姉妹チート

和希

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Precious time

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「あ、空」
「ああ、そっか大地もそうだね」

 今日は特別に休暇をもらって美希と小学校の父兄参観に来ていた。
 美希は随分準備に時間がかかっていた。

「そんなに化粧しなくても美希は綺麗だからいいよ」
「旦那様はわかっていません。これでも最低限なんですよ。親がみっともないと子供が恥をかくって母さんも言ってたし」

 そう言って随分時間をかけていた。 
 服だってわざわざ新調したほどだ。
 天音はいたって普通だったけど。

「天音……その格好で大丈夫なの?」

 美希がそう言っていた。
 石原家の嫁なのに問題ないのか?
 大地はしっかりスーツを着ていたけど……。

「大地は適当に服を着せると嫁の私が恥をかくんだ」

 天音がそう言うと大地は笑っていた。
 常日頃から天音が大地の服装を選んでいるらしい。
 大地の服装のセンスの無さは茉莉が受け継いだそうだ。
 
「で、天音はどうしてそんな格好なの?」
「だって私達を見るわけじゃないんだろ?私達が結莉達を見に行くんだろ?」

 天音はTシャツとショートパンツにスニーカーを履いていた。
 まあ、いい加減暑いだろうしな。
 上半身はともかく、尻や太ももは衰えを知らないらしい。
 母さんもそうだったな。
 
 ぽかっ

 なんとなく見とれていたら美希に小突かれた。
 そんな僕を見て天音が言う。

「だから私と一晩過ごしてみないか?って聞いただろ?」

 これ以上美希の機嫌を損ねると大変なので、話題を変えた。

「しかし子供の授業風景を見るなんて日が来るなんて思わなかったよ」
「僕もです。ただ、母さんと義母さんが悩んでいるみたいで」

 胃薬とか用意しておいた方がいいんじゃない?
 そんなことを恵美さんから言われたそうだ。
 話をしていると善明や翼、祈達にも会う。
 話をしながら学校に着くと教室に向かった。
 ちょうど始まる頃みたいだ。
 教室の中に入ると結と比呂を探していた。
 探すまでもなかった。
 比呂が僕の方を見ている。

「ちゃんと授業に集中しなさい」

 美希がそうジェスチャーをしている。
 まだ一年生だからしょうがないんだろう。
 他の子供達も似たようなものだ。 
 ……何人かを除いて。
 大地と善明になんと声をかけようか悩んでいた。
 授業中に豪快ないびきをたてて爆睡している茉莉と菫。
 この2人はきっと緊張とかそういうのないんだろうな。
 それは結莉も一緒だった。

「今日の給食どうだった?」
「なんか焼きそばがお椀に入ってるって微妙だよね」

 スプーンで食べるし。

「お肉も少なかったよね」
「だね、もやしが多すぎだった」

 そんな給食の感想を言い合っている結莉と比呂。
 結は静かに眠っていた。
 茉奈と優翔がまじめに授業を受けているのが奇跡に思えた。
 さすがに父兄参観の日にこれはまずいと思ったのか、現状を見て欲しかったのか知らないけど桜子は茉莉達に注意する。

「石原さんと酒井さん起きなさい!今日は親御さんが来ているの忘れたの!?」

 桜子が大声で怒鳴ると2人は起きる。
 そして桜子を睨みつける。

「ありのままを見てもらえっていったの桜子だろうが!!」
「なんならこのまま何人か袋叩きにするまで再現してやるぞ!」

 茉莉と菫がそう怒鳴り返す。
 これはすごいな……。
 桜子は大変だな。
 実際桜子はどうしたらいいかわからないみたいだった。
 そんな桜子を見て二人は再び寝る。
 桜子は諦めて授業を進めていた。
 結達には絶対に指名しなかった。
 何を質問してくるか怖かったのだろう。
 そんな授業を見ていると親の中から声が聞こえてくる。

「なんて野蛮な子なのかしら。親の顔が見てみたいわ」

 そう言って笑っているおばさんがいた。
 そしてそんな事を言われて黙っている天音じゃなかった。

「おい、そこのババア。茉莉達の親の顔がそんなに見たいか?」

 天音がそうおばさんに声をかけた。
 おばさんが天音を見る。

「失礼ね。初対面の人に向かってその口の利き方は誰に習ったの?」
「てめーこそ、人の子供に向かってその言い方はなんだ?品の無さはその厚化粧通りか?」
「なんですって?」

 二人の仲が険悪なのはすぐにわかった。

「天音、落ち着きなさい。あんた自分の立場分かってるでしょ?」
「天音、僕もそう思う。状況を考えて」

 翼と大地が天音を宥めるがそんなのが無駄なのは二人はよく知っている。
 そして引き下がっていてくれたらよかったのにおばさんは燃料を投下する。

「さすがにあの子の親だけあるわね。子供の躾が出来るわけがないわ」
「まあ、お前の様なババアのガキの教育の仕方は逆立ちしてもできねーよ。お前が産んだのはどうせゴキブリだろ?」
「なんですって!?あなた失礼にもほどがあるわよ!!」

 おばさんが叫ぶと授業が中断される。
 茉莉と菫も起きて僕達を見ている。

「あ、あの……。今授業中なので……」
「桜子は黙ってろ!」
「先生は黙ってなさい!」

 大地が周りに必死に謝るが二人はエスカレートしていく。
 馬鹿な事を考えるのは親だけじゃなかった。
 どうやらおばさんの子供らしい男の子が立ち上がって言う。

「うちの母さんに逆らったらお前ら職を失うぞ……」

 そのセリフを言い終えた頃には茉莉が殴り飛ばしていた。

「天音を怒らせたらお前らは命を失うから問題ない。親の手を煩わせるまでもない。私がここでぶっ殺してやる!」
「お前、やっぱり黒いリストバンドしてるじゃねーか。だったら殺しても問題はないな」

 茉莉と菫が暴れ出す。

「やっぱりゴキブリだったじゃねーか」

 天音が勝ち誇っている。
 教室が大混乱になる。
 そんな中でも比呂と結莉はマイペースだった。

「比呂はどんな髪型が好き?」
「うーん、俺はそんなに髪長くないから」
「比呂のじゃなくて結莉の!」

 そう言ってスマホで髪形を色々見せて選ばせているようだった。
 授業が終わると終礼をして子供たちは帰って行く。

「天音大丈夫?」
「そうだな……」

 そう言って天音は大地に耳打ちする。
 
「分かった」

 大地は結莉達を連れて帰った。

「んじゃ始めろよ。桜子」

 授業後のPTAの懇談会。
 言うまでもなく今日の授業中の事件について話し合うことになった。

「石原さんのお宅は子供にどういう躾をしているの!?」

 相手が悪い……のだろうか?
 1年生の親にしては僕達よりも目上に見えたけどやはり6年生とかに兄がいるらしい。
 PTAの会長だった。

「水島先生もです!?あんな野蛮な子供と一緒にしておくなんて親として認められません」

 そうはいうけど義務教育だぞ?
 天音は鼻で笑っていた。

「恵美さんが言ってたな。自分で解決できない事を人に押し付けるような情けない子供には絶対にするなって」

 だからって毎日保健室にクラスメイトを送り込むような子供にしろとも聞いてないけど。
 ましてや結莉や茉莉は女の子だぞ。
 
「あの子達にももう少し女の子らしく行儀よくとは言ってるんですが……やはりまだ幼いようなので大目にみてやってもらえませんか」

 善明のセリフの後に「この辺で大人しく引き下がった方が身のためだぞ」とついているのは翼と察していた。
 冬夜の親である僕達は大人しく3人の言い合いを見守っていた。
 しかしやはり火の粉が飛んでくる。

「片桐さんも他人事だと思わないで!あなた達の子供も十分危険な子供じゃない!何を教えてきたの!?」

 そう言われたのには理由がある。
 騒ぎが大きくなって二人がゆっくり話をしている事が難しくなってくると結莉が機嫌を悪くする。
 それだけじゃなくて当然食後で気持ちよく眠っていた結の安眠を妨害して機嫌を損ねる。
 一番最悪なパターンだ。

「結!大人しくしてなさい!」

 美希も何かを察して結に注意をしていた。
 しかし結がついに動いてしまった。

「親が大人しくしてろって言ってたのに茉莉達は何してるんだ?」

 すると茉莉達は言ったん暴行を止めて結に抗議する。

「先に仕掛けてきたのはゴキブリだぞ!」

 菫がそう言うと結はすぐに行動した。
 菫達の獲物を全員教室の外に吹き飛ばした。
 窓ガラスに穴をあけて。

「これでいいの?授業中は静かに大人しくしてろと僕は言われてるんだが」

 菫達は聞いてないの?
 結がそう言うと茉莉達は席に着く。
 それでこの事件は終わった。
 だから結に非がないと美希は思っていた。

「結は大人の指示が納得いくものならちゃんと守っています。そんな結を怒らせたのはあなたのお子さんではないですか?」
「うちの子が悪いって言いたいわけ?」
「子供が悪くないなら、親が責任を取れというのがあなたの考えではなかったのですか?」
「私が悪いというわけ?まだ若いのに随分生意気な女ね」
「教育に歳が関係あるんですか?私は母親のやってきたことをそのままやってるだけ」

 だから私の娘も同じように子供を教育していくはずだと美希が反論する。

「他人の子供をゴキブリ呼ばわりするのはどういう理屈なの?」
「ゴキブリの様なグループに迷いもなく入るような子供にしたのはあなたのせいじゃないんですか?」

 そんな不良集団に入ってたのを気づかなかったのか、知っていて放っていたのかはどっちでもいい。
 そんな子供の行動を放っておいた貴方にも責任があるんじゃないか?と翼が主張する。
 茉莉や菫達は無茶苦茶な行動をするけど理由なしに他人を傷つける子供じゃない。
 理由さえあればすぐ暴れるけど。
 子供が悪いんじゃない。
 放任していたあなたに責任があるんじゃないのか?
 天音は翼の妹。
 同じ母親の教育を受けてきた。
 僕達の母親は理由なしに他人を傷つける人間にはなるなとずっと言い聞かせてきた。
 最低限のルールの上で動いているのは翼も天音も変わらない。
 貴方は子供の何を見てきたのですか?
 子供に何を教えてきたのですか?
 翼はおばさんにそう主張した。
 翼の言うとおりだと思う。

「貴方の旦那はどう思っているの?」

 善明に話を振ってきた。

「妻に同感ですね。善悪の基準はしっかり教えてきたつもりだ」

 茉莉や菫達の力で善悪関係なしに暴れ出したら手に負えない。
 だからそこはしっかり躾けてきたつもりだと善明は説明する。
 それは紀子や健太も変わらない。
 常に子供たちの目標であろうとする。
 だから子供は親を慕って、決して反抗しない。
 結はやる気はない。
 だけど自分から暴れて他人様に迷惑をかけるようなこともしない。
 父さんが言っていた。
 子供の行動が正しいと思うなら守ってやれ。
 僕もいい加減キレそうになって何か言おうとすると善明がそれを抑えた。

「翼の言う事がやはり正しいようですね。失礼な親だから礼儀を知らない子供が生まれる」
「善明の言う通り。下品なおばさんだから下品なゴキブリに育った」
「なんですって!」
「まだ気づかないんですか?あなた達が誰を相手にしているのか。そろそろ謝っておいた方がいいと思うのですが」
「私からも忠告します。世の中そんなに平等じゃない。私も善明さんも母から聞いてます。雑魚に一々構うのはやめなさい。ただし身の程知らずが絡んでくるなら徹底的に相手してやりなさいと」

 どっちに非があるかなんて明らかだ。
 それでもそっちが認めないのならこっちも考えがある。
 おばさんの我慢も限界だったようだ。
 だけど天音の仕掛けた策が早かった。
 もうそんなに時間も残されていなかった。

「善明も言うようになったじゃない。いまだに私達に逆らう愚か者がいたなんて驚きだわ」
「晶の言うとおりね。子供も手があまりかからなくなって退屈してるから相手してやるわよ」

 晶さんと恵美さんが来た。

「あなた達だれ?」

 おばさんがそんな事を聞いている。

「茉莉の祖母。この子達の母親。まだ説明する必要がある?」

 これ以上説明する理由がない。
 どうせあなた達は明日にはいない。
 そんな死の宣告をしていた。

「言っとくけど私の亭主は……」
「それ以上は聞くつもりはないから心配しないで」

 そんなどうでもいいこと聞いてる時間が惜しい。

「え、恵美先輩達待って下さい。まだ学校が始まったばかりなんです。あまり大事にはしたくない」

 あの子達だってまだ将来どうなるかわからない。
 FGにいる時点で末路はなんとなく想像つくけど。
 とにかくまだこの先桜子が責任もって指導するから大目に見て欲しい。
 桜子がそうやって頭を下げるから、恵美さん達も「二度目はないわよ」と言って僕達を連れて教室を出て行った。

「しかし親ってのも大変だな」

 大変な事件を起こした天音が言う。

「やっぱり愛莉には足向けて眠れないね」

 翼がそう言って笑う。
 家に帰ると子供たちが遊んでいた。
 夕食を食べて風呂に入るとリビングで父さん達と話をする。

「子供が勉強してる姿はどうでした?」

 母さんが聞く。

「想像以上でした……」

 美希がため息交じりに言うと今日あった事を伝えた。

「全く天音は……」

 母さんも呆れているようだ。
 一方父さんはにこにこしていた。

「冬夜さんは今の話を聞いて何か思う所はなかったのですか?」

 母さんが聞くと父さんはにこりと笑って答えた。

「結に感心してるよ」
「どうしてですか?」
「だってあの子自分の立場を弁えてるじゃないか」

 騒動が起こってからの対処のしかたも少々過激だけど原因を潰している。
 それでも暴れるなら次は茉莉達に同じことをするよと言わんばかりに。

「そういう見方も出来るのですね」
「比呂も思ったより社交的になってきたのかな」
「確かにそうですね」

 それにとりあえず大人しくしてろという言いつけは茉莉も菫も守っているみたいだ。
 それだけでも大したことじゃないか。
 これから先どういう風に変わっていくかわからない。
 あの子たちにとって現在という貴重な時間を大切に使ってるんだ。
 父さんがそう言っていた。
 そうして僕達は現在を積み重ねていく。
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