姉妹チート

和希

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生まれた夢

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(1)

「きゃっ!」

 人にぶつかった。

「ぼーっとしてないでちゃんと前見て歩け」

 本当にそそっかしい奴だ。
 今日は夏祭りのある日。
 大体の奴が別府の花火を見に行くけど那奈瀬のお祭りもそれなりに楽しめる。
 今日は人生初のお祭りデートだと浴衣まで着てはしゃいでいる唯香に付き合っていた。 
 福岡に行って以来唯香とも打ち解け合えたと思っている。
 偶に週末にあってデートくらいはしていた。
 メッセージは毎日やってる。
 デートに行かない日も唯香が勝手に家に押しかけてきて通い妻まがいの事をやっている。
 それで唯香は幸せなんだそうだ。
 欲のない奴だな。

「ほら、ぼーっとしてるとはぐれるぞ」

 そう言って手を差し出す。
 嬉しそうに手を繋いで歩き出す唯香。
 射的や輪投げ金魚すくいなんかを楽しんでいた。
 金魚なんて持って帰ってどうするんだ?
 金魚育てるの結構大変なんだぞ?
 水槽買ったり準備だっているし。
 そんな疑問はおいておいて楽しそうに綿菓子を食べる唯香を見て楽しむことにした。
 トイレの前に着くと唯香が「ごめん、ちょっと待ってて」という。
 ついでだし俺も済ませておくか。
 トイレを出るとしばらく待つ。
 しかし一向に出てくる気配がない。
 さすがに女子トイレの様子をうかがうのはいくら俺でも無理。
 ひたすら待つしかない。
 しかし30分経っても出てこない。
 お腹でも壊したのか?
 あんまりやりたくないけど仕方ない。
 女子トイレから出てきた女性に唯香の特徴を伝えていなかったかどうか尋ねてみた。

「ひょっとして彼女さん?でもトイレには誰もいないよ」
「え?」
「電話でもしてみたら?」

 そう言ってその女性は去っていった。
 俺はすぐに電話をかける。
 しかし出る気配がない。
 あの馬鹿また厄介ごとに巻き込まれたか?
 待ち合わせ場所から離れる時は一言連絡くらいするのが常識だろ。
 1人でイライラしていてもしょうがない。
 唯香を探すことにした。
 探すと言ってもどこへ行ったか全く見当がつかない。
 聞き込みするしかないか?
 手当たり次第に人に聞いていた。
 案外早く見つかった。

「あっちでそれらしい子が何か探し物してたよ」

 探し物?
 とりあえずその場所へ向かう。
 さっき唯香が人にぶつかった場所で人だかりが出来ていた。
 その中心に唯香がいた。
 唯香は地面に四つん這いになって何かを必死に探している。
 それを面白がってみている群衆。
 慌てて唯香を捕まえる。

「何やってんだ?」
「あ、恭也君……」

 唯香は半泣きしていた。
 ペンダントを失くしたらしい。
 俺が買ってやったペンダント。
 きっとぶつかった時だと思って探しているそうだ。
 しかしこの人混みの中探すのは無理がある。
 それに昨日は雨が降ってまだ地面は少し濡れている。
 現に唯香の浴衣は泥まみれになってる。 

「また新しいの買ってやるから。もう諦めろ」
「いやだ!初めて彼に買ってもらったプレゼントだもん!諦められないよ」

 そう言って必死に探している唯香。
 仕方ないな。
 俺も一緒になって探してやることにした。
 しかし一向に見つからない。
 無駄なんじゃないかと思った頃幸運が舞い込んできた。

「誰かこの辺でペンダント落とした奴いないか?」

 その声に俺と唯香は反応する。
 拾い主は片桐天音だった。

「あれ?唯香じゃん。こんなところで会うのは奇遇だな」

 天音は地元の七夕祭りはパーティがあるので行けない。
 でも夏祭りくらい経験しときたいから来たんだそうだ。

「これ唯香のか?」

 天音はペンダントを差し出す。

「どこで拾ったの?」

 唯香がトイレから出た後天音が入ってそこで見つけたらしい。
 誰かの落とし物だろうから届けようと思ったら探し物をしている人がいると聞いて駆け付けたそうだ。
 何にせよ見つかってよかった。

「ありがとな」
「大事なものだったみたいだからよかったよ。じゃあな」

 そう言って天音達は去って行った。
 探し物をしている間に花火も終わってしまった。

「俺達もそろそろ行こうか」
「……うん」

 まだ何かあるのだろうか?
 帰りながら話を聞こうと思った。
 話を始めたのは唯香の方だった。

「やっぱり私じゃダメだよね。折角のデートを台無しにしちゃった」
「落とし物が見つかっただけでもよかったろ?気にするな」
「大切にしていたのに落としたことに気付かないなんて全然だめだよ!」

 そんなにショックだったのだろうか?
 そんなに大事にしてくれていたでも嬉しいんだけど。
 唯香の欠点はたまに途方もないほどネガティブになる時がある。
 そして今がその時だった。

「やっぱり私みたいな女じゃ恭也君と釣り合い取れないよ」

 じゃあ、どんな女ならつり合い取れるんだよ。勝手に決めるな。
 今までそんな女うんざりするくらい見て来た。
 皆同じような考えを持っている連中だ。
 そして皆自分が一番ふさわしいと主張する。
 だけど相応しくないと1人で落ち込んでる唯香を俺は自分で選んだんだ。
 俺は黙って唯香の前に立つ。
 唯香はだまってペンダントを外すとそれを俺に差し出す。

「今までありがとう。最後に良い思い出残せなかったけど楽しかった。さよな……」

 俺は唯香を抱き締めると無理矢理唇に唇を押し当てる。
 唯香も驚いたのだろう。
 体が硬くなっていた。
 唇を離した後呆然としている唯香に言う。

「少し静かにしろ」
「意味分かんない」
「それをこれから説明してやるから家に寄れ」

 親には連絡入れとけよと言う。
 家に帰ると唯香は座り込んでる。
 所々に泥をつけたまま。
 そんな唯香にタオルを渡す。

「それでとりあえず汚れを取れ」

 唯香は言われた通り拭き始めた。
 その間にコーヒーを入れると唯香に差し出す。

「あの日もコーヒー飲んでたんだよな」
「あの日?」
「初めて姉さんが家に来た日」

 お前あの日俺の母さんになんて言われたんだ?
 思い出せよ。
 思い出したようだ。

「……恭也君を頼むって」
「それじゃ、不満なのか?またお前じゃないと駄目って教育しないと分からないのか?」
「どうして私なの?」
「そんなの知るか」

 ただ唯香と出逢って物語が始まって今に至るだけだ。
 それを唯香の勝手な思い込みで終わらせるなんて絶対に許さない。

「諦めろ、自分じゃ相応しくないと思ってるお前を俺は選んだんだ」
「後悔しない?」
「そんなものが先に立つのなら俺が蹴り飛ばしてやる」

 そう言って唯香をそっと抱いてやる。
 唯香は何も言わなくなった。
 ただ小さな声で「ありがとう、私恭也君の事好きだよ」と言った。

「俺も唯香が好きだ」

 そのあと少し2人で過ごして唯香を送り届ける。

「もう夏休みだから泊りでもよかったのに」

 それが唯香の母親の言葉だった。

「また明日メッセージ送るよ」
「うん」
「じゃあ、おやすみ」
「おやすみなさい」

 今度は落とさないような物プレゼントしてやろうか?
 そんな事を考えながら家に帰る。
 それが俺と唯香の夏休みの始まりだった。

(2)

 自転車を自転車置き場において芝生のグラウンドに座って待っていた。
 SH高校生組が集まって花火大会を見に来た。
 さすがにこの人数で会場に行くのは迷惑以外の何者でもないのでちょっと離れたグラウンドで見てた。
 彼女の渡辺紗理奈に会うのは久しぶりだ。
 お互い中々時間が取れなかった。
 桜丘高校では問題が立て続けにあったようだ。
 全部SHの力技で押し通して来たらしいけど。
 話をしていると花火が打ち上がり始める。
 その綺麗な大輪の花火に見とれていた。
 花火が終ると何人かでカラオケに行くことにした。
 朝までカラオケをしていた。
 そして朝になると解散する。
 俺は紗理奈と一緒に帰る。
 家も近所なので問題なかった。
 お互いの学校生活を話していた。
 桜丘高校は波乱の1学期だったそうだ。
 きっと2学期もそうなんだろう。

「大変だな」
「でも充実してるぜ」
「そうだろうな」

 紗理奈の家の近くに着くと紗理奈と別れる。
 そして家に帰ってシャワーを浴びて寝る。
 起きると姉の沙耶が昼食を準備してくれた。
 片付けは俺に任せると言うと部屋に戻って勉強を始める。
 俺も片づけをして部屋で勉強を始める。
 また明日が生まれていく輝いていく。
 輝いたその夢を諦めないで。
 傷ついた君の背中の天使の羽をそっと抱いてあげよう。

(3)

 花火が打ち上がる。
 それを別府インターから見ていた。
 別府インターなら少ないだろう。
 考えが甘かったようだ。
 来るのが遅かったらきっと駐車するのもままならなかっただろう。
 花火は当然小さかったけどくっきりと見えた。
 花火が終わるとみんな出ていく。

「この後どうする?」

 光太が聞いていた。
 光太は当然だけど僕達も明日は月曜。
 まだ残ってるテストがある。
 あまり夜更かしは出来ない。
 ファミレスでいいだろう。
 ファミレスで話をしていた。
 光太達はやはり工程通りに行かないらしい。
 もちろん納期の遅れ=取引停止なので業者も必死になっている。
 中にはそうでないのもいるけど。
 部長などと親しい間柄にある企業はなかなか予定通りに作業を進めてくれないらしい。
 請求書も見積もり当初とは違うと言って難癖をつけて単価を釣り上げてくる。
 説得するのに大変なんだそうだ。
 もちろん自分たちの業績の為でもあるが下請けの為でもある。
 光太達が交渉してる段階で我慢しておけ。
 上が出てきたら倒産するぞ?
 やんわりと忠告するがやはり18の若造だとなめてかかられる。
 志水建設という看板を背負っているのは変わりないのに。
 バレーもサッカーもテニスも順調のようだ。
 山崎棗は夏休みに入ったらその時期にある大会に出ている。
 前期の間も授業の時間を調整しながら大会に出ていた。
 当然のように勝ち続ける。
 やはりテレビに引っ張りだこのようだ。
 スポーツメーカーはもちろん酒井コーポレーションやその他の企業のスポンサーもついてる。
 もう上のランクに出場してもいいんじゃないかという実力を発揮していた。
 僕達はテストに追われている。
 と、いっても履修している科目のテストだけ受けたらいいのでそんなに毎日大変というわけでもない。
 それでも学はバイトの時間を減らしてもらってテスト勉強をしている。
 善明はそんなテストの合間をぬって翼と婚姻届を提出した。
 今後は酒井翼になるわけだ。
 これで結婚している組は2組になった。
 次に結婚するのは誰だ?って話になる。
 夕食を食べると解散して家に帰る。
 風呂に入ってテレビを見ている。

「もう少しで夏休みだね」
「そうだね」

 大学生活初めての夏休みだ。
 学はバイトが大変らしいが、半分デートみたいなものだ。
 水奈だけじゃなくて誠司達の勉強をみてやってくれないか?その分時給上げるから。
 水奈の母さんにそう言われたらしい。
 多田家の人間は勉強が苦手らしい。
 もちろん学は受けたそうだ。
 小学生の家庭教師なんて楽なものだ。
 だけど学は真面目だ。
 誠司や崇博、歩美たちが納得するまで教えるらしい。
 全員に共通して言えるのは得意科目が無い。
 工作の宿題なんかは水奈の父さん任せなんだとか。
 朝顔の育成も3日で枯らしてしまった。
 慌てて朝顔の種を買って水奈の母さんが世話しているらしい。
 他の皆もバイトをしたり旅に出たり色々するみたいだ。
 今頃高校3年生は自働車免許の取得に頑張っているだろう。
 このご時世自家用車に乗るだけならAT限定でもいいんだけど仕事に出る事を考えるとMT車に乗れるようになっておいた方がいい。
 地元で免許なしで就職できた麗華が奇跡なのだから。
 普通は事務でも免許を必要とする。
 車を持っていなくても下請けなどに書類を届けたり銀行に行ったり雑務で使う。
 しかし志水建設は立地条件が良い。
 銀行等は近くにある。
 雨が降ったら大変なくらいだ。
 それに「どうして下請け如きの為にうちの事務が出向かなきゃいけないんだ。自分で取りに来い!」と強気の姿勢でいる。
 渡辺班に所属する企業はみんな似たような物だ。
 逆らう者は皆潰す。
 基本的には変わらない。
 まあ、人の心配をしている暇はない。
 僕達も在学中に資格を取っておく必要がある。
 前期が終ったら打ち上げしよう。
 皆と話をしていた。
 テレビが終る頃僕達は眠りにつく。
 美希も家事の疲れがたまっているのだろう。
 僕にしがみ付くとすぐに眠ってしまった。
 美希にも休ませてやらないとな。
 美希の髪を撫でながら労わる
 美希は幸せそうに眠っていた。

(4)

 僕達は熊本に来ていた。
 トレセンを受ける為に。
 色々な技術指導を受ける。
 基本的な動作を教えてもらうだけだった。
 誠司の父さんとそんなに変わらない指導内容。
 ボールを持ってない時の行動、ボールを受け取ってきたときの行動、ドリブルのテクニック、パスの技術。
 そんなの今さらやる必要あるのか?と思うような訓練を受けている。
 皆必死に話を聞いてやっている。
 そんな皆のプレイを見ながらのんびりやっていると「もっと集中してやれ」と言われる。
 しかし誠司の父さんに言われた事を何を今さら必死に繰り返す必要があるのか?と疑問には答えてくれなかった。
 そんなの知っている。
 もちろん手を抜いていたわけじゃない。
 皆のプレイを見ていたのも癖を見抜くため。
 例えばこの人は必ず最初に右足でボールに触れるとか、ああ利き足は右足なんだなとか。
 シュートの練習なんて今さらな気がした。
 なんで熊本まで来てこんな練習をするんだろう。
 するとそれまで黙ってみていた監督らしい人が僕に近づいてきた。

「君、名前は?」
「片桐冬吾です」
「じゃあ、片桐君。ちょっとこっちおいで。キーパーはそのまま待機してて」

 僕と監督はセンターサークル付近まで下がる。
 ゴールまでは随分長い距離だ。
 僕とキーパーの間には誰もいない。
 監督は僕に聞いてきた。

「片桐君は右足でボールを蹴ったことはある?」
「ないです」
「だろうね」

 監督は僕の左側にぴったりついた。

「この状態でゴールに向かってシュートしてごらん?」

 当然左足は使えない。
 暗に右足で蹴ってみろって事だろうか?
 あまり右足でボール蹴ったことないからコントロールには自信がないんだけどな。

「ゴールを狙うくらいの気持ちで思いっきり振りぬいてね」

 監督に言われた通り思いっきり蹴飛ばした。
 とりあえず枠内に収まればいい。

「インサイドで蹴ったらダメだ。コントロールは期待してないからつま先で思い切り蹴って」

 枠内にも入れる必要がないのか?
 すると僕自身驚いた。
 ボールは思いっきり上に蹴り上げてしまったと思った。
 でも微妙なドライブ回転がかかり高さを抑えている。バーに当たるか当たらないかくらいの位置を保って飛んでいく。
 キーパーがパンチングで弾こうとすると、監督が「触るな!」と注意する。
 ボールはバーに当たった。
 ボールは破裂しなかったけどゴールを微かに揺らす程度の威力を持っていた。
 初めての経験だった。
 それを見て監督は断言した。

「君の利き足は左足じゃない。右足だよ」

 ただずっと左足でコントロールしていたから気づかなかっただけ。
 もしキーパーが振れていたら怪我していたであろう。
 だけど監督は言う。

「せめて高校生になって体が出来上がるまでは右足シュートは封印しておきなさい。幼い片桐君の体に負担がかかりすぎる」

 ただ、右足が利き足じゃないのか?という疑問を確認しておきたかっただけ。
 高校生になればきっと今よりも強力なシュートが打てるはず。
 漫画じゃないけどボールを破裂させたりDFを吹き飛ばしたりする程度の威力が出せるかもしれない。
 僕の今の技術に非常に強力なロングシュートが加われば国内ではトップクラスのフォワードになれる。
 そういえばボールにタッチするのは左足だけどダッシュするときに最初に蹴り出すのは右足だった。
 だからこそ左足でボールを運んでいたのだけど。
 そんな些細な事に気が付くのがトレセンの指導者の実力というものなのか?
 講習は3日間続いた。
 その指導者がつきっきりで僕にアドバイスをしていた。
 細かい修正をいくつか受ける。
 そして最後の試合形式の練習でそのレベルアップを証明してみせた。

「君が代表入りする時を楽しみにしているよ」

 最後にそう言われて講習会は終わった。
 帰りに父さんにそのことを話す。

「そうか、右足に気づかれたか」

 父さんも気づいていたらしい。
 ただ監督が言うように今の未熟な体ではその反動についていけない。
 だから敢えて今は黙っていようと思っていたそうだ。

「だから、今は左足だけでいい。無理に右足を使っちゃいけないよ」
「わかった!」
「それにしてももう代表入りの話が出るなんてすごいですね」

 母さんが言う。
 日本代表。
 サムライブルーと呼ばれる選手達。
 僕もそこに辿り着ける日がいつか来ると約束された。
 最初はこんな練習に意味があるのか?と疑問に思ったトレセンは僕に新たな武器を与えてくれた。
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