異世界に吹っ飛ばされたんで帰ろうとしたら恐怖の触手怪人現る

おっぱいもみもみ怪人

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第4話 恐怖のバッタ怪人現る

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 昨夜は地球時間で過ごしてきた皆にとって、中々寝付けない夜であった。
 その癖、老人の朝は早いのでもりもり博士に早朝から叩き起こされてしまった。

 仕方なく目を覚ますと、用意された朝食を食べて研究所でたむろするのであった。

 「んで、これからどうすんだ?」

 「どうしよっかねぇ……」

 「スイはまだ眠いのです……」

 三人は寝不足で頭が回らない様子だ。

 「なんじゃお主ら、だらしないのう」

 「はぁ…… 今日は気合い入れて起きとかないと、また夜に寝れんくなるは」

 そう言いながら、為次はこの星の1日の長さを思い出した。
 正秀も同様に思い出す。

 「確か32時間以上もあったよな、どっかに遊び行こうぜ」

 「行きたいのです」

 「馬鹿者が! 儂らは遊んでおる暇など無い。今から怪人による空缶回収作戦を実行するのじゃ」

 「なんだよ空缶って、街の清掃でもするのか?」

 「朝からゴミ拾いとか、マジ勘弁だは」

 「お掃除には雑巾を使うです」

 「何を言っておる、ゴミ箱に捨てられた金属を回収し奴らに嫌がらせをするのじゃ!」

 「資源の持ち去りは窃盗になるんだぜ」

 「黙らっしゃい! つべこべ言わずに付いて来るのじゃ」

 「分かったから、そう興奮するなよ」

 「血圧が上がるよー」

 「脳梗塞になってしまうです」

 「お主ら……」

 腑の抜けた三人組に少々不安を覚えるもりもり博士。
 とは言え今更手を切るのもどうかと思うので、渋々作戦現場へと連れて行くのであった。

 ※  ※  ※  ※  ※

 皆は下水通路を通って、とある街の一画にある裏路地へと着いた。
 大通りへ出ると人通りも多く賑やかな場所であった。
 商店街なのであろう、様々な店が立ち並んでいる。

 「よし、ここらで良かろう。今回お主らは儂の働きを見学しておくのじゃぞ」

 「おう」

 「はいはい」

 「はいです」

 もりもり博士は無線機を取り出し喋り始める。

 「行けっ! バッタ怪人よ! 商店街を恐怖のドン底に突き落とすのじゃ!」

 すると、先程出て来た裏路地から量産型怪人を10匹連れたバッタ頭の怪人が出て来た。

 「ばぁーたったったっ。人間共め、俺様の恐ろしさを見せてくれるわ。行け量産型怪人よ商店街の空缶を拾い尽くすのだ!」

 「「「ウヒョー、ウヒョー! ウヒョヒョー」」」

 バッタ怪人の命令で量産型怪人が20リットルのゴミ袋を手に、謎の掛け声を喚きながら駆け出す。
 すると、ゴミ箱の中はもちろん路上や店の軒先に落ちている空缶まで拾い始めるのだ。

 商店街は謎の怪人出現により大混乱だ。

 「うわー、怪人だー! 怪人が出たぞっ!」

 「キャー、助けてー」

 「あいつら資源ゴミを盗んで行きやがる」

 「空缶を盗むとは、なんて酷い怪人なんだ!」

 人々は口々に悲鳴を上げていた。

 だが、タンククルーの三人は何処からツっ込んでよいのか分からず戸惑うばかりだ。
 どうにも着ぐるみを着た人が街の清掃に励んでいるようにしか見えないから……

 「「「…………」」」

 只、呆然と眺めるしかなかった。

 ……………
 ………
 …

 しばらくゴミ拾いが続いていた。
 それは、怪人の持つゴミ袋が半分くらいは溜まった時であった。

 何処からともなく美しい声が響いてくる……

 「待ちなさい! そこまでです! はぁっ」

 声の主を見上げると、1人の少女が宙を舞い怪人の方へとパンチラも気にせず飛び降りて来る。
 可愛らしいコスチュームに見を包み、マジカルスティックを持つ姿は紛れもなく、あの魔法少女であった。
 ちなみに杖ではないのでステッキではない。
 先っぽにハート型の鈍器が付いた打棒である。

 バッタ怪人の前に立ちはだかりポーズを決める。

 「資源ゴミはみんなの宝。独り占めは許しません! みんなの笑顔を守る為、ピーチエールがあなたを懲らしめます!」

 「むぉぉ! ばーたったったぁ、現れたなピーチエール。貴様に殺られた仲間の恨み、今こそ晴らしてくれようぞ」

 「逆恨みも甚だしいです。大人しく引き下がらなければ、あなたも仲間と同じ目に合いますよ」

 「やかましい! 行け! 量産型怪人ども」

 「「「ウヒョヒョヒョー ヒョヒョー」」」

 バッタ怪人の命令で量産型怪人が一斉に飛びかかるが……

 「ピコリンハンマーぁぁぁ!」

 ドカッ! バキッ! ゴスッ!

 攻撃を難なく避けスティックで殴打するピーチエール。
 怪人達は頭部を殴打され呆気なく絶命してしまう。

 「あなた達では私のスピードには付いてこれません。やぁ! はっ!」

 ゴスッ! ゴスッ!

 「ウ、ウヒョ……」

 ドカッ! ドカッ!

 「ヒョィー……」

 10匹居た量産型怪人は瞬く間に残り3匹となってしまった。
 戸惑いが隠せない量産型怪人を見て、ようやくバッタ怪人も動き始める。

 「くそうピーチエール、調子に乗るな。俺様が相手をしてやる」

 「あなたでは私に勝てません」

 「やかましいっ!」

 と、叫びながら跳ね飛ぶバッタ怪人は建物の壁を蹴り攻撃を繰り出す。

 「バッタッターキィーック!!」

 バネのようなしなやかな脚から鋭いキックが襲い来るが、ピーチエールは身を翻して避ける。
 しかし、着地と同時に再び跳ねながらの連続キックだ!

 「っ!?」

 「まだまだバーッタァ!」

 不意を付かれたが咄嗟にスティックを突き出しピーチエールは叫ぶ。

 「ピーチシールド!」

 桃色の盾が展開され蹴りを防ぎながら相手を弾き飛ばす。

 「ぐあぁぁぁ!」

 「これで決めますっ、ホーリーボンバー!!」

 スティックの頭に光の玉が発生し、倒れているバッタ怪人に向かって発射された。

 ドーンッ!!

 「うヴぁぁぁッターぁぁぁぁぁ……」

 命中した光球は炸裂し上半身を吹き飛ばしてしまった。
 バッタ怪人の断末魔は爆音に掻き消されてゆく。
 跡には緑色の体液を垂れ流す無残な下半身が残り、ピクピクしてからバタリと倒れた。

 残された3匹の量産型怪人は焦ってお互いの顔を見ることしかできない。
 既に勝負の行方は誰の目にも明らかだ。
 街の人々の歓声が轟く。

 「正義は負けません。さあっ、後はあなた方だけです」

 そう言うとピーチエールはポーズを決めてから生き残った怪人へと詰め寄ろうとしている。
 それを大衆に紛れて見学していた皆は微妙な雰囲気になっていた。

 「うぉぉぉ! あれこそが正義のヒロインだぜ!」

 正秀だけはハイテンションであったが、他の3人はそろそろ潮時なのを理解している。
 
 「いやいや、殆ど殴り殺してるし……」

 「はうう…… バッタ様が死んでしまったのです」

 「やはりバッタ怪人では歯が立たぬのう」

 「上だけ木っ端微塵だし……」

 「今の内に撤収じゃ」

 「え? 残ってる怪人は見捨てるの?」

 もりもり博士が帰ろうとするので為次は訊いた。

 「当たり前じゃ。何をゆうとるか」

 「や、ちょっと待って」

 「なんじゃ?」

 「こっちで魔法少女を引き付けるから、その隙きに量産型も回収してよ」

 「馬鹿者が! あ奴の力を見たであろう? 儂らでどうにかなるものではない」

 「いーから、いーから」

 と、もりもり博士をすみに追いやる。

 「どうなっても知らぬぞ」

 「スイ。変身して来て」

 「はう……? はいです」

 スイは路地裏の物陰に隠れると言われたように変身をする。

 と、ここで変身ついて簡単に説明しておこう。
 正秀とスイはアクティブ・アーマー・スーツ、略してA.A.S.と呼ばれる戦闘宇宙服を手持ちのアクセサリによって装着できるのだ!
 何故なのかは説明するのが大変だ。
 大変なのでここでは説明しない。
 とにかく何も無い所からスーツを装着できる設定である。

 正秀は真紅の全身タイツにジェットヘルメット姿で、ウイングの付いたバックパックや軽量装甲やらを身に纏う。
 武装は無いが変身は一瞬で可能となっている。

 反してスイは非常に重武装で、レオタードのスーツに重そうな武器や装甲が沢山付いている。
 両肩にはショルダーキャノン、バックパックにはフレキシブルアームが備わっており先端にチェーンガンが付いているのであらゆる方向に弾幕が張れる。
 他にも色々とあるが長くなるので割合しておく…… が、最後に1つ。
 ふくらはぎ部分とバックパック下部にはクローラーが装着してあり、背部の履帯をお尻に移動させ座ることでスイタンクに変形できるのだぁ!
 尚、装備が多過ぎて変身には約10秒かかり、その間は真っ裸となる。

 詳しくは前作…… まあ、読まなくても問題無い。

 などと説明している内に変身したスイが戻って来た。

 「です」

 「なんじゃ、この娘の姿は!?」

 「説明は上を読んで」

 「お主は何を言っておる……」

 「んなこといいから、スイ。殺さない程度に殴り飛ばして来てよ。量産型を助けるから」

 「はいです」

 スイは返事をするとクローラーダッシュでピーチエールの方へと行ってしまった。

 「大丈夫かのう……」

 「大丈夫だから爺さんはタイミングを見計らって量産型の回収してよ」

 「ふむ…… まあ、よかろう」

 見ると3匹の量産型怪人には今にもスティックが振り下ろされようとしていた。
 そこへ駆け付けたスイはピーチエールに向かって言う。

 「そこまでです、ビッチエール様!」

 突然の変な格好をした少女の出現に驚いた様子だ。

 「え? だ、誰ですかあなたは……」

 「スイはスイなのです。ビッチエール様には怨みは有りませんが、殴らせて頂くのです」

 「だ、誰がビッチですかっ! ピーチですピーチエールです! 変な間違え方しないで下さいっ」

 「はう?」

 「あなたは…… 怪人の仲間なのですか?」

 「ちょっと分からないですが、量産型怪人様を助けに来たのです」

 「それの仲間と言うのですっ」

 「そうですか、では…… どりゃぁぁぁ!」

 と、いきなりパンチを繰り出すスイ。

 「きゃ」

 さすがに戦闘経験は豊富なのであろう。
 ピーチエールは不意打ち気味な攻撃もバックステップで咄嗟に避ける。

 どかぁん!

 勢い余ったパンチが壁面に炸裂した。

 「避けないでほしいのです」

 「避けるに決まってます!」

 「ぬぬぅ…… んんっ?」

 再度、攻撃をしようとするが壁にハマった手が抜けない。

 「何をやっているのですか、あなたは……」

 「むぅ、パイルバンカーぁぁぁ」

 ドドドッドドッ!!

 手甲のアーマーから金属の刺が突き出し壁を粉砕する。
 ハツリ機みたいな物だ。

 壁から手が抜けて振り向くスイ。
 見るとピーチエールは既にスティックをかざしていた。

 「怪人の仲間なら容赦はしません! ホーリーボンバー!」

 光球が放たれる!

 バッタ怪人を討伐した攻撃だ。
 当たれば、どうなるかは分からない。

 しかし、スイは慌てることもなく目を光らせてニヤリと笑うのであった。
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