異世界転生したオレは女体化しました

水無瀬雨音

文字の大きさ
16 / 117

打ち明けました

しおりを挟む
 ひとしきりイカされると、オレの頭はだんだんクリアになってきた。
 そしてこの異常事態がはっきりと頭に入ってくる。
 ……このままではヤバい。
 いやすでにヤバいけど、もっとヤバくなる。
「もしかしてもう薬トんだかなー?よかったね」
 オレの目に正気が戻ったのに気づいたのか、アーテルが手を止めて笑みを浮かべた。
「あ、はい。おかげさまで……。あの、この度はご迷惑をおかけしました」
「んーんー?
 気にしなくていいよ?こんな可愛い女の子抱けるの役得だし?」
「このお礼はちゃんといたしますので」
「今もらうからいいよ。君の体で」
 うん。
 そう来るよな。
 自分だけイカせてもらって、男はさせないなんてそりゃ虫のいい話だとオレも思う。特に男が高ぶったものを放置されるなんて無理だし。
 そうは思うが、最後の一線だけは超えたくない。ギリギリのとこまですでにやっちゃってるとしても。
 ……仕方ない。
 最後の手段だ。
「あのー。他言しないでいただきたいんですけど」
「なにー?女の子との約束は守るよオレ。特にかわいい子はね」
 ウインクすんな。
 男のウインクなんか可愛くない。
 突っ込むのは止める。話が進まないし、男アーテルの機嫌を損ねるわけにはいかないからだ。

「……オレ、本当は男なんですよ」

 オレの言葉に一瞬固まった。
「君が女の子なのはこの目ではっきり見たけど?舌でも確かめたし」
 うん。信じられないのは分かってる。
 オレも人に言われたら信じられねーもん。
 頭おかしくなったのかな?って思う。
「信じられないとは思います。男だったのに魔女に呪いをかけられて、一時的に女にされただけなんです。
 本当なんです!」
 オレはとにかく処女を守りたくて必死だった。
 童貞なのに処女じゃないとか笑えない。

「信じるよ」
「嘘じゃないんです……ってえ?」
 あっさりとした言葉が一瞬信じられなかった。
「信じてもらえるんですか!?」
「うん」
 よかったー!
 これで処女が守られる。
 だがオレの期待はあっさり裏切られた。
「でもオレ中身が男だろうと気にしないよ?大丈夫!」
 いや、大丈夫じゃねぇ。
 こいつだって、オレが何のために打ち明けたか分かっているだろうに。
「中身がどんななクソ女だろうと、顔が可愛ければ全然やれるしー。だから君も見た目が美少女なら中身がどうだろうと大丈夫」
 顔だけしか興味ないってことか。
 こいつの性癖なんか知ったことではないが、オレにとっては最悪な性癖だ。
「あ、むしろ男なんだったら中に出しても大丈夫だよね?ラッキー」
 それどころかキラキラしい笑顔で最悪なことを言いだした。
 いやならず者どもからは確かに助けてくれたけど、こいつ大概ドクソ野郎じゃねーか。
「中に出すな、絶対!」
 もし妊娠でもしたらもとに戻れなくなるかもしれないじゃないか!
 前世でマンガで読んだよ?そんな話!
 オレは絶対完全な男に戻りたいし、こんなよく知らない男の子供は妊娠したくない!
 じりじりと後ずさったが、宿泊所のベッドの広さなんてたかがしれている。せいぜいセミダブルくらいだ。
 すぐににじり寄ってきた男に腕をつかまれた。
「分かった。口で……口でするから!」
 本当はしたくない。だが背に腹は代えられない。
 オレはアーテルのいきり立ったものに、恐る恐る舌を這わせた。
 独特の匂いが鼻につく。
「まぁ気持ちいんだけどさー?それじゃ出ないなー。リディアちゃん」
「分かってるよ」
 オレも男なのでこんなんじゃ一向に出ないのは分かっている。だが、口に含むのはなかなか勇気がいるのだ。
「入れちゃおっかなー?」
 くそっ。
 オレは意を決して口に含んだ。腹が立つことに全ては口におさまりきらない。
 舌を絡ませながらゆっくりと口を上下させる。
 気持ちいいだろうか、と目だけを動かして様子をうかがうと、
「んっ……。いいよ、リディア」
 かすれた声がやけに色っぽい。
 嗚咽感をこらえながらひたすら動かしていると、予告もなく口の中に出された。
(くっそマズい。にっげぇー)
 オレは顔をゆがめて、口の中の精液をサイドテーブルの引き出しからガーゼを取り出すと、そこに吐き出してゴミ箱の中に捨てた。
「もう、出したんだからいいだろ!?」
「うん。気持ちよかったよー。ごくろ―様」
「じゃあ、もう……」
 これで解放される。
 だが、オレの希望はあっさりと打ち砕かれた。
「でも、だーめ☆」
「ひゃっ……んんぅ……!」
 出したばかりだというのに、十分すぎるほど硬くなったものをいきなり突っ込まれた。
 処女喪失はかなりの痛みを感じるというのがおぼろげながらに知識があったが、意外にも苦痛はほとんどないと言ってよかった。
 だが、蜜壺からとろりと流れ出た血がオレの処女を証明した。
「騙すなんて……ひどい……!」
 喘ぎながら睨みつけて抗議するが、
「そんな可愛い顔で言っても煽るだけだよ?」
 止めるどころかくすっと笑って腰を進める男が憎たらしい。
「あーごめん。処女だったんだ。もし君がとれって言うなら責任取るから」
 へらへらとした笑顔からはぜんぜん謝っているように感じられない。
「取らなくていい、から」
 お前どうみても平民だろうが。
 まあ貴族だとしてもオレは男なので、責任とってくれると言っても結婚できないが。
 抜いて、と言おうとした言葉は発することができなかった。
「あ、あ、んん、ああっ……!」
 アーテルが一度引いた腰を勢いよく奥に打ち付けたからだ。
 ぱんっぱんっと肉が肉を打つ音が響く。
 ひとしきり打ち付けると、今度は硬い切っ先で最奥をぐりぐりと回すように擦り始める。
 普通に腰ふられるのも気持ちいんだけど、これはこれで違った快感があってヤバい。
「奥にぐりぐりするの……だめぇ……!」
 オレの訴えにもアーテルは止めてくれることはなかった。
「気持ちよすぎるから?」
 そうだけど、肯定したくなくて黙っていた。
「中でもイって欲しいけど、さすがに処女じゃ無理かなー。とりあえず一回イッとくかー」
 アーテルの腰の動きが早まる。
「出すね……?」
 掠れた色気のある声で言ったアーテルがずるり、とオレの中から自身を取り出した。秘部にぶちまけられる。中出しはやめてくれたようだ。
 よかった。すげーよかった。中にされなくて。
 さすがにいつもへらへらしているアーテルも息が上がっていて、額には汗が浮いているのがやけにセクシーで色っぽい。
 いや、断じてオレは男好きではないけど!
「えーと。アーテルも出したから終わり、だよな?」
 恐る恐る尋ねると、アーテルがにこっと笑った。
 オレも反射的に笑顔を返したが、アーテルの放った言葉に逃げ出したくなった。
「え?一回で終わるはずないでしょー?
 健全な若い男子なのに。
 しかも相手はこんなに可愛くて胸もデカい女の子なのに。あ、中身は男だっけー?それはどうでもいいけど」
 


しおりを挟む
感想 35

あなたにおすすめの小説

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?

  *  ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。 悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう! せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー? ユィリと皆の動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新 Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新 プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー! ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!

転生幼子は生きのびたい

えぞぎんぎつね
ファンタジー
 大貴族の次男として生まれたノエルは、生後八か月で誘拐されて、凶悪な魔物が跋扈する死の山に捨てられてしまった。  だが、ノエルには前世の記憶がある。それに優れた魔法の才能も。  神獣の猫シルヴァに拾われたノエルは、親を亡くした赤ちゃんの聖獣犬と一緒に、神獣のお乳を飲んで大きくなる。  たくましく育ったノエルはでかい赤ちゃん犬と一緒に、元気に楽しく暮らしていくのだった。  一方、ノエルの生存を信じている両親はノエルを救出するために様々な手段を講じていくのだった。 ※ネオページ、カクヨムにも掲載しています

お荷物な俺、独り立ちしようとしたら押し倒されていた

やまくる実
BL
異世界ファンタジー、ゲーム内の様な世界観。 俺は幼なじみのロイの事が好きだった。だけど俺は能力が低く、アイツのお荷物にしかなっていない。 独り立ちしようとして執着激しい攻めにガッツリ押し倒されてしまう話。 好きな相手に冷たくしてしまう拗らせ執着攻め✖️自己肯定感の低い鈍感受け ムーンライトノベルズにも掲載しています。 挿絵をchat gptに作成してもらいました(*'▽'*)

帰国した王子の受難

ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。 取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。

【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件

白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。 最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。 いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。

病み墜ちした騎士を救う方法

無月陸兎
BL
目が覚めたら、友人が作ったゲームの“ハズレ神子”になっていた。 死亡フラグを回避しようと動くも、思うようにいかず、最終的には原作ルートから離脱。 死んだことにして田舎でのんびりスローライフを送っていた俺のもとに、ある噂が届く。 どうやら、かつてのバディだった騎士の様子が、どうもおかしいとか……? ※欠損表現有。本編が始まるのは実質中盤頃です

目が覚めたら叔父さんの妻になっていた!?

白透
BL
交通事故で命を落とした、ごく普通の自称な医学生・早坂悠斗。 次に目が覚めたとき、鏡に映っていたのは自分ではなく、血の繋がらない叔父・鷹宮と「冷え切った政略結婚」をしていたはずの、超絶美形な「男妻」・蓮の姿だった!? 中身はガサツな医学生、見た目は儚げな美人。 「俺はバリバリのノンケだ!」と言い張る悠斗だったが、同居する鷹宮は、隙あらば鋭い眼差しと腹黒い微笑みで、最短最速の距離まで詰め寄ってくる。 女の子と手を繋ぐのにも3ヶ月かかる超・天然純情な悠斗は、叔父さんの無自覚な猛攻にいつまで耐えられるのか?

処理中です...