1600

火村

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12ガン無視で!

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静かなる信州上田城の夜・・

この辺りは街道はあれど、夜は非常に静かに時が進む。



い・・m・ま・n・な・n・に・s・・・・



「ス・・スッ・・」



今・・何してんの?



「・・・・・・電波ないよね・・」真田



やっぱ。そうタイミング良くはね・・



既読にならないメッセージに・・



「・・・スっ・・」



長押しして削除に触れる指。



「・・・殿っもう一本の腕も切り落としますか?」

「・・・いや・・もういい」真田



電波用の歴史変換。

簡単なメッセージ送受信くらいなら、

そこまで大きな『穴』は要らない・・

これならなるべく無駄な殺傷は避けれる。



電波の事を理解した大谷に聞いた大谷のlineのID



「何がlineやってないっすだよ・・バカ」真田



ふふ・・



「アイコン殿様って感じに変えてんじゃん」真田



だから最初にline教えろっていったのに。

それに・・



「フリースポット探してるのバカにしやがって」真田



あるだろうよ!お前の落ちて来た穴が。



「では殿っお休みなさいませ・・」

「うむ・・」真田



「ウイーン・・」



プリウスの窓を閉める音・・



「・・・体ぁ痛っ・・」真田



大名になって城内に居てもまだ車中泊だ。

いつでもエンジン掛けれるように。

いつ襲われるか・・

盗まれるかも・・壊されるかも・・

夜這いされるかも・・

誰も本当に信用など出来ない・・



唯一信用出来るのは三成さんと・・



左近・大谷の同じ現代人。



「・・恐い・・帰りたい・・・」真田



早く、今日も・・早く・・夜が明けて・・





そして無事入城した大谷と五助が、

しばらくたった日の日中の敦賀領内で・・



「もう少しで秀秋殿の領内ですぞ」五助

「よしっ引き返そう。この辺までギリ電波届いてる」大谷



本当に助かったのが電波ってのが意外に遠くまで飛んでた事だ

左近さんが開けた穴からの電波が自分の領内にも届いている。

城に居れば間違いなく届くけど、

一応どこまで届くのかの確認だ。



「line♪」



「おっ!キタキタ。」大谷



大谷はお隣の左近が開く穴からの電波を流用。

そして今まで通り真田と左近が連絡用に決めてた事が・・



「5日に一回でもうすか?」五助

「うん。おおよそ、その日の南中に・・」大谷



太陽が空に一番高く上がる時に・・



「連絡を取り合うために両方が歴史変換をする・・」大谷



そうすれば送っておいたメッセージも届くし、

緊急用の通話もできる。



「・・・1600?」五助

「直撃すぎるネームよね・・やっぱ」大谷





真田ちゃんが作ったグループline。

真田・左近・大谷の入るグループline名だ1600は。



これは非常に便利だ。

今までは真田と左近のみだったので直通だったが・・



「・・・こちら変わりなしです・・か左近さんは」大谷

「先にエロ動画見せてもらえないでもうすか?」五助



・・・今、無理。

見てる間に穴閉じるわ(電波無くなる)



「こちらも変わりなしです・・」大谷



大谷もまずは自分の状況報告。

少し気になるのが真田ちゃんが・・



『そっちに国替えしたいわぁ』



真田ちゃん一人遠いもんなぁ・・

戦略上だからしょうがないけど、

そりゃ寂しいだろう。



「真田ちゃん一人ポツンとだもんな・・」大谷

「回りはすべて東方に囲まれてもうす」五助



もう一つ重要な事は、『穴』を守り切る事だ。

真田ちゃんと左近さんのこの2つ穴を失うと・・



「・・・電波が取れなくなるし・・」大谷



帰還の希望もなくなる。



どちらか一つに絞って守る事も可能だが、

やはりもしその一つを取られたら終わりだ。



さらにスマホも奪われでもしたらどうなるか・・・

このバカ侍の五助でも日があれば使いこなすだろう。



絶対に守るべき物・・

穴・スマホ・プリウス・・

拡声器・・は、いいやどうでも。



「殿っ鍛冶屋が参られました」五助

「ふむ、通しなさい」大谷



地元の鍛冶職人(鉄砲職人)を呼んで・・



「・・・出来るか?」大谷

「これまた何と複雑な」鍛冶職人



ミニエー銃の設計図を見せて・・



「出来ぬ事はないですが・・」

「ほうっ!」



時間が掛かりまする・・



「一丁・・1か月・・というとこでしょうか」鍛冶職人

「くっ!」大谷



さらにお金も・・



「そうですね一丁30貫ほどになるかと」

「300万!?」大谷



現代の価値でおおよそ1貫≒10万円



「えっと・・」五助



五助が帳簿を見て・・



「6丁購入可能です」五助

「くっ!」大谷



藩の貯金全部使ってたったの6丁だと?

製造も一か月で一丁だと?



「一か月で最低30丁作るのじゃ!」大谷

「そんな無茶です!」鍛冶職人

「やれぇ!出来ぬとお主の頭ぶち抜くぞ!ボケが!」五助



もう・・ひどすぎだって五助ぇ・・

もっと強弱の練習しとこぉって・・



まぁ、お金はどうにかなる・・どうにか・・

頭を使えばいい・・頭を。



一番いいのは・・



「秀秋殿お久しゅうございます」大谷

「・・うむ。」秀秋



今日は秀秋の領内へ。そして・・



「是非戦に勝つ為に!」大谷

「ううむ・・若君と三成のお墨付きもあるのか・・」秀秋



秀秋から借りるのがいい・・

どうせこいつは裏切る。

だったら体力を奪えばいい。一石二鳥の案だこれは。



(駄目か?警戒してるか?)大谷

(くく・・痛くもかゆくもないわ。その額くらい)秀秋



一応、場面で悩んでる芝居で・・



「では苦しいが・・2500貫ほど貸しもうそう」秀秋



超超大金だ。現在の価値で2億5千万。



「ありがたき事です。ではこれを・・」大谷



俺には何の信用もないから借用書で・・



「本当にいいでござるか?5年以内に返せなかったら」秀秋

「はいっ。我が領地を秀秋さんに」大谷



(くく・・価値も分からぬ輩よ所詮大谷は)秀秋



敦賀領2万石だぞ・・

※おおよそ現代の価値で8億くらい



安いもんだろ?5年後に敦賀が手に入るなら。

でもアンタ裏切るから返さないよこのお金は。



ま、どうせその頃には関ケ原に勝ってるから、

今よりいい領地にでも入れる。

もしくは史実通りでも秀秋さんは3年後には死んでる。



「本当に戦の準備はまだせずに良いのか?」秀秋



くく・・



「はいっ。戦は来年決起予定でございます」大谷



必殺だ・・。俺の考え出した案。

これには二つ意味がある。



一つは単純に関ケ原決戦を遅れさす事。

こちらの準備もまだだし、少しでも状況を変えて戦いたい。

向こうが挙兵して関ケ原に向かってもガン無視すればいい。

勝手に挙兵遠征して布陣してろや!誰も行かねーぞ。

無駄に金と体力使ってろや。



そしてこの準備はまだでいいってのは・・



(秀秋が裏切るなら参加出来ないようにすればいい)大谷



もし突発的に関ケ原が始まっても秀秋が間に合わなければいい。

たとえ来ても準備不足の兵ならたかだか知れてる。



これで完璧だろ。



まあ、ともあれこれで金は得た・・・



「すべて鉄砲に使えば・・」五助

「約、80丁位か・・」大谷



かぁ・・これでもそんなものなのか・・



「うーむ・・50丁を目標に作らせよ!」大谷

「ござる!」五助



あと残りの金はそれなりに使おう・・



「よしっ、信州上田へ向かうぞ!」大谷



さぁ会いに行こう・・。

年下のキチガイ娘の所へ。





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