、実は仕事を辞めた、と言った。
家のローンは共働きで払っていく計画で組んでいるので、俺一人の給料で家族の生活費とローンの支払いは正直、きつい。彼女だってわかっているはずだ。
彼女は、子育てと仕事の両立がしんどくて、自分にはどうしても無理だと言い、もう少し子供達が大きくなるまでは、子育てに専念したいと希望を伝えてきた。
俺は自分なりに育児に参加していると思っていたが、やはり子供が小さい頃は母親の負担が大きいのだろうと思い彼女の考えを受け入れた。
しばらくすると、カナエはショートタイムのパートの仕事に就いてくれたので、彼女も家計や家庭のことを思ってくれていたと感じていた。
カナエの様子がおかしい。時々、子供達二人を預けている保育園から迎えが来ない、お母さんと連絡が取れないと電話がかかってくるようになった。
カナエに事情を聞くと、パートが長引いたとか友人とお茶していたら帰り道が渋滞していた等、明らかにおかしい言い訳をする。
そんな日が続いていたある日、俺はしまっていたはずの銀行通帳が一式ないことに気づいた。
カナエに聞くと、自分が持っていると言う。不用心だから、使わない時はいつもの所にしまうように言うと、その場では了承の返事をしたのに、数日たっても通帳は戻っていなかった。
また、保育園から電話がかかってきた。俺は、まだ今日は仕事が終わらない。妻に電話をしてみますと言い、まずはパート先に電話をすると今日は出勤日ではなかった。
そして、カナエの携帯に電話する。彼女は電話に出たが、背後がやたら騒がしい。子供達の迎えのことを伝えると、パートが長引いたけど今、終わったから急いで行くと言った。
その日、俺は家に帰って子供達が寝ると彼女を問い詰めた。
「今日、どこで何してたの?」
「パートに行ってたって言ったでしょ?」
「君の連絡する前にパート先に電話したら、今日は出勤してないって言ってたけど?それに、電話した時、随分賑やかなところにいたみたいだけど、あれパチンコ屋じゃないの?」
結婚前の浮気でも、カナエはパチンコ屋に行っていた。結婚資金の一部を元彼と一緒に使い込んだのだ。
そんな彼女を許し婚約破棄しなかった俺を周りは、そんな女と結婚しても幸せにはなれないと止めた。
少し意地になっていたのかもしれない。彼女を愛していたのは本当で、彼女が元彼とはもう会わないと約束し俺を選んでくれたのだから、もういいじゃないか、と外野の声に耳を塞いだ。
絶対に幸せな家庭をつくって、自分が間違ってなかったのだと知らしめたかった。
しかし、そんな意地も、もうここまでにしよう。俺のちっぽけな意地に子供達は巻き込めない。上の子は4歳、下は2歳だ。
「離婚しよう。子供達は俺が育てるよ。」
通帳を確認すると、子供達の将来のために積みたてていた貯金の残高は0で、俺のボーナスや毎月の給料から僅かずつ貯めていた貯金も半分以下になっていた。
『どうしても、彼を忘れられない。』
カナエは、そう言って泣いた。もはや彼女への未練はないが浮気相手の元へ行くなら、せめて幸せになって欲しいと思う。
俺は親権をとれなかった。どんな理由で離婚に至っても、日本では母親の方が圧倒的に強いのだと言う。俺は、まさかカナエが親権を欲しがるとは思わなかった。保育園の迎えを忘れるほど、男に入れ込んでいても、母親としての自覚は残っていたのかもしれない。
ローンの残った家には俺が一人で住むことになった。
一人ならローン返済しながらでも生活していける。カナエは、子供達をつれて浮気相手の男の元へ行った。
俺から養育費は払わない。あのギャンブル依存症のような男に使い込まれでもしたら許せない。
月一の面会で息子二人に会う時に本人たちの希望を聞いて直接、必要なものを買い与えるということで話をつけた。
離婚が成立して割とすぐ、俺を励ますように仲の良い連中が盛大に飲み会を開いてくれた。知らない顔も紛れているぐらいの人数で、居酒屋一件を貸切にしてくれた。
カナエを俺に紹介した友人もいて、こんなことになるなんてと申し訳なさそうだったが、彼が気に病むようなことではない。
カナエとの結婚も離婚も俺が決めたことなのだから。
その友人と共にリサという、カナエの高校時代の友人が来ていた。結婚式に来なかった5人の内の1人だ。
「急に招待状が届いたのよ。事前に何の連絡もなく。出席の返事もしなかったわ。友人と思われてるのも迷惑だったし。なのに、当日、式場から連絡が来るんだもの。」
リサはさっぱりした口調の気の強い女性で、俺への気遣いは感じられなかったが、不思議と不快感はなかった。カナエへの愛情が俺の中に、もうなかったからかもしれない。
「タカアキと、まだ続いてたんでしょう?」
タカアキとは、パチンコ好きのあの男のことだ。
「もともとは、カオリの彼氏だったのにカナエが寝どったのよ。まぁ、カオリも、あんなギャンブル狂いのカスといつまでも付き合うことにならなくて良かったけどね。」
「信じられる?カナエ、カオリにも結婚式の招待状だしてたのよ?」
「カナエみたいな女と、よく結婚できると思ったもんだけど、離婚したって聞いて逆に安心したわ。これから幸せになってね。」
元妻は、ずいぶんと怨みをかっていたようだった。今、俺とカナエとの繋がりは、彼女が親権を持っているからに過ぎない。毎日、子供の写真を携帯から送って貰う約束になっている。
血の繋がらない義父が再婚相手の連れ子を虐待する話はよく聞く。俺は子供達が心配だった。
三ヶ月程で、約束だった子供達の写真がとだえた。
カナエに連絡してもメールも電話も応答がない。そのうち、携帯は解約されたらしく繋がらなくなった。弁護士に相談したが、彼女は引っ越して居場所が分からないという。
子供達は無事だろうか。最後に会ってから半年以上たつ。毎日、祈るような気持ちで過ごした。無理矢理にでも、親権をもぎ取れば良かった。
カナエの行方が分からなくなって1年ほど経った時、ある施設から連絡がきた。子供達を預かっているから会いに来て欲しいという。
俺は、仕事を休んですぐに子供達に会いに行った。
「お父さんっ!!」
二人は、俺を見るなり飛びついてきてくれた。良かった、二人ともとりあえずは元気そうだし、俺のことも覚えていてくれた。
俺は安堵し、すぐにでも二人を連れて帰りたいと施設の職員へ伝えた。
「すみません。親権が母親にある場合は、いくら実父であっても、すぐには引き渡せないんです。」
俺は実父だぞ?こんなことあるか?・・・いろいろ規約があるらしく面会はできるが、連れては帰れないという、何ともどかしく残酷な現実があった。
その日から、時間さえあれば俺は手土産をもって子供達の元へ通った。
そんな日が続いてしばらく経った朝、県内で殺人事件があったニュースで報道される。
被害者は一組の男女、被疑者は一人の女性。内縁の夫の浮気現場に乗り込んで二人を包丁で刺し殺したのだという。ニュースを見ている途中で友人から電話がかかってくる。
「おはよう。あぁ、今、見てるよ。ビックリした。タカアキとカオリなんて、よくいる名前だけど、犯人の名前聞いたらね・・・さすがに・・・」
「連絡?ないよ。ずっと音信不通で、どこに住んでるかも分からなかったし・・・けど、この殺人現場のパチンコ屋って、近くだよね。意外と近くに居たんだね、きっと。」
「子供達には、ショックなことだと思うけど・・・けど、これで二人を引き取りやすくはなると思う。」
ちなみに犯人である女の殺害動機は、男の浮気を許せなかったというものだった。
彼女と交際し結婚して子供を持ち離婚に至ったのは、おれが選択し決めたことでできた答えなのだ。
そして、彼女の人生もまた、彼女自身が選んだ末の答えのはずだ。
カナエと俺は、同い年で26歳の頃に友人の紹介で出会った。すごく可愛いとか美人というわけではなかったが、彼女との何気ない会話や共に過ごす時間は楽しく、俺から告白してOKを貰い半年後には婚約した。
俺は、彼女との結婚生活のことを思い、当時務めていた仕事を辞めて新しい職に就いた。やり甲斐を感じていた職場だったが、給料は安く家庭を持つとなると、どうしても不安だった。
それと同時期に、カナエは浮気した。相手は、俺と付き合う前に付き合っていた男で、たまたま再会して魔が差したのだという。
俺は、自分が浮気など考えたこともなかったぶん、カナエの浮気が本当にショックで、だけど、彼女を愛していたから、許して欲しいと言う彼女を許した。
俺達の結婚式は、カナエの選んだ式場で、カナエの選んだ料理、演出、ドレスとスーツ、全て彼女の希望に合わせたものだった。俺は、もともとそういうものを決めるのが得意ではないし、彼女が楽しそうにプランナーと話しているのを見ているのも幸せだった。
結婚式、当日、彼女の招待客が座る5人用のテーブルが一つ丸ごと空席になっていた。学生時代の女友達5人を招待したテーブルだったが、当日になると5人全員がドタキャンしたのだ。
それについて、彼女は何も言わなかった。俺も聞かなかった。
結婚して1年して長男が生まれ、さらに2年後には次男が生まれた。俺達は、ローンを組んで一戸建てを買った。少し田舎の土地だが、安くて広く周りも静かで車があれば生活には困らない。子供達を連れて彼女と一緒に俺の運転で買い物や公園に行くのが、休日の過ごし方だった。
ある日ふと、カナエが毎日、家に居ることに気づいた。彼女は結婚前の仕事をずっと続けていて、次男の育休後も復帰して働いていた。
彼女は最初、有給があったから連休をもらったと言っていたが、随分と長い休みなので、こんなに休んで仕事は大丈夫なのかと聞くと、少し言いづらそうに、実は仕事を辞めた、と言った。
家のローンは共働きで払っていく計画で組んでいるので、俺一人の給料で家族の生活費とローンの支払いは正直、きつい。彼女だってわかっているはずだ。
彼女は、子育てと仕事の両立がしんどくて、自分にはどうしても無理だと言い、もう少し子供達が大きくなるまでは、子育てに専念したいと希望を伝えてきた。
俺は自分なりに育児に参加していると思っていたが、やはり子供が小さい頃は母親の負担が大きいのだろうと思い彼女の考えを受け入れた。
しばらくすると、カナエはショートタイムのパートの仕事に就いてくれたので、彼女も家計や家庭のことを思ってくれていたと感じていた。
カナエの様子がおかしい。時々、子供達二人を預けている保育園から迎えが来ない、お母さんと連絡が取れないと電話がかかってくるようになった。
カナエに事情を聞くと、パートが長引いたとか友人とお茶していたら帰り道が渋滞していた等、明らかにおかしい言い訳をする。
そんな日が続いていたある日、俺はしまっていたはずの銀行通帳が一式ないことに気づいた。
カナエに聞くと、自分が持っていると言う。不用心だから、使わない時はいつもの所にしまうように言うと、その場では了承の返事をしたのに、数日たっても通帳は戻っていなかった。
また、保育園から電話がかかってきた。俺は、まだ今日は仕事が終わらない。妻に電話をしてみますと言い、まずはパート先に電話をすると今日は出勤日ではなかった。
そして、カナエの携帯に電話する。彼女は電話に出たが、背後がやたら騒がしい。子供達の迎えのことを伝えると、パートが長引いたけど今、終わったから急いで行くと言った。
その日、俺は家に帰って子供達が寝ると彼女を問い詰めた。
「今日、どこで何してたの?」
「パートに行ってたって言ったでしょ?」
「君の連絡する前にパート先に電話したら、今日は出勤してないって言ってたけど?それに、電話した時、随分賑やかなところにいたみたいだけど、あれパチンコ屋じゃないの?」
結婚前の浮気でも、カナエはパチンコ屋に行っていた。結婚資金の一部を元彼と一緒に使い込んだのだ。
そんな彼女を許し婚約破棄しなかった俺を周りは、そんな女と結婚しても幸せにはなれないと止めた。
少し意地になっていたのかもしれない。彼女を愛していたのは本当で、彼女が元彼とはもう会わないと約束し俺を選んでくれたのだから、もういいじゃないか、と外野の声に耳を塞いだ。
絶対に幸せな家庭をつくって、自分が間違ってなかったのだと知らしめたかった。
しかし、そんな意地も、もうここまでにしよう。俺のちっぽけな意地に子供達は巻き込めない。上の子は4歳、下は2歳だ。
「離婚しよう。子供達は俺が育てるよ。」
通帳を確認すると、子供達の将来のために積みたてていた貯金の残高は0で、俺のボーナスや毎月の給料から僅かずつ貯めていた貯金も半分以下になっていた。
『どうしても、彼を忘れられない。』
カナエは、そう言って泣いた。もはや彼女への未練はないが浮気相手の元へ行くなら、せめて幸せになって欲しいと思う。
俺は親権をとれなかった。どんな理由で離婚に至っても、日本では母親の方が圧倒的に強いのだと言う。俺は、まさかカナエが親権を欲しがるとは思わなかった。保育園の迎えを忘れるほど、男に入れ込んでいても、母親としての自覚は残っていたのかもしれない。
ローンの残った家には俺が一人で住むことになった。
一人ならローン返済しながらでも生活していける。カナエは、子供達をつれて浮気相手の男の元へ行った。
俺から養育費は払わない。あのギャンブル依存症のような男に使い込まれでもしたら許せない。
月一の面会で息子二人に会う時に本人たちの希望を聞いて直接、必要なものを買い与えるということで話をつけた。
離婚が成立して割とすぐ、俺を励ますように仲の良い連中が盛大に飲み会を開いてくれた。知らない顔も紛れているぐらいの人数で、居酒屋一件を貸切にしてくれた。
カナエを俺に紹介した友人もいて、こんなことになるなんてと申し訳なさそうだったが、彼が気に病むようなことではない。
カナエとの結婚も離婚も俺が決めたことなのだから。
その友人と共にリサという、カナエの高校時代の友人が来ていた。結婚式に来なかった5人の内の1人だ。
「急に招待状が届いたのよ。事前に何の連絡もなく。出席の返事もしなかったわ。友人と思われてるのも迷惑だったし。なのに、当日、式場から連絡が来るんだもの。」
リサはさっぱりした口調の気の強い女性で、俺への気遣いは感じられなかったが、不思議と不快感はなかった。カナエへの愛情が俺の中に、もうなかったからかもしれない。
「タカアキと、まだ続いてたんでしょう?」
タカアキとは、パチンコ好きのあの男のことだ。
「もともとは、カオリの彼氏だったのにカナエが寝どったのよ。まぁ、カオリも、あんなギャンブル狂いのカスといつまでも付き合うことにならなくて良かったけどね。」
「信じられる?カナエ、カオリにも結婚式の招待状だしてたのよ?」
「カナエみたいな女と、よく結婚できると思ったもんだけど、離婚したって聞いて逆に安心したわ。これから幸せになってね。」
元妻は、ずいぶんと怨みをかっていたようだった。今、俺とカナエとの繋がりは、彼女が親権を持っているからに過ぎない。毎日、子供の写真を携帯から送って貰う約束になっている。
血の繋がらない義父が再婚相手の連れ子を虐待する話はよく聞く。俺は子供達が心配だった。
三ヶ月程で、約束だった子供達の写真がとだえた。
カナエに連絡してもメールも電話も応答がない。そのうち、携帯は解約されたらしく繋がらなくなった。弁護士に相談したが、彼女は引っ越して居場所が分からないという。
子供達は無事だろうか。最後に会ってから半年以上たつ。毎日、祈るような気持ちで過ごした。無理矢理にでも、親権をもぎ取れば良かった。
カナエの行方が分からなくなって1年ほど経った時、ある施設から連絡がきた。子供達を預かっているから会いに来て欲しいという。
俺は、仕事を休んですぐに子供達に会いに行った。
「お父さんっ!!」
二人は、俺を見るなり飛びついてきてくれた。良かった、二人ともとりあえずは元気そうだし、俺のことも覚えていてくれた。
俺は安堵し、すぐにでも二人を連れて帰りたいと施設の職員へ伝えた。
「すみません。親権が母親にある場合は、いくら実父であっても、すぐには引き渡せないんです。」
俺は実父だぞ?こんなことあるか?・・・いろいろ規約があるらしく面会はできるが、連れては帰れないという、何ともどかしく残酷な現実があった。
その日から、時間さえあれば俺は手土産をもって子供達の元へ通った。
そんな日が続いてしばらく経った朝、県内で殺人事件があったニュースで報道される。
被害者は一組の男女、被疑者は一人の女性。内縁の夫の浮気現場に乗り込んで二人を包丁で刺し殺したのだという。ニュースを見ている途中で友人から電話がかかってくる。
「おはよう。あぁ、今、見てるよ。ビックリした。タカアキとカオリなんて、よくいる名前だけど、犯人の名前聞いたらね・・・さすがに・・・」
「連絡?ないよ。ずっと音信不通で、どこに住んでるかも分からなかったし・・・けど、この殺人現場のパチンコ屋って、近くだよね。意外と近くに居たんだね、きっと。」
「子供達には、ショックなことだと思うけど・・・けど、これで二人を引き取りやすくはなると思う。」
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