146 / 182
精鋭部隊の始まり
しおりを挟む
「織田家から援軍要請があった。浅井家と朝倉家との決戦を行なう――」
遠江国、浜松城。
評定の間にて、徳川家康は家臣一同に織田家から来た書状を見せながら言う。
この場には酒井忠次や石川数正、大久保忠世と言った重臣が揃っていた。
無論、成政も例外ではない。第三席に座っている。
「織田家と我ら徳川家は同盟を結んでいる。それに今、武田家は攻めてこない。なれば出陣したいのだが――」
「我ら、金ヶ崎の恨みがある故、是非とも出陣したく存じます」
そう返したのは石川だった。酒井も大久保も反対しないらしい。
家康は「成政はどうだ?」と意見を求めた。
「私は家臣として殿の命に従うのみです」
「ほう。元織田家の家臣として強く援軍を求めると思ったが」
酒井の皮肉に対し「そう思ってくれて結構です」としれっと返す成政。
「私も先の戦で手傷を負ってしまった……強くは言えません」
「まあ一同出陣を願うのであれば、それに越したことは無い」
家康は立ち上がり「信義を失った浅井家と朝倉家に目に物を見せてやろう」と宣言した。
「三河武士の強さを見せつけてやれ! 以上だ!」
軍議が無事に終わり、武将たちが三々五々と出て行く中、成政だけが残った。
家康は「兵は五千ほどしか出せん」と冷静に言う。
「織田家の軍勢と比べて少ないが、私たちの戦ではないからな」
「承知しております。むしろ三国の守りを考えればそれが限度かと」
「成政よ。そなたが怪我を負ったと聞かされたときは肝が冷える思いだった」
心情を吐露し始めた家康に「もったいのうお言葉です」と冷静に帰す成政。
「そなたは強い男だと思っている。しかしそれを打破する男が存在するとは……」
「私は最強でもなければ無敵でもありません。勝敗は兵家の常ですよ」
「平八郎を倒したそなたは徳川最強だと思うのだが」
成政は「いえ、最強は本多忠勝殿です」と否定した。
「これからの徳川家の軍事を担うのは彼ですよ。なにせ戦場で傷を負ったことがないのですから」
「左様か……少し寂しい気持ちになるな」
家康の正直な意見に成政は「私もです」と同意した。
「戦えなくなった人間ほど見苦しいものはありません……そこで殿。お願いがあるのですが」
「なんだ? 言ってみよ」
成政は背筋を正して「前々から考えていましたが」と言う。
「私直属の部隊を作りたく存じます。精鋭を揃えた五百ほどの――」
◆◇◆◇
家康からの許可を得た成政は早速部隊をどう作るか考えた。
兵の中で強者を選りすぐる――それが一番手っ取り早いと思うが、今怪我を負っている自分には難しい。
あれこれ考えていると後ろから「佐々様」と声をかけられた。
聞き覚えのある声だったので、笑顔で振り向くと榊原康政と本多忠勝が揃っていた。
「ああ、ちょうど良かった。二人に頼みたいことがある」
「あれ? そうなんですか? そりゃあ都合が良かった……いや悪いのかな? 俺たちは稽古を頼みたかったんですよ」
「…………」
饒舌な康政と無言の忠勝。
相変わらず対照的な二人だなと思いつつ「ではそちらのほうをやろうか」と成政は言う。
「しかし、知ってのとおり私は怪我をしている。だから助言しかできない」
「まあそれでも助かりますよ」
「……おかしいな」
康政が頷いた後に忠勝が疑問を呈した。
「いつもなら、怪我をしていても戦えるはずだ」
「ああ、そうだな。普段の佐々様なら『これくらいがちょうどいい』と言うと思う」
「あははは。実は馬鹿に説教したおかげで怪我が大怪我になってしまった」
よく分からない言葉に康政と忠勝は顔を見合わせる。
さらに続けて「実のところ、もう二人の相手はできなくなった」と付け加える成政。
「金ヶ崎で分かったよ。二人はもう私を超えている。怪我を負ったままでは勝てないとね」
「そんなこと……ありますか? 忠勝はともかく、俺は……」
「あるさ。現に真柄直隆にやられてしまったしね」
「…………」
康政は飲み込めたようだが、忠勝はどうも納得していなかった。
今でも成政が徳川家最強だと信じている。
そして武芸の師としても仰いでいる。
成政が弱気なことを言って苛ついている自分もいる――
「とはいえ、まだまだ私の時代は終わらないよ」
おもむろに城内の庭先に出る成政。
若者二人は黙って見ている。
成政は庭木を揺らして、葉っぱを舞わせた――瞬間、目にも止まらぬ速さで抜刀し、木の葉を真っ二つにした。
「このくらいのことはできる……しかし、二人とも見えなかったわけじゃないよな」
「ええ。まあ見えました」
「……対処もできる」
「だろう? それが超えている証だ」
成政はにっこりと笑って「君たちは強い!」と力強く言った。
「経験も積んだ。死地にも立ち向かった。後は実戦あるのみ。ま、ところどころムラがあるけど。そこを今日の稽古で直してあげよう」
「おお、それはありがたい!」
「……ただ一つ。願いたいことがある」
単純に喜ぶ康政と違って、忠勝は成政を見据えた。
まるで自分と森可成を思い出すなと成政は懐かしくなった。
「怪我が治ったら勝負してほしい」
「忠勝。さっきも言ったように――」
「俺の心残りを無くしてくれ」
忠勝は深く頭を下げた。
成政は仕方ないなと苦笑した。
「負けると分かって勝負しろって言うのか。まったく、負けず嫌いだなあ……いいよ、勝負しよう」
「……感謝いたす」
「良かったなあ忠勝……ところで佐々様が頼みたいことってなんですか?」
今までの忠勝の努力を知っている康政は感慨深そうに笑って、それから成政の用件を訊いた。
成政は「実は私の直属の部隊を作ろうとしている」と言う。
「兵を選りすぐりたい。それを手伝ってほしい」
「いいですけど……何人集めるんですか?」
「五百人だ」
五百人を選定するのはとても骨がいる作業だ。
しかし康政は「かしこまりました」と頷いて、忠勝も「承知」と了承した。
「ありがとう。ま、こたびの戦までは間に合わないと思う。だから終わった後に手伝ってほしい」
「それも承りました」
「さあ。訓練場に行こうか」
成政は二人を促した。
その顔は珍しく明るいものだった。
「戦が近いから、ほどほどにやろう。怪我して出られないほど情けないものはない」
◆◇◆◇
「その精鋭部隊の組頭、やってくれるか?」
「いきなりだな……まだ若造だぜ、俺は」
成政の屋敷で可児才蔵は戸惑っていた。
とんでもない抜擢をされたのだから当然の話である。
その隣で話を聞いていた大蔵長安は「良い話じゃないですか」と笑った。
「戦働きがしたいんだから。大出世だな、才蔵」
「大蔵の兄さん。そりゃ自信がないわけじゃないけど」
「金ヶ崎で多くの首を獲ったじゃあないか。お前ならできる」
成政は「私はできると思う人間にしか任せない」と矜持をくすぐることを言う。
「現に長安は勘定奉行の補佐として役立っている」
「あっしも驚きましたがね」
「でもさ。若い俺に従うかな?」
成政は「従わなければ殴ればいい」と至極単純そうに言う。
「それにまだ精鋭部隊は作っていない。まずは覚悟しておいてほしいってことだな」
「……分かったよ。やってみる」
才蔵がしぶしぶ頷くと「よく言ってくれた」と成政は喜んだ。
長安は「しかし五百の兵の組頭ですか」と言う。
「才蔵一人でまとめ上げられますかね?」
「ああ。実は補佐も就けようと思っている。ちょうどいい若者がいてね」
「なんだよ。それ先に言ってくれ」
才蔵が安心したように笑った。
長安は「どなたですかい」と訊ねた。
「虎松という。今は若様の御付きをしている。その者は優秀だから立派に務めてくれるだろう」
「もしかして、俺より年下なのか?」
「年上だったらその者を組頭にするよ」
成政の発言に「頭を抱えたくなるぜ」と苦悩する才蔵。
こうして成政の構想どおりの部隊が作り上がってきた。
「そういえば、部隊の名前は決まっているんですかい?」
長安の問いに「そういえば、考えていなかったな」と成政は考える。
ふと、自身の刀である村正の『濡烏』が目に入った。
「……『黒羽組』というのはどうだろうか」
「おっ。その由来は?」
「刀を見て思いついた。烏の羽は黒いからな」
単純な命名だが、不思議と精鋭部隊の風格がある。
成政は大いに満足した。
遠江国、浜松城。
評定の間にて、徳川家康は家臣一同に織田家から来た書状を見せながら言う。
この場には酒井忠次や石川数正、大久保忠世と言った重臣が揃っていた。
無論、成政も例外ではない。第三席に座っている。
「織田家と我ら徳川家は同盟を結んでいる。それに今、武田家は攻めてこない。なれば出陣したいのだが――」
「我ら、金ヶ崎の恨みがある故、是非とも出陣したく存じます」
そう返したのは石川だった。酒井も大久保も反対しないらしい。
家康は「成政はどうだ?」と意見を求めた。
「私は家臣として殿の命に従うのみです」
「ほう。元織田家の家臣として強く援軍を求めると思ったが」
酒井の皮肉に対し「そう思ってくれて結構です」としれっと返す成政。
「私も先の戦で手傷を負ってしまった……強くは言えません」
「まあ一同出陣を願うのであれば、それに越したことは無い」
家康は立ち上がり「信義を失った浅井家と朝倉家に目に物を見せてやろう」と宣言した。
「三河武士の強さを見せつけてやれ! 以上だ!」
軍議が無事に終わり、武将たちが三々五々と出て行く中、成政だけが残った。
家康は「兵は五千ほどしか出せん」と冷静に言う。
「織田家の軍勢と比べて少ないが、私たちの戦ではないからな」
「承知しております。むしろ三国の守りを考えればそれが限度かと」
「成政よ。そなたが怪我を負ったと聞かされたときは肝が冷える思いだった」
心情を吐露し始めた家康に「もったいのうお言葉です」と冷静に帰す成政。
「そなたは強い男だと思っている。しかしそれを打破する男が存在するとは……」
「私は最強でもなければ無敵でもありません。勝敗は兵家の常ですよ」
「平八郎を倒したそなたは徳川最強だと思うのだが」
成政は「いえ、最強は本多忠勝殿です」と否定した。
「これからの徳川家の軍事を担うのは彼ですよ。なにせ戦場で傷を負ったことがないのですから」
「左様か……少し寂しい気持ちになるな」
家康の正直な意見に成政は「私もです」と同意した。
「戦えなくなった人間ほど見苦しいものはありません……そこで殿。お願いがあるのですが」
「なんだ? 言ってみよ」
成政は背筋を正して「前々から考えていましたが」と言う。
「私直属の部隊を作りたく存じます。精鋭を揃えた五百ほどの――」
◆◇◆◇
家康からの許可を得た成政は早速部隊をどう作るか考えた。
兵の中で強者を選りすぐる――それが一番手っ取り早いと思うが、今怪我を負っている自分には難しい。
あれこれ考えていると後ろから「佐々様」と声をかけられた。
聞き覚えのある声だったので、笑顔で振り向くと榊原康政と本多忠勝が揃っていた。
「ああ、ちょうど良かった。二人に頼みたいことがある」
「あれ? そうなんですか? そりゃあ都合が良かった……いや悪いのかな? 俺たちは稽古を頼みたかったんですよ」
「…………」
饒舌な康政と無言の忠勝。
相変わらず対照的な二人だなと思いつつ「ではそちらのほうをやろうか」と成政は言う。
「しかし、知ってのとおり私は怪我をしている。だから助言しかできない」
「まあそれでも助かりますよ」
「……おかしいな」
康政が頷いた後に忠勝が疑問を呈した。
「いつもなら、怪我をしていても戦えるはずだ」
「ああ、そうだな。普段の佐々様なら『これくらいがちょうどいい』と言うと思う」
「あははは。実は馬鹿に説教したおかげで怪我が大怪我になってしまった」
よく分からない言葉に康政と忠勝は顔を見合わせる。
さらに続けて「実のところ、もう二人の相手はできなくなった」と付け加える成政。
「金ヶ崎で分かったよ。二人はもう私を超えている。怪我を負ったままでは勝てないとね」
「そんなこと……ありますか? 忠勝はともかく、俺は……」
「あるさ。現に真柄直隆にやられてしまったしね」
「…………」
康政は飲み込めたようだが、忠勝はどうも納得していなかった。
今でも成政が徳川家最強だと信じている。
そして武芸の師としても仰いでいる。
成政が弱気なことを言って苛ついている自分もいる――
「とはいえ、まだまだ私の時代は終わらないよ」
おもむろに城内の庭先に出る成政。
若者二人は黙って見ている。
成政は庭木を揺らして、葉っぱを舞わせた――瞬間、目にも止まらぬ速さで抜刀し、木の葉を真っ二つにした。
「このくらいのことはできる……しかし、二人とも見えなかったわけじゃないよな」
「ええ。まあ見えました」
「……対処もできる」
「だろう? それが超えている証だ」
成政はにっこりと笑って「君たちは強い!」と力強く言った。
「経験も積んだ。死地にも立ち向かった。後は実戦あるのみ。ま、ところどころムラがあるけど。そこを今日の稽古で直してあげよう」
「おお、それはありがたい!」
「……ただ一つ。願いたいことがある」
単純に喜ぶ康政と違って、忠勝は成政を見据えた。
まるで自分と森可成を思い出すなと成政は懐かしくなった。
「怪我が治ったら勝負してほしい」
「忠勝。さっきも言ったように――」
「俺の心残りを無くしてくれ」
忠勝は深く頭を下げた。
成政は仕方ないなと苦笑した。
「負けると分かって勝負しろって言うのか。まったく、負けず嫌いだなあ……いいよ、勝負しよう」
「……感謝いたす」
「良かったなあ忠勝……ところで佐々様が頼みたいことってなんですか?」
今までの忠勝の努力を知っている康政は感慨深そうに笑って、それから成政の用件を訊いた。
成政は「実は私の直属の部隊を作ろうとしている」と言う。
「兵を選りすぐりたい。それを手伝ってほしい」
「いいですけど……何人集めるんですか?」
「五百人だ」
五百人を選定するのはとても骨がいる作業だ。
しかし康政は「かしこまりました」と頷いて、忠勝も「承知」と了承した。
「ありがとう。ま、こたびの戦までは間に合わないと思う。だから終わった後に手伝ってほしい」
「それも承りました」
「さあ。訓練場に行こうか」
成政は二人を促した。
その顔は珍しく明るいものだった。
「戦が近いから、ほどほどにやろう。怪我して出られないほど情けないものはない」
◆◇◆◇
「その精鋭部隊の組頭、やってくれるか?」
「いきなりだな……まだ若造だぜ、俺は」
成政の屋敷で可児才蔵は戸惑っていた。
とんでもない抜擢をされたのだから当然の話である。
その隣で話を聞いていた大蔵長安は「良い話じゃないですか」と笑った。
「戦働きがしたいんだから。大出世だな、才蔵」
「大蔵の兄さん。そりゃ自信がないわけじゃないけど」
「金ヶ崎で多くの首を獲ったじゃあないか。お前ならできる」
成政は「私はできると思う人間にしか任せない」と矜持をくすぐることを言う。
「現に長安は勘定奉行の補佐として役立っている」
「あっしも驚きましたがね」
「でもさ。若い俺に従うかな?」
成政は「従わなければ殴ればいい」と至極単純そうに言う。
「それにまだ精鋭部隊は作っていない。まずは覚悟しておいてほしいってことだな」
「……分かったよ。やってみる」
才蔵がしぶしぶ頷くと「よく言ってくれた」と成政は喜んだ。
長安は「しかし五百の兵の組頭ですか」と言う。
「才蔵一人でまとめ上げられますかね?」
「ああ。実は補佐も就けようと思っている。ちょうどいい若者がいてね」
「なんだよ。それ先に言ってくれ」
才蔵が安心したように笑った。
長安は「どなたですかい」と訊ねた。
「虎松という。今は若様の御付きをしている。その者は優秀だから立派に務めてくれるだろう」
「もしかして、俺より年下なのか?」
「年上だったらその者を組頭にするよ」
成政の発言に「頭を抱えたくなるぜ」と苦悩する才蔵。
こうして成政の構想どおりの部隊が作り上がってきた。
「そういえば、部隊の名前は決まっているんですかい?」
長安の問いに「そういえば、考えていなかったな」と成政は考える。
ふと、自身の刀である村正の『濡烏』が目に入った。
「……『黒羽組』というのはどうだろうか」
「おっ。その由来は?」
「刀を見て思いついた。烏の羽は黒いからな」
単純な命名だが、不思議と精鋭部隊の風格がある。
成政は大いに満足した。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる
国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。
持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。
これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる