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不穏。そして――
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萱津の戦い以後、織田大和守家は信長を警戒するようになり、むやみやたらに戦を仕掛けることは無くなった。とは言っても敵対しているのは変わりなく、一種の緊張状態であった。
そんな中、信長の家臣で不審な動きを見せている者がいた。
その者は信長が最も頼りにしている者だった。またその者自身も信長に対して強い信頼を感じていた。両者の間には主従を超えた絆のようなものがあったのだ――
「平手様の様子がおかしい?」
握り飯を食べながら、利家は噂を聞きつけた小平太から仔細を聞いていた。
小平太は「あくまでも噂なんだけどさ」と前置きをして言う。
「殿と平手様の仲が悪くなったの、知っているか?」
「本当かそれ? 初耳だぞ」
「直接仲がこじれたわけじゃないんだけどよ――」
小平太が語ったのは、以下のとおりだった。
平手政秀の嫡男、五郎右衛門が熱田の市で名馬を購入した。何でもみちのくから仕入れた逸品らしい。かなりの銭を費やして手に入れたと五郎右衛門は自慢していた。
その話を聞きつけた信長は五郎右衛門のところにその名馬を見に行った――それは利家も知っていた。信長から聞いていたからだ――そのとき、信長もその馬を気に入ったらしい。譲ってくれとその場で言ったようだ。
しかし五郎右衛門は断った。いくら主君と言えども武士にとって必要不可決な馬を譲ることは矜持に関わる。それに大金を積まれても譲らないものを只で譲れというのも道理に反する。さらに既に自分の手足のように走るように慣らした愛馬を、この時点ではうつけと呼ばれる主君に渡すことは癪にも触った。
初めはやんわりと断っていた五郎右衛門だったが、あまりにしつこくねだる信長に次第に苛立ち、徐々に口調が厳しくなってしまった。信長も機嫌を損ねていき、とうとう口喧嘩に発展した。無論、無礼討ちしなかったのは、平手政秀の息子だからだった。
怒り心頭の信長はその場を去り、平手政秀に抗議したらしい。家臣は主君の望むものを献上すべしと言い放った。普段の飄々とした信長であれば、そんなことは絶対に言わないが、頭に血が上った彼を止める者はその場にいなかった。もしも利家か成政がいれば諌めただろう。しかしそれは叶わなかった。
「若様――いえ、殿。それはできませぬ」
政秀は背筋を正して、それから平伏して言う。それは信長が怯むくらいの迫力だった。
「この件に関しては、息子が正しいでしょう。武士にとって愛馬は宝そのもの。それを主君の命令であっても、何の抵抗もなく差し出せというのは、武士の恥です」
それは諫言でもあった。信長の我が侭を諌めるために、たとえ嫌われてのけ者にされても、言うべきことを言ったのだ。
だが信長も意地になっていた。いくら子供の頃からの教育係でも、いやだからこそ反抗してしまったのだろう。
「ふん! 面白くも無い! 不愉快だ!」
信長はまるで子供のようにそう言って――これもまた相手が平手政秀だからだろう――最後にこう吐き捨てたらしい。
「今後一切、お前たち親子の言うことは聞かん!」
それ以来、公式の場以外で信長と政秀が話す様子を見た者はいない――
「――というわけなんだ」
「……殿らしいな」
面白いは面白くないか。それで判断する殿らしいという意味で利家はそう口にした。小平太も分かっていたので言及しなかった。
「殿は尾張の大うつけと呼ばれているけどな。それは見せかけだった。でもよ、演じているうちに少しだけ本当になっちまうこともある」
「……それで、どうする?」
小平太が心配そうに利家に訊ねた。元々相談のつもりで話したようだ。
それに対して利家は軽く笑いながら「大丈夫だよ」と答えた。
「あの二人は喧嘩したところで、本当に互いを嫌い合うわけがない。互いに頭を冷やしたら、どちらかが折れて謝るさ」
「そうか? それならいいけど」
小平太は安心したように溜息をついた。噂とはいえ主君と筆頭家老が争うなんて心臓に悪いのだろう。不安になるのも無理はない。
「安心しろよ。二人の間には確かな絆があるんだからよ」
利家はそう言って、小平太の肩を叩いた。
◆◇◆◇
「利家。久しぶりに相撲を取りましょう」
「……はあ」
那古野城で槍の稽古を終えて休んでいた利家に、そう話しかけたのは平手政秀だった。噂を聞いて十日後のことだった。その頃には利家の頭から噂のことが離れつつあった。
「いいですけど、どうしたんですか? 平手様から誘うなんて珍しい」
初めて勝負したときから、利家は何度か政秀に相撲を挑んでいたが、仕事を理由に断られるか、受けたとしても渋々といった感じだった。それに珍しいと利家は言ったけど、政秀から誘うことは初めてだった。
「気分転換に身体を動かすのも良いと思いましてね」
「気分転換……まあそうですね」
ここで利家は噂を思い出した。あれから信長と口をきいていないのだろうか? きちんと顔を向かい合って話しているのだろうか?
「いいでしょう。喜んで平手様に挑戦させていただきます」
「おお、ありがたい。私は決して負けませんよ」
二人は庭に大きな円を描いて、その中で向かい合う。互いに上着をはだける姿だ。
その様子を見ている者が数人いた。
利家と違う噂を聞いていて平手を『見張っていた』可成。
そしてこれから起こることを『知っている』成政。
後は野次馬だったが、その二人は険しい顔と厳しい目つきで見ていた。
「それでは、行きますよ――ふん!」
政秀の気合が篭もった突進。いなすでもかわすでもなく、真正面から受け止めた利家。
彼は以前と変わりのない政秀に驚いていた。むしろ今までよりも強いような――
「なんの! ふんぬ!」
もう少しで外に出そうになるのを、気合一発で踏み止まる利家。
両者は拮抗状態になり――動いたのは利家だった。
「――どっせい!」
政秀を持ち上げるように力を入れて、そのまま外に投げた。
平手はそのまま、あっさりと外に投げ出されて尻餅を突く。
――利家の勝ちである。
「あいたたた……」
「だ、大丈夫ですか? 平手様」
自分が勝った喜びよりも、政秀のことを心配してしまう利家。
手応えがないわけではないが、あっさりと勝ってしまったのは、政秀がどこか弱っていたからではないかと思っていた。
「強く、なりましたね。利家」
にっこりと微笑んでいる政秀。
だけどどこか淋しそうな顔をしていると利家は感じていた。
「平手様? どうしたんですか? あなたは……」
「こんなに弱いはずがないと? あはは、手加減したわけではありませんよ」
袴に付いた土を払いながら、政秀は利家に言う。
「あなたが強くなったのです。それに私は老人ですから。弱くなるのは当然です」
「いえ、そうじゃなくて……元気ないなと思いまして」
いつもはもう少し覇気があって、気力が漲っている気がした。
ところが今見ると、存在が気迫というか、生気がないというか……
「……利家。あなたはこれからの織田家を背負っていく男です」
利家の胸辺りに拳を軽く付ける政秀。
それからにっこりと笑った。
「頼みましたよ」
「……ええ、任せてください」
よく分からないなりに、これは男同士の約束だと、なんとなく思った利家。
だから力強く応じた。
「それでは失礼します。いろいろやらねばならないことがありますから」
「はい。お付き合いありがとうございます」
そのまま背を向けて歩く政秀。
利家の胸に何かざわめくものを感じた。
言い知れない不安が広がる――
◆◇◆◇
織田家筆頭家老、平手政秀が自分の屋敷で自害したのは、それから数日後のことだった。
そんな中、信長の家臣で不審な動きを見せている者がいた。
その者は信長が最も頼りにしている者だった。またその者自身も信長に対して強い信頼を感じていた。両者の間には主従を超えた絆のようなものがあったのだ――
「平手様の様子がおかしい?」
握り飯を食べながら、利家は噂を聞きつけた小平太から仔細を聞いていた。
小平太は「あくまでも噂なんだけどさ」と前置きをして言う。
「殿と平手様の仲が悪くなったの、知っているか?」
「本当かそれ? 初耳だぞ」
「直接仲がこじれたわけじゃないんだけどよ――」
小平太が語ったのは、以下のとおりだった。
平手政秀の嫡男、五郎右衛門が熱田の市で名馬を購入した。何でもみちのくから仕入れた逸品らしい。かなりの銭を費やして手に入れたと五郎右衛門は自慢していた。
その話を聞きつけた信長は五郎右衛門のところにその名馬を見に行った――それは利家も知っていた。信長から聞いていたからだ――そのとき、信長もその馬を気に入ったらしい。譲ってくれとその場で言ったようだ。
しかし五郎右衛門は断った。いくら主君と言えども武士にとって必要不可決な馬を譲ることは矜持に関わる。それに大金を積まれても譲らないものを只で譲れというのも道理に反する。さらに既に自分の手足のように走るように慣らした愛馬を、この時点ではうつけと呼ばれる主君に渡すことは癪にも触った。
初めはやんわりと断っていた五郎右衛門だったが、あまりにしつこくねだる信長に次第に苛立ち、徐々に口調が厳しくなってしまった。信長も機嫌を損ねていき、とうとう口喧嘩に発展した。無論、無礼討ちしなかったのは、平手政秀の息子だからだった。
怒り心頭の信長はその場を去り、平手政秀に抗議したらしい。家臣は主君の望むものを献上すべしと言い放った。普段の飄々とした信長であれば、そんなことは絶対に言わないが、頭に血が上った彼を止める者はその場にいなかった。もしも利家か成政がいれば諌めただろう。しかしそれは叶わなかった。
「若様――いえ、殿。それはできませぬ」
政秀は背筋を正して、それから平伏して言う。それは信長が怯むくらいの迫力だった。
「この件に関しては、息子が正しいでしょう。武士にとって愛馬は宝そのもの。それを主君の命令であっても、何の抵抗もなく差し出せというのは、武士の恥です」
それは諫言でもあった。信長の我が侭を諌めるために、たとえ嫌われてのけ者にされても、言うべきことを言ったのだ。
だが信長も意地になっていた。いくら子供の頃からの教育係でも、いやだからこそ反抗してしまったのだろう。
「ふん! 面白くも無い! 不愉快だ!」
信長はまるで子供のようにそう言って――これもまた相手が平手政秀だからだろう――最後にこう吐き捨てたらしい。
「今後一切、お前たち親子の言うことは聞かん!」
それ以来、公式の場以外で信長と政秀が話す様子を見た者はいない――
「――というわけなんだ」
「……殿らしいな」
面白いは面白くないか。それで判断する殿らしいという意味で利家はそう口にした。小平太も分かっていたので言及しなかった。
「殿は尾張の大うつけと呼ばれているけどな。それは見せかけだった。でもよ、演じているうちに少しだけ本当になっちまうこともある」
「……それで、どうする?」
小平太が心配そうに利家に訊ねた。元々相談のつもりで話したようだ。
それに対して利家は軽く笑いながら「大丈夫だよ」と答えた。
「あの二人は喧嘩したところで、本当に互いを嫌い合うわけがない。互いに頭を冷やしたら、どちらかが折れて謝るさ」
「そうか? それならいいけど」
小平太は安心したように溜息をついた。噂とはいえ主君と筆頭家老が争うなんて心臓に悪いのだろう。不安になるのも無理はない。
「安心しろよ。二人の間には確かな絆があるんだからよ」
利家はそう言って、小平太の肩を叩いた。
◆◇◆◇
「利家。久しぶりに相撲を取りましょう」
「……はあ」
那古野城で槍の稽古を終えて休んでいた利家に、そう話しかけたのは平手政秀だった。噂を聞いて十日後のことだった。その頃には利家の頭から噂のことが離れつつあった。
「いいですけど、どうしたんですか? 平手様から誘うなんて珍しい」
初めて勝負したときから、利家は何度か政秀に相撲を挑んでいたが、仕事を理由に断られるか、受けたとしても渋々といった感じだった。それに珍しいと利家は言ったけど、政秀から誘うことは初めてだった。
「気分転換に身体を動かすのも良いと思いましてね」
「気分転換……まあそうですね」
ここで利家は噂を思い出した。あれから信長と口をきいていないのだろうか? きちんと顔を向かい合って話しているのだろうか?
「いいでしょう。喜んで平手様に挑戦させていただきます」
「おお、ありがたい。私は決して負けませんよ」
二人は庭に大きな円を描いて、その中で向かい合う。互いに上着をはだける姿だ。
その様子を見ている者が数人いた。
利家と違う噂を聞いていて平手を『見張っていた』可成。
そしてこれから起こることを『知っている』成政。
後は野次馬だったが、その二人は険しい顔と厳しい目つきで見ていた。
「それでは、行きますよ――ふん!」
政秀の気合が篭もった突進。いなすでもかわすでもなく、真正面から受け止めた利家。
彼は以前と変わりのない政秀に驚いていた。むしろ今までよりも強いような――
「なんの! ふんぬ!」
もう少しで外に出そうになるのを、気合一発で踏み止まる利家。
両者は拮抗状態になり――動いたのは利家だった。
「――どっせい!」
政秀を持ち上げるように力を入れて、そのまま外に投げた。
平手はそのまま、あっさりと外に投げ出されて尻餅を突く。
――利家の勝ちである。
「あいたたた……」
「だ、大丈夫ですか? 平手様」
自分が勝った喜びよりも、政秀のことを心配してしまう利家。
手応えがないわけではないが、あっさりと勝ってしまったのは、政秀がどこか弱っていたからではないかと思っていた。
「強く、なりましたね。利家」
にっこりと微笑んでいる政秀。
だけどどこか淋しそうな顔をしていると利家は感じていた。
「平手様? どうしたんですか? あなたは……」
「こんなに弱いはずがないと? あはは、手加減したわけではありませんよ」
袴に付いた土を払いながら、政秀は利家に言う。
「あなたが強くなったのです。それに私は老人ですから。弱くなるのは当然です」
「いえ、そうじゃなくて……元気ないなと思いまして」
いつもはもう少し覇気があって、気力が漲っている気がした。
ところが今見ると、存在が気迫というか、生気がないというか……
「……利家。あなたはこれからの織田家を背負っていく男です」
利家の胸辺りに拳を軽く付ける政秀。
それからにっこりと笑った。
「頼みましたよ」
「……ええ、任せてください」
よく分からないなりに、これは男同士の約束だと、なんとなく思った利家。
だから力強く応じた。
「それでは失礼します。いろいろやらねばならないことがありますから」
「はい。お付き合いありがとうございます」
そのまま背を向けて歩く政秀。
利家の胸に何かざわめくものを感じた。
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