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初代新時代アウトロー
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「さぁ~午後の授業始めるぞ~。昨日の復習で・・」教師
「ふぁ~お腹一杯で眠いなり・・」明智
「俺も、俺も。ふぁぁ・・」赤羽
(ふぁぁ・・私もぉ・・)片瀬
毎回だが、午後一の授業は辛い。
現実と夢の狭間に脳が揺れる。
(今夜、六本木行っちゃうかなぁ~)
(一流のアウトローになって・・)
(むにゃ・・シャアが・・シャアが・・)
それぞれがこの暖かい天気に、ほのぼのと窓から空と夢を見る。
教師もみんなが眠そうなのと、午後から授業を抜ける者も多いので、
午後一の授業はさほど重要じゃない授業を行う気遣い。
(アウトローのトップにか・・確かになりたいなぁ)片瀬
どうせ目指すなら頂点を・・
今東京にはドンって言われてるアウトローのトップが居て、
でももうほとんど遊んでばっかりだから、実質のトップはここの校長(女帝)だ。
とはいってもこの二人は夫婦で、お互い同じチームで一流の不良だったらしい。
校長は、なんでもデタラメって言われてて・・
ドンは・・ドンもか。結構デタラメだ。
というより、おちゃめ?なのかな?エピソードとか聞いてると・・
「っ!!・・・お前等、授業に集中しろ!はいっ前見て~」教師
(ん?なんだろ?急に担任が・・)片瀬
すると・・
「・・・・ぶんっぶ~~~ん・・」
「えっ?何か運動場の方から声・・」片瀬
「・・・見るなよ・・お前等・・・」教師
教師は絶対見るなって言うけど・・
(お口で、ぶんっぶ~~~ん?)片瀬
気になる・・
「・・パラリラ、パラリラ~」
・・多分暴走族を口で表現してる・・
「・・やっぱ二輪は、最高じゃの」
絶対暴走族だ・・
「うわっ!さすがなりっ」明智
「おお~チャラさ全快だな!」赤羽
なるほど・・こいつらが憧れてるって事は・・
(でも見るなって言ったし・・私は我慢っ)片瀬
これもしかして、・・『耐えれるか?』・・の授業なのかな?
多分来てるのは、東京のドン。
でも、この人現役時代もバイク乗れなかったって聞いてるけど・・
「セグウェイだ・・セグウェイ・・」明智
「やっぱ発想が新時代だな・・さすが初代新時代芸人」赤羽
も・・もうだめ・・
「うわぁ・・セグウェイに乗って口で、ぶんぶ~~ん・・って言ってる」片瀬
そりゃ見ちゃう・・
この人が初代新時代アウトローだと言われてる・・
でも、正確には初代新時代は『ヤクケン』さんって言う日本のドンらしい・・
新時代の不良ってのは、とにかく言葉選びも都会的でクールでかっこよくて・・
「関東最大の暴力団の組長とは思えないな。さすがなりっ」明智
「ああ。不良はチャラくてもいいんだよっ。自信付くわ~」赤羽
なるほど・・
教師が見るなって言ったのは、お手本にするなって事か・・
「特別だぞあの人はっ。誰もがチャラくていいって訳じゃないぞ」教師
「でも憧れるなり~」明智
(セグウェイか・・確かに二輪・・。
・・うわっ危ない!!
タブレット持って、シュッシュ、シュッシュしながら乗ってる・・)片瀬
完全に前見てねぇ・・
破天荒だ・・チラリと見えたのはエロ動画・・・
それに、日サロかな?
真っ黒に日焼けした肌に、はだけたシャツにジャラジャラとアクセサリー。
ちょっとオシャレな黒縁の眼鏡に、7分丈のパンツにサンダル・・
(確かにヤクザ・・東京のドンにはまったく見えない・・)片瀬
新時代だ・・新時代のヤクザ組長だ・・
「んっ?」岩永
そしてこのドンの岩永さんが窓から見てる一年達に気づき・・
いや、気づかせたが正解か・・
「なぁああにっ見てんだぁコノヤロー!出て来いやっ!」岩永
「・・それみろ・・」教師
教師は、あああ・・授業潰されたぁ・・的な思いなのかな?。
「ど・・どうする?」
「でも出れって言われれば・・」
「全員で?俺は見てなかったし・・」
ちょっと出るのを躊躇してたら・・
「押忍っ!自分一年オタク科の赤羽ですっ。代表でヤキいただきますっ」赤羽
「おおー・・」片瀬
肝が据わってるっていうか・・お祭り好きというか・・
赤羽が代表してすぐ運動場に。
「タイマン張れやっ」岩永
「いや・・タイマンは無理っすよ・・」赤羽
そりゃ無理だ・・勝てるわけねぇ・・
いくら歳取ったって言ってもこの人の喧嘩の武勇伝は未だに語り継がれてる。
(うわ・・もうちょっと小突かれてる・・)片瀬
「おめえが、見て来たんだろうが!!」岩永
「い・・いや・・ヤキなら受けますんで・・タイマンは・・」赤羽
そしてこちらの教室では、何やらいつもの悪ノリが聞こえてくる。
「・・明智もいっちゃえよ」関原
「行けっ行けっやっちゃえよ!応援行けよ!」
「あれ~?もし勝ったら東京のトップになるんじゃない?」
「う・・うう・・うう・・うわあああああぁ・・」明智
・・まずい・・このバカなら行くぞ・・・
いうても東京のトップだぞ・・粗相があったら街ごと消えてなくなるぞ・・
てかなんでいつの間に関原こっちの教室に居るんだよ・・普通科に帰れボケ。
「絶対行くな!止めろ!こっちまでとばっちり食らったら、どうす・・」片瀬
どうするんだ!バカヤロー・・・って言う前に・・
「頼もぉおおお!!!」明智
行きやがった・・自信満々に・・
「ドッ!」
「がはっぁああ」明智
(うわっ早いっ!逆に向こうから突っ込んできた!まるで弾丸!)片瀬
「何ぃ見てんだコラっ!やんのか!?」岩永
「す・・すみませんでした・・ごふ・・」明智
(いや・・・もう手が出たよ・・その台詞の前に・・)片瀬
それでもさすが。もうおじさんだけどキレっキレだ。
あ・・・いつの間にか赤羽の倒れてんじゃん・・なんという速さ・・
んで・・
「カキカキ・・」
「おっと・・私もっ。・・何より先に突っ込む・・と。」片瀬
みんなメモしてるし。まあ特別講師みたいなもんだこの人が。
でも私は嫌い。やっぱ不良は硬派でさ・・何ていうか・・
自分が損してでも、信念の為に突っ込んでいくような不良が好き。
いわば、『爆撃』のような・・
簡単に派閥の色を例えるなら、
新時代のエースオブドラゴン
チャラいプレジェイ
硬派な爆撃
それでも学べる所はしっかり学ぼう。東京のトップにまでなった実力・・
「ふぁ~お腹一杯で眠いなり・・」明智
「俺も、俺も。ふぁぁ・・」赤羽
(ふぁぁ・・私もぉ・・)片瀬
毎回だが、午後一の授業は辛い。
現実と夢の狭間に脳が揺れる。
(今夜、六本木行っちゃうかなぁ~)
(一流のアウトローになって・・)
(むにゃ・・シャアが・・シャアが・・)
それぞれがこの暖かい天気に、ほのぼのと窓から空と夢を見る。
教師もみんなが眠そうなのと、午後から授業を抜ける者も多いので、
午後一の授業はさほど重要じゃない授業を行う気遣い。
(アウトローのトップにか・・確かになりたいなぁ)片瀬
どうせ目指すなら頂点を・・
今東京にはドンって言われてるアウトローのトップが居て、
でももうほとんど遊んでばっかりだから、実質のトップはここの校長(女帝)だ。
とはいってもこの二人は夫婦で、お互い同じチームで一流の不良だったらしい。
校長は、なんでもデタラメって言われてて・・
ドンは・・ドンもか。結構デタラメだ。
というより、おちゃめ?なのかな?エピソードとか聞いてると・・
「っ!!・・・お前等、授業に集中しろ!はいっ前見て~」教師
(ん?なんだろ?急に担任が・・)片瀬
すると・・
「・・・・ぶんっぶ~~~ん・・」
「えっ?何か運動場の方から声・・」片瀬
「・・・見るなよ・・お前等・・・」教師
教師は絶対見るなって言うけど・・
(お口で、ぶんっぶ~~~ん?)片瀬
気になる・・
「・・パラリラ、パラリラ~」
・・多分暴走族を口で表現してる・・
「・・やっぱ二輪は、最高じゃの」
絶対暴走族だ・・
「うわっ!さすがなりっ」明智
「おお~チャラさ全快だな!」赤羽
なるほど・・こいつらが憧れてるって事は・・
(でも見るなって言ったし・・私は我慢っ)片瀬
これもしかして、・・『耐えれるか?』・・の授業なのかな?
多分来てるのは、東京のドン。
でも、この人現役時代もバイク乗れなかったって聞いてるけど・・
「セグウェイだ・・セグウェイ・・」明智
「やっぱ発想が新時代だな・・さすが初代新時代芸人」赤羽
も・・もうだめ・・
「うわぁ・・セグウェイに乗って口で、ぶんぶ~~ん・・って言ってる」片瀬
そりゃ見ちゃう・・
この人が初代新時代アウトローだと言われてる・・
でも、正確には初代新時代は『ヤクケン』さんって言う日本のドンらしい・・
新時代の不良ってのは、とにかく言葉選びも都会的でクールでかっこよくて・・
「関東最大の暴力団の組長とは思えないな。さすがなりっ」明智
「ああ。不良はチャラくてもいいんだよっ。自信付くわ~」赤羽
なるほど・・
教師が見るなって言ったのは、お手本にするなって事か・・
「特別だぞあの人はっ。誰もがチャラくていいって訳じゃないぞ」教師
「でも憧れるなり~」明智
(セグウェイか・・確かに二輪・・。
・・うわっ危ない!!
タブレット持って、シュッシュ、シュッシュしながら乗ってる・・)片瀬
完全に前見てねぇ・・
破天荒だ・・チラリと見えたのはエロ動画・・・
それに、日サロかな?
真っ黒に日焼けした肌に、はだけたシャツにジャラジャラとアクセサリー。
ちょっとオシャレな黒縁の眼鏡に、7分丈のパンツにサンダル・・
(確かにヤクザ・・東京のドンにはまったく見えない・・)片瀬
新時代だ・・新時代のヤクザ組長だ・・
「んっ?」岩永
そしてこのドンの岩永さんが窓から見てる一年達に気づき・・
いや、気づかせたが正解か・・
「なぁああにっ見てんだぁコノヤロー!出て来いやっ!」岩永
「・・それみろ・・」教師
教師は、あああ・・授業潰されたぁ・・的な思いなのかな?。
「ど・・どうする?」
「でも出れって言われれば・・」
「全員で?俺は見てなかったし・・」
ちょっと出るのを躊躇してたら・・
「押忍っ!自分一年オタク科の赤羽ですっ。代表でヤキいただきますっ」赤羽
「おおー・・」片瀬
肝が据わってるっていうか・・お祭り好きというか・・
赤羽が代表してすぐ運動場に。
「タイマン張れやっ」岩永
「いや・・タイマンは無理っすよ・・」赤羽
そりゃ無理だ・・勝てるわけねぇ・・
いくら歳取ったって言ってもこの人の喧嘩の武勇伝は未だに語り継がれてる。
(うわ・・もうちょっと小突かれてる・・)片瀬
「おめえが、見て来たんだろうが!!」岩永
「い・・いや・・ヤキなら受けますんで・・タイマンは・・」赤羽
そしてこちらの教室では、何やらいつもの悪ノリが聞こえてくる。
「・・明智もいっちゃえよ」関原
「行けっ行けっやっちゃえよ!応援行けよ!」
「あれ~?もし勝ったら東京のトップになるんじゃない?」
「う・・うう・・うう・・うわあああああぁ・・」明智
・・まずい・・このバカなら行くぞ・・・
いうても東京のトップだぞ・・粗相があったら街ごと消えてなくなるぞ・・
てかなんでいつの間に関原こっちの教室に居るんだよ・・普通科に帰れボケ。
「絶対行くな!止めろ!こっちまでとばっちり食らったら、どうす・・」片瀬
どうするんだ!バカヤロー・・・って言う前に・・
「頼もぉおおお!!!」明智
行きやがった・・自信満々に・・
「ドッ!」
「がはっぁああ」明智
(うわっ早いっ!逆に向こうから突っ込んできた!まるで弾丸!)片瀬
「何ぃ見てんだコラっ!やんのか!?」岩永
「す・・すみませんでした・・ごふ・・」明智
(いや・・・もう手が出たよ・・その台詞の前に・・)片瀬
それでもさすが。もうおじさんだけどキレっキレだ。
あ・・・いつの間にか赤羽の倒れてんじゃん・・なんという速さ・・
んで・・
「カキカキ・・」
「おっと・・私もっ。・・何より先に突っ込む・・と。」片瀬
みんなメモしてるし。まあ特別講師みたいなもんだこの人が。
でも私は嫌い。やっぱ不良は硬派でさ・・何ていうか・・
自分が損してでも、信念の為に突っ込んでいくような不良が好き。
いわば、『爆撃』のような・・
簡単に派閥の色を例えるなら、
新時代のエースオブドラゴン
チャラいプレジェイ
硬派な爆撃
それでも学べる所はしっかり学ぼう。東京のトップにまでなった実力・・
応援ありがとうございます!
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