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この豪華な部屋が俺の部屋らしい
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殿下にびびってしまいそのまま手を繋がれてやって来た扉を開けるとそこには豪華ホテルのスイートルームのような光景が広がっていた。
わー金ってあるところにはあるんだなーなんて考えていると、再び殿下が動き出し、手がまだ繋がれている俺も一緒に動く。
行き先は高級感あふれる赤い布が張ってあるソファであったようで促されるままに座る。
殿下は向かいのソファに座ると机に置いてあったベルを鳴らす。チリンと心地よい音が鳴った。
なんだろうか?これで人でも呼んだのだろうか、音はこの部屋を出たら聞こえないであろう小さな音だったのだが‥
コンコンコン
「失礼いたします。」
ノックと声が聞こえてきた。
「入れ。」
殿下が答えると扉が開きお茶や焼き菓子を乗せたカートを押した若い男と執事のような格好をした壮年に見える男とが入って来た。
カートを押して来た男はこちらを見て止まっている。何かあっただろうか?そう首を傾げるとカッと顔が赤くなり少し驚いてしまった。人ってこんな一瞬で赤くなるんだ。ちょっと面白くてじっと観察してしまう。すると目が少し揺れ潤んできたように見える。いっぱいいっぱいな感じが少し可愛くて思えてしまう。
するとびくっと震え慌てて視界を下げ丁寧な所作で俺と殿下の前に紅茶と焼き菓子を並べていく。その手は少し震えているように見えた。注がれる紅茶は良い香りだ。
若い男はそれらを並べ終わると扉の近くで待機するようだ。部屋に入って来たときよりも機嫌の悪そうな殿下が紅茶に口をつけ執事のような男に視線を向けると男が話し出す。
なんで殿下は苛ついてるんだろうな?殿下という立場なら些細なことにいちいち腹を立てるわけにもいかないだろうに、そう思うものの些細な事すら俺には何があったのかわからない。
先程侍従らしき男の手が震えていたことだろうか?良く見なければわからない程のものだったのに‥
「初めまして。御使い様。私はエングランドにて宰相補佐を拝命しております、クラリス・ハルトと申します。以後お見知りおきを。」
そう言って微笑むおじさんやはりイケオジ。この世界はイケメンが多すぎる。俺としては曖昧に頷いておくしかない。
「それでは、改めまして状況を説明させていただきます。」
ああ!そうだ非現実的過ぎて頭が働いていなかったが御使い様とはなんだ?今頃働き始めた頭が不安を俺に訴える。
「貴方様は神に御使い様としてこの世界に使わされたお方です。御使様がこの世界におられ、この世界を愛してくださればくださるほど神の祝福が世界に与えられるのです。」
「?」
はあ?良くわからんのだが‥
「今日すでに日照りの続いていた地域から雨が降った。芽が出ないほど不作が続いていた土地に芽が出たと報告が上がっています。」
「神様‥凄い。」
偶然か‥はたまた奇跡か
「確かに神は偉大ではありますが、これらの奇跡も貴方様が居てくださってこそ。我ら国を上げて御使様をお護りすると約束いたします。」
「それは‥ありがとうございます‥」
あっけに取られた俺はどうにかその言葉をひねり出す。
「いえいえ。これも我ら聖国の役割どうかご自分の家のようにお過ごし下さい。」
流石に自分の家のようには無理じゃないか?ここ城ぞ?
そのまま宰相補佐さんは何かございましたらそこの者にお申し付け下さいと若い男をさし、それでは失礼いたします。と去っていった。
わー金ってあるところにはあるんだなーなんて考えていると、再び殿下が動き出し、手がまだ繋がれている俺も一緒に動く。
行き先は高級感あふれる赤い布が張ってあるソファであったようで促されるままに座る。
殿下は向かいのソファに座ると机に置いてあったベルを鳴らす。チリンと心地よい音が鳴った。
なんだろうか?これで人でも呼んだのだろうか、音はこの部屋を出たら聞こえないであろう小さな音だったのだが‥
コンコンコン
「失礼いたします。」
ノックと声が聞こえてきた。
「入れ。」
殿下が答えると扉が開きお茶や焼き菓子を乗せたカートを押した若い男と執事のような格好をした壮年に見える男とが入って来た。
カートを押して来た男はこちらを見て止まっている。何かあっただろうか?そう首を傾げるとカッと顔が赤くなり少し驚いてしまった。人ってこんな一瞬で赤くなるんだ。ちょっと面白くてじっと観察してしまう。すると目が少し揺れ潤んできたように見える。いっぱいいっぱいな感じが少し可愛くて思えてしまう。
するとびくっと震え慌てて視界を下げ丁寧な所作で俺と殿下の前に紅茶と焼き菓子を並べていく。その手は少し震えているように見えた。注がれる紅茶は良い香りだ。
若い男はそれらを並べ終わると扉の近くで待機するようだ。部屋に入って来たときよりも機嫌の悪そうな殿下が紅茶に口をつけ執事のような男に視線を向けると男が話し出す。
なんで殿下は苛ついてるんだろうな?殿下という立場なら些細なことにいちいち腹を立てるわけにもいかないだろうに、そう思うものの些細な事すら俺には何があったのかわからない。
先程侍従らしき男の手が震えていたことだろうか?良く見なければわからない程のものだったのに‥
「初めまして。御使い様。私はエングランドにて宰相補佐を拝命しております、クラリス・ハルトと申します。以後お見知りおきを。」
そう言って微笑むおじさんやはりイケオジ。この世界はイケメンが多すぎる。俺としては曖昧に頷いておくしかない。
「それでは、改めまして状況を説明させていただきます。」
ああ!そうだ非現実的過ぎて頭が働いていなかったが御使い様とはなんだ?今頃働き始めた頭が不安を俺に訴える。
「貴方様は神に御使い様としてこの世界に使わされたお方です。御使様がこの世界におられ、この世界を愛してくださればくださるほど神の祝福が世界に与えられるのです。」
「?」
はあ?良くわからんのだが‥
「今日すでに日照りの続いていた地域から雨が降った。芽が出ないほど不作が続いていた土地に芽が出たと報告が上がっています。」
「神様‥凄い。」
偶然か‥はたまた奇跡か
「確かに神は偉大ではありますが、これらの奇跡も貴方様が居てくださってこそ。我ら国を上げて御使様をお護りすると約束いたします。」
「それは‥ありがとうございます‥」
あっけに取られた俺はどうにかその言葉をひねり出す。
「いえいえ。これも我ら聖国の役割どうかご自分の家のようにお過ごし下さい。」
流石に自分の家のようには無理じゃないか?ここ城ぞ?
そのまま宰相補佐さんは何かございましたらそこの者にお申し付け下さいと若い男をさし、それでは失礼いたします。と去っていった。
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~お知らせ~
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