169 / 535
火種
しおりを挟む
「大地、今の聞こえたか?」
「天音も聞こえたって事は気のせいじゃないね」
私と大地は休日デートを楽しんでいた。
大地の財布なら宝石店に入って「店の中にある品全部」なんて聞き手によっては強盗犯みたいな芸当も可能だけど、大地の品格を下げるだけなのでしない。
何より大地と「これ似合うかな?」とかそういう楽しみ方をしていた。
実際に全部買うわけじゃないけど大地の好みを知りたいというのもあるし、そういうやりとりが恋人との楽しみ方だと気づいた。
もう大地とは恋人じゃなくて夫婦なんだけど。
で、買い物をすませて、夕食でも食べて帰ろうかと竹町をぶらついていた時に路地裏から悲鳴のような声が聞こえた。
もしそれが本当に悲鳴なら見過ごすわけにも行かないので路地裏に向かった。
すると大人の女性と高校生くらいの男子を取り囲む怪しい男の集団。
全員フード付きの白いパーカーを着ている上にグラサンをしているので顔が分からない。
「何やってんだお前ら!」
私が言うと全員私を見た。
怪しい男の集団の一人が言う。
「邪魔をするとお前らもただじゃおかないぞ」
久々に血が騒ぐ。
どっちがただじゃすまないかはっきりさせてやろうじゃないか。
ここなら人目につかないからやりたい放題やっていいだろ。
最近暴れてないからうずうずしてたんだ。
「大地、これを持ってろ」
私は大地に紙袋を渡す。
大地がそれを受け取ると私は男に向かって殴りかかろうとした。
しかし大地が私の肩を掴む。
「妻が無茶をしようとしてるのを黙ってみてられないよ」
「じゃあ、一緒にやるか?」
「とりあえず話合いをしようよ」
相手に無事に助かる選択肢を与えてやろうと大地が言う。
まあ、大地に任せてみるか。
大地は男たちに言った。
「君達は何者?その二人にどんな用があるわけ?」
「俺達は”魅惑の魔眼”だ!」
ミルクティ・アイス?
なんだそりゃ?
「で、そのミスティ・アイズは何が目的なの?その二人と何か関係あるの?」
大地が淡々と質問する。
「俺達に逆らうとろくな事ないぞ。部外者なら引っ込んでろ!」
「残念だけど君達を見つけてしまった。もう部外者じゃない。立派な当事者だ」
「お前らも”創世神”につくのか!?」
まるで会話になってない。
ソーセージがなんだってんだ?
実際は「ジェネシス」と名乗っていたけど。
ルビ打つのを嫌う癖にややこしい名前を付けたがるから困った。
「話はよく分からないけどこの二人に何をするつもり?」
「分かんねーならさっさと失せろ」
「話の意味はよく分からないけど、この二人を助ける義務はありそうだ。君達こそ大人しく引き下がってくれないかな?」
「痛い目に合わないと分からないのか!?」
男が大地を恫喝する。
もちろんそれで大地が引き下がるわけがない。
大地は懐からある物を取り出すと男の足下を目掛けて撃つ。
パスッ。
大地はわざわざ騒ぎを大きくするような馬鹿じゃない。
ちゃんと消音器くらいつけてある。
「今のは警告。言っとくけどハッタリや脅しじゃないよ」
足下を撃たれた男は腰を抜かして座り込んでいる。
股から何か漏れてる。
「お、お前ら何者だ?」
「生憎と君達に名乗るような名前は持ってないんだ。で、どうする?やるの?」
大地がそう言うと男達は無言で立ち去って行った。
「どうやらまだ人殺しにならずにすんだよ」
大地はそう言って笑っていた。
残った二人が礼を言って立ち去ろうとするのを止めた。
「待って」
大地が呼び止める。
「君達に聞きたい事がある。夕食でもしながらどう?」
「……大地。お前いつから大人の女性が好きになったんだ?」
「ち、違うよ。単に気になったから……あ、さっきの魅惑の魔眼とか……」
「分かってるよ。お前らついてこい」
拒否権は無い。
私がそう言うと2人は黙ってついてきた。
私たちは焼肉屋に来ていた。
肉を注文して焼きながら2人に事情を聞いてみた。
高校生の名前は赤松景太郎。
女性の名前は武内枢……くるると読むらしい。
枢がさっきの連中に襲われているのを見つけて一人で助けようとしたらしい。
その後に私たちの介入があった。
事情は枢に聞いた方が多分早いだろう。
「魅惑の魔眼ってなに?狙いは君みたいだけど君は何を知ってるの?」
大地が優しく質問する。
中々口を割らない枢だったが、観念したのか話を始めた。
「彼等は魅惑の魔眼というギャング。目的は空の王」
うん、全然分からん。
「空の王って何?」
「……地元の全てを知る最高位の称号」
「地元の全て?」
そんなもん県庁にでも行けばわかるんじゃねーのか?
「それを君は知ってるの?」
「ごめんなさい、これ以上は言えない。あなた達が知ったらあなた達まで巻き込んでしまう」
「それはできない相談だね。すでに僕達は関わってしまった」
「どういう事?」
枢が大地に聞く。
「僕達はセイクリッドハートというグループのメンバーでね。この世界にある目障りな存在は全て叩きつぶすらしいんだ」
最近FGの連中が大人しいから獲物に飢えてる連中がうようよいると大地が言う。
枢の出方次第ではポンジュースだろうがミルクティ・アイスだろうがお構いなしに潰すよ、と警告する。
SHの噂くらいは知っているらしい。
「……私たちに協力してくれませんか?」
「話の内容次第だね」
「わかりました。すべてをお話します」
そう言って枢は洗いざらい話した。
魅惑の魔眼の狙いは”イーリス”という地元の全てが詰められた情報源。
それはネットワーク上からは完全に切り離されていて誰もが届かない。
それを知り得る唯一の存在が”狂気の果実”だという。
その正体は不明。
在処を示す物が”レガリア”という存在。
それもどこにあるのかは不明だと言う。
枢たちはレガリアの所在を探していた。
すると魅惑の魔眼に狙われるようになった。
イーリスを狙うものは魅惑の魔眼と創世神だけじゃない。
夢幻の王、雷獣王と呼ばれるギャングも狙っているらしい。
空の王はイーリスを手に入れた者に送られる称号。
よく分からないけどそのイーリスってのを手に入れる為にギャングが争奪戦をしているという事か。
そういう事なら話は早い。
私たちSHが横取りしてやろう。
そうすれば誰も手だし出来ない。
もちろんその事は伏せておいた。
私は枢との会話は大地に任せてスマホで茜に連絡を取っている。
「で、君達はそのレガリアとやらの見当はついてるの?」
「それが全く分からないんです」
「わかった。君達に協力するかどうかはうちのリーダーと相談する」
「ありがとうございます」
「礼は赤松君にもした方がいいんじゃないかな?」
大地が言うと枢は赤松にも礼を言った。
話が済むと私たちは店を出る。
枢は家がすぐそばだというのでここで別れた。
赤松を家に送る。
家には私と同い年くらいの女性がいた。
女性に事情を説明する。
「魅惑の魔眼……」
その時女性の声がうわずっているのを、女性の目が泳いでいるのを私と大地は見逃さなかった。
「何か心当たりが?」
「い、いえ……」
「何でもいいから心当たりがあったら教えて。連絡先は……」
「待て!私の連絡先でも問題ないだろ」
こいつは嫁の前で浮気をするつもりか!?
私は女性と連絡先を交換する。
名前は成瀬川由衣というらしい。
用件を済ませると家に帰る。
「天音、どう思う?」
「あの由衣って娘、何か隠してる」
「やっぱり同じ事を思ったんだね。茜には連絡着いた?」
「ああ、早速調べたらしい」
だが、イーリスという物については全く分からないらしい。
所在すらも分からないという。
それが人なのか情報システムなのか正体が全く分からない。
茜独自の検索エンジンでも引っかからない正に正体不明の物。
虹彩という意味の英語。ギリシア神話の虹の女神。
全く的外れな回答にしか辿り着けなかった。
ただ一つだけ収穫があったらしい。
「おじさん達何か隠してる」
おじさんとは水奈の父さん達の事。
イーリスについてレクチャーしてくれるどころか一言も話そうとしないらしい。
しかしそれは隠したいからとかじゃない。
むしろ”たどり着けるものならたどり着いてみろ”という挑発のようなものだったという。
まずはSHとしてどう動くかだ。
空の判断に委ねる。
困ってる人を助ける。
空ならそう判断すると思った。
しかしなぜか翼と相談したらしい。
「もう少し様子を見よう」
それが空の下した判断だった。
もう少し根本的な部分を見る必要があると空は言う。
ただ、様子を見るわけじゃない。
「魅惑の魔眼と創世神、この二つについて情報が欲しい」
空はそう茜に指示していた。
判断は様子を見るだが事実上SHはこの抗争に介入することを決断した。
しかし、ちょっとFGが大人しくしていると思ったらそんな組織が出来上がっていたなんてな。
ちょっとは暇つぶしが出来そうだ。
「天音も聞こえたって事は気のせいじゃないね」
私と大地は休日デートを楽しんでいた。
大地の財布なら宝石店に入って「店の中にある品全部」なんて聞き手によっては強盗犯みたいな芸当も可能だけど、大地の品格を下げるだけなのでしない。
何より大地と「これ似合うかな?」とかそういう楽しみ方をしていた。
実際に全部買うわけじゃないけど大地の好みを知りたいというのもあるし、そういうやりとりが恋人との楽しみ方だと気づいた。
もう大地とは恋人じゃなくて夫婦なんだけど。
で、買い物をすませて、夕食でも食べて帰ろうかと竹町をぶらついていた時に路地裏から悲鳴のような声が聞こえた。
もしそれが本当に悲鳴なら見過ごすわけにも行かないので路地裏に向かった。
すると大人の女性と高校生くらいの男子を取り囲む怪しい男の集団。
全員フード付きの白いパーカーを着ている上にグラサンをしているので顔が分からない。
「何やってんだお前ら!」
私が言うと全員私を見た。
怪しい男の集団の一人が言う。
「邪魔をするとお前らもただじゃおかないぞ」
久々に血が騒ぐ。
どっちがただじゃすまないかはっきりさせてやろうじゃないか。
ここなら人目につかないからやりたい放題やっていいだろ。
最近暴れてないからうずうずしてたんだ。
「大地、これを持ってろ」
私は大地に紙袋を渡す。
大地がそれを受け取ると私は男に向かって殴りかかろうとした。
しかし大地が私の肩を掴む。
「妻が無茶をしようとしてるのを黙ってみてられないよ」
「じゃあ、一緒にやるか?」
「とりあえず話合いをしようよ」
相手に無事に助かる選択肢を与えてやろうと大地が言う。
まあ、大地に任せてみるか。
大地は男たちに言った。
「君達は何者?その二人にどんな用があるわけ?」
「俺達は”魅惑の魔眼”だ!」
ミルクティ・アイス?
なんだそりゃ?
「で、そのミスティ・アイズは何が目的なの?その二人と何か関係あるの?」
大地が淡々と質問する。
「俺達に逆らうとろくな事ないぞ。部外者なら引っ込んでろ!」
「残念だけど君達を見つけてしまった。もう部外者じゃない。立派な当事者だ」
「お前らも”創世神”につくのか!?」
まるで会話になってない。
ソーセージがなんだってんだ?
実際は「ジェネシス」と名乗っていたけど。
ルビ打つのを嫌う癖にややこしい名前を付けたがるから困った。
「話はよく分からないけどこの二人に何をするつもり?」
「分かんねーならさっさと失せろ」
「話の意味はよく分からないけど、この二人を助ける義務はありそうだ。君達こそ大人しく引き下がってくれないかな?」
「痛い目に合わないと分からないのか!?」
男が大地を恫喝する。
もちろんそれで大地が引き下がるわけがない。
大地は懐からある物を取り出すと男の足下を目掛けて撃つ。
パスッ。
大地はわざわざ騒ぎを大きくするような馬鹿じゃない。
ちゃんと消音器くらいつけてある。
「今のは警告。言っとくけどハッタリや脅しじゃないよ」
足下を撃たれた男は腰を抜かして座り込んでいる。
股から何か漏れてる。
「お、お前ら何者だ?」
「生憎と君達に名乗るような名前は持ってないんだ。で、どうする?やるの?」
大地がそう言うと男達は無言で立ち去って行った。
「どうやらまだ人殺しにならずにすんだよ」
大地はそう言って笑っていた。
残った二人が礼を言って立ち去ろうとするのを止めた。
「待って」
大地が呼び止める。
「君達に聞きたい事がある。夕食でもしながらどう?」
「……大地。お前いつから大人の女性が好きになったんだ?」
「ち、違うよ。単に気になったから……あ、さっきの魅惑の魔眼とか……」
「分かってるよ。お前らついてこい」
拒否権は無い。
私がそう言うと2人は黙ってついてきた。
私たちは焼肉屋に来ていた。
肉を注文して焼きながら2人に事情を聞いてみた。
高校生の名前は赤松景太郎。
女性の名前は武内枢……くるると読むらしい。
枢がさっきの連中に襲われているのを見つけて一人で助けようとしたらしい。
その後に私たちの介入があった。
事情は枢に聞いた方が多分早いだろう。
「魅惑の魔眼ってなに?狙いは君みたいだけど君は何を知ってるの?」
大地が優しく質問する。
中々口を割らない枢だったが、観念したのか話を始めた。
「彼等は魅惑の魔眼というギャング。目的は空の王」
うん、全然分からん。
「空の王って何?」
「……地元の全てを知る最高位の称号」
「地元の全て?」
そんなもん県庁にでも行けばわかるんじゃねーのか?
「それを君は知ってるの?」
「ごめんなさい、これ以上は言えない。あなた達が知ったらあなた達まで巻き込んでしまう」
「それはできない相談だね。すでに僕達は関わってしまった」
「どういう事?」
枢が大地に聞く。
「僕達はセイクリッドハートというグループのメンバーでね。この世界にある目障りな存在は全て叩きつぶすらしいんだ」
最近FGの連中が大人しいから獲物に飢えてる連中がうようよいると大地が言う。
枢の出方次第ではポンジュースだろうがミルクティ・アイスだろうがお構いなしに潰すよ、と警告する。
SHの噂くらいは知っているらしい。
「……私たちに協力してくれませんか?」
「話の内容次第だね」
「わかりました。すべてをお話します」
そう言って枢は洗いざらい話した。
魅惑の魔眼の狙いは”イーリス”という地元の全てが詰められた情報源。
それはネットワーク上からは完全に切り離されていて誰もが届かない。
それを知り得る唯一の存在が”狂気の果実”だという。
その正体は不明。
在処を示す物が”レガリア”という存在。
それもどこにあるのかは不明だと言う。
枢たちはレガリアの所在を探していた。
すると魅惑の魔眼に狙われるようになった。
イーリスを狙うものは魅惑の魔眼と創世神だけじゃない。
夢幻の王、雷獣王と呼ばれるギャングも狙っているらしい。
空の王はイーリスを手に入れた者に送られる称号。
よく分からないけどそのイーリスってのを手に入れる為にギャングが争奪戦をしているという事か。
そういう事なら話は早い。
私たちSHが横取りしてやろう。
そうすれば誰も手だし出来ない。
もちろんその事は伏せておいた。
私は枢との会話は大地に任せてスマホで茜に連絡を取っている。
「で、君達はそのレガリアとやらの見当はついてるの?」
「それが全く分からないんです」
「わかった。君達に協力するかどうかはうちのリーダーと相談する」
「ありがとうございます」
「礼は赤松君にもした方がいいんじゃないかな?」
大地が言うと枢は赤松にも礼を言った。
話が済むと私たちは店を出る。
枢は家がすぐそばだというのでここで別れた。
赤松を家に送る。
家には私と同い年くらいの女性がいた。
女性に事情を説明する。
「魅惑の魔眼……」
その時女性の声がうわずっているのを、女性の目が泳いでいるのを私と大地は見逃さなかった。
「何か心当たりが?」
「い、いえ……」
「何でもいいから心当たりがあったら教えて。連絡先は……」
「待て!私の連絡先でも問題ないだろ」
こいつは嫁の前で浮気をするつもりか!?
私は女性と連絡先を交換する。
名前は成瀬川由衣というらしい。
用件を済ませると家に帰る。
「天音、どう思う?」
「あの由衣って娘、何か隠してる」
「やっぱり同じ事を思ったんだね。茜には連絡着いた?」
「ああ、早速調べたらしい」
だが、イーリスという物については全く分からないらしい。
所在すらも分からないという。
それが人なのか情報システムなのか正体が全く分からない。
茜独自の検索エンジンでも引っかからない正に正体不明の物。
虹彩という意味の英語。ギリシア神話の虹の女神。
全く的外れな回答にしか辿り着けなかった。
ただ一つだけ収穫があったらしい。
「おじさん達何か隠してる」
おじさんとは水奈の父さん達の事。
イーリスについてレクチャーしてくれるどころか一言も話そうとしないらしい。
しかしそれは隠したいからとかじゃない。
むしろ”たどり着けるものならたどり着いてみろ”という挑発のようなものだったという。
まずはSHとしてどう動くかだ。
空の判断に委ねる。
困ってる人を助ける。
空ならそう判断すると思った。
しかしなぜか翼と相談したらしい。
「もう少し様子を見よう」
それが空の下した判断だった。
もう少し根本的な部分を見る必要があると空は言う。
ただ、様子を見るわけじゃない。
「魅惑の魔眼と創世神、この二つについて情報が欲しい」
空はそう茜に指示していた。
判断は様子を見るだが事実上SHはこの抗争に介入することを決断した。
しかし、ちょっとFGが大人しくしていると思ったらそんな組織が出来上がっていたなんてな。
ちょっとは暇つぶしが出来そうだ。
0
あなたにおすすめの小説
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?
すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。
お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」
その母は・・迎えにくることは無かった。
代わりに迎えに来た『父』と『兄』。
私の引き取り先は『本当の家』だった。
お父さん「鈴の家だよ?」
鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」
新しい家で始まる生活。
でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。
鈴「うぁ・・・・。」
兄「鈴!?」
倒れることが多くなっていく日々・・・。
そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。
『もう・・妹にみれない・・・。』
『お兄ちゃん・・・。』
「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」
「ーーーーっ!」
※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。
※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。
※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる