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涙の別れ
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「松平家を今川家から独立させる――それが狙いだ」
竹千代は今の段階で胸の内に秘めていた考えを明らかにすることの危険性と利得を考えていた。無論、自分の考えを中途半端に留めておくことはできる。しかし聡い信長は見破るだろう。あっさりと看破してしまうだろう。
そうなれば自らの命が危うくなることも理解できた。そういった隠し事を嫌う性格であるのは、二年間の付き合いで十分に分かっていた。だから話すなら包み隠さずに自分の考えを明らかにするべきだった。
しかし自分の胸中の策を明らかにする利得はなんだろうか? この場における生命の保証だけではあまりに見合わない。だから竹千代は自分に有利な展開を望もうとした。幼いながらも狡猾な面が竹千代にはあった。
「……そこの者たち。下がれ」
話を真剣に聞くためか、信長は見張りの二人に冷たい声音で命じた。内蔵助は素早く押さえていた見張りを離す。すると二人は声もあげずに慌てて去ってしまった。殺されかけたこともあるが、尾張の大うつけに関わりたくないと思ったのだろう。
そしてこの場には信長と竹千代、そして内蔵助だけが残された。三人は示し合わせたように、竹千代が軟禁されていた部屋に入る。内蔵助が襖を閉めると竹千代は言葉を続け始めた。
「松平家を独立させて、まずは三河国を統一する。善政を敷き、武具と兵糧を蓄えて、今川家の遠江国へ侵攻する。いずれ駿河国まで攻め入り、今川家を滅ぼす」
八才の子供の言葉とは思えないほど、しっかりとした口調と考え方だった。可能かどうかは定かではないが、それでもどこか『やりそう』な雰囲気があった。
「ほう。織田家が背後にいるのに、そんなことができるのか?」
「分かりきったことを聞かないでほしい。信長殿、私が提案するということを、理解しないあなたではない」
内蔵助はごくりと唾を飲み込んだ。もしやあの同盟はこの段階で画策されていたのだろうか。そう思うと歴史オタクとしては興奮せざるを得なかった。無論、自分が提案したという事実も、内蔵助の鼓動を高鳴らせた。
「なるほど。同盟を結びたいのか」
「信長殿もそれを望んでいるはずだ」
信長は顎に手を置いてしばらく考えた後に「しかしだ。既に松平家は形骸と化している」と現実的なことを言った。どこまで言っても、信長は現実主義的なところがあった。
「独立する算段はつけられているのか?」
「だから私は――今川家に行くのだ」
背筋を伸ばして信長に対峙する竹千代。決して目を逸らさない。先ほど殺そうとした男に対する態度ではなかった。
「今川家のことを知り、今川家から知識を学び、今川家の手法を盗む。いずれ東海道を治めるために、私は知らねばならん」
「…………」
「もちろん、織田家の敵にならない保証はないだろう。もしかしたら今川家の武将として、信長殿と戦うかもしれない」
そばで聞いている内蔵助のほうが不安になるようなことを平気で言う竹千代。面と向かって敵対するかもしれないと言える度胸は末恐ろしいものだが、はたして信長はどう出るのか。
「ふむ。確かにその可能性はあるな」
信長はそう言いつつも斬るつもりはないらしい。先ほどの内蔵助の言葉が相当に効いたらしい――否、改めて竹千代を惜しいと思ったのだろう。
「いかがする? 私を今川家に送るか?」
「……まあ送る他ないな。話を聞いた限りでは」
信長はその場にどかりと座って竹千代の顔を穴が空くほど見つめた。
そしていつものガキ大将のような笑顔をした。
「成長したな、竹千代。初めて会ったときよりも数段、良い男になった」
「……信長殿」
「俺はもはや、お前を斬ることはできなくなった。お前はやはり生きていたほうが面白い」
すると竹千代は「もしや、私を殺そうとしたのは、信秀殿の容態のせいか?」と訊ねた。信長は黙って頷いた。内蔵助は改めて竹千代の洞察力に慄いていた。
「ああ。親父の病は癒えぬ。このままだと早死にするな」
「……そのことを、今川家に行く私に言って良いのか?」
「いずれ知られることだ」
竹千代は信長を未だ図りかねていた。尾張の大うつけと呼ばれているが、その実、これだけ賢い人は会ったことがなかった。だが、どこか抜けているところもあった。稀代の天才ではあるけれど、破格の狂気を抱え込んでいるのかもしれない。
「よし。もう用は無くなった。帰るぞ内蔵助」
自分の目的が無くなると、信長はさっさと那古野城に帰ろうとする。慌てて内蔵助が「ははっ。かしこまりました!」と応じる。
「少し待ってくれ。内蔵助と話がしたい」
それに待ったをかけたのは竹千代だった。信長は二人を交互に見て「まあ良かろう」と許可を出した。
「俺は一足先に帰る。あまり長居するなよ」
「承知しました」
内蔵助の返事に満足そうに頷いた信長は、そのまま部屋を出て言葉どおり帰ってしまった。その場に残された内蔵助に対し、竹千代は「すまなかった」と頭を下げた。
「そなたのおかげで、命が助かった。礼を言う」
「い、いえ。私が何もしなくとも……」
史実に従うならば、信長が竹千代を斬るはずが無かった。竹千代の才覚か信長の気まぐれならば十分回避できたかもしれない。だから内蔵助はそう言ったのだが、竹千代はそれを謙虚ととらえたみたいだった。
「謙遜するな。そなたには助けられてばかりだ」
「…………」
「なあ内蔵助。私はそなたを――兄と慕っている」
内蔵助は息を飲んだ。あの徳川家康に兄として慕われていると言われたのだ。驚きの感情だけが心を占めていた。
「……もったいなきお言葉です」
「そなたはまるで私を貴人のように扱ってくれた。いつも私の遊び相手になってくれた。嫌な顔一つせずにな」
竹千代は笑顔のまま「そなたを連れて今川家へと向かいたい」と告げた。
「しかしそれは叶わぬことだ。織田家家臣のそなたを私の家臣として向かい入れても、払える禄がない。それに今川家でつらい思いをするだけだ」
「……そうですね」
「だからしばしの別れとなってしまうだろう」
竹千代の声に涙が混じったことに気づかないふりをして、内蔵助は平伏した。
「私は織田家で己を鍛え続けます」
「…………」
「竹千代様との約束を果たすときが来ることを願っています。そしてそのときが来たら、誠心誠意を込めてお役に立てるように努めます」
これが内蔵助にできる、唯一の慰めだった。これから竹千代は今川家でつらい人質生活を送ることになるだろう。故郷の岡崎城に戻ることなく、織田家よりも締め付けがきつい暮らしを強いられるだろう。
だからせめて、希望だけは持ってほしかった。耐えて耐えて耐え抜いて、その先にある光を頼りに生きてほしかった。だからこそ、先ほどの言葉を送ったのだった。
「……ああ、その日を楽しみにしている」
声どころか既に顔中が涙に覆われているのを内蔵助は指摘しなかった。
ひたすらに、ただひたすらに頭を下げていた。
前世の記憶のある、内蔵助なりの武士の情けだった。
◆◇◆◇
竹千代はその後、長庶子の織田信広との人質交換で今川家に送られた。内蔵助は直接見送れなかったけど、遠くの小高い丘から竹千代を乗せた船を眺めていた。
遠ざかる船に大きく手を振った。淋しくないように、悲しくないように、大きく手を振った。その感情が自分なのか、それとも竹千代のものなのか、まるで分からなかったけど、とにかく大きく手を振った。
小さくなって消えてしまった船を見送った後、内蔵助はいろんな感情を置き去るように駆け出した。また会えるとは分かっていた。しかし別れとはそんな割り切ったものではなかった。
「竹千代様……しばしのお別れです……」
そう呟いた内蔵助の目からは、小さな雫が零れた。
その雫を見た者は、誰もいなかった――
竹千代は今の段階で胸の内に秘めていた考えを明らかにすることの危険性と利得を考えていた。無論、自分の考えを中途半端に留めておくことはできる。しかし聡い信長は見破るだろう。あっさりと看破してしまうだろう。
そうなれば自らの命が危うくなることも理解できた。そういった隠し事を嫌う性格であるのは、二年間の付き合いで十分に分かっていた。だから話すなら包み隠さずに自分の考えを明らかにするべきだった。
しかし自分の胸中の策を明らかにする利得はなんだろうか? この場における生命の保証だけではあまりに見合わない。だから竹千代は自分に有利な展開を望もうとした。幼いながらも狡猾な面が竹千代にはあった。
「……そこの者たち。下がれ」
話を真剣に聞くためか、信長は見張りの二人に冷たい声音で命じた。内蔵助は素早く押さえていた見張りを離す。すると二人は声もあげずに慌てて去ってしまった。殺されかけたこともあるが、尾張の大うつけに関わりたくないと思ったのだろう。
そしてこの場には信長と竹千代、そして内蔵助だけが残された。三人は示し合わせたように、竹千代が軟禁されていた部屋に入る。内蔵助が襖を閉めると竹千代は言葉を続け始めた。
「松平家を独立させて、まずは三河国を統一する。善政を敷き、武具と兵糧を蓄えて、今川家の遠江国へ侵攻する。いずれ駿河国まで攻め入り、今川家を滅ぼす」
八才の子供の言葉とは思えないほど、しっかりとした口調と考え方だった。可能かどうかは定かではないが、それでもどこか『やりそう』な雰囲気があった。
「ほう。織田家が背後にいるのに、そんなことができるのか?」
「分かりきったことを聞かないでほしい。信長殿、私が提案するということを、理解しないあなたではない」
内蔵助はごくりと唾を飲み込んだ。もしやあの同盟はこの段階で画策されていたのだろうか。そう思うと歴史オタクとしては興奮せざるを得なかった。無論、自分が提案したという事実も、内蔵助の鼓動を高鳴らせた。
「なるほど。同盟を結びたいのか」
「信長殿もそれを望んでいるはずだ」
信長は顎に手を置いてしばらく考えた後に「しかしだ。既に松平家は形骸と化している」と現実的なことを言った。どこまで言っても、信長は現実主義的なところがあった。
「独立する算段はつけられているのか?」
「だから私は――今川家に行くのだ」
背筋を伸ばして信長に対峙する竹千代。決して目を逸らさない。先ほど殺そうとした男に対する態度ではなかった。
「今川家のことを知り、今川家から知識を学び、今川家の手法を盗む。いずれ東海道を治めるために、私は知らねばならん」
「…………」
「もちろん、織田家の敵にならない保証はないだろう。もしかしたら今川家の武将として、信長殿と戦うかもしれない」
そばで聞いている内蔵助のほうが不安になるようなことを平気で言う竹千代。面と向かって敵対するかもしれないと言える度胸は末恐ろしいものだが、はたして信長はどう出るのか。
「ふむ。確かにその可能性はあるな」
信長はそう言いつつも斬るつもりはないらしい。先ほどの内蔵助の言葉が相当に効いたらしい――否、改めて竹千代を惜しいと思ったのだろう。
「いかがする? 私を今川家に送るか?」
「……まあ送る他ないな。話を聞いた限りでは」
信長はその場にどかりと座って竹千代の顔を穴が空くほど見つめた。
そしていつものガキ大将のような笑顔をした。
「成長したな、竹千代。初めて会ったときよりも数段、良い男になった」
「……信長殿」
「俺はもはや、お前を斬ることはできなくなった。お前はやはり生きていたほうが面白い」
すると竹千代は「もしや、私を殺そうとしたのは、信秀殿の容態のせいか?」と訊ねた。信長は黙って頷いた。内蔵助は改めて竹千代の洞察力に慄いていた。
「ああ。親父の病は癒えぬ。このままだと早死にするな」
「……そのことを、今川家に行く私に言って良いのか?」
「いずれ知られることだ」
竹千代は信長を未だ図りかねていた。尾張の大うつけと呼ばれているが、その実、これだけ賢い人は会ったことがなかった。だが、どこか抜けているところもあった。稀代の天才ではあるけれど、破格の狂気を抱え込んでいるのかもしれない。
「よし。もう用は無くなった。帰るぞ内蔵助」
自分の目的が無くなると、信長はさっさと那古野城に帰ろうとする。慌てて内蔵助が「ははっ。かしこまりました!」と応じる。
「少し待ってくれ。内蔵助と話がしたい」
それに待ったをかけたのは竹千代だった。信長は二人を交互に見て「まあ良かろう」と許可を出した。
「俺は一足先に帰る。あまり長居するなよ」
「承知しました」
内蔵助の返事に満足そうに頷いた信長は、そのまま部屋を出て言葉どおり帰ってしまった。その場に残された内蔵助に対し、竹千代は「すまなかった」と頭を下げた。
「そなたのおかげで、命が助かった。礼を言う」
「い、いえ。私が何もしなくとも……」
史実に従うならば、信長が竹千代を斬るはずが無かった。竹千代の才覚か信長の気まぐれならば十分回避できたかもしれない。だから内蔵助はそう言ったのだが、竹千代はそれを謙虚ととらえたみたいだった。
「謙遜するな。そなたには助けられてばかりだ」
「…………」
「なあ内蔵助。私はそなたを――兄と慕っている」
内蔵助は息を飲んだ。あの徳川家康に兄として慕われていると言われたのだ。驚きの感情だけが心を占めていた。
「……もったいなきお言葉です」
「そなたはまるで私を貴人のように扱ってくれた。いつも私の遊び相手になってくれた。嫌な顔一つせずにな」
竹千代は笑顔のまま「そなたを連れて今川家へと向かいたい」と告げた。
「しかしそれは叶わぬことだ。織田家家臣のそなたを私の家臣として向かい入れても、払える禄がない。それに今川家でつらい思いをするだけだ」
「……そうですね」
「だからしばしの別れとなってしまうだろう」
竹千代の声に涙が混じったことに気づかないふりをして、内蔵助は平伏した。
「私は織田家で己を鍛え続けます」
「…………」
「竹千代様との約束を果たすときが来ることを願っています。そしてそのときが来たら、誠心誠意を込めてお役に立てるように努めます」
これが内蔵助にできる、唯一の慰めだった。これから竹千代は今川家でつらい人質生活を送ることになるだろう。故郷の岡崎城に戻ることなく、織田家よりも締め付けがきつい暮らしを強いられるだろう。
だからせめて、希望だけは持ってほしかった。耐えて耐えて耐え抜いて、その先にある光を頼りに生きてほしかった。だからこそ、先ほどの言葉を送ったのだった。
「……ああ、その日を楽しみにしている」
声どころか既に顔中が涙に覆われているのを内蔵助は指摘しなかった。
ひたすらに、ただひたすらに頭を下げていた。
前世の記憶のある、内蔵助なりの武士の情けだった。
◆◇◆◇
竹千代はその後、長庶子の織田信広との人質交換で今川家に送られた。内蔵助は直接見送れなかったけど、遠くの小高い丘から竹千代を乗せた船を眺めていた。
遠ざかる船に大きく手を振った。淋しくないように、悲しくないように、大きく手を振った。その感情が自分なのか、それとも竹千代のものなのか、まるで分からなかったけど、とにかく大きく手を振った。
小さくなって消えてしまった船を見送った後、内蔵助はいろんな感情を置き去るように駆け出した。また会えるとは分かっていた。しかし別れとはそんな割り切ったものではなかった。
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この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
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