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20・最終決戦2・引けぇ・・・
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村雨「ぶふぅううう!!!!!!」
拳銃をこめかみに突き付ける村雨だが・・
こっ・・こんなに引けないものなのか!?
俺が一番ラッキーな6分の1だぞ!
気合で目は血走って顔は真っ赤になってるけど指先が動かねぇ・・
何か思い出そう・・いい思い出を・・・いい思い出・・・いい思い出・・・
村雨「ねぇえええっ!!!!!」
「カチッ!!」
村雨「ぶはぁああ!!!!!!」
やった!見たか!村雨の根性!
「スッ・・」 次の東郷が村雨が置いたテーブルの上の拳銃に手を伸ばし・・
東郷「くっ!」
出るな!なのか?出ろ!なのか?
そりゃ理想は俺とダリアが生き残る事・・
だがもし俺で出なければ次のダリアは4分の1・・25%・・
くそっ!出てもいいが、出れば新宿の負け・・ダリアは10億を失って、
ただの新宿の女で終わってしまう・・・
夢を見た・・
年下のこの女に付いて行こうと決めた・・俺には無い飛び切りの華を持ってる・・
この女はこの時代をも飛び越えて歴史に残るほどの東京のトップになると・・
俺が通り過ぎて行く時代の頭だってのはよく理解できる・・
この二人を見れば・・
ラナ抱いたままでも引くぞ!引き金ぇ・・か・・
俺はあんなセリフ言えるような男じゃなかった・・
だからつまらねぇ忘れ去られる時代の頭でしかないんだろう・・
居ねぇよ・・正直・・
ダリアに似合う男は八木原くらいしか・・
東郷「出ろやぁああ!!!!!」
「カチッ!!」
つまんねぇ想像した・・・ダリアが家庭に入るのを・・
東郷「くっ!」
出なかった・・・これで次のダリアは4分の1・・
だが・・もし・・
村雨「つ・・次、ダリアが出なければ勝ち・・・新宿の・・」
よしっ!これは絶対順番ラッキーしたぞ!
ここ・・
ここが最終決戦だ・・・
「スッ・・・」
村雨「うっ!」
無言でテーブルに置かれた拳銃に手を伸ばすダリア
何の躊躇いもなく・・
ただ最後に八木原と目が合ってお互いが笑った・・・
どうしてこんな事に・・・
付き合ってたんだろ若い頃!てか今でも愛してるんじゃねぇのか!?
ダリア「さて・・・」
東郷「やっ!止めろ!やっぱ中止だ!!」
4分の1・・・チョロイわ・・
「カチャ!!」
東郷「がはぁ!」
村雨「うおぉ!」
や・・やった!これで!
村雨「新宿の勝ちだ!!」
東郷「うおおおおお!!!」
やった!やった!生き残った!新宿の勝ち!
抗争はこれで完全決着!!!
結果だ!結果!運も実力の内だ!
八木原「・・・・・・・・・・・・・次ぃ」
えっ!?
・・・いや、ちょっと待てよ・・だってもう・・
決着は着いた。
「スッ・・」
村雨「ちょっと待てぇえええ!!!!!!」
テーブルに置かれた拳銃にラナが手を伸ばす・・
東郷「まっ!いい!もういい!決着は着いたぁ!!」
もう引く必要はない!これじゃただの無駄死に!
ラナ「引くの・・・」
村雨「バカ言ってんじゃねぇええ!!!!ダリアも何か言ってくれ!」
もういい・・もういいんだ!頼む!
そりゃ、何となく意味は分かる!こっちだけ引いたってのが負い目なんだろ!
だけどそれはクジ運じゃねぇか!
例えば俺が一発目で出てたら後の人間は引かなかっただろ!
それと一緒だ!もう勝負は着いた!
これは必ず死人を一人出せってゲームじゃねぇだろ!
「スチャ・・・」
村雨「嘘だろ・・・」
ラナが自分のこめかみに拳銃を当て・・
東郷「や・・やめろ・・」
こんな残酷な・・
もしラナが出なかったとしても次の八木原も引くのか!?
村雨「頼む!新宿の負けでもいい!引くなぁ!」
東郷「そっ!それでもいい!10億は俺がなんとか用意する!!」
2人が大声で懇願だが・・
「うるさい・・ちぎれる・・」
あはは・・変わらない・・ダリアは・・
本当素敵・・・誰よりも綺麗で、華があって・・
八木原とお似合いだと思う・・絶対史上最高傑作・・敵わない・・
ずっと嫉妬だった・・八木原がダリアを意識してたのも分かってた・・
私じゃ八木原には釣り合わないって事も・・
でもさ・・せめて不良としては見せたい・・六本木にラナあり・・と。
緊張感・・汗・・
そして引き金の指が僅かに震えだす・・動き出したから・・
だけどあと少し・・あと少し・・・まだ躊躇ってる・・
八木原「ラナぁ・・」
引けぇ・・・
うん・・
ありがとう・・・いつも私に力を・・
「カチッ!!」
村雨「がぁはああああ!!!」
東郷「ごわぁあ!!!!!」
ひ・・・引きやがった・・・・
こ・・これで・・
「スッ・・」
村雨(早い!!!!)
何の躊躇もねぇ!!!!!!!
まだラナの手から離れてない拳銃に腕を伸ばす八木原
Do you remember?
なぁ覚えてるか?あの頃・・
まだ俺がチンピラだった頃・・
意地張っちまったよな・・
『俺は東京取るぞ!』
『私が東京取るの!』
いつか・・東京のてっぺんを・・
どうして六本木を選んだんだろう・・
どうして新宿を選んだんだろう・・
新宿は新宿。六本木は六本木のこの変なルールで・・
この変な東京で狂っちまったなぁ・・俺達・・
だけどいつも隣にお前が見えてた・・
抜きつ抜かれつのこの夜の街で・・
どっちが先だった?東京最高傑作なんじゃないかって言われだしたのは?
うれしかったよ・・そう言われだしたダリアの事も・・
東郷「ちょっと待ってくれ!!聞かせてくれ!!」
まだラナが拳銃離さない内に・・
東郷「一回だろうな!?」
何も2回引き金引く必要なんてねぇぞ!1回!一回だ!
これは絶対守れ!
東郷「なぁ!ダリアも頼む!確約させてくれ!」
ダリア「・・・・・・・・・・・」
確かにそれなら全員が一回ずつでメンツも保てる。
ただもう2分の1・・・明らかに八木原の方がハンデが重い・・
しかも引く必要のない引き金・・
ラナ「八木原ぁお願い!!」
そういってラナが八木原の胸に飛び込んでいき泣きつく
ラナ「私もそう思ってたの!だから私も引いた!絶対一回!一回だけ!」
八木原ぁ・・お願い・・・八木原なら2分の1でも絶対引ける!助かる!
ふっ・・
「ギュ・・・」 やさしくラナを抱きよせる八木原
ダリア「・・・・・・・・・・・」
東郷「くっ!」
ラナ抱いたままでも、引くぞ引き金・・・
何だよ・・このラストシーンはよぅ・・
ラナ「うわぁあああああん!」
「・・・カチッ!」
なっ!・・・・・
こ・・・
こ・・腰が抜ける・・・
た・・躊躇う、恐れるって言葉はこの八木原って男の辞書には載ってねぇのか!
村雨「・・が・・・が・ぁ・・ご・・・・」
東郷「おご・・・ご・・・」
こ・・言葉が出ねぇ・・何が叫びたいのかも分かねぇ・・
決着!遂に決着!新宿の勝ち!10億の勝利!
だが勝ったのかも分からねぇ・・・いや、負けなんじゃねぇかこれ・・
本当にそう思えてしまう。
さて・・・ラナぁ・・
八木原「・・・・・・・・離れてろ・・・」
えっ!?
次は・・・・
飛び散るぞ・・
拳銃をこめかみに突き付ける村雨だが・・
こっ・・こんなに引けないものなのか!?
俺が一番ラッキーな6分の1だぞ!
気合で目は血走って顔は真っ赤になってるけど指先が動かねぇ・・
何か思い出そう・・いい思い出を・・・いい思い出・・・いい思い出・・・
村雨「ねぇえええっ!!!!!」
「カチッ!!」
村雨「ぶはぁああ!!!!!!」
やった!見たか!村雨の根性!
「スッ・・」 次の東郷が村雨が置いたテーブルの上の拳銃に手を伸ばし・・
東郷「くっ!」
出るな!なのか?出ろ!なのか?
そりゃ理想は俺とダリアが生き残る事・・
だがもし俺で出なければ次のダリアは4分の1・・25%・・
くそっ!出てもいいが、出れば新宿の負け・・ダリアは10億を失って、
ただの新宿の女で終わってしまう・・・
夢を見た・・
年下のこの女に付いて行こうと決めた・・俺には無い飛び切りの華を持ってる・・
この女はこの時代をも飛び越えて歴史に残るほどの東京のトップになると・・
俺が通り過ぎて行く時代の頭だってのはよく理解できる・・
この二人を見れば・・
ラナ抱いたままでも引くぞ!引き金ぇ・・か・・
俺はあんなセリフ言えるような男じゃなかった・・
だからつまらねぇ忘れ去られる時代の頭でしかないんだろう・・
居ねぇよ・・正直・・
ダリアに似合う男は八木原くらいしか・・
東郷「出ろやぁああ!!!!!」
「カチッ!!」
つまんねぇ想像した・・・ダリアが家庭に入るのを・・
東郷「くっ!」
出なかった・・・これで次のダリアは4分の1・・
だが・・もし・・
村雨「つ・・次、ダリアが出なければ勝ち・・・新宿の・・」
よしっ!これは絶対順番ラッキーしたぞ!
ここ・・
ここが最終決戦だ・・・
「スッ・・・」
村雨「うっ!」
無言でテーブルに置かれた拳銃に手を伸ばすダリア
何の躊躇いもなく・・
ただ最後に八木原と目が合ってお互いが笑った・・・
どうしてこんな事に・・・
付き合ってたんだろ若い頃!てか今でも愛してるんじゃねぇのか!?
ダリア「さて・・・」
東郷「やっ!止めろ!やっぱ中止だ!!」
4分の1・・・チョロイわ・・
「カチャ!!」
東郷「がはぁ!」
村雨「うおぉ!」
や・・やった!これで!
村雨「新宿の勝ちだ!!」
東郷「うおおおおお!!!」
やった!やった!生き残った!新宿の勝ち!
抗争はこれで完全決着!!!
結果だ!結果!運も実力の内だ!
八木原「・・・・・・・・・・・・・次ぃ」
えっ!?
・・・いや、ちょっと待てよ・・だってもう・・
決着は着いた。
「スッ・・」
村雨「ちょっと待てぇえええ!!!!!!」
テーブルに置かれた拳銃にラナが手を伸ばす・・
東郷「まっ!いい!もういい!決着は着いたぁ!!」
もう引く必要はない!これじゃただの無駄死に!
ラナ「引くの・・・」
村雨「バカ言ってんじゃねぇええ!!!!ダリアも何か言ってくれ!」
もういい・・もういいんだ!頼む!
そりゃ、何となく意味は分かる!こっちだけ引いたってのが負い目なんだろ!
だけどそれはクジ運じゃねぇか!
例えば俺が一発目で出てたら後の人間は引かなかっただろ!
それと一緒だ!もう勝負は着いた!
これは必ず死人を一人出せってゲームじゃねぇだろ!
「スチャ・・・」
村雨「嘘だろ・・・」
ラナが自分のこめかみに拳銃を当て・・
東郷「や・・やめろ・・」
こんな残酷な・・
もしラナが出なかったとしても次の八木原も引くのか!?
村雨「頼む!新宿の負けでもいい!引くなぁ!」
東郷「そっ!それでもいい!10億は俺がなんとか用意する!!」
2人が大声で懇願だが・・
「うるさい・・ちぎれる・・」
あはは・・変わらない・・ダリアは・・
本当素敵・・・誰よりも綺麗で、華があって・・
八木原とお似合いだと思う・・絶対史上最高傑作・・敵わない・・
ずっと嫉妬だった・・八木原がダリアを意識してたのも分かってた・・
私じゃ八木原には釣り合わないって事も・・
でもさ・・せめて不良としては見せたい・・六本木にラナあり・・と。
緊張感・・汗・・
そして引き金の指が僅かに震えだす・・動き出したから・・
だけどあと少し・・あと少し・・・まだ躊躇ってる・・
八木原「ラナぁ・・」
引けぇ・・・
うん・・
ありがとう・・・いつも私に力を・・
「カチッ!!」
村雨「がぁはああああ!!!」
東郷「ごわぁあ!!!!!」
ひ・・・引きやがった・・・・
こ・・これで・・
「スッ・・」
村雨(早い!!!!)
何の躊躇もねぇ!!!!!!!
まだラナの手から離れてない拳銃に腕を伸ばす八木原
Do you remember?
なぁ覚えてるか?あの頃・・
まだ俺がチンピラだった頃・・
意地張っちまったよな・・
『俺は東京取るぞ!』
『私が東京取るの!』
いつか・・東京のてっぺんを・・
どうして六本木を選んだんだろう・・
どうして新宿を選んだんだろう・・
新宿は新宿。六本木は六本木のこの変なルールで・・
この変な東京で狂っちまったなぁ・・俺達・・
だけどいつも隣にお前が見えてた・・
抜きつ抜かれつのこの夜の街で・・
どっちが先だった?東京最高傑作なんじゃないかって言われだしたのは?
うれしかったよ・・そう言われだしたダリアの事も・・
東郷「ちょっと待ってくれ!!聞かせてくれ!!」
まだラナが拳銃離さない内に・・
東郷「一回だろうな!?」
何も2回引き金引く必要なんてねぇぞ!1回!一回だ!
これは絶対守れ!
東郷「なぁ!ダリアも頼む!確約させてくれ!」
ダリア「・・・・・・・・・・・」
確かにそれなら全員が一回ずつでメンツも保てる。
ただもう2分の1・・・明らかに八木原の方がハンデが重い・・
しかも引く必要のない引き金・・
ラナ「八木原ぁお願い!!」
そういってラナが八木原の胸に飛び込んでいき泣きつく
ラナ「私もそう思ってたの!だから私も引いた!絶対一回!一回だけ!」
八木原ぁ・・お願い・・・八木原なら2分の1でも絶対引ける!助かる!
ふっ・・
「ギュ・・・」 やさしくラナを抱きよせる八木原
ダリア「・・・・・・・・・・・」
東郷「くっ!」
ラナ抱いたままでも、引くぞ引き金・・・
何だよ・・このラストシーンはよぅ・・
ラナ「うわぁあああああん!」
「・・・カチッ!」
なっ!・・・・・
こ・・・
こ・・腰が抜ける・・・
た・・躊躇う、恐れるって言葉はこの八木原って男の辞書には載ってねぇのか!
村雨「・・が・・・が・ぁ・・ご・・・・」
東郷「おご・・・ご・・・」
こ・・言葉が出ねぇ・・何が叫びたいのかも分かねぇ・・
決着!遂に決着!新宿の勝ち!10億の勝利!
だが勝ったのかも分からねぇ・・・いや、負けなんじゃねぇかこれ・・
本当にそう思えてしまう。
さて・・・ラナぁ・・
八木原「・・・・・・・・離れてろ・・・」
えっ!?
次は・・・・
飛び散るぞ・・
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