異世界に吹っ飛ばされたんで帰ろうとしたら恐怖の触手怪人現る

おっぱいもみもみ怪人

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第30話 恐怖の蚊怪人完成す

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 正秀は晩飯の少し前に帰って来た。

 ピーチエールを空へと連れ出してから一緒に遊んでいたのだ。
 もっとも魔法少女でありながら飛べないのをいいことに、勝手に連れ回していたと言った方が正しいのかも知れない。
 結局、最後は無理矢理に寮まで送り、良い人アピールをしているのであった。

 「んで、こいつはどっから拾って来たの?」

 為次は研究室のテーブルに置かれた黒い物体を見ながら正秀に訊いた。

 「拾ってないぜ。貰ったんだ」

 スイは興味深そうに鷲掴みにしながら揉んでみる。

 「むにゅむにゅして気持ちいいのです」

 「だから、むにゅりんじゃないのか?」

 「え? そうなの?」

 「俺が知る分けないだろ」

 「うん…… そうね……」

 黒い物体はむにゅりんだと正秀はモモから聞いていた。
 寮へモモを送った時に図々しく部屋の中まで上がり込んだら、むにゅりんが先に帰って来ていたのだ。
 何故だか黒いむにゅりんも一緒に。

 正秀は特に何も考えなかったが、折角だからとお土産に持って帰ってしまった。
 なので実際のとこ誰から貰ったという訳ではない。

 「じゃが、こ奴は何も喋らんのう。動こうとともせんし」

 「モモちゃんが言うには鬼と話してたらしいぜ。飛んでもいたってさ」

 「ほう。して鬼とは?」

 「さあな俺も知らないぜ。モモちゃんを虐めてたから、つい消し飛ばしてしまったぜ」

 「この黒むにゅは鬼の言うことを聞いてたんだよね?」

 「らしいぜ」

 為次は正秀から聞いた大まかな話で、だいたいの予想はついた。

 「じゃあ鬼の正体は人間ってとこか」

 「じゃのう……」

 「う、嘘だろ…… 俺は人間を殺しちまったのか?」

 「多分、アブベーンが強硬手段に出たのかと…… 鉄骨を担いでたんでしょ?」

 「お、おう」

 「むにゅりんが魔法少女の変身システムなら、黒むにゅも同じでしょ」

 「ってことは、今度は魔法少女じゃなくて鬼で直接鉄を集めようとしてるのか?」

 「かもね。ピーチが俺達のせいで最近役に立たないし、爺さんがやってる定期的な嫌がらせも捗ってるからね」

 「もりもり博士って他にも悪さしてたのか?」

 「当然じゃ、鉄の入手や運搬の邪魔は常にしておる。それと、悪さではないぞ」

 「へー、意外とやるな」

 「ふぉふぉ、見直したかの?」

 「まあな」

 「そいじゃとりあえず、このむにゅりんは調べるしかないね」

 「おう。頼んだぜ、為次」

 一先ひとまず黒いむにゅりんはのちほどスキャンをすることにした。
 内部構造が分かれば何かしらアブベーンの手掛かりが掴めるかも知れない。
 それと、鬼の正体も。

 「んで、ピーチとアポは取れたん?」

 「おう、バッチリだぜ。前回と同じ時間に同じ場所で。上の公園だな。上野公園じゃないぜ」

 「おおっ! 珍しくマサが役に立ったは。上野公園はどうでもいいけど……」

 「珍しくはないぜ、ついでに上野公園は千種区のな」

 「ではではタメツグ様。タメツグ様とスイの愛の結晶の怪人様をお披露目しましょう!」

 どうやらスイも一緒に怪人を造っていたらしい。
 嬉しそうに大きなレバーに手を掛ける。

 「もう完成したのか?」

 通常モードだと1日以上は掛かる筈では? と思った正秀は訊いた。

 「フフフ、この怪人はライトタイプなのです。製造は早いのですよ、マサヒデ様」

 「へー」

 「この怪人でアノうらやましい雌狐めぎつねからタメツグ様を取り返すのです!」

 「何言ってるか分かんねーが、スイちゃんも悪役が板に付いてきたな……」

 「そだね」

 「出でよ! か、かか、かいっあぎゃ……」

 噛んでしまい何を言ってるのか分からないままレバーを下ろすスイ。
 代わりに為次が怪人名を教えてあげる。

 「モスキート怪人ね」

 「ですっ! 蚊かかい怪人様っ!?」

 ガラス管の中にあった緑色の液体が無くなり扉が開く。
 出て来た怪人は体がヒョロヒョロで背中には透き通った茶色い羽。
 腕は4本あり腕と足にはシマシマ模様が付いている。
 どうやら縞蚊を捕まえたらしく、虫籠の中に居る虫は減っていない。
 顔は実に特徴的で小さな頭にギョロリとした目が付いており、口は針のように細長く触覚もある。

 「カーカッカッカァ! 俺が蚊怪人だ。にっくき魔法少女を討伐する為に生れてきたのだ! チューチュー吸ってやるのだぁぁぁ!」

 「ですのだぁぁぁ」

 「そうだねー」

 「ささっ、タメツグ様。ご遠慮せずにスイで試すのです」

 「試さないから……」

 「なんでですかー! ビッチ様ばかりズルイのですぅ!」

 「と、とにかく次の作戦があるから、ご飯でも食べながら説明を……」

 「むぅー」

 スイは最近ピーチエールばかりにエッチなことをするあるじに不満をぶつけるが、お腹も空いている。
 少々不機嫌そうではあるものの、量産型怪人と一緒に食卓の準備をするのであった。

 ……………
 ………
 …

 今夜の晩御飯はお好み焼きだ。
 焼きそばの入った広島風お好み焼きである。
 基本的にスイが作るご飯は為次の好物ばかりだ。

 「おお、お好み焼きか。やった美味しそう」

 為次はヘラを持って嬉しそうにしていた。
 やはり広島風お好み焼きはヘラで食べるものだとの拘りである。

 「ささっ、どうぞお召し上がり下さい」

 「スイちゃんも日本の料理が上手くなったな。な、為次」

 「うん」

 「えへへー」

 褒められたらスイは嬉しそうだ。

 「しかし変わった食べ物じゃのう。少々食い辛いぞ」

 「あまんじゃくのはもっと食べ辛いけどね」

 「それはそうと、先程言っておった作戦の説明をしてもらえるかの?」

 そう言いながら、もりもり博士は立ち上がると台所からナイフとフォークを持って来た。

 「まさか、それで食うの?」

 「構わんじゃろ」

 「構うけど」

 「細かい奴じゃのう。それより早く説明せんか」

 上のクレープを剥ぎ取り焼きそばを掻き出すもりもり博士。
 キャベツと豚肉も取り分け別の皿に置いた。

 「マジが…… 爺さん……」

 「なんじゃ?」

 お好み焼きを分解して食べるもりもり博士に為次は半ば怒りを覚えるも、日本人どころか地球人ですらないからと諦めた。
 仕方なく明日の作戦を説明することにする。。

 「まあいいか…… んで、作戦なんだけど爺さんアレはできた?」

 「アレとは肉塊凌辱機のことかの?」

 「うん」

 あからさまに怪しい名前の機械に正秀は不安しかない。

 「おい、また変なモノ作ったんじゃないだろうな? どうせピーチちゃんに使うんだろ……」

 「変じゃないよ。ねー、爺さん」

 「うむ。タメツグが発案して儂の作った極めて効率的に女子おなごを犯す機械じゃ」

 「もうすぐステータスもいい具合になるし捕らえた後にねー」

 「お前ら頭逝かれてるぜ……」

 「ふぉふぉ、では簡単に説明するかのう……」

 説明によれば肉塊凌辱機とはその名の通り性的な責めを自動でしてくれる肉塊だ。
 四肢を肉塊に埋め込むことによって拘束し、身動きのできなくなったところを犯し続ける。
 触手による各所穴責め機能はもちろん、ピアッシングから鞭打ちまで様々なSMにも対応した高機能となっている。
 性能は良いが意外と大きいし動かせないので、空いていた別室に設置してあるとのことらしい。

 「と、まあ儂の最高傑作と言ってもいいじゃろうて」

 「やったね、爺さん」

 聞いていたスイは羨ましくてしょうがない。
 ヘラを咥えたまま熱い眼差しで為次を見る。

 「タメツグ様! 是非ともスイで試験をするのです! ささっ、今すぐですよ」

 「しないから……」

 「なんでですかーっ! むぷー」

 膨れるスイを横目に為次は話し始める。

 「えー、今回の作戦は超簡単にしといた」

 「ほう、して?」

 「上の公園に穴を掘って中に触手の体液を入れとくの」

 「只の落とし穴じゃねーかっ」

 「マサはそう言うけど、単純なほど効率がいいんだよ。即座に全身性感帯になるのでモスキート怪人だけでも大丈夫だってね」

 「為次は戦わないのか?」

 「落とし穴に落とすまでやるけどね」

 「儂とタメツグは肉塊凌辱機の準備があるのじゃ」

 「そうそう、起動するのに俺の触手必要な分け」

 「へー、なんだか面倒な機械だな」

 「うん。とは言ってもほぼほぼ怪人だからね。自我の無い大きな触手怪人だと思えばいいかも。だから起動時に俺の自我を使って後は惰性で動かすようになってる」

 「そんな得体の知れない物にピーチちゃんを……」

 「マサはモスキート怪人がピーチを殺さないように見張って、グッタリしたら地下に持って来て」

 「なんだよ、俺が捕らえる役目なのか」

 「ま、そうなるかな」

 「ったく、しょうがねーなー」

 「とまあ、そんなとこだね」

 「為次は簡単に考えてるみたいだが、ピーチちゃんは簡単に落とし穴に落ちるのか? それに大量の体液が要るだろ? お前の方は大丈夫なのか?」

 「うん。ピーチは無理矢理にでも落とせばいいよ、上なら最悪グラビティアームも使えるし。それと体液は凌辱機の分を使うよ。既にいっぱい有るし濃ゆいしで」

 「おいおい、またレオを使う気か? さすがにどうかと思うぜ」

 「手に負えなかった時の話だってば。もっとも落とすだけだから気功を使えば一瞬だし」

 「はぁ…… ま、好きにしな」

 「好きにはするけど、微妙に問題もねぇ……」

 「どうかしたのか?」

 「まぁ大したことじゃないんだけど、どうにも触手怪人が遅いんだわ」

 「ああ……」

 触手怪人の戦いを見ていた正秀も遅いのは分かっていた。
 気功を使えば尋常ではない速さで動けるが、為次に関しては気の消費量がハンパではない。
 人間の姿でも燃費が悪いのに更に遅くて重い触手怪人では尚更である。
 もし、気を使い果たせば疲れるし動けないし最悪のとこ意識を失ってしまう。
 せっかく手に入れた怪人化の力であるが、最大の欠点でもあった。

 「なーんか、いい方法ないかなー?」

 「だな。もりもり博士はもっと速く動けるように改造できないのか?」

 「触手の動き自体はじゅうぶん速いと思うがのう……」

 「んー…… なぁ為次。お前、歩くのも触手だよな?」

 「うん。そだよ。足も手も無いからね」

 「だったら触手で体を引っ張ればいいんじゃないのか? 伸び縮みするし」

 「おおっ!! それだ!! 珍しく冴えてるじゃないマサ」

 「珍しくないぜ」

 「よっしゃ! これで明日の作戦も完璧だ」

 「ピーチちゃんももうすぐ助けてやれるぜ」

 「じゃのう」

 「スイも一緒に縛るのです」

 新たなる作戦へ向けて皆は浮かれ気分だ。

 順調に粘液はピーチエールの体へと浸透し蝕んでいる。
 正義のヒロインを堕とすまで後少し。

 次の作戦が大詰めの予感を感じ取っているのであった。
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