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序章『受け継がれし運命』

序章キャラクター・用語紹介

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序章に登場したキャラクター達

・修道女
とある国の寂れた教会に暮らす女性。その正体はかつて原初の紋章の1つである《門》の紋章を管理していた一族の聖女で唯一の生き残り。

・ボロギレを纏った青年
《罪》の紋章の前継承者。紋章の呪いに絶望し、自らの命を断つべく最後に故郷の村を訪れたがたどり着いた村は滅ぼされた後だった。
唯一の生存者であった赤子を救うべく強制的に宿主を生かす力を持つ紋章を赤子に継承し、残り少ない自分の命を捧げた。

・ベック
野盗団『荒野の鷲』の下っ端。お人好しの性格から強盗や強襲といったことを苦手とし、もっぱら偵察と野荒らしを専門としていた。
実はボロギレを纏った青年とも幼馴染だったが赤子に覆い被さる彼を見ても痩せ細り変わり果てていた為気付かなかった。
赤子を拾ったことで野盗から足を洗う事となったが前述通り野盗の主な仕事を性格の問題でしてこなかったため問題なくウベの街へたどり着く。

・マイルズ
ベックの同郷で幼馴染。長い物に巻かれる主義でのらりくらりとしているうちに野盗となった。『荒野の鷲』ではベックより先輩になる。
ベックを見送った後暴れ出したコーザに巻き込まれて死亡。

・紋章師の老人
『荒野の鷲』のアジトで生活をしているが野盗仕事に直接手を貸してはいない。ただし、野盗達が盗んできていた紋章の封印球を本人に宿させたりと間接的に関わってはいた。
一定の距離を保っていたせいか野盗団の誰も彼の名前を知らない。
元はウベの街の高名な紋章師の弟子であったが弟子間のイザコザに嫌気をさし、放浪しているうちに今の場所に留まった。
コーザの暴走に巻き込まれて死亡。

・コーザ
野盗団の暴れん坊。強い言動と暴力的な性格は小心者である本当の自分を隠す虚勢。それ故に赤子に襲いかかり、その結果死ぬ寸前まで生命力を吸われた事で発狂した。
本来の自分を隠す為に鍛えられた肉体は野盗団の中で頭に次ぐ程であったため暴れ出した彼を誰も止められなかった。
深手を負いながらも頭をも斬殺し、その後我に帰るも自分の行いに絶望し最後は自ら命を絶った。

序章に登場した用語
・原初の紋章
創世記に記載されているものの正確な数はわかっていない。しかし原初の紋章の劣化複製品と言われている量産された紋章から存在が示唆されているものはいくつかある。
紋章を宿す者は基本的に不老長寿となる。
(ただし肉体が紋章力を全開で使用できるようになるまで成長はする。また、若返ることもない)
また、紋章の宿主は歴代の所有者の死の瞬間や起こりうる最悪の未来等の悪夢を見せられる。
紋章の宿主には紋章毎に決められた資質が必要となり、継承は対人間で行われる。
なお不老長寿ではあるが不死ではないため外的要因で所有者が死んだ場合紋章はどこかへと消え去る。

・《罪》の紋章
禍々しい大鎌を模った紋章。所有者を生かす為に周囲の生物から一定量の生命力を吸収する。
主な能力は所有者の持つ「罪」に基づく力の増幅で常時発動型だが出力は制御可能。
所有者と一定の交友を持った者に服従の呪いを付与する。
呪いを付与された者は通常紋章から吸収される生命力の量が減り、所有者の近くにいる時に限り所有者と同様に「罪」に基づく力が少量だが増幅される恩恵もある。
ただし、呪いを付与された状態で所有者に対して害意を持った場合、生命力を急激に吸収され、最悪死に至る。
なおこの呪いは永続的なものではなく、また一定の距離が離れた場合や交友が薄い場合は霧散する。
『荒野の鷲』の場合も同様でコーザは距離が近かった事と紋章の防衛本能から一気に生命力を吸われてしまったがベックが旅立った時点で野盗達全体に対する呪いはほぼ霧散していた。

・《門》の紋章
大森林に住むある民族に受け継がれていた原初の紋章で表と裏の一対で1つの紋章となる。門とは異世界とこの世界を繋ぐ境界で表の門は召喚、裏の門は逆召喚(送還と同意に近いが別)を行うことができる。
2つの紋章は繋がっており、片方が使用された場合、もう片方の持ち主は察知出来る。
所有者に与えられる呪いは不干渉で自身について自分から話すことが一切できなくなる。
プロローグに登場した聖女が継承しているのは裏の門である。
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