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overdrive
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(1)
「なあ、茉奈」
「どうしたの?結」
俺達は水泳の授業を受けていた。
すると奇妙な事が起きてた。
茉奈は普通に学校指定のスクール水着を着ている。
なのに結莉や茉莉、菫達は違う水着を着ていた。
なぜだ?と茉奈に聞いてみた。
「私も不思議だから聞いてみたの?」
そしたら普通のスク水だと喜ぶ変態がいるからその対策だと聞いた。
かえって逆に目立っている気がするのは気のせいか?
とくに菫はビキニと呼ばれる水着を着ている。
当たり前だけど大人のような凹凸はない。
そんな風に結莉達を見ていると結莉が気づいた。
「どうかな?芳樹は何も言ってくれないの」
多分興味がないんじゃなくてどう返したらいいか分からないのだろう。
「うぅ……似合ってないかな?」
なるほど、そういう事か。
「水着可愛いね」
きっと誠が言ってたら「変態!見ないで!」と言われるんだろう。
その証拠に変質者が盗撮出来ないようにプールのフェンスが高くなっている。
みんな平等なんてきっと嘘だと思う。
「ありがとう。この前天音達と買いに行ったの」
うん、それはわかる。
小学校の授業にビキニを着てくるのは多分この世界でも菫だけだろう。
単純に不思議だったから菫を眺めていた。
「結もああいう水着の方がよかった?」
茉奈が聞いてきた。
「いいって言ったら着てくれるのか?」
「恥ずかしいけど我慢するよ……」
他の女子に見とれられるよりはましだと茉奈が言うと頭を撫でてやる。
「茉奈に恥ずかしい思いをさせてまでさせる行為じゃないと思う」
「でも悔しいよ」
「……今年も海が楽しみだな」
海なら学校指定の水着じゃなくてもいいだろ?
楽しみにしてるよ。
「私前にも言ったけどママの子だから……」
あまり過度に期待しないでね。
「あんまり気にしたことないから心配するな」
「それはそれで微妙なんだよね」
茉奈に小突かれた。
「なんだ?茉奈より私の方が魅力的か。まあ、しょうがないわな」
そんな事一言も言ってないのに得意気に語る菫。
誠や瑛大ならともかく小学1年生に何を求めているのかさっぱりわからない。
「結は気にしなくていいのよ」
母さんはそう言ってたし父さんも何も言わなかったので多分気にしたらダメなんだろう。
「自分の彼氏にも気づいてもらえないんだからしょうがねーよな。哀れだな」
そう言って結莉が茉莉を挑発する。
「結莉だって同じじゃねーか!芳樹は玉無しなんじゃないかと思うくらい臆病なんだよ!」
「おい朔!彼女が言われたい放題なんだぞ!なんか言えよ!」
茉莉が朔に無茶振りする。
「あ、ああ。3人共個性があっていいんじゃないかな?」
朔は上手い事逃げたと思った。
だけどそんな事は全くなかった。
「そんな社交辞令はいいんだよ!誰が一番綺麗かはっきり言え!私以外だったらこのプールに沈めるぞ」
選択肢のない選択を迫られて朔は困っていた。
そんな状況を救ったのは桜子だった。
「あなた達その格好は何!?すぐに学校指定の水着に着替えなさい!」
桜子が茉莉達を見て怒り出す。
「んなもん買ってねーよ。世の中の変態はあの格好の方が興奮するって言うから敢えて違うのを用意したんだよ!」
その変態対策のフェンスなんじゃないだろうか?
しかし桜子は致命的なミスをしていた。
結莉を説得するのに必死で茉莉と希美に気づいてない。
「そんなの気にしなくても対策はしてるからさっさと着替えなさい!」
「だから用意してないのにどうしろってんだよ!」
裸で泳げというのか?
桜子も児童ポルノで稼ぐつもりか。
そんな教師もいるらしいけど桜子は違うと思うんだけど。
お互い全く主張を曲げるつもりがないらしい。
そして桜子は完全に油断していた。
「桜子もスクール水着なのか?それとも裸で泳ぐつもりか?」
教師だけ水に入らないなんて言わないよな。
こんな浅いプールなら足だけつければいいつもりなんじゃないかと思ったけど。
桜子もそう思っていたらしい。
だからこんな状況を考えてなかった。
茉莉も希美も気配を消すのは簡単だった。
桜子の背後に回り込んで桜子を引っ張る。
すると桜子は高学年用の普通のプールに落ちてしまった。
やっぱり桜子はプールに入る意思はなかったようだ。
桜子は水着を用意してなかった。
だから薄着の服装で濡れて下着が透けている。
それを見て茉莉達が笑っている。
「桜子、そんな下着だと旦那に誘われた時どうすんだよ!」
茉莉がそう言っていた。
そういう下着を勝負下着というんだと茉莉から聞いていた。
寝るのに誰と勝負するんだろう?と不思議に思ったけど母さん達がいつか説明してくれるって言ってたから気にしないことにしていた。
とりあえず食べる事とは関係ないらしい。
でも寝る前に勝負してたらお腹空かないのかな?
その格好でいるのは風邪をひいてしまうし、桜子も恥ずかしかったのだろう。
自由にしてていいと言って桜子は着替えに行った。
これ幸いと皆水かけっことかして遊んでいる。
茉莉と菫は高学年用のプールで泳いで勝負している。
海では泳がないのに不思議な理由だった。
習ってもいないのにクロールを泳ぐのは片桐家とかでは割と普通だった。
現に俺は茉奈といっしょに背泳でプールに漂ってのんびりしている。
周りの子があげる水しぶきは俺が防いでいた。
銃弾をはじくのに水をはじかない不便なバリアがあるわけがない。
背中が冷たくて気持ちがいい。
漂いながら茉奈と話をしていた。
その日桜子は天音達に注意したらしい。
天音じゃ不安だから愛莉にもお願いしたそうだ。
その夜天音は愛莉から怒られていた。
(2)
「天音と翼は娘に何を教えているのですか!?」
愛莉が天音を叱っている。
恵美さんは頭を悩ませている。
大地は余計な事を言わずにひたすら頭を下げていた。
しかし天音は自分は悪くないと主張する。
「小学生のスクール水着を着て喜ぶ変態がいるって誠さんから聞いたぞ!」
だから子供を変態の目から守るのが親の役目だろというのが天音の主張。
しかしそんな主張はカンナに通じない。
「じゃあ、聞くけど茉奈はどうして普通にスクール水着を着ていたんだ?」
「あ、ああ。それは学が止めたんだ!」
「普通は止めるだろう……」
事実水奈も天音と一緒に水着を買いに行ったらしい。
そして学に似合ってるかどうか茉奈が学に見せたそうだ。
「……それ学校で許可されてるのか?」
「ママがこれで大丈夫って言うから」
「ちょっとママと話がしたいから部屋に戻っててくれないか?」
「分かった~」
その後学と水奈は大喧嘩したらしい。
そして話をややこしくするのが誠と桐谷君。
「なんで写真を撮らなかったんだ。この馬鹿!」
「馬鹿はお前だ!」
2人とも奥さんに怒られている。
しかし不思議な事がある。
「翼は菫達に注意しなかったの?」
「パパには分からないかもしれないけど、やっぱりスクール水着は恥ずかしいよ」
それに娘が変な目で見られるのも嫌でしょ?
「じゃあ、美希はどうしてカミラに買わなかったの?」
「私は水泳の授業は休んでいたから……」
でも愛莉から「最近のスクール水着はデザインが改良されて下半身の部分がスカートになってたり、スパッツになってたりするから大丈夫」と言って説得したらしい。
で、誠とカンナが言い合いを始める。
「水奈や歩美やの時だってそんな事しなかっただろ!」
佳織だって普通の水着を着用しているそうだ。
「だから水泳の授業は休むように言ったんだ」
「ば、馬鹿。その事は母さんに言うな」
「そういや、水奈はいつもサボっていたな」
天音は水奈がカナヅチなんだと思ってたらしい。。
「私は初耳なんだがどういう事だ?」
カンナが水奈を睨む。
「わ、私だけじゃない。美希だって同じだろ!」
胸がでかいから恥ずかしいから水着になりたくないのだろうかと翼が言ってたっけ?
「私は理由があったの」
「どういう理由だよ?」
「今でもなんだけどあまり日差しを受けるとめまいがしてたの」
だから特別に免除してもらったらしい。
「その手があったか!」
天音が美希の話を聞いてしまったという顔をしている。
「言っておきますけど平気で真っ黒に焼けてくる茉莉達が言っても母さんは許しませんよ」
天音と愛莉の話は結莉達も聞いている。
あまり余計な情報を与えない方がいいだろうな。
「空と美希。折角海に来たんだから結達を遊んでおいで」
「わかった。おいで結」
「うん、茉奈達も来いよ」
「うん」
そう言ってビーチに向かう空達を見届けて話を続けた。
「天音、せっかく桜子や愛莉がルールを守る事の大切さを結莉達に教えてるのに母親がそそのかしたらまずいだろ?」
「でも娘を変態から守るって大事じゃないか?」
「それは小学校が考える事だよ」
フェンスを高くしたり、スクール水着もデザインを変えたり、中にはスイミングスクールで学ばせる学校もあるそうだ。
あの学校の周りは民家ばかりだ。
そんなにプールをのぞけるような場所はない。
小学校だって関係者以外の立ち入りを今は禁止している。
それでも気にしていたら結莉は泳ぐ場所がなくなるよ。
このビーチにだって監視員はいるけど盗撮する奴がいるかもしれない。
リゾートホテルのプールだって同じだ。
田舎に行けば川で泳いでる子供だっている。
そういう変質者がいるのは否定しない。
でもそんな変質者の為に子供の行動を縛り付けるのか?
結莉達をそういう目で見る変質者にしてみたらスクール水着だろうと普通のビキニだろうと大差ないよ。
「まあ、言われてみたら確かにそうだな」
胸やお尻のふくらみも腰の括れもない少女を見て興奮する奴の心理なんて興味ないけど、そんな理由で子供に泳がせないつもりか?
子供の間だけじゃない、大きくなってもそういう目を気にしてたら大人になっても結莉達は水着を彼氏に見せてやれない。
部屋で水着に着替えさせるような変態を紹介されても困るのは天音じゃないのか?
ちなみに結はそういうのは全くない。
渡辺班でそういうのに興味あるのは誠と桐谷君と中島君くらいだ。
片桐家では親を悩殺しようと娘が必死になっている。
それで愛莉と翼は頭を悩ませていたけど。
「それは少し違うんです、冬夜さん」
「え?」
愛莉が説明する。
父親を悩殺しようと企む片桐家の娘だけど、それを全く気付かない片桐家の父親にも疑問を感じているらしい。
もう少し娘を褒めてやってもいいんじゃないか?
翼は娘たちから「私達魅力ないのかな?」と相談を受けたそうだ。
愛莉も昔僕がそういうのに全く興味を示さなかったのに不安があったそうだ。
「なんで冬夜だけそんな羨ましい環境になるんだよ!」
誠の理不尽な怒りを聞いていた。
「父親の差だろ?」
カンナは容赦なく切り捨てる。
「水奈も他人事だと思うなよ」
学が言う。
「水奈が何かやったのか?」
カンナが聞くと学が説明した。
今日海に来るとまだ小さいからとテントで水着に着替えさせたらしい。
「優奈と愛菜!その格好はダメだ!」
悠翔の叫び声が聞こえたので学がテントを見た。
優奈達くらいの兄妹だったら一緒に着替えて当然だろ。
で、学が目にしたのは裸で出てきた優奈と愛菜らしい。
慌てて学が止めたらしい。
「家でもそうだしいいじゃん」
優奈の言葉に学は耳を疑った。
だけどその後しっかり証拠が聞こえたらしい。
「そ、それはパパには内緒だと言っただろ!」
水奈も案外口が軽いな。
「お前は娘を何だと思ってるんだ!?」
カンナが言うけど水奈が反抗する。
「私は父さんが父親だったから出来なかったけど、茜達の話聞いてたら家の中くらいいいだろうと思ったんだよ」
「それが言い訳になると思ってたのかお前は!?」
「俺は別に水奈がそんな格好でも構わなかったけどな」
「誠は話をややこしくするな!」
多田家も大変なんだな。
ちなみに茜は今は服を着ているらしい。
理由は単純だった。
子供を連れて公園とかに出かける。
その度に服を着るのが面倒になったらしい。
冬莉もさすがに子供がいるのに風呂に入らないなんてマネが出来なくなったとぼやいていた。
それで一安心出来たかと思ったら次は結莉と茉莉だ。
桜子も大変だろうけど、一番苦労してるのは愛莉なんじゃないかと思う時がある。
「大丈夫だ。うちも紗理奈と茉里奈がそうだったけど立派に育ったぞ」
美嘉さんが言う。
渡辺君はかなり娘に指導したけど母親が「家の中でくらい好きにしたらいいだろ?」と自由にさせてたそうだ。
正俊君はそのお陰で妻の夏樹さんに初めて迫られた時も慣れていたそうだ。
「しかしどうしてこうも差が出てくるんだ」
渡辺君がため息交じりに言う。
僕の家が誠は羨ましいらしいけど、やっぱり父親が原因だろう。
「……誠。今日はちゃんと撮影出来たか?」
「当たり前だ。この日の為に解像度のいいスマホに変えたんだ!」
「そうか……で、何を撮ったんだ?」
「そりゃもちろん……!?」
誠もこの手の誘導が凄くはまるな。
これで司令塔として優秀だったのが不思議なくらいだ。
「お前まさか……」
カンナが睨んでいる。
「お、落ち着け神奈!孫の成長記録って必要だろ!?」
「どうしてそれを隠し撮りするんだ?」
「隠れてねーし!ただ許可を取ってないだけだ」
よけいにまずいとなぜ気づかないのだろう?
「いい加減にしろ!水奈の教育に悩まされているのに祖父のお前が問題を作るのか!?」
「水奈の時に撮らせてもらえなかったからしょうがないだろ!」
「だから言ってるだろ誠。そういうのはもう少し我慢したら娘の方から迫ってくるって……いてぇ!」
「お前は何を聞いていたんだ!琴音に同じ真似したんじゃないだろうな!?」
「俺はちゃんと許可をもらったぞ!」
「それは遊からでしょ!私は後で知ったんですよ!」
桐谷君に飛び火する。
「お前らいい加減にしろ!どうやったらその馬鹿が直るんだ!?」
しかし誠も瑛大も何かまだ隠しているように見えた。
……まさかな。
そのくらいの疑いだったけど二人だし一応聞いておくか。
「誠と桐谷君は何か別の目的あったんじゃないか?」
「べ、別に何もねーよ。なあ?瑛大」
「せ、成長記録として撮ってるだけだよ」
「誓うか?」
「当たり前だろ?」
「分かった。愛莉、茜を呼んできてくれないか?」
「どうかなさったんですか?」
「いや、ちょっと気になる事があってさ」
「分かりました」
そう言って愛莉がビーチで孫と遊んでいるはずの茜を呼びに行く。
その間に僕もスマホで冬吾に連絡をする。
「冬吾。最近パオラさんと誠司が喧嘩したって話聞いてないか?」
「なんで知ってるの?」
「こっちでちょっと問題あってね。どんな喧嘩だったか覚えてるか?」
「うん。パオラさんも女性なんだね。さすがに怒ったみたい」
誠や桐谷君が撮影した孫の成長記録をイタリアで売りさばこうとしたらしい。
誠司が着信したのがイタリアでまだ寝ている時間だからパオラさんも気づいた。
それを見て誠司は慌ててスマホを隠そうとしたけど遅かった。
パオラさんに内容を見せるように迫られ観念して見せた。
それを見たパオラさんは激怒した。
「私にプロポーズしておいて何を考えているの!?」
「べ、別に俺が使用するわけじゃないよ!」
「日本では家族をポルノに流すのが流行なの!?」
「と、父さんたちが小遣い欲しいから協力してって……」
「……私日本に行くのが怖くなった」
「み、みんないい人だから……」
「日本では孫の裸を売りさばく親をいい人っていうの!?」
その日誠司はパオラさんの機嫌を取るのに必死だったと後で冬吾に言ったらしい。
「ま、待て!俺はそんなことしてないぞ!」
「だったら今すぐスマホ見せろ!」
そう言ってカンナと亜依さんは旦那にスマホを出すように要求していた。
あっさりとスマホを渡す。
当たり前だけど送信記録なんて残すようなドジを踏むわけがない。
だから茜を呼んだ。
そうとも知らず二人は胸をなでおろしていた。
「パパ、どうしたの?娘の水着姿見たくなった?」
「茜の事だからノート持ってきてるよな」
「うん。ああそっち系か。何を調べたらいいの?」
「2人が削除したスマホの送信ログ」
二人は表情が硬くなっていた。
「出来るけど何を知りたいの?」
茜が聞くとカンナ達が事情を説明する。
すると茜はくすっと笑った。
「それなら調べるまでもないよ」
誠司から海外に売りさばく線はパオラさんが潰した。
自分でやったら足がつく。
自分でやった方が確実にログを消せただろうに二人はミスをした。
女性の茜がそういう真似をしても怪しまれることはないだろう。
だから江口真香と茜に頼んだ。
さすがに菫に言ったら愛莉にするバレると思ったのだろう。
誠らしくないミスだな。
それを知ったカンナ達は怒りだす。
そんな光景を見ながら茜は不思議そうに言う。
「パパはそういう興味ないの?」
「どういう興味?」
「娘の裸見たいとか」
「茜はいつも見せてくれてたろ?」
愛莉の視線が気になる。
「なるほどね、じゃあ。見せてない部分を見せてあげようか?」
「茜!いい加減にしなさい!」
愛莉の我慢の限界が来たみたいだ。
茜は孫の様子を見にビーチに戻った。
「冬夜さんもそういうのに興味を示すのやめてください」
「そしたら愛莉にも興味しめさなくていいの?」
「うぅ……」
本当に結莉そっくりだな。
そんな愛莉の頭を撫でてやる。
「そんなに必死に見たいものでもないと思うんだよね」
だって僕には愛莉がいる。
空も冬吾も同じことを考えているのだろう。
「うぅ……」
「どうしたの?」
「それはそれで娘が可哀そうな気がして」
「だから僕達みたいな彼氏を必死に探しているんだろ?」
「……カミラも苦労するでしょうね」
愛莉はそう言って笑っていた。
今年も暑い夏を迎えるみたいだ。
「なあ、茉奈」
「どうしたの?結」
俺達は水泳の授業を受けていた。
すると奇妙な事が起きてた。
茉奈は普通に学校指定のスクール水着を着ている。
なのに結莉や茉莉、菫達は違う水着を着ていた。
なぜだ?と茉奈に聞いてみた。
「私も不思議だから聞いてみたの?」
そしたら普通のスク水だと喜ぶ変態がいるからその対策だと聞いた。
かえって逆に目立っている気がするのは気のせいか?
とくに菫はビキニと呼ばれる水着を着ている。
当たり前だけど大人のような凹凸はない。
そんな風に結莉達を見ていると結莉が気づいた。
「どうかな?芳樹は何も言ってくれないの」
多分興味がないんじゃなくてどう返したらいいか分からないのだろう。
「うぅ……似合ってないかな?」
なるほど、そういう事か。
「水着可愛いね」
きっと誠が言ってたら「変態!見ないで!」と言われるんだろう。
その証拠に変質者が盗撮出来ないようにプールのフェンスが高くなっている。
みんな平等なんてきっと嘘だと思う。
「ありがとう。この前天音達と買いに行ったの」
うん、それはわかる。
小学校の授業にビキニを着てくるのは多分この世界でも菫だけだろう。
単純に不思議だったから菫を眺めていた。
「結もああいう水着の方がよかった?」
茉奈が聞いてきた。
「いいって言ったら着てくれるのか?」
「恥ずかしいけど我慢するよ……」
他の女子に見とれられるよりはましだと茉奈が言うと頭を撫でてやる。
「茉奈に恥ずかしい思いをさせてまでさせる行為じゃないと思う」
「でも悔しいよ」
「……今年も海が楽しみだな」
海なら学校指定の水着じゃなくてもいいだろ?
楽しみにしてるよ。
「私前にも言ったけどママの子だから……」
あまり過度に期待しないでね。
「あんまり気にしたことないから心配するな」
「それはそれで微妙なんだよね」
茉奈に小突かれた。
「なんだ?茉奈より私の方が魅力的か。まあ、しょうがないわな」
そんな事一言も言ってないのに得意気に語る菫。
誠や瑛大ならともかく小学1年生に何を求めているのかさっぱりわからない。
「結は気にしなくていいのよ」
母さんはそう言ってたし父さんも何も言わなかったので多分気にしたらダメなんだろう。
「自分の彼氏にも気づいてもらえないんだからしょうがねーよな。哀れだな」
そう言って結莉が茉莉を挑発する。
「結莉だって同じじゃねーか!芳樹は玉無しなんじゃないかと思うくらい臆病なんだよ!」
「おい朔!彼女が言われたい放題なんだぞ!なんか言えよ!」
茉莉が朔に無茶振りする。
「あ、ああ。3人共個性があっていいんじゃないかな?」
朔は上手い事逃げたと思った。
だけどそんな事は全くなかった。
「そんな社交辞令はいいんだよ!誰が一番綺麗かはっきり言え!私以外だったらこのプールに沈めるぞ」
選択肢のない選択を迫られて朔は困っていた。
そんな状況を救ったのは桜子だった。
「あなた達その格好は何!?すぐに学校指定の水着に着替えなさい!」
桜子が茉莉達を見て怒り出す。
「んなもん買ってねーよ。世の中の変態はあの格好の方が興奮するって言うから敢えて違うのを用意したんだよ!」
その変態対策のフェンスなんじゃないだろうか?
しかし桜子は致命的なミスをしていた。
結莉を説得するのに必死で茉莉と希美に気づいてない。
「そんなの気にしなくても対策はしてるからさっさと着替えなさい!」
「だから用意してないのにどうしろってんだよ!」
裸で泳げというのか?
桜子も児童ポルノで稼ぐつもりか。
そんな教師もいるらしいけど桜子は違うと思うんだけど。
お互い全く主張を曲げるつもりがないらしい。
そして桜子は完全に油断していた。
「桜子もスクール水着なのか?それとも裸で泳ぐつもりか?」
教師だけ水に入らないなんて言わないよな。
こんな浅いプールなら足だけつければいいつもりなんじゃないかと思ったけど。
桜子もそう思っていたらしい。
だからこんな状況を考えてなかった。
茉莉も希美も気配を消すのは簡単だった。
桜子の背後に回り込んで桜子を引っ張る。
すると桜子は高学年用の普通のプールに落ちてしまった。
やっぱり桜子はプールに入る意思はなかったようだ。
桜子は水着を用意してなかった。
だから薄着の服装で濡れて下着が透けている。
それを見て茉莉達が笑っている。
「桜子、そんな下着だと旦那に誘われた時どうすんだよ!」
茉莉がそう言っていた。
そういう下着を勝負下着というんだと茉莉から聞いていた。
寝るのに誰と勝負するんだろう?と不思議に思ったけど母さん達がいつか説明してくれるって言ってたから気にしないことにしていた。
とりあえず食べる事とは関係ないらしい。
でも寝る前に勝負してたらお腹空かないのかな?
その格好でいるのは風邪をひいてしまうし、桜子も恥ずかしかったのだろう。
自由にしてていいと言って桜子は着替えに行った。
これ幸いと皆水かけっことかして遊んでいる。
茉莉と菫は高学年用のプールで泳いで勝負している。
海では泳がないのに不思議な理由だった。
習ってもいないのにクロールを泳ぐのは片桐家とかでは割と普通だった。
現に俺は茉奈といっしょに背泳でプールに漂ってのんびりしている。
周りの子があげる水しぶきは俺が防いでいた。
銃弾をはじくのに水をはじかない不便なバリアがあるわけがない。
背中が冷たくて気持ちがいい。
漂いながら茉奈と話をしていた。
その日桜子は天音達に注意したらしい。
天音じゃ不安だから愛莉にもお願いしたそうだ。
その夜天音は愛莉から怒られていた。
(2)
「天音と翼は娘に何を教えているのですか!?」
愛莉が天音を叱っている。
恵美さんは頭を悩ませている。
大地は余計な事を言わずにひたすら頭を下げていた。
しかし天音は自分は悪くないと主張する。
「小学生のスクール水着を着て喜ぶ変態がいるって誠さんから聞いたぞ!」
だから子供を変態の目から守るのが親の役目だろというのが天音の主張。
しかしそんな主張はカンナに通じない。
「じゃあ、聞くけど茉奈はどうして普通にスクール水着を着ていたんだ?」
「あ、ああ。それは学が止めたんだ!」
「普通は止めるだろう……」
事実水奈も天音と一緒に水着を買いに行ったらしい。
そして学に似合ってるかどうか茉奈が学に見せたそうだ。
「……それ学校で許可されてるのか?」
「ママがこれで大丈夫って言うから」
「ちょっとママと話がしたいから部屋に戻っててくれないか?」
「分かった~」
その後学と水奈は大喧嘩したらしい。
そして話をややこしくするのが誠と桐谷君。
「なんで写真を撮らなかったんだ。この馬鹿!」
「馬鹿はお前だ!」
2人とも奥さんに怒られている。
しかし不思議な事がある。
「翼は菫達に注意しなかったの?」
「パパには分からないかもしれないけど、やっぱりスクール水着は恥ずかしいよ」
それに娘が変な目で見られるのも嫌でしょ?
「じゃあ、美希はどうしてカミラに買わなかったの?」
「私は水泳の授業は休んでいたから……」
でも愛莉から「最近のスクール水着はデザインが改良されて下半身の部分がスカートになってたり、スパッツになってたりするから大丈夫」と言って説得したらしい。
で、誠とカンナが言い合いを始める。
「水奈や歩美やの時だってそんな事しなかっただろ!」
佳織だって普通の水着を着用しているそうだ。
「だから水泳の授業は休むように言ったんだ」
「ば、馬鹿。その事は母さんに言うな」
「そういや、水奈はいつもサボっていたな」
天音は水奈がカナヅチなんだと思ってたらしい。。
「私は初耳なんだがどういう事だ?」
カンナが水奈を睨む。
「わ、私だけじゃない。美希だって同じだろ!」
胸がでかいから恥ずかしいから水着になりたくないのだろうかと翼が言ってたっけ?
「私は理由があったの」
「どういう理由だよ?」
「今でもなんだけどあまり日差しを受けるとめまいがしてたの」
だから特別に免除してもらったらしい。
「その手があったか!」
天音が美希の話を聞いてしまったという顔をしている。
「言っておきますけど平気で真っ黒に焼けてくる茉莉達が言っても母さんは許しませんよ」
天音と愛莉の話は結莉達も聞いている。
あまり余計な情報を与えない方がいいだろうな。
「空と美希。折角海に来たんだから結達を遊んでおいで」
「わかった。おいで結」
「うん、茉奈達も来いよ」
「うん」
そう言ってビーチに向かう空達を見届けて話を続けた。
「天音、せっかく桜子や愛莉がルールを守る事の大切さを結莉達に教えてるのに母親がそそのかしたらまずいだろ?」
「でも娘を変態から守るって大事じゃないか?」
「それは小学校が考える事だよ」
フェンスを高くしたり、スクール水着もデザインを変えたり、中にはスイミングスクールで学ばせる学校もあるそうだ。
あの学校の周りは民家ばかりだ。
そんなにプールをのぞけるような場所はない。
小学校だって関係者以外の立ち入りを今は禁止している。
それでも気にしていたら結莉は泳ぐ場所がなくなるよ。
このビーチにだって監視員はいるけど盗撮する奴がいるかもしれない。
リゾートホテルのプールだって同じだ。
田舎に行けば川で泳いでる子供だっている。
そういう変質者がいるのは否定しない。
でもそんな変質者の為に子供の行動を縛り付けるのか?
結莉達をそういう目で見る変質者にしてみたらスクール水着だろうと普通のビキニだろうと大差ないよ。
「まあ、言われてみたら確かにそうだな」
胸やお尻のふくらみも腰の括れもない少女を見て興奮する奴の心理なんて興味ないけど、そんな理由で子供に泳がせないつもりか?
子供の間だけじゃない、大きくなってもそういう目を気にしてたら大人になっても結莉達は水着を彼氏に見せてやれない。
部屋で水着に着替えさせるような変態を紹介されても困るのは天音じゃないのか?
ちなみに結はそういうのは全くない。
渡辺班でそういうのに興味あるのは誠と桐谷君と中島君くらいだ。
片桐家では親を悩殺しようと娘が必死になっている。
それで愛莉と翼は頭を悩ませていたけど。
「それは少し違うんです、冬夜さん」
「え?」
愛莉が説明する。
父親を悩殺しようと企む片桐家の娘だけど、それを全く気付かない片桐家の父親にも疑問を感じているらしい。
もう少し娘を褒めてやってもいいんじゃないか?
翼は娘たちから「私達魅力ないのかな?」と相談を受けたそうだ。
愛莉も昔僕がそういうのに全く興味を示さなかったのに不安があったそうだ。
「なんで冬夜だけそんな羨ましい環境になるんだよ!」
誠の理不尽な怒りを聞いていた。
「父親の差だろ?」
カンナは容赦なく切り捨てる。
「水奈も他人事だと思うなよ」
学が言う。
「水奈が何かやったのか?」
カンナが聞くと学が説明した。
今日海に来るとまだ小さいからとテントで水着に着替えさせたらしい。
「優奈と愛菜!その格好はダメだ!」
悠翔の叫び声が聞こえたので学がテントを見た。
優奈達くらいの兄妹だったら一緒に着替えて当然だろ。
で、学が目にしたのは裸で出てきた優奈と愛菜らしい。
慌てて学が止めたらしい。
「家でもそうだしいいじゃん」
優奈の言葉に学は耳を疑った。
だけどその後しっかり証拠が聞こえたらしい。
「そ、それはパパには内緒だと言っただろ!」
水奈も案外口が軽いな。
「お前は娘を何だと思ってるんだ!?」
カンナが言うけど水奈が反抗する。
「私は父さんが父親だったから出来なかったけど、茜達の話聞いてたら家の中くらいいいだろうと思ったんだよ」
「それが言い訳になると思ってたのかお前は!?」
「俺は別に水奈がそんな格好でも構わなかったけどな」
「誠は話をややこしくするな!」
多田家も大変なんだな。
ちなみに茜は今は服を着ているらしい。
理由は単純だった。
子供を連れて公園とかに出かける。
その度に服を着るのが面倒になったらしい。
冬莉もさすがに子供がいるのに風呂に入らないなんてマネが出来なくなったとぼやいていた。
それで一安心出来たかと思ったら次は結莉と茉莉だ。
桜子も大変だろうけど、一番苦労してるのは愛莉なんじゃないかと思う時がある。
「大丈夫だ。うちも紗理奈と茉里奈がそうだったけど立派に育ったぞ」
美嘉さんが言う。
渡辺君はかなり娘に指導したけど母親が「家の中でくらい好きにしたらいいだろ?」と自由にさせてたそうだ。
正俊君はそのお陰で妻の夏樹さんに初めて迫られた時も慣れていたそうだ。
「しかしどうしてこうも差が出てくるんだ」
渡辺君がため息交じりに言う。
僕の家が誠は羨ましいらしいけど、やっぱり父親が原因だろう。
「……誠。今日はちゃんと撮影出来たか?」
「当たり前だ。この日の為に解像度のいいスマホに変えたんだ!」
「そうか……で、何を撮ったんだ?」
「そりゃもちろん……!?」
誠もこの手の誘導が凄くはまるな。
これで司令塔として優秀だったのが不思議なくらいだ。
「お前まさか……」
カンナが睨んでいる。
「お、落ち着け神奈!孫の成長記録って必要だろ!?」
「どうしてそれを隠し撮りするんだ?」
「隠れてねーし!ただ許可を取ってないだけだ」
よけいにまずいとなぜ気づかないのだろう?
「いい加減にしろ!水奈の教育に悩まされているのに祖父のお前が問題を作るのか!?」
「水奈の時に撮らせてもらえなかったからしょうがないだろ!」
「だから言ってるだろ誠。そういうのはもう少し我慢したら娘の方から迫ってくるって……いてぇ!」
「お前は何を聞いていたんだ!琴音に同じ真似したんじゃないだろうな!?」
「俺はちゃんと許可をもらったぞ!」
「それは遊からでしょ!私は後で知ったんですよ!」
桐谷君に飛び火する。
「お前らいい加減にしろ!どうやったらその馬鹿が直るんだ!?」
しかし誠も瑛大も何かまだ隠しているように見えた。
……まさかな。
そのくらいの疑いだったけど二人だし一応聞いておくか。
「誠と桐谷君は何か別の目的あったんじゃないか?」
「べ、別に何もねーよ。なあ?瑛大」
「せ、成長記録として撮ってるだけだよ」
「誓うか?」
「当たり前だろ?」
「分かった。愛莉、茜を呼んできてくれないか?」
「どうかなさったんですか?」
「いや、ちょっと気になる事があってさ」
「分かりました」
そう言って愛莉がビーチで孫と遊んでいるはずの茜を呼びに行く。
その間に僕もスマホで冬吾に連絡をする。
「冬吾。最近パオラさんと誠司が喧嘩したって話聞いてないか?」
「なんで知ってるの?」
「こっちでちょっと問題あってね。どんな喧嘩だったか覚えてるか?」
「うん。パオラさんも女性なんだね。さすがに怒ったみたい」
誠や桐谷君が撮影した孫の成長記録をイタリアで売りさばこうとしたらしい。
誠司が着信したのがイタリアでまだ寝ている時間だからパオラさんも気づいた。
それを見て誠司は慌ててスマホを隠そうとしたけど遅かった。
パオラさんに内容を見せるように迫られ観念して見せた。
それを見たパオラさんは激怒した。
「私にプロポーズしておいて何を考えているの!?」
「べ、別に俺が使用するわけじゃないよ!」
「日本では家族をポルノに流すのが流行なの!?」
「と、父さんたちが小遣い欲しいから協力してって……」
「……私日本に行くのが怖くなった」
「み、みんないい人だから……」
「日本では孫の裸を売りさばく親をいい人っていうの!?」
その日誠司はパオラさんの機嫌を取るのに必死だったと後で冬吾に言ったらしい。
「ま、待て!俺はそんなことしてないぞ!」
「だったら今すぐスマホ見せろ!」
そう言ってカンナと亜依さんは旦那にスマホを出すように要求していた。
あっさりとスマホを渡す。
当たり前だけど送信記録なんて残すようなドジを踏むわけがない。
だから茜を呼んだ。
そうとも知らず二人は胸をなでおろしていた。
「パパ、どうしたの?娘の水着姿見たくなった?」
「茜の事だからノート持ってきてるよな」
「うん。ああそっち系か。何を調べたらいいの?」
「2人が削除したスマホの送信ログ」
二人は表情が硬くなっていた。
「出来るけど何を知りたいの?」
茜が聞くとカンナ達が事情を説明する。
すると茜はくすっと笑った。
「それなら調べるまでもないよ」
誠司から海外に売りさばく線はパオラさんが潰した。
自分でやったら足がつく。
自分でやった方が確実にログを消せただろうに二人はミスをした。
女性の茜がそういう真似をしても怪しまれることはないだろう。
だから江口真香と茜に頼んだ。
さすがに菫に言ったら愛莉にするバレると思ったのだろう。
誠らしくないミスだな。
それを知ったカンナ達は怒りだす。
そんな光景を見ながら茜は不思議そうに言う。
「パパはそういう興味ないの?」
「どういう興味?」
「娘の裸見たいとか」
「茜はいつも見せてくれてたろ?」
愛莉の視線が気になる。
「なるほどね、じゃあ。見せてない部分を見せてあげようか?」
「茜!いい加減にしなさい!」
愛莉の我慢の限界が来たみたいだ。
茜は孫の様子を見にビーチに戻った。
「冬夜さんもそういうのに興味を示すのやめてください」
「そしたら愛莉にも興味しめさなくていいの?」
「うぅ……」
本当に結莉そっくりだな。
そんな愛莉の頭を撫でてやる。
「そんなに必死に見たいものでもないと思うんだよね」
だって僕には愛莉がいる。
空も冬吾も同じことを考えているのだろう。
「うぅ……」
「どうしたの?」
「それはそれで娘が可哀そうな気がして」
「だから僕達みたいな彼氏を必死に探しているんだろ?」
「……カミラも苦労するでしょうね」
愛莉はそう言って笑っていた。
今年も暑い夏を迎えるみたいだ。
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