生きてゆきたい

モモカラ

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日常

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~『♪♪♪』~
終わった。今日は部活もないし家に着いたら時間がある。
どこかへ繰り出そうか…
チャイムの鳴り響く教室。風が強いから窓はガタガタと震え、春だから蝶が舞い、雲一つないから太陽がやかましい。わかってるよ、もう外に出るさ。春がきた。いや、きやがった…かな。高校3年になった僕の春。僕のような進学校に通う人間は受験生へと名前を変えた。そんな春がやってきた。春という季節は別れや出会いの季節だと人は言う。でも僕にはそんなことどうでもいい。僕が春にあだ名をつけるなら何にするかな?ハエってのはどうだろうか。ハエはとんでもなくめんどくさい虫だ。テストのときに周りを飛んでたらやかましくって仕方がない。春もそうだ、騒々しい。今日からハエと季節と呼ぼう。___
僕は学校から10キロ離れたところに住んでいる。登校は自転車だ。学校をでてしばらくすると橋があり、河川敷をずっと行くと通っていた中学校がある地区にでてそこをしばらく行くと僕の家がある地区に着く。高1のころなんて1時間かかってたのに今は30分ぐらいで行けるようになった。それでも高1から遠いってことは変わらない。あの頃から2年が過ぎたことは驚きだ。今年こそ学校で中の下の成績をあげたい。壊滅的な国語と英語をどうにかして得意な数学で1位でもとってやりたい。僕だってできるはずなんだから。高校3年生は人生の大きなターニングポイントとも言われる大学入試がある。志望した大学に行けるなんてのはこれからの努力しだいだ。それでも大人は僕に受からない、受からないって言うんだから腹が立って仕方がない。中学生の頃だってそう言われて受かったんだ。今の僕も受からなくっちゃいけない。そうじゃなきゃ中学生の僕に怒られてしまう。_____
そんなことを考えているともう帰路の半分に差し掛かった。ここまで来るととても楽しい気分になる。人っていうのは家がほんとに大好きなようだ。思わず笑みが溢れてしまう。これから家に帰ったら大好きな漫画の新刊をまだ読んでないから読みたいし、お腹が空いたからご飯が食べたいし、大好きだからお風呂に入りたい。家ってしたいことがなんでもできるからいい。立ち漕ぎを始めて僕の髪は揺れ、左を曲がると家が見えた。よし、今日は家を満喫しよう。____

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