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白珪学園編
第七話 幽霊倶楽部メルティキッスとは…
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「それで…そもそもこのクラブは、何をするところなんですか…?」
一通りお茶とお菓子をいただき、落ち着いたところで、倶利伽羅くんが話を元に戻しました。ブレないな~。
私なんて…こんな美味しいお茶とお菓子をいただけるのなら、もうそれだけでここで良いじゃないか…と思っていましたけれど…。
そこはちゃんと部長として、大道寺先輩が説明してくれました。
「そもそも、このクラブの発足は学園創立から間もない、120年程前まで遡れる…この学校でも歴史のあるクラブの一つなんだ。
白珪学園はこちらの花屋敷家の皆様が創立した学校なんだけれど…」
そこで大道寺先輩はチラッと額縁の中の皆様を見た…笑顔で促してくれるのを確認して、話を続ける。
「創立当時はエリート候補生を育てるための男子校として作られたそうだ。
もちろん集う学生達も、名家の出の生徒ばかりで…その中には次第に派閥のようなものが生まれて…」
言いたいことは何となく分かります。
身分制度があるところって、やたらとみんなマウントを取りたがりますよね…。
「その派閥争いに、花屋敷家の末弟の文雄様も巻き込まれ、結果痛ましい最期をとげられた…。
そのことが切っ掛けで、創始者の花屋敷貴臣様、花屋敷綾人様は、人の目が行き届かないところを幽霊に監視してもらい報告を受けることで、速やかに対処し問題解決するためのクラブを作られたんだ。
創設時の名前は、亡霊部だったそうだけれど…」
何という壊滅的なネーミング…。
それならまだ、幽霊倶楽部メルティキッスの方が、響きが可愛い分マシかしら…?
「ちなみに幽霊倶楽部メルティキッスに改名したのは、ツバキ先輩です」
『だって自分のこと亡霊なんて、おどろおどろしいもの扱いされたら嫌だもの。
だから、私がオブザーバーを頼まれた時に名称を変更してもらったの』
そう語るツバキ先輩は、何故か少し自慢気でした。
「幽霊倶楽部はまだ分かるとして…どうしてメルティキッスにしたんですか?」
倶利伽羅くんは、ふと疑問に思ったのでしょう。
そこ引っかかっちゃいましたか…でも、たぶん…それは…
『…その当時は…それが何となく…カッコイイと思ったから…?』
ツバキ先輩は私達と目線を合わせることなく、途切れ途切れで…少し答えにくそうでした…。
分かります~。
その場の勢いで言っちゃったけれど、だいぶ経ってから冷静になって見直すと…
『う~ん…これって…』となってしまうこと…。
このお年頃特有のアルアルですね。
倶利伽羅くん、そこ察して掘り下げないであげてください。
「まあ、それは置いといて…120年程の歴史があるということですが、ツバキ先輩はそんなに昔の人ではないですよね?」
話題を変えるように、私が質問しますと…
「メルティキッスですからね…」
大道寺先輩が要らないツッコミを入れて蒸し返し、ツバキ先輩に睨まれました。
「ですから…それはもういいので、創設期からツバキ先輩がオブザーバーになるまでは、誰がその役を務められていたのでしょうか?」
『僕だよ』
そう言って、ピョコッと現れたのは、白い詰襟姿の美少年だった。
■□■□■□■
お読みいただきありがとうございます。
一通りお茶とお菓子をいただき、落ち着いたところで、倶利伽羅くんが話を元に戻しました。ブレないな~。
私なんて…こんな美味しいお茶とお菓子をいただけるのなら、もうそれだけでここで良いじゃないか…と思っていましたけれど…。
そこはちゃんと部長として、大道寺先輩が説明してくれました。
「そもそも、このクラブの発足は学園創立から間もない、120年程前まで遡れる…この学校でも歴史のあるクラブの一つなんだ。
白珪学園はこちらの花屋敷家の皆様が創立した学校なんだけれど…」
そこで大道寺先輩はチラッと額縁の中の皆様を見た…笑顔で促してくれるのを確認して、話を続ける。
「創立当時はエリート候補生を育てるための男子校として作られたそうだ。
もちろん集う学生達も、名家の出の生徒ばかりで…その中には次第に派閥のようなものが生まれて…」
言いたいことは何となく分かります。
身分制度があるところって、やたらとみんなマウントを取りたがりますよね…。
「その派閥争いに、花屋敷家の末弟の文雄様も巻き込まれ、結果痛ましい最期をとげられた…。
そのことが切っ掛けで、創始者の花屋敷貴臣様、花屋敷綾人様は、人の目が行き届かないところを幽霊に監視してもらい報告を受けることで、速やかに対処し問題解決するためのクラブを作られたんだ。
創設時の名前は、亡霊部だったそうだけれど…」
何という壊滅的なネーミング…。
それならまだ、幽霊倶楽部メルティキッスの方が、響きが可愛い分マシかしら…?
「ちなみに幽霊倶楽部メルティキッスに改名したのは、ツバキ先輩です」
『だって自分のこと亡霊なんて、おどろおどろしいもの扱いされたら嫌だもの。
だから、私がオブザーバーを頼まれた時に名称を変更してもらったの』
そう語るツバキ先輩は、何故か少し自慢気でした。
「幽霊倶楽部はまだ分かるとして…どうしてメルティキッスにしたんですか?」
倶利伽羅くんは、ふと疑問に思ったのでしょう。
そこ引っかかっちゃいましたか…でも、たぶん…それは…
『…その当時は…それが何となく…カッコイイと思ったから…?』
ツバキ先輩は私達と目線を合わせることなく、途切れ途切れで…少し答えにくそうでした…。
分かります~。
その場の勢いで言っちゃったけれど、だいぶ経ってから冷静になって見直すと…
『う~ん…これって…』となってしまうこと…。
このお年頃特有のアルアルですね。
倶利伽羅くん、そこ察して掘り下げないであげてください。
「まあ、それは置いといて…120年程の歴史があるということですが、ツバキ先輩はそんなに昔の人ではないですよね?」
話題を変えるように、私が質問しますと…
「メルティキッスですからね…」
大道寺先輩が要らないツッコミを入れて蒸し返し、ツバキ先輩に睨まれました。
「ですから…それはもういいので、創設期からツバキ先輩がオブザーバーになるまでは、誰がその役を務められていたのでしょうか?」
『僕だよ』
そう言って、ピョコッと現れたのは、白い詰襟姿の美少年だった。
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お読みいただきありがとうございます。
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