1600

火村

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20道を極める者に涙はあふれ出る。

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「ふぅ~・・五助はもう死んだかな・・」大谷



歴史は変わらない・・

小さなことは今まで変えて来たけど・・



「史実に書かれてるような大きな事は変わらない・・」大谷



すべて後付けで、うまく当てはまって行く。



「俺は確か関ケ原で切腹って書かれてるけど・・」大谷



どんなシナリオだったっけ?

敦賀に戻って電波がある所で確認してみよう。



さて・・俺はこの後・・



「弟になり替わっても・・」大谷



やはり夏の陣までの命か?

それが歴史通りなはず。

真田ちゃんは多分噂通り若君様と、

鹿児島に落ちの延びるのだろう。



左近は関ケ原の後、

京都での目撃情報も、その後噂にも出なくなる。

きっと亡くなるのだろう。



「・・・急ごう敦賀へ。」大谷



そろそろ関ケ原も終わるはず。



そして敗戦・撤退中の西軍は悲劇しかない。

ここぞとばかりに増える落ち武者狩り・・



「待てぇ!三成!」

「三成が居たぞ!!」



伊吹山に落ち向かう三成の手勢に・・



「なっ!お主、見た事あるではないか!」家臣

「西軍の者だろうが!」家臣



「ふぅ・・・先ほどまで一緒に・・」三成



逃げていたではないか・・





増える東軍・・

もう逃げきれないと思えば寝返ればいい・・

そうすれば三成の首は誰よりも近くて・・



「はっはは。今ここでワシを救えば・・」家康



将に・・いや、大名に取り立てようぞ。



くく・・



ワシはこんなところでくたばる器ではないわ。

ひっくり返してやるわ三成ごとき・・



「殺しましょう!家康を三成様!」

「今からでも首を上げれば西軍の勝利です!」



「・・・ならぬ。」三成

「くく・・」家康



無駄な正義感・・

これが戦に弱い三成の理由の一つだ。



「くく・・その仁義とは腹の足しにでもなるのか?」家康

「・・なりますとも。」三成



たとえ自分が損をしても・・



「弱気を助け、強気をくじく・・」三成



その義の道を極めて行く事が・・



「極道とでも言いましょうか・・」三成

「はっはっは!」家康



なるほど・・揺さぶるではないか・・

さすが知の三成・・



そして・・



「三成殿ぉ!!島左近参上でござる!!」左近



「うっ!うわぁ!さっ左近!島左近だ!」

「にっ!逃げろ!」



武の左近・・



「ちっ・・」家康



ここまでか・・



「よく生き延びてくれた左近」三成

「なぜ殺さなかったでござるかぁ!」左近



この家康を・・

そうすれば西軍は勝っていた。



「ふふ・・」三成

「ぐっ・・」左近



ただやさしく笑う三成。

これだけで十分意味は分かる。



三成の熱き義・・人柄・・

この男を大将に・・そして勝たせたかった・・



だが結果は変わらず、大谷軍の敗走から西軍は総崩れ。



「左近よ・・」三成

「はっ」左近



すぐに上田に向かうのじゃ・・

lineとやらは後でワシが代わりにしておく。

この家康を連れて・・未来へと・・



「このワシの男前を未来に伝えてくれ申すよ・・」三成

「くっ・・」左近



三成は意思を変えない。

良くも悪くも頑固者だ。



未来への切符家康は左近の手に。

後は穴のある上田で歴史を変えれば・・



「・・・大谷殿にもよろしくでござるよ」三成

「くっ!」左近



大谷さんは噂じゃ関ケ原で切腹と聞いたぞ。

首は関ケ原で打ち取られた家臣の湯浅殿が埋めたと・・



生きてるのか?だがlineを三成殿に託せば連絡が・・



「一月ほど上田で待ってやれ左近」三成

「・・・・はっ。」左近



「くく・・」家康



ということは、ワシの命はまだ一月はある・・

逆転可能・・圧倒的に・・ざわつかせてやるわっお主らの心を!



だが上田は固い。

真田のプリウスもまだ万全だ。



「・・・・・・みっ、三成様も一緒に!」左近

「・・無理じゃ・・・・」三成



この踏ん切りの付かぬ左近を無事この地から脱出させるには・・



「ふぅ・・」三成



秀頼様申し訳ありませぬ・・

まずはこの三成の首で時間稼ぎしてください。



「・・三成が居たぞぉおおおおおおおおおお!!」三成

「なっ!!!!?」左近



さあ、これでお別れじゃ左近。

今までワシを助けてくれてありがとう・・



「早く行け・・もう追手が来とるぞ」三成

「うぐっ!うう・・」左近



義・・・

その熱き義に涙する。



これが武士・・漢・・極道だと。



「三成を捕らえたぞぉ!」

「集まれぇ!三成捕縛!三成捕縛ぅ!」



伊吹山山中にて西軍大将石田三成捕縛。

そして配下の者が左近のスマホを持って電波圏へ行き・・



「line♪」



「うう・・・うう・・・五助ぇ・・」大谷



まだメッセージを開けずにいる。

ウィキペディアで見た五助の最期・・



急にやってきた殿様で短い間だったけど、

こんな俺に忠義を貫き・・



侍の鏡・・

主君の為に命を捨て・・



「五助ぇええ!!!!うわぁあああん!ごめん!」大谷



「ポチ・・」



スマホに触れる1600のグループメッセージには・・



左近『家康捕縛!上田に向かう大谷殿も来られよ一月待つ』既読2

真田『大谷生きてんだろ!はよ来いボケ!』既読2



行こう・・・

五助の仇・・家康をこの手で・・



「・・いや・・・・違う・・・・・・」大谷



あれ?俺の・・

人生設計ってどんなんだったっけ?

武将になって、いい飯食っていい女抱いてじゃなかったっけ?



でも・・

なによりやっぱ・・



会いたい・・真田ちゃんに。

多分・・・それが最後になると思うから・・
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