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火村

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14頭いいんだよな・・そういうとこは・・

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「止めろ猿っ」真田

「ごっ、五助止めなさいっ」大谷



両殿がいさめるが・・



「抜けっぇええ!抜けっおらぁ!」五助

「くっ!」猿飛



この時代に刀を抜けば、それが意思だ・・

戦う意思・・切られてもいい意志・・

敵とみなした意思・・



だがこの場合、先に抜いた方に当然非は有る。



「抜けば我が刃は信州ごと真っ二つに切り裂くぞ!」五助

「くっ!」猿飛



コイツの自信は何だ!?

何流だ?かなりの使い手か・・

敦賀四天王だ?こっちだって信州一の使い手ぞ!



「抜けえぇええ!先に抜けっおらぁ!」五助



五助が自らの鞘に手を当て・・



(くっ!くそぉ!先に抜けば非を咎められる・・)猿飛



だがこの私が愚弄されたままでいいのだろうか?



「スッ・・」



ゆっくりと猿飛も自らの鞘に手を当て・・



(うっ!うお!やっやば!抜かれる!やばぁあ!)五助



「ビタっ」「ビタっ」



お互いの動きが止まり・・



「・・・・・・・・・・」五助

「・・・・・・・・・っ」猿飛



「うおっ!・・一瞬で決まるぞ!」

「居合か!?敦賀は!?」

「くっ!猿飛様が押されてるぞ!」

「先に動いた方の負けか!?」



「抜けよ・・咎めないから」真田

「えっと・・両名動けないけど・・」大谷



猿飛さんのと五助のは内容が違うんだよな・・

五助はただハッタリでビビッて動けないだけ。



「くぅ!息も瞬きも出来ぬぞ!」

「まるで時が止まった!」

「なんたる使い手の戦いだ!」





「・・・ほっとこうか?」真田

「そうだね・・視察視察。」大谷



帰るまでやってて・・



そして、視察したかった・・



「ここ?」大谷

「そう。」真田



真田ちゃんの『穴』



「えっ?後から城作ったの?」大谷

「そう。守るために」真田



真田ちゃんの穴は、城の中庭だ。

それを取り囲むように作られた城や城壁。



この上田城を見渡せば真田ちゃんの力がよく分かる。

難攻不落だ・・ここは・・

上手くプリウスで戦えるように作られてる・・



「出世したねぇ・・」大谷



よく考えたら大名になるまで、

相当な苦労があった事だろう。こんな田舎に急に現れて。



「大変だったよ・・」真田



生きていくには・・



まずは農民だろうが武士だろうが・・



「片っ端からひき殺してぇ」真田

「う・・うん・・」大谷



恐かった・・急に戦国時代に落ちて・・



「んで盗賊の棟梁になってぇ」真田

「・・・才能っすね」大谷



生きていくために奪った・・

そして自然と集まった弾かれ者達。

その時の家臣が猿飛率いる真田十勇士だ・・



・・・だけど真田ちゃんのような少女に、

猿飛さんのような悪で腕の立つ方が味方するだろうか?

まず奪わないだろうか?プリウスを・・



「・・・まっ、父ちゃんヤクザだったし」真田

「えっ!?」大谷



は?それで?

色々ツッコミたい所あるけどまずは・・



「その・・暴力団でプリウス?」大谷

「最近多いんだぜプリウスとアルファード」真田



えっと・・整理するか。

真田ちゃんと一緒に来た父親はヤクザ。

そのヤクザが本領発揮大暴れ。

猿飛さん達も傘下に収め、

あらかた地位を確保したところで真田ちゃんが、

父親を殺しトップに?



「まず逆本能寺の変だよ。こっち来てすぐな」真田

「・・・逆じゃないっす・・」大谷



そのぅ・・きっと本能寺の変でも間違いっす・・

てか真田ちゃんの自力っすか出世は。

もうぅ・・どうして行き成り殺すのよぅ・・

もう、マジキチガイ・・。



「はっ!」大谷

「どうした?」真田



暴力団・・

もしかしたら・・



現代の日本でアレを持ってるのは・・

自衛隊・・警察・・ヤクザ・・



「バッ!」



「どうした?急にプリウス調べだして・・」真田



もしかしたら車に隠してるかも・・

拳銃を・・



(頼むっ粗悪品のトカレフでもいいっ)大谷



それでもこの時代じゃ超ド級に輝くぞ!



(もし可能性があるならガソリンタンクか!?)大谷



「パカッ!」



後部座席のシートをはぐれば・・



「・・・・・なんだその白い錠剤?」真田

「・・何か予定と違うの出てきちゃった・・」大谷



もうぅやだぁ・・絶対違法薬物ぅ・・



・・いや・・使えるか?



(毒を盛るって訳じゃないけど・・)大谷



「なんだ?ドラッグか?飲んでみるか?」真田

「ははっ・・ダメダメ~・・・」大谷



いや・・行けるか?

せめて二人きりになれば・・



「ん?何でござるかそれ?」五助

「ほう・・未来の薬でござるか?」猿飛



あ・・も~・・喧嘩してろよずっと・・

なんで肩抱き合って現れるんだよ・・

戦友・・みたいな感出すなよ・・戦ってもないくせに・・



だってこうなると絶対・・



「・・・猿っ飲めっ。そのポンコツのカリスマも」真田

「よ・・よいでござるか?」猿飛

「未来の薬でござるか!?是非っ」五助



ほらぁ・・



そして・・



「ゴクっ!」「ゴックン!」



「・・・・どう?」大谷

「刀置いとけよ。お前等。」真田



そうだね。暴れられたら困るね。

そして数秒後には・・



「・・・・シェシェシェーーー!」猿飛

「ご・・ご・・ござるっで、ござるぅうう!」五助



「うわぁ・・速攻キターっやっぱ違法薬物だ!」大谷

「・・・・・・」真田



ん?



「・・・真田ちゃん?」大谷

「・・・・・黙ってろ」真田



何か真田ちゃんが真剣に見つめ・・



「スチャ・・・」

「えっ?何?刀持って?」大谷



真田ちゃんが刀を持ち・・



「ござるで、ござるぅーー!わーーーい!」五助

「イェーイっパリピナイ♪」猿飛



ここで斬り殺すべきか・・・

いや・・まだ泳がすべきか・・



「えっ!?パリピ!?」大谷

「・・・黙ってろよ大谷」真田



なっ!?まさか・・



この戦国は騙し合い・・裏切り合い・・



「それがしっ敦賀のぅ~あははは~」五助

「五助ぇ次六本木のクラブ行っちゃうかぁ~?」猿飛



なっ!?



真田ちゃんがボソっと俺に・・

ずっと怪しんでた事・・



「・・・猿飛は間者だ(スパイ)・・」真田

「まさか!?」大谷



德川の?初期から!?

だとしたら・・だとしたら・・



「トンっ・・」っと

覚醒してタガの外れた猿飛が大谷に近づき肩を抱き・・



「イェーイ♪大谷もキメれる奴ぶっこんじゃうぅ?」猿飛

「・・・そうでござるな・・」



大義名分は出来た・・



「スチャ・・」



大谷は自分の刀を奪われぬようにか、

刀に手を当て・・



「ズバッ!!!!」

「がはぁ!!!」猿飛



「大谷っ!・・・いや・・・・・・ありがと。」真田

「わっ!殿っ!どうしたでござるか!?」五助

「猿飛様ぁ!」

「くっ!・・さすがに大谷殿にその無礼は・・」

「早い!居合でござるか敦賀城主殿は!?」



ふふ・・ありがと・・か。

てかよく耐えたな今まで・・いつ寝首を掻かれるかも分からずに



「拙者への無礼、斬り捨てるっ!」大谷





元凶討つべし・・・



德川方の未来人など・・
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