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第二章『都市制圧』
信仰を破壊する2
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「あなたが懸念した通り俺は善人ではない。どちらかと言うと悪人だと言える。」
彼の手が彼を見上げる彼女の首筋から顎を撫で上げる。
ぞくりとくる悪寒に彼女は飛び下がるも慌てすぎて尻餅をついた。
「『天岩戸隠れ』」
アマテラスの権能で部屋を結界で閉じ込める。
これで中から外へ物音も通さない。彼が許可しなければ何人も出入りはできない。
「そして俺をこの世界に招いたのは女神ルドラでもあなた達の言う邪神サウムでもない。」
彼の言葉に彼女の頭が急に冴える。慌てて逃げ出そうとするが結界に囚われているから逃げる事はできない。
「『公正の神』」
彼の能力によって小さな水晶球が浮かぶ。
「これは俺がこの世界に来た時に授かった能力の1つで簡単に言えば街の入り口でしたような嘘を看破る能力だ。
嘘をつけばその嘘の大きさに応じた攻撃が自動で行われる。
例えば、『俺は女神ルドラによってこの世界に招かれた。』」
俺の嘘に反応して水晶球からレーザーが俺に向かって放たれる。
既に伝えている内容に対する嘘であるから大した攻撃ではない。
「この通りだ。」
彼の言葉に、しかし彼女は警戒を緩めない。
「それがなんだって言うんです。」
「わからないか?これから話す内容が嘘ではないと言うことを言いたいんだよ。」
1歩彼女に彼が近づく。
「あなたたちの言う邪神サウムとは何物ですか?」
「・・・この世界の女神です。善の女神ルドラと邪悪の女神サウムの2神によって支えられています。」
彼女が答えると水晶球が反応して彼女に向かってレーザーを放つ。
彼女は慌ててそれを避けたがその威力は中々のものだ。それだけこの世界にとって大きな嘘と言うことだ。
「この世界に招かれた時に聞かされた話ではこの世界に神は女神ルドラのみと聞いている。
女神サウムという神は存在しない。」
彼の言葉に水晶球は反応しない。
「そんな・・・嘘です・・・。」
「真実さ。水晶球が反応しないだろう?
それでもいるというのならそれは同じ存在でないとありえない。」
水晶球はやはり彼の言葉に反応しない。つまりそれは真実ということだ。
「嘘・・・嘘です・・・嘘だと言ってくださいよぉ!」
彼に彼女が掴みかかろうとするが彼はそれを避けてその勢いのままに彼女をベッドに押し倒した。
「水晶球が反応しないのが真実だ。女神ルドラは女神サウムとなって魔王を異世界から召喚し、女神ルドラとして勇者を召喚して魔王を討伐させた。
それがこの世界の真実だよ。」
やはり彼の言葉に水晶球は反応しない。
それが真実であると思い知った彼女は絶望の闇に落ちた。
彼はパチンと指を弾き、水晶球の権能を解除する。
「女神ルドラは自分の世界を維持するために不当に他の世界から人を拐かして魔王や勇者に仕立てる。
女神ルドラが自分の世界の維持のために勇者と魔王を呼ぶのは自分の世界の生き物に期待していないからだ。
だから人々が困っても助けない。
今あなたの貞操がこうして奪われそうになっても救いの手を差し伸べない。」
言いながら彼は彼女の服を1つずつ剥いでいく。
絶望の底にいる彼女は何も反応を示さない。
「辛いね。苦しいね。あんなに信じて祈ったのに神はあなたの事を歯牙にも掛けていなかった。」
彼の言葉が毒のように彼女の中に染み込んでいく。
絶望の底に溜まったその毒が彼女の高かった信仰心を黒く染めていく。
「俺が神ならあなたを救ってあげるのに。
俺ならあなたにこんな悲しい思いをさせないのに。
俺ならこうやってあなたの心の空白を埋めてあげられるのに。」
優しく抱き寄せ、彼女の耳元で彼はそう囁く。
甘い言葉は彼が発動したままのエーロスの権能で数倍の効果を発揮する。
1度底まで突き落とされた絶望の谷に差し伸べられる手はどれだけ魅惑的なものか。
冷え切った心を包み込むような肌の温もりはどれだけ縋りつきたくなるものか。
彼の言葉が彼女を満たす。彼の体が彼女を埋める。
いつの間にやら互いに素肌を晒していた。
また彼の手が彼女頬を優しく撫でる。
ぞくりとする甘媚な悪寒に彼女は強請るように眼を閉じる。
優しく唇が合わされると彼女は溺れるように自ら彼を抱き寄せた。
アマテラスで外に音が漏れない事をいい事に彼女は彼を求め、甘い喘ぎ声を夜更けまであげ続けた。
彼の手が彼を見上げる彼女の首筋から顎を撫で上げる。
ぞくりとくる悪寒に彼女は飛び下がるも慌てすぎて尻餅をついた。
「『天岩戸隠れ』」
アマテラスの権能で部屋を結界で閉じ込める。
これで中から外へ物音も通さない。彼が許可しなければ何人も出入りはできない。
「そして俺をこの世界に招いたのは女神ルドラでもあなた達の言う邪神サウムでもない。」
彼の言葉に彼女の頭が急に冴える。慌てて逃げ出そうとするが結界に囚われているから逃げる事はできない。
「『公正の神』」
彼の能力によって小さな水晶球が浮かぶ。
「これは俺がこの世界に来た時に授かった能力の1つで簡単に言えば街の入り口でしたような嘘を看破る能力だ。
嘘をつけばその嘘の大きさに応じた攻撃が自動で行われる。
例えば、『俺は女神ルドラによってこの世界に招かれた。』」
俺の嘘に反応して水晶球からレーザーが俺に向かって放たれる。
既に伝えている内容に対する嘘であるから大した攻撃ではない。
「この通りだ。」
彼の言葉に、しかし彼女は警戒を緩めない。
「それがなんだって言うんです。」
「わからないか?これから話す内容が嘘ではないと言うことを言いたいんだよ。」
1歩彼女に彼が近づく。
「あなたたちの言う邪神サウムとは何物ですか?」
「・・・この世界の女神です。善の女神ルドラと邪悪の女神サウムの2神によって支えられています。」
彼女が答えると水晶球が反応して彼女に向かってレーザーを放つ。
彼女は慌ててそれを避けたがその威力は中々のものだ。それだけこの世界にとって大きな嘘と言うことだ。
「この世界に招かれた時に聞かされた話ではこの世界に神は女神ルドラのみと聞いている。
女神サウムという神は存在しない。」
彼の言葉に水晶球は反応しない。
「そんな・・・嘘です・・・。」
「真実さ。水晶球が反応しないだろう?
それでもいるというのならそれは同じ存在でないとありえない。」
水晶球はやはり彼の言葉に反応しない。つまりそれは真実ということだ。
「嘘・・・嘘です・・・嘘だと言ってくださいよぉ!」
彼に彼女が掴みかかろうとするが彼はそれを避けてその勢いのままに彼女をベッドに押し倒した。
「水晶球が反応しないのが真実だ。女神ルドラは女神サウムとなって魔王を異世界から召喚し、女神ルドラとして勇者を召喚して魔王を討伐させた。
それがこの世界の真実だよ。」
やはり彼の言葉に水晶球は反応しない。
それが真実であると思い知った彼女は絶望の闇に落ちた。
彼はパチンと指を弾き、水晶球の権能を解除する。
「女神ルドラは自分の世界を維持するために不当に他の世界から人を拐かして魔王や勇者に仕立てる。
女神ルドラが自分の世界の維持のために勇者と魔王を呼ぶのは自分の世界の生き物に期待していないからだ。
だから人々が困っても助けない。
今あなたの貞操がこうして奪われそうになっても救いの手を差し伸べない。」
言いながら彼は彼女の服を1つずつ剥いでいく。
絶望の底にいる彼女は何も反応を示さない。
「辛いね。苦しいね。あんなに信じて祈ったのに神はあなたの事を歯牙にも掛けていなかった。」
彼の言葉が毒のように彼女の中に染み込んでいく。
絶望の底に溜まったその毒が彼女の高かった信仰心を黒く染めていく。
「俺が神ならあなたを救ってあげるのに。
俺ならあなたにこんな悲しい思いをさせないのに。
俺ならこうやってあなたの心の空白を埋めてあげられるのに。」
優しく抱き寄せ、彼女の耳元で彼はそう囁く。
甘い言葉は彼が発動したままのエーロスの権能で数倍の効果を発揮する。
1度底まで突き落とされた絶望の谷に差し伸べられる手はどれだけ魅惑的なものか。
冷え切った心を包み込むような肌の温もりはどれだけ縋りつきたくなるものか。
彼の言葉が彼女を満たす。彼の体が彼女を埋める。
いつの間にやら互いに素肌を晒していた。
また彼の手が彼女頬を優しく撫でる。
ぞくりとする甘媚な悪寒に彼女は強請るように眼を閉じる。
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