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またデートしたい!
楠木 翔真(26)は、舞い上がっていた。
今日だけではない。二週間前の週末、恋人との初夜を済ませてからずっとだ。
初体験は、とっくの昔に経験済みだが、本当の意味の初体験はあの夜だったと思うぐらいに余韻に浸りまくっていた。
今、翔真が寝転んで悶えているのは自宅リビングのソファーだ。あの夜、部屋に竜二を連れ込んですぐに二人でもつれ合った思い出のソファーである。何度、思い出してもうっとりする・・・
あの日、恋人である竜二は翔真の部屋で一泊して昼過ぎに帰ってしまった。
名残惜しかった。あんなに別れが辛かったことはない。べったりとくっついて甘え倒して過ごしたのに、ぜんぜん足りなかった。
木崎 竜二(33)は、寂しがる翔真に心底すまなそうに、謝りながら帰って行った。まだ少し気だるさの残る表情が色っぽかった・・・
竜二さん・・・めっちゃ会いたい!!ずっと一緒にいたい!!
いや、会えてはいる。ジムでは会ってるし。あの行為の夜の後、初めてジムで顔を合わせた時は少し恥ずかしそうにしていて、すごく可愛いかった。
けれど、それからまた元に戻っている気がする・・・。あれから、またデートもしていないし、キスはしているけど、そういった触れ合いはない・・・
これじゃダメだ!!竜二さんにはもっと俺の事好きになって欲しいし、俺がいないとダメなぐらいになって欲しい!!
また、初夜のパターンで行くか?と翔真は考える。あの日は、竜二が酷く酔ったことがはじまりだった。そのことについても、竜二はしきりに謝っていた。そんなのぜんぜんいいのに。もっと頼ってくれても、甘えてくれても良かったのに。
なぜなら翔真のせいだから。
あの薬、あんなに自然に酔うなんて・・・高かったけど買って良かった♡
仕事で知り合った相手から買った薬だが、思った以上に良い仕事をしてくれた。だが、体に害はないと聞いていても、最愛の恋人相手に何度も使いたくはない・・・
とにかく、一度一線は超えたのだから、二回目以降だっていけるはず。
早く、俺に抱かれるのが、当たり前になって欲しい・・・♡
体目当てでは決してないが、そういうことがないのは、絶対イヤなのだ。
とりあえず、またデートに誘おう、と決意した。
ジムのトレーニングの後、竜二の車の中で二人の時間を過ごすのは変わらない習慣だ。
「んっ♡くちゅ、ちゅっ♡ふっ、んっ♡」
舌を絡め合うキスをすれば、竜二の鼻に抜ける声や漏れる吐息に興奮する。耳や頬、首筋を手でなぞれば体がピクリと揺れた。
「しょうま・・・♡」
「可愛い♡竜二さん♡♡」
とろんとした表情で、名前を呼ばれ湧き出てくる気持ちを素直につたえた。
「かわいい?」
竜二が、突然、正気に戻ったように聞き返してきた。翔真が竜二のことを可愛いと褒めるのは初めてではない。心の中では無限に言っているし、全て声に出していいならそうする。
自分なりに自重して、自分なりの常識範囲内におさめているだけだ。
「お前、たびたび俺のこと、可愛いって言うが、可愛いくはないだろう?お前より年上だしデカいし、顔もお前の方が可愛いし・・・」
「えっ!?」
そんなっ!!俺が竜二さんのことを可愛いって思う気持ちを疑われた!?
いや、もしかして可愛いはプライドが許さないとか?
「いや、怒ってるわけじゃないっ、ただ、可愛いというのは、ちょっと・・・」
翔真があまりに情けない顔で固まるので、竜二が慌ててフォローを入れる。
「お、俺、竜二さんのこと死ぬほど好きだし、心底可愛いって思ってるし、その気持ちに嘘はないって誓えるけど、どこがとか、なんでとか上手く言葉で説明できない・・・ごめんね、竜二さん・・・・・・」
「うぇぇ~、俺、嘘じゃないのにぃ~、言えないぃ~」
竜二に抱きついて、号泣しだす翔真。自分のせいかと、さらに慌てる竜二。
溢れるほどの思いがあるというのに、伝える言葉が分からないというのは、なんともどかしいことかと翔真は思う。
「翔真、お前の気持ちを疑ったわけじゃないんだっ!雰囲気で言ってるとか、その・・・気を使わせてるじゃないかと思って・・・」
「ちがうぅ~、うっうぇっ。」
えずいて、なかなか泣き止まない翔真の背をさすったり頭を撫でたりと、竜二は何とか落ち着かそうと最終的に自分の胸に押し付けるように抱き締めた。
竜二は背中に彫り物があるので、トレーニングの後、着替えもせずシャワーを浴びずに帰ることにしている。それゆえ、翔真には密着しないようやんわりと何度も伝えたが、めちゃくちゃくっ付いてくるし、触ってくるし、なんなら舐められたり、胸に顔をうずめられたり匂いを嗅がれたりと、けっこう恥ずかしいめに合わされていた。
なかなか落ち着かない翔真に最終手段とばかりに胸に抱いたが、どうだろうか・・・
「翔真、落ち着いたか?」
「うっ、うっ、竜二さん、俺・・・」
翔真は、竜二の胸に顔を押し付けながら思う。
だいぶ情けない姿を見せたが、当初の目的を果たさなければいけない。
「竜二さん、俺、またデートしたい。」
竜二がOKしてくれたので、そのまま翔真は思う存分、雄っぱいを堪能した。
今日だけではない。二週間前の週末、恋人との初夜を済ませてからずっとだ。
初体験は、とっくの昔に経験済みだが、本当の意味の初体験はあの夜だったと思うぐらいに余韻に浸りまくっていた。
今、翔真が寝転んで悶えているのは自宅リビングのソファーだ。あの夜、部屋に竜二を連れ込んですぐに二人でもつれ合った思い出のソファーである。何度、思い出してもうっとりする・・・
あの日、恋人である竜二は翔真の部屋で一泊して昼過ぎに帰ってしまった。
名残惜しかった。あんなに別れが辛かったことはない。べったりとくっついて甘え倒して過ごしたのに、ぜんぜん足りなかった。
木崎 竜二(33)は、寂しがる翔真に心底すまなそうに、謝りながら帰って行った。まだ少し気だるさの残る表情が色っぽかった・・・
竜二さん・・・めっちゃ会いたい!!ずっと一緒にいたい!!
いや、会えてはいる。ジムでは会ってるし。あの行為の夜の後、初めてジムで顔を合わせた時は少し恥ずかしそうにしていて、すごく可愛いかった。
けれど、それからまた元に戻っている気がする・・・。あれから、またデートもしていないし、キスはしているけど、そういった触れ合いはない・・・
これじゃダメだ!!竜二さんにはもっと俺の事好きになって欲しいし、俺がいないとダメなぐらいになって欲しい!!
また、初夜のパターンで行くか?と翔真は考える。あの日は、竜二が酷く酔ったことがはじまりだった。そのことについても、竜二はしきりに謝っていた。そんなのぜんぜんいいのに。もっと頼ってくれても、甘えてくれても良かったのに。
なぜなら翔真のせいだから。
あの薬、あんなに自然に酔うなんて・・・高かったけど買って良かった♡
仕事で知り合った相手から買った薬だが、思った以上に良い仕事をしてくれた。だが、体に害はないと聞いていても、最愛の恋人相手に何度も使いたくはない・・・
とにかく、一度一線は超えたのだから、二回目以降だっていけるはず。
早く、俺に抱かれるのが、当たり前になって欲しい・・・♡
体目当てでは決してないが、そういうことがないのは、絶対イヤなのだ。
とりあえず、またデートに誘おう、と決意した。
ジムのトレーニングの後、竜二の車の中で二人の時間を過ごすのは変わらない習慣だ。
「んっ♡くちゅ、ちゅっ♡ふっ、んっ♡」
舌を絡め合うキスをすれば、竜二の鼻に抜ける声や漏れる吐息に興奮する。耳や頬、首筋を手でなぞれば体がピクリと揺れた。
「しょうま・・・♡」
「可愛い♡竜二さん♡♡」
とろんとした表情で、名前を呼ばれ湧き出てくる気持ちを素直につたえた。
「かわいい?」
竜二が、突然、正気に戻ったように聞き返してきた。翔真が竜二のことを可愛いと褒めるのは初めてではない。心の中では無限に言っているし、全て声に出していいならそうする。
自分なりに自重して、自分なりの常識範囲内におさめているだけだ。
「お前、たびたび俺のこと、可愛いって言うが、可愛いくはないだろう?お前より年上だしデカいし、顔もお前の方が可愛いし・・・」
「えっ!?」
そんなっ!!俺が竜二さんのことを可愛いって思う気持ちを疑われた!?
いや、もしかして可愛いはプライドが許さないとか?
「いや、怒ってるわけじゃないっ、ただ、可愛いというのは、ちょっと・・・」
翔真があまりに情けない顔で固まるので、竜二が慌ててフォローを入れる。
「お、俺、竜二さんのこと死ぬほど好きだし、心底可愛いって思ってるし、その気持ちに嘘はないって誓えるけど、どこがとか、なんでとか上手く言葉で説明できない・・・ごめんね、竜二さん・・・・・・」
「うぇぇ~、俺、嘘じゃないのにぃ~、言えないぃ~」
竜二に抱きついて、号泣しだす翔真。自分のせいかと、さらに慌てる竜二。
溢れるほどの思いがあるというのに、伝える言葉が分からないというのは、なんともどかしいことかと翔真は思う。
「翔真、お前の気持ちを疑ったわけじゃないんだっ!雰囲気で言ってるとか、その・・・気を使わせてるじゃないかと思って・・・」
「ちがうぅ~、うっうぇっ。」
えずいて、なかなか泣き止まない翔真の背をさすったり頭を撫でたりと、竜二は何とか落ち着かそうと最終的に自分の胸に押し付けるように抱き締めた。
竜二は背中に彫り物があるので、トレーニングの後、着替えもせずシャワーを浴びずに帰ることにしている。それゆえ、翔真には密着しないようやんわりと何度も伝えたが、めちゃくちゃくっ付いてくるし、触ってくるし、なんなら舐められたり、胸に顔をうずめられたり匂いを嗅がれたりと、けっこう恥ずかしいめに合わされていた。
なかなか落ち着かない翔真に最終手段とばかりに胸に抱いたが、どうだろうか・・・
「翔真、落ち着いたか?」
「うっ、うっ、竜二さん、俺・・・」
翔真は、竜二の胸に顔を押し付けながら思う。
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