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不仲
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正徳寺の会見からしばらく経って、不穏な噂が尾張国に広がった。
守護の斯波義統と守護代の織田大和守家の信友の関係が悪化しているらしい。
「二人は協力関係にあったんだろ? じゃあなんで仲が悪くなったんだ?」
「協力関係? ふん、正確に言えば主従関係だがな」
首を捻って考えている利家に答えたのは沢彦宋恩である。二人は政秀寺の隅の部屋で雑談をしていた。話題の始まりは利家が兵法や学問を教わっている最中に、沢彦が休憩ついでに話を振ったことからだ。
「守護の斯波義統は実権がないが、名目上は尾張国の守護である。その権威を使って家臣の信友は施政をしていた。しかし、信長との戦で兵や銭、家臣の坂井甚介を失ったことで、信友の実力を疑問視されるようになった」
「はあん。要するに見限られそうになっているんだな」
「なんだ。意外に頭が回るではないか」
沢彦に馬鹿にされたことに気づかず、利家は「それで斯波義統は何を企んでいるんだ?」とのん気に訊ねた。
「信友ではなく信長と手を結ぼうと考えている……そういう噂が流れている」
「へえ。そりゃ結構だな。尾張国の統一が早まるかもしれないってことだろ?」
「阿呆。これが誰の策略か分からんのか」
叱りつける沢彦に利家は一回だけ背伸びしてから「策略?」と聞き返す。
「何が策略なんだ?」
「……守護と守護代の仲が悪いという噂が尾張国の市井の間に広まっている。普通はそんな噂は流れんわ」
「でも流れているじゃねえか」
「だから、噂を流すのが策略なのだ!」
「あー、なるほどな。でもよ、噂を流すことで得する奴って誰だよ?」
沢彦は真剣な表情で「自分で考えてみろ」と利家に言う。
「今まで教えたことを思い返せば、自ずと分かるはずだ」
「……えっと。まず二人の仲が悪いってことを知られちゃいけないのは、信友だよな」
顎に手を置いてそう呟く利家。
「上役の斯波義統は知られても別にどうってことない。その権威を利用している信友のほうが不味い。そしてその噂を知って嬉しいのは……殿か。ということは殿が得するのか」
答えを導いた利家だったが、すぐに困惑した顔になる。
「なんかおかしくねえか? 噂を流したのが殿だったら、虚言かもしれねえ。でも虚言だったらもちろん事実じゃないから、意味ないんじゃないか?」
「愚か者! もう少し視野を広くしろ!」
利家の迷走にたまらず沢彦が叱り飛ばした。利家は何が悪いのかまったく理解できなかった。
「じゃあ教えてくれよ」
「お前はいつも聞いてばかりだな。少しは考えるということを――」
「説教は後にしてくれ。俺は知りたいんだ」
むっとした様子の沢彦だったが「しょうがない。教えてやろう」と考え直した。利家の無礼な態度は今に始まったことではないからだ。
「いいか? まず噂の真偽だが斯波義統と織田信友の仲が悪いという部分は事実だろう。しかし義統が信長と手を組むのは偽りだろう」
「……殿が尾ひれを付けて噂を流したってわけか」
「そうだ。何らかの方法で二人の不仲を知った信長は、義統が自分と手を組むというのを付けて市井に流させた」
利家は腕組みをして「そうなればますます信友は義統を疑うってわけか」と感心した。
「どうやって殿は不仲を知ったんだ?」
「知らん。間者でも潜りこませておったのだろう」
真相は梁田弥次右衛門という斯波義統の下人からの情報であるが、二人は知る由もなかった。
「二人を不仲にさせることで、殿は何を企んでいるんだ?」
「小僧は何か聞いておらんのか?」
「そんな重要なこと知らねえし、知っていたとしても、あんたには話せねえ。いくら殿と俺の先生でもな」
沢彦は気を悪くした感じもなく「まあ当然だな」と頷いた。
「もしあんたなら、殿はどんな行動を取ると思う?」
「義統宛てに協力する旨を書いた書状をわざと信友に見せる。間者に噂を広めさせ続ける。様々な方法はあるが、疑心暗鬼する方向へ向かわせるだろう」
すぐに策略が思い浮かんだ沢彦を、利家はこのじじい、やっぱり油断ならねえなと思いつつ「だとしたら戦が近くなるな」と溜息をついた。
「なんだ。戦は嫌いか?」
「坊主の吐く台詞じゃねえな。ま、嫌いっていうか……上手く言葉にできないけどよ」
一拍おいて利家は沢彦の目を見て言う。
「死んでもいい人間なんていない。でも俺は人の命を奪った」
「…………」
「でも生きるため、殿のために戦わなけりゃいけねえ。そんぐらいは分かる」
利家らしい真っ直ぐな言葉だと沢彦は感じた。
だが同時に危ういとも考えた。
もしも――信じているものが幻想になってしまったら、利家ははたして真っ直ぐのままでいられるのだろうか?
「あん? どうしたんだ、じじい」
「……なんでもないわ、小僧」
平手政秀が死んで、斉藤利政との会見の後から、信長は明らかに変わったと沢彦は思っていた。以前の彼ならば他者を仲違いさせる策など使わなかった。堂々と真正面から攻撃する策を採用していただろう。
君主として策を用いることは決して悪いことではない。
だが好んで人を陥れるものは足元をすくわれる。
策士が策に溺れるように。
そのことを利家に言おうかと沢彦は思ったが、余計なことだと思い言葉にしなかった。
だから憎まれ口を叩きながら利家への教えを再開させた。
◆◇◆◇
斯波義統が織田信友とその家臣、坂井大膳らに殺害されたのは、それから間もなくのことだった。
そのきっかけは信長がたった数百の兵で、信友の居城の清洲城の城下を焼き討ちしたことである。信長は短時間でそれらを行なうと、すぐさま那古野城に帰還した。
その焼き討ちには利家と成政も参加していた。信長の護衛のためだった。焼き討ちと言っても城下の一角が焼けただけで、あまり被害は出なかった。
「殿はどうして焼き討ちなんてしたんだ?」
「私にも分からん。嫌がらせの類かもしれないが」
利家の問いに成政はそう答えた。
傍にいる信長は焼き討ちのときも退却のときも何も言わず無表情のままだった。
そういえば、殿の笑顔を最近見ていないなと利家は思った。
そして斯波義統が殺されたとの知らせを聞いたとき、あの焼き討ちはこのためだったのかと利家は気づいた。背筋が凍る思いだった。
少数で攻めるということは、少ない兵でも城を落とせるということだ。
普通ならばできるわけがない。城兵より多くの兵で攻めるのが基本だからだ。
しかし、城の中に内応者がいたらどうだろうか?
その内応者が城の中で混乱を起こし、城外と呼応して攻めれば簡単に落ちる。
では信友の立場からその内応者を考えると、不仲になっている斯波義統以外にありえない。
信長と協力するという噂は信友の耳にも入っている。
今回、少ない兵で攻めてきたのは斯波義統が内応するための布石ではないか?
疑いだすと止まらない。
結果、疑心暗鬼となった信友は斯波義統を殺害してしまった。
無論、利家には前述したことは思い浮かばない。
しかし殿が策を用いて尾張国の守護を殺めたのは事実だ。
策を用いることを卑怯とは言わない。
だが自分の手を汚さず、間接的に上役を排除した信長をどう評すればいいのか分からない。
「殿は変わってしまったな……」
利家は内心、淋しいものを感じた。
そう思いながら、那古野城の部屋で仕事をしていた彼に森可成が声をかけた。
「利家。主命があります」
「主命? その内容は?」
可成は険しい顔で答えた。彼もまた思うところがあるのだろう。
顔には出ているが言葉にせず、可成は利家に言う。
「斯波義統様の息子、岩龍丸様を保護せよと。あの方は今、信友の兵に追われています」
守護の斯波義統と守護代の織田大和守家の信友の関係が悪化しているらしい。
「二人は協力関係にあったんだろ? じゃあなんで仲が悪くなったんだ?」
「協力関係? ふん、正確に言えば主従関係だがな」
首を捻って考えている利家に答えたのは沢彦宋恩である。二人は政秀寺の隅の部屋で雑談をしていた。話題の始まりは利家が兵法や学問を教わっている最中に、沢彦が休憩ついでに話を振ったことからだ。
「守護の斯波義統は実権がないが、名目上は尾張国の守護である。その権威を使って家臣の信友は施政をしていた。しかし、信長との戦で兵や銭、家臣の坂井甚介を失ったことで、信友の実力を疑問視されるようになった」
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「なんだ。意外に頭が回るではないか」
沢彦に馬鹿にされたことに気づかず、利家は「それで斯波義統は何を企んでいるんだ?」とのん気に訊ねた。
「信友ではなく信長と手を結ぼうと考えている……そういう噂が流れている」
「へえ。そりゃ結構だな。尾張国の統一が早まるかもしれないってことだろ?」
「阿呆。これが誰の策略か分からんのか」
叱りつける沢彦に利家は一回だけ背伸びしてから「策略?」と聞き返す。
「何が策略なんだ?」
「……守護と守護代の仲が悪いという噂が尾張国の市井の間に広まっている。普通はそんな噂は流れんわ」
「でも流れているじゃねえか」
「だから、噂を流すのが策略なのだ!」
「あー、なるほどな。でもよ、噂を流すことで得する奴って誰だよ?」
沢彦は真剣な表情で「自分で考えてみろ」と利家に言う。
「今まで教えたことを思い返せば、自ずと分かるはずだ」
「……えっと。まず二人の仲が悪いってことを知られちゃいけないのは、信友だよな」
顎に手を置いてそう呟く利家。
「上役の斯波義統は知られても別にどうってことない。その権威を利用している信友のほうが不味い。そしてその噂を知って嬉しいのは……殿か。ということは殿が得するのか」
答えを導いた利家だったが、すぐに困惑した顔になる。
「なんかおかしくねえか? 噂を流したのが殿だったら、虚言かもしれねえ。でも虚言だったらもちろん事実じゃないから、意味ないんじゃないか?」
「愚か者! もう少し視野を広くしろ!」
利家の迷走にたまらず沢彦が叱り飛ばした。利家は何が悪いのかまったく理解できなかった。
「じゃあ教えてくれよ」
「お前はいつも聞いてばかりだな。少しは考えるということを――」
「説教は後にしてくれ。俺は知りたいんだ」
むっとした様子の沢彦だったが「しょうがない。教えてやろう」と考え直した。利家の無礼な態度は今に始まったことではないからだ。
「いいか? まず噂の真偽だが斯波義統と織田信友の仲が悪いという部分は事実だろう。しかし義統が信長と手を組むのは偽りだろう」
「……殿が尾ひれを付けて噂を流したってわけか」
「そうだ。何らかの方法で二人の不仲を知った信長は、義統が自分と手を組むというのを付けて市井に流させた」
利家は腕組みをして「そうなればますます信友は義統を疑うってわけか」と感心した。
「どうやって殿は不仲を知ったんだ?」
「知らん。間者でも潜りこませておったのだろう」
真相は梁田弥次右衛門という斯波義統の下人からの情報であるが、二人は知る由もなかった。
「二人を不仲にさせることで、殿は何を企んでいるんだ?」
「小僧は何か聞いておらんのか?」
「そんな重要なこと知らねえし、知っていたとしても、あんたには話せねえ。いくら殿と俺の先生でもな」
沢彦は気を悪くした感じもなく「まあ当然だな」と頷いた。
「もしあんたなら、殿はどんな行動を取ると思う?」
「義統宛てに協力する旨を書いた書状をわざと信友に見せる。間者に噂を広めさせ続ける。様々な方法はあるが、疑心暗鬼する方向へ向かわせるだろう」
すぐに策略が思い浮かんだ沢彦を、利家はこのじじい、やっぱり油断ならねえなと思いつつ「だとしたら戦が近くなるな」と溜息をついた。
「なんだ。戦は嫌いか?」
「坊主の吐く台詞じゃねえな。ま、嫌いっていうか……上手く言葉にできないけどよ」
一拍おいて利家は沢彦の目を見て言う。
「死んでもいい人間なんていない。でも俺は人の命を奪った」
「…………」
「でも生きるため、殿のために戦わなけりゃいけねえ。そんぐらいは分かる」
利家らしい真っ直ぐな言葉だと沢彦は感じた。
だが同時に危ういとも考えた。
もしも――信じているものが幻想になってしまったら、利家ははたして真っ直ぐのままでいられるのだろうか?
「あん? どうしたんだ、じじい」
「……なんでもないわ、小僧」
平手政秀が死んで、斉藤利政との会見の後から、信長は明らかに変わったと沢彦は思っていた。以前の彼ならば他者を仲違いさせる策など使わなかった。堂々と真正面から攻撃する策を採用していただろう。
君主として策を用いることは決して悪いことではない。
だが好んで人を陥れるものは足元をすくわれる。
策士が策に溺れるように。
そのことを利家に言おうかと沢彦は思ったが、余計なことだと思い言葉にしなかった。
だから憎まれ口を叩きながら利家への教えを再開させた。
◆◇◆◇
斯波義統が織田信友とその家臣、坂井大膳らに殺害されたのは、それから間もなくのことだった。
そのきっかけは信長がたった数百の兵で、信友の居城の清洲城の城下を焼き討ちしたことである。信長は短時間でそれらを行なうと、すぐさま那古野城に帰還した。
その焼き討ちには利家と成政も参加していた。信長の護衛のためだった。焼き討ちと言っても城下の一角が焼けただけで、あまり被害は出なかった。
「殿はどうして焼き討ちなんてしたんだ?」
「私にも分からん。嫌がらせの類かもしれないが」
利家の問いに成政はそう答えた。
傍にいる信長は焼き討ちのときも退却のときも何も言わず無表情のままだった。
そういえば、殿の笑顔を最近見ていないなと利家は思った。
そして斯波義統が殺されたとの知らせを聞いたとき、あの焼き討ちはこのためだったのかと利家は気づいた。背筋が凍る思いだった。
少数で攻めるということは、少ない兵でも城を落とせるということだ。
普通ならばできるわけがない。城兵より多くの兵で攻めるのが基本だからだ。
しかし、城の中に内応者がいたらどうだろうか?
その内応者が城の中で混乱を起こし、城外と呼応して攻めれば簡単に落ちる。
では信友の立場からその内応者を考えると、不仲になっている斯波義統以外にありえない。
信長と協力するという噂は信友の耳にも入っている。
今回、少ない兵で攻めてきたのは斯波義統が内応するための布石ではないか?
疑いだすと止まらない。
結果、疑心暗鬼となった信友は斯波義統を殺害してしまった。
無論、利家には前述したことは思い浮かばない。
しかし殿が策を用いて尾張国の守護を殺めたのは事実だ。
策を用いることを卑怯とは言わない。
だが自分の手を汚さず、間接的に上役を排除した信長をどう評すればいいのか分からない。
「殿は変わってしまったな……」
利家は内心、淋しいものを感じた。
そう思いながら、那古野城の部屋で仕事をしていた彼に森可成が声をかけた。
「利家。主命があります」
「主命? その内容は?」
可成は険しい顔で答えた。彼もまた思うところがあるのだろう。
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