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侮辱的な褒め言葉
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徳川家の遠江国進攻の準備が着々と進んでいる中、甲斐国で大事件が勃発した。
武田家の嫡男、義信の謀反である。
彼は家老の飯富虎昌と数千の兵と共に、甲斐国の南にある下山城に立て籠もった。
成政はこれを聞いた瞬間、己の策が実ったと分かった。
史実ならば飯富は義信を諫めるために自害したはずだ。それが義信と行動しているということは、以前訪ねたときに植えておいた疑心の種が芽吹いたことになる。
「あの若君が、まさか謀反をするとは思いませんでした」
成政の屋敷で、それらを知らせに来た佐々家の家臣、大蔵長安。
甲斐国で暮らしていたので、他の者よりも信じがたいのだろう。
成政は「今川氏真と連携を取るつもりか」と考え込む。
「下山城は駿河国と近い。援軍を要請しやすいし、武田家の駿河国進攻を防げる」
「上手いこと考えますねえ。皮肉なことですが、血は争えないんですな」
武田信玄の戦上手を引き継いでいると長安は考えている。
飯富が協力したのが大きい気がするが、成政は敢えて何も言わなかった。
そして立ち上がり「急ぎ登城する」と長安に告げた。
「殿と話し合わねばならん。お前も来い」
「へえ。かしこまりやした」
馬に乗って岡崎城に向かい、家康に取り次いで一室に案内された。
長安と二人で待っていると「聞いたか、成政」と家康が襖を開けるやいなや訊ねてきた。
「ええ。殿より遅く知りました」
「そうか……これは千載一遇の好機だ。今なら安心して遠江国を手に入れられる」
「その前に、この大蔵長安から詳細をお聞きください」
興奮している家康を落ち着かせるように、成政は「申せ」と長安に言う。
長安は折り目正しく平伏しながら「申し上げます」と話し出す。
「ご存じの通り、武田義信の妻は亡き義元公の娘であります。おふた方の仲睦まじく、常日頃から義信は今川を贔屓しておりました。しかし、かの甲斐の虎が狙うは駿河国の海。両者の関係は亀裂が入っていました」
「こたびの謀反で戦況はどうなる?」
家康が一番聞きたいのはそこである。
誰が義信の味方をするのか。
そして武田家家中で裏切る者がいるのか。
「現在、伊賀者に調べさせております。しばしお待ちを」
「…………」
成政が代わりに答えると、家康は黙ったままそこらをうろうろし始めた。
それからちらりと長安を見た。
「……私はこれにて。勘定奉行の補佐がございますから」
察しが良い長安は成政を残して退座した。
襖が閉められると「そなたがやったのだな?」と家康は確認した。
「飯富虎昌を唆した……以前、甲斐国に行ったときだ。違うか?」
「ええ。しかし上手くいくとは思いませんでした。ダメ元でしたが」
「だが値千金だ! よくぞやった!」
手放しで褒める家康に「お褒めいただき感謝いたします」と頭を下げた成政。
それから「次なる一手を打ちとうございます」と続けた。
「次なる一手とは?」
「この策はたまたま上手くいったにすぎません。ですから次で確実なものにしたいと思います」
「聞かせてもらおうか」
どしんと胡坐をかいた家康に「おそらく、武田家は焦っているでしょう」と言う。
「義信が今川家と手を結んだということは、北条家とも手を結ぶかもしれない。そうなれば武田家は危うくなります」
「まさしくそうだ。ならば……武田家が我らと同盟を結ぶ可能性があるな」
「私もそう思います」
家康は「同盟を結ぶつもりか?」と成政に問うが、彼は頷かなかった。
「では同盟を結ばないとでも?」
「そうではありません。なんといえばいいのか……」
言葉に悩みつつ、結局は率直に言うのが伝わるだろうと成政は判断した。
そして己の主君に意見を申し上げた。
「同盟を結ばず、かといって武田家を敵に回さない方法がございます」
「……ああ。そなたが何を言いたいのか、分かるぞ」
同時に思いついたらしい家康は「ならば武田家の使者がやってきたとき、全権を任す」と成政に命じた。
「見事、成し遂げてみよ」
「かしこまりました」
◆◇◆◇
「お目通りいただき感謝いたす。わしは穴山梅雪という」
武田家の一門衆である穴山家の武将が直々に徳川家の岡崎城に参上したのは、義信の謀反から一か月も立たないうちである。
身なりがとても良く、手入れされた口髭が特徴的な細めの男、穴山梅雪。
彼は家康と成政を始めとした数名の家老――酒井に石川、大久保に鳥居だ――と会見していた。
「ほう。武田家の方がいかがなされた?」
「腹の探り合いは好ましいが、時間もないのでさっさと済ませよう。どうか武田家と同盟を結ばないか?」
家康は困惑したように「はて。おかしな話だ」ととぼけた。
「武田家と同盟を結んでいる今川家を攻めている我らと同盟だと?」
「既に武田家が今川家の敵になったことは知っているだろう? 不肖の後継者――義信の謀反で」
義信の謀反は今川家の援助などもあり、まだ続いている。
家康は「親子が争うなど、悲しいですな」と無感情で言ってのけた。
「我が殿は義信を討ち、その勢いで駿河国を攻め滅ぼさんとする。それに乗じてあなた方も遠江国を取ればいい」
「なるほど。つまり遠江国を手に入れられる好機とおっしゃるのですな」
「ええ。互いに国を取った暁には、それぞれの領地を認めようではないか」
穴山は懐から地図を出し「大井川を東西に分けるのはいかがか?」と提案する。
しかし「少し待たれよ」と言い出したのは――成政だった。
「我らは武田家と同盟を結ぶつもりはない」
「なっ!? どういう意味か!?」
「言葉通りだ。武田家の力を借りずとも遠江国を手中に収められる」
成政の言葉に、普段いがみ合っている家老たちも頷いた。
穴山は「馬鹿なことを申すな!」と狼狽した。
「一体、何の根拠があって――」
「何故、武田家が我が徳川家と同盟を結ぶのか。それは北条家に同盟を断られたからだろう?」
「ふ、ふざけるな! どこに――」
「北条家が味方をすれば、我らと同盟する必要などない。何故なら、今川家を滅ぼしたら、次の狙いは徳川家になるのが必定。それに武田家と同盟を結んでも、どうせ破棄されるに違いない」
成政は立ち上がり、穴山の出した地図を手に取って「これらは全て徳川家がいただく」と宣言した。
「遠江国も、駿河国も。全てだ」
「大言壮語もいい加減にせよ! 不愉快極まりない!」
穴山は鼻息を鳴らしながら「いいだろう!」と啖呵を切った。
「徳川家は武田家の敵となるわけだな! その思い上がり、打ちのめしてくれよう!」
怒りのまま、穴山は去っていく。
残された者たちの中で、酒井が「殿が決めたことだ」と口を開いた。
「だから従った。結果がどうなるか分からん」
「……ご安心ください」
成政は実に悪そうな笑みを浮かべた。
酒井を始めとする家老たちはぞっとした。
「皆様方には黙っておりましたが……義信を援助しているのは、今川家だけではありません」
「……ま、まさか!? 貴様!?」
石川が早かったが、遅れて全員が気づいた。
家康は「そのとおりだ」と笑った。
「義信に援助しているのか!」
「敵の敵を味方し、敵を弱らせれば上策でしょう。それに……」
成政はそのままの笑顔で言う。
「いずれ、義信の援助は打ち切ります。我らが遠江国を制し、駿河国に攻め入る機会に」
会合が終わった後、石川数正は成政と二人きりで話した。
石川は成政をある程度評価していた。
外様とはいえ三河国をここまで発展させたのは彼の功績だと認めてもいた。
しかし、ここまであくどいやり方を思いつき、実行するとは――
「おぬし……本当に人か?」
「ええ、まごうことなく、人ですよ」
石川はまるで化け物を見るような目で成政を見た。
「私には……悪鬼に見える……」
成政は「とんでもないことです」と笑いながら言った。
「しかし、褒め言葉として受け取っておきましょう。人を超えた者。素晴らしいじゃありませんか――」
武田家の嫡男、義信の謀反である。
彼は家老の飯富虎昌と数千の兵と共に、甲斐国の南にある下山城に立て籠もった。
成政はこれを聞いた瞬間、己の策が実ったと分かった。
史実ならば飯富は義信を諫めるために自害したはずだ。それが義信と行動しているということは、以前訪ねたときに植えておいた疑心の種が芽吹いたことになる。
「あの若君が、まさか謀反をするとは思いませんでした」
成政の屋敷で、それらを知らせに来た佐々家の家臣、大蔵長安。
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成政は「今川氏真と連携を取るつもりか」と考え込む。
「下山城は駿河国と近い。援軍を要請しやすいし、武田家の駿河国進攻を防げる」
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飯富が協力したのが大きい気がするが、成政は敢えて何も言わなかった。
そして立ち上がり「急ぎ登城する」と長安に告げた。
「殿と話し合わねばならん。お前も来い」
「へえ。かしこまりやした」
馬に乗って岡崎城に向かい、家康に取り次いで一室に案内された。
長安と二人で待っていると「聞いたか、成政」と家康が襖を開けるやいなや訊ねてきた。
「ええ。殿より遅く知りました」
「そうか……これは千載一遇の好機だ。今なら安心して遠江国を手に入れられる」
「その前に、この大蔵長安から詳細をお聞きください」
興奮している家康を落ち着かせるように、成政は「申せ」と長安に言う。
長安は折り目正しく平伏しながら「申し上げます」と話し出す。
「ご存じの通り、武田義信の妻は亡き義元公の娘であります。おふた方の仲睦まじく、常日頃から義信は今川を贔屓しておりました。しかし、かの甲斐の虎が狙うは駿河国の海。両者の関係は亀裂が入っていました」
「こたびの謀反で戦況はどうなる?」
家康が一番聞きたいのはそこである。
誰が義信の味方をするのか。
そして武田家家中で裏切る者がいるのか。
「現在、伊賀者に調べさせております。しばしお待ちを」
「…………」
成政が代わりに答えると、家康は黙ったままそこらをうろうろし始めた。
それからちらりと長安を見た。
「……私はこれにて。勘定奉行の補佐がございますから」
察しが良い長安は成政を残して退座した。
襖が閉められると「そなたがやったのだな?」と家康は確認した。
「飯富虎昌を唆した……以前、甲斐国に行ったときだ。違うか?」
「ええ。しかし上手くいくとは思いませんでした。ダメ元でしたが」
「だが値千金だ! よくぞやった!」
手放しで褒める家康に「お褒めいただき感謝いたします」と頭を下げた成政。
それから「次なる一手を打ちとうございます」と続けた。
「次なる一手とは?」
「この策はたまたま上手くいったにすぎません。ですから次で確実なものにしたいと思います」
「聞かせてもらおうか」
どしんと胡坐をかいた家康に「おそらく、武田家は焦っているでしょう」と言う。
「義信が今川家と手を結んだということは、北条家とも手を結ぶかもしれない。そうなれば武田家は危うくなります」
「まさしくそうだ。ならば……武田家が我らと同盟を結ぶ可能性があるな」
「私もそう思います」
家康は「同盟を結ぶつもりか?」と成政に問うが、彼は頷かなかった。
「では同盟を結ばないとでも?」
「そうではありません。なんといえばいいのか……」
言葉に悩みつつ、結局は率直に言うのが伝わるだろうと成政は判断した。
そして己の主君に意見を申し上げた。
「同盟を結ばず、かといって武田家を敵に回さない方法がございます」
「……ああ。そなたが何を言いたいのか、分かるぞ」
同時に思いついたらしい家康は「ならば武田家の使者がやってきたとき、全権を任す」と成政に命じた。
「見事、成し遂げてみよ」
「かしこまりました」
◆◇◆◇
「お目通りいただき感謝いたす。わしは穴山梅雪という」
武田家の一門衆である穴山家の武将が直々に徳川家の岡崎城に参上したのは、義信の謀反から一か月も立たないうちである。
身なりがとても良く、手入れされた口髭が特徴的な細めの男、穴山梅雪。
彼は家康と成政を始めとした数名の家老――酒井に石川、大久保に鳥居だ――と会見していた。
「ほう。武田家の方がいかがなされた?」
「腹の探り合いは好ましいが、時間もないのでさっさと済ませよう。どうか武田家と同盟を結ばないか?」
家康は困惑したように「はて。おかしな話だ」ととぼけた。
「武田家と同盟を結んでいる今川家を攻めている我らと同盟だと?」
「既に武田家が今川家の敵になったことは知っているだろう? 不肖の後継者――義信の謀反で」
義信の謀反は今川家の援助などもあり、まだ続いている。
家康は「親子が争うなど、悲しいですな」と無感情で言ってのけた。
「我が殿は義信を討ち、その勢いで駿河国を攻め滅ぼさんとする。それに乗じてあなた方も遠江国を取ればいい」
「なるほど。つまり遠江国を手に入れられる好機とおっしゃるのですな」
「ええ。互いに国を取った暁には、それぞれの領地を認めようではないか」
穴山は懐から地図を出し「大井川を東西に分けるのはいかがか?」と提案する。
しかし「少し待たれよ」と言い出したのは――成政だった。
「我らは武田家と同盟を結ぶつもりはない」
「なっ!? どういう意味か!?」
「言葉通りだ。武田家の力を借りずとも遠江国を手中に収められる」
成政の言葉に、普段いがみ合っている家老たちも頷いた。
穴山は「馬鹿なことを申すな!」と狼狽した。
「一体、何の根拠があって――」
「何故、武田家が我が徳川家と同盟を結ぶのか。それは北条家に同盟を断られたからだろう?」
「ふ、ふざけるな! どこに――」
「北条家が味方をすれば、我らと同盟する必要などない。何故なら、今川家を滅ぼしたら、次の狙いは徳川家になるのが必定。それに武田家と同盟を結んでも、どうせ破棄されるに違いない」
成政は立ち上がり、穴山の出した地図を手に取って「これらは全て徳川家がいただく」と宣言した。
「遠江国も、駿河国も。全てだ」
「大言壮語もいい加減にせよ! 不愉快極まりない!」
穴山は鼻息を鳴らしながら「いいだろう!」と啖呵を切った。
「徳川家は武田家の敵となるわけだな! その思い上がり、打ちのめしてくれよう!」
怒りのまま、穴山は去っていく。
残された者たちの中で、酒井が「殿が決めたことだ」と口を開いた。
「だから従った。結果がどうなるか分からん」
「……ご安心ください」
成政は実に悪そうな笑みを浮かべた。
酒井を始めとする家老たちはぞっとした。
「皆様方には黙っておりましたが……義信を援助しているのは、今川家だけではありません」
「……ま、まさか!? 貴様!?」
石川が早かったが、遅れて全員が気づいた。
家康は「そのとおりだ」と笑った。
「義信に援助しているのか!」
「敵の敵を味方し、敵を弱らせれば上策でしょう。それに……」
成政はそのままの笑顔で言う。
「いずれ、義信の援助は打ち切ります。我らが遠江国を制し、駿河国に攻め入る機会に」
会合が終わった後、石川数正は成政と二人きりで話した。
石川は成政をある程度評価していた。
外様とはいえ三河国をここまで発展させたのは彼の功績だと認めてもいた。
しかし、ここまであくどいやり方を思いつき、実行するとは――
「おぬし……本当に人か?」
「ええ、まごうことなく、人ですよ」
石川はまるで化け物を見るような目で成政を見た。
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成政は「とんでもないことです」と笑いながら言った。
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