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四面楚歌
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信長が率いる軍勢は早々に尾張国に引き上げた。その進軍速度は凄まじく、弟の信行や織田伊勢守家も手を出す隙がなかった。
「殿。父上は……」
信長の妻であり、斉藤道三の娘である帰蝶は縋りつくように、帰ってきた鎧姿の夫に父の安否を訊ねる。
そんな彼女の頭を撫でた信長。
そして普通ならば言いにくいことを躊躇なく言う――既に覚悟はできているようだった。
「舅殿は、呆けてしまった」
「……今、なんと?」
「呆けてしまったのだ。もはや俺たちのことは分からん」
蒼白になった帰蝶だったが、なんとか崩れ落ちることはなかった。
気丈ながら堪えている。
信長は改めて強い女だ、流石まむしの娘だなと改めて評価した。
「あの父上が……」
「以前より兆候があったそうだ。自分の歳を若く思い違いしたり、物事を忘れたり、同じことを繰り返したり。だが息子の孫四郎と喜平次らがいたときは、なんとか自分を保っていたらしい」
帰蝶は「二人が死んだせいで、父は呆けてしまったのですか?」と信じられない思いで言った。
「ああ、そうだ。二人の死によって完全に呆けてしまった。そもそも、隠居の理由もそれだ。主君が平常でなければ、国など任せられん」
「――っ! 父に会わせてください!」
帰蝶は目に涙を浮かべて、信長に哀願した。
普段、我が侭を言わない自分の妻の頼みに、信長は頷いた。
「だが少し待て。今着替えている最中だ」
「着替え、ですか?」
「ああ。移動中に尿を漏らした」
帰蝶は改めて、ああ父上はもうそこまで呆けてしまったのねと衝撃を受けた。
◆◇◆◇
「ぬう。上手く結べぬ。おい、そこの者、手伝ってくれ!」
「……かしこまりました」
呆けてしまった道三の面倒を看ているのは、以前の彼を知っている成政だった。
数人の小姓と一緒に道三の着替えを手伝っている。
成政は紐も結べなくなったのかと悲しい思いだった。
「お、そうだ。良いことを思いついたぞ」
「なんですか?」
「美濃国で油を売るんだ! 結構な高値で売れるぞ!」
そういえば、油売りから身を起こしたと聞く。
涎を垂らしながら道三は「もっと良いこと思いついた!」と喚いた。
「永楽銭あるか!?」
「ええ、ありますよ」
「一枚寄越せ!」
成政が懐から財布を取り出し、銭を取り出し道三に手渡した。
道三はしげしげと見つつ「ここに穴があるだろ?」と無邪気に笑った。
「この穴から油を流し入れて、見世物にするのだ!」
「おー、それは凄い」
「そうだろ!?」
成政は認知症の患者には優しく接したほうがいいと前世の知識で知っていた。
そしてそれ以上に根気よく見守ることも大事だと考えていた。
「分かりましたから、銭を返してください」
「……嫌だ!」
「はあ?」
「これはわしのだ! わしの銭だ! 誰にも渡さんぞ!」
そう言って堅く握りしめて返さない道三。
成政は、呆けても盗癖は残るものだなと逆に感心した。
「そうですか。ならあなたに差し上げます」
「元々、わしのものだと言っておろうが!」
「そうですね。あなたのものです」
それを聞いた道三は信長が用意した豪華な着物にも関わらず、床に寝転んで銭を愛おしそうに握り締めた。
「ふふふ。わしの銭だ。わしだけの銭だ」
成政は世話をしている小姓たちが物凄く引いていることに気づく。
まあ美濃のまむしがこんな風になったら、引くよなと彼は思った。
「皆、下がっていい。後は私一人で見ているから」
小姓たちは安心した顔で下がる。
成政は床に寝転がっている道三に「今日は何の月か、分かりますか?」と問う。
「うん? 如月だろう?」
合っていると成政は思いつつ「では今の年号が何か分かりますか?」とさらに問う。
「年号? ……享禄だったかな?」
「…………」
成政は本で読んだ程度だが、認知症の症状について知識があった。
認知症の患者に今日が何曜日かと問われると、正確な曜日を答える。
しかし今が西暦何年かと問われると二十年や三十年前を答えるそうだ。
やっぱり典型的な認知症だと成政は思った。
史実では載っていなかったが、道三の死の遠因はこれかもしれない。
前々から成政は疑問に思っていた。
二万の軍勢に三千で挑むのは、道三にしてはおかしい行動だと。
もっと言えば信長に援軍を頼まなかったことや国から逃げ出さなかったのはおかしい。
その理由が意地や矜持でないのなら。
子を失ったことで呆けてしまったのなら。
そうした行動につながるのかもしれない。
「おい。小僧」
「……なんでしょうか?」
道三は不思議そうな顔で成政に言う。
「どうしてわしはここにいる? いや、ここはどこなのだ?」
「……あなた様は自身の婿である信長様に匿われてここにおります。ここは尾張国の清洲城です」
「婿? 信長? 誰だそれは? 尾張国?」
子供のように純真無垢な顔をしている道三。
寝転んだ体勢から、胡座になった。
「何か、悪いことをしたのか?」
「……まあ、したと言えばしましたね」
「わしは、死ぬのか?」
「ここにいれば安全です」
成政の言葉に道三はにっこりと笑った。
「それは良かった。まだわしにはやることがあるからな」
「それはなんですか?」
道三は満面の笑みになって、訝しげな成政に言った。
「美濃国を――盗る」
「…………」
「計画は既に練ってある。殿様に取り入る策もある。後は実行するだけだ」
そのときの目は爛々と輝いていて。
本当に呆けているとは思えなかった。
成政は考える。
道三はまだ死んではいない。
きっかけがあれば、甦るかもしれない。
「ところで小僧。ここはどこだ?」
「……ここは尾張国で――」
◆◇◆◇
「舅殿が死んだと思わせるには、戦を起こすしかない」
数ヶ月前、道三を迎えに来た日。
信長は猪子兵助に自身の考えを述べた。
猪子は「それはどのような考えですか?」と問う。
「舅殿は呆けていることは、高政も知っているはずだ」
「左様ですな。知っているからこそ、孫四郎様と喜平次様を……」
呆けた父がいつ後継者を変えるかどうか分からないという危惧が高政にはあった。
だから、病に臥しているふりをして――殺めた。
「三千の兵で挑むことと俺に援軍を頼まないことは、呆けているからだと高政は思っているはずだ」
「…………」
「戦を挑んで負ければ、偽首でも誤魔化せる」
猪子は険しい顔で「我らに負けて死ねと?」と問う。
信長は頷いた。
「首は似た者を選び、しかも鼻を削ぎ落とせば、高政も誤魔化せるだろう。親の首を、しかも欠損したものをじっくりとは見ないだろう」
「……それしか、我が殿を助ける手段はないと?」
「俺を信用できるか?」
猪子は「一つだけ、約束してくだされ」と言う。
「殿のお世話を、最後まですると」
「舅殿には世話をかけていた。そのご恩に報いるために、最後まで見ることを約束する」
猪子は安堵したように言う。
「ああ、これで拙者も何も思い煩うことなく、死ねます」
「……もし生き残ったら、織田家に来い」
信長は猪子に告げた。
「お前には、見届ける義務がある。俺が約束を守るのをな」
「織田様……」
「絶対に、生き残れ」
猪子は信長の言葉を守り、長良川の戦いを生き残って織田家に仕えることとなる。
◆◇◆◇
それからしばらくして『長良川の戦い』が行なわれた。
大将の道三は戦場にいなかったが、三千の兵は必死に戦った。
しかし力及ばず、高政の勝利となった。
高政はその後、美濃国を掌握し、君主として君臨することとなる。
これによって、信長の周りは敵だらけになった。
尾張国では織田伊勢守家、弟の信行。
東には虎視眈々と今川家が狙っている。
この緊迫した状況を打破するため、信長は那古野城城主の林秀貞と交渉したが、あまり上手くいかなかった。
それどころか、信行の兵が篠木三郷という土地で刈働きをした。
刈働きとは他者の土地の稲を刈って奪う行ないである。
これによって信長と信行、二人の兄弟の戦いは避けられなくなった――
「殿。父上は……」
信長の妻であり、斉藤道三の娘である帰蝶は縋りつくように、帰ってきた鎧姿の夫に父の安否を訊ねる。
そんな彼女の頭を撫でた信長。
そして普通ならば言いにくいことを躊躇なく言う――既に覚悟はできているようだった。
「舅殿は、呆けてしまった」
「……今、なんと?」
「呆けてしまったのだ。もはや俺たちのことは分からん」
蒼白になった帰蝶だったが、なんとか崩れ落ちることはなかった。
気丈ながら堪えている。
信長は改めて強い女だ、流石まむしの娘だなと改めて評価した。
「あの父上が……」
「以前より兆候があったそうだ。自分の歳を若く思い違いしたり、物事を忘れたり、同じことを繰り返したり。だが息子の孫四郎と喜平次らがいたときは、なんとか自分を保っていたらしい」
帰蝶は「二人が死んだせいで、父は呆けてしまったのですか?」と信じられない思いで言った。
「ああ、そうだ。二人の死によって完全に呆けてしまった。そもそも、隠居の理由もそれだ。主君が平常でなければ、国など任せられん」
「――っ! 父に会わせてください!」
帰蝶は目に涙を浮かべて、信長に哀願した。
普段、我が侭を言わない自分の妻の頼みに、信長は頷いた。
「だが少し待て。今着替えている最中だ」
「着替え、ですか?」
「ああ。移動中に尿を漏らした」
帰蝶は改めて、ああ父上はもうそこまで呆けてしまったのねと衝撃を受けた。
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「ぬう。上手く結べぬ。おい、そこの者、手伝ってくれ!」
「……かしこまりました」
呆けてしまった道三の面倒を看ているのは、以前の彼を知っている成政だった。
数人の小姓と一緒に道三の着替えを手伝っている。
成政は紐も結べなくなったのかと悲しい思いだった。
「お、そうだ。良いことを思いついたぞ」
「なんですか?」
「美濃国で油を売るんだ! 結構な高値で売れるぞ!」
そういえば、油売りから身を起こしたと聞く。
涎を垂らしながら道三は「もっと良いこと思いついた!」と喚いた。
「永楽銭あるか!?」
「ええ、ありますよ」
「一枚寄越せ!」
成政が懐から財布を取り出し、銭を取り出し道三に手渡した。
道三はしげしげと見つつ「ここに穴があるだろ?」と無邪気に笑った。
「この穴から油を流し入れて、見世物にするのだ!」
「おー、それは凄い」
「そうだろ!?」
成政は認知症の患者には優しく接したほうがいいと前世の知識で知っていた。
そしてそれ以上に根気よく見守ることも大事だと考えていた。
「分かりましたから、銭を返してください」
「……嫌だ!」
「はあ?」
「これはわしのだ! わしの銭だ! 誰にも渡さんぞ!」
そう言って堅く握りしめて返さない道三。
成政は、呆けても盗癖は残るものだなと逆に感心した。
「そうですか。ならあなたに差し上げます」
「元々、わしのものだと言っておろうが!」
「そうですね。あなたのものです」
それを聞いた道三は信長が用意した豪華な着物にも関わらず、床に寝転んで銭を愛おしそうに握り締めた。
「ふふふ。わしの銭だ。わしだけの銭だ」
成政は世話をしている小姓たちが物凄く引いていることに気づく。
まあ美濃のまむしがこんな風になったら、引くよなと彼は思った。
「皆、下がっていい。後は私一人で見ているから」
小姓たちは安心した顔で下がる。
成政は床に寝転がっている道三に「今日は何の月か、分かりますか?」と問う。
「うん? 如月だろう?」
合っていると成政は思いつつ「では今の年号が何か分かりますか?」とさらに問う。
「年号? ……享禄だったかな?」
「…………」
成政は本で読んだ程度だが、認知症の症状について知識があった。
認知症の患者に今日が何曜日かと問われると、正確な曜日を答える。
しかし今が西暦何年かと問われると二十年や三十年前を答えるそうだ。
やっぱり典型的な認知症だと成政は思った。
史実では載っていなかったが、道三の死の遠因はこれかもしれない。
前々から成政は疑問に思っていた。
二万の軍勢に三千で挑むのは、道三にしてはおかしい行動だと。
もっと言えば信長に援軍を頼まなかったことや国から逃げ出さなかったのはおかしい。
その理由が意地や矜持でないのなら。
子を失ったことで呆けてしまったのなら。
そうした行動につながるのかもしれない。
「おい。小僧」
「……なんでしょうか?」
道三は不思議そうな顔で成政に言う。
「どうしてわしはここにいる? いや、ここはどこなのだ?」
「……あなた様は自身の婿である信長様に匿われてここにおります。ここは尾張国の清洲城です」
「婿? 信長? 誰だそれは? 尾張国?」
子供のように純真無垢な顔をしている道三。
寝転んだ体勢から、胡座になった。
「何か、悪いことをしたのか?」
「……まあ、したと言えばしましたね」
「わしは、死ぬのか?」
「ここにいれば安全です」
成政の言葉に道三はにっこりと笑った。
「それは良かった。まだわしにはやることがあるからな」
「それはなんですか?」
道三は満面の笑みになって、訝しげな成政に言った。
「美濃国を――盗る」
「…………」
「計画は既に練ってある。殿様に取り入る策もある。後は実行するだけだ」
そのときの目は爛々と輝いていて。
本当に呆けているとは思えなかった。
成政は考える。
道三はまだ死んではいない。
きっかけがあれば、甦るかもしれない。
「ところで小僧。ここはどこだ?」
「……ここは尾張国で――」
◆◇◆◇
「舅殿が死んだと思わせるには、戦を起こすしかない」
数ヶ月前、道三を迎えに来た日。
信長は猪子兵助に自身の考えを述べた。
猪子は「それはどのような考えですか?」と問う。
「舅殿は呆けていることは、高政も知っているはずだ」
「左様ですな。知っているからこそ、孫四郎様と喜平次様を……」
呆けた父がいつ後継者を変えるかどうか分からないという危惧が高政にはあった。
だから、病に臥しているふりをして――殺めた。
「三千の兵で挑むことと俺に援軍を頼まないことは、呆けているからだと高政は思っているはずだ」
「…………」
「戦を挑んで負ければ、偽首でも誤魔化せる」
猪子は険しい顔で「我らに負けて死ねと?」と問う。
信長は頷いた。
「首は似た者を選び、しかも鼻を削ぎ落とせば、高政も誤魔化せるだろう。親の首を、しかも欠損したものをじっくりとは見ないだろう」
「……それしか、我が殿を助ける手段はないと?」
「俺を信用できるか?」
猪子は「一つだけ、約束してくだされ」と言う。
「殿のお世話を、最後まですると」
「舅殿には世話をかけていた。そのご恩に報いるために、最後まで見ることを約束する」
猪子は安堵したように言う。
「ああ、これで拙者も何も思い煩うことなく、死ねます」
「……もし生き残ったら、織田家に来い」
信長は猪子に告げた。
「お前には、見届ける義務がある。俺が約束を守るのをな」
「織田様……」
「絶対に、生き残れ」
猪子は信長の言葉を守り、長良川の戦いを生き残って織田家に仕えることとなる。
◆◇◆◇
それからしばらくして『長良川の戦い』が行なわれた。
大将の道三は戦場にいなかったが、三千の兵は必死に戦った。
しかし力及ばず、高政の勝利となった。
高政はその後、美濃国を掌握し、君主として君臨することとなる。
これによって、信長の周りは敵だらけになった。
尾張国では織田伊勢守家、弟の信行。
東には虎視眈々と今川家が狙っている。
この緊迫した状況を打破するため、信長は那古野城城主の林秀貞と交渉したが、あまり上手くいかなかった。
それどころか、信行の兵が篠木三郷という土地で刈働きをした。
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