能覚人

ミライ164

文字の大きさ
61 / 101
〜第五章〜

驚愕

しおりを挟む
 「何で・・・、小春がここにいるの?」

 俺の目の前には、小春が立っていた。小春は、別件で動いていたし空から降ってきた点も気になる。一体どういうことだ?

 「まさか、封印しちゃうとは・・・。これじゃぁ、勝負にもならないよ~。うぅ~。」

 ?

 一体何を言っているんだ?勝負?小春とか?一体なぜ・・・。

 「やめておけ、今は約束を果たす時じゃない。それに、昴は被害者だ。戦うにしても、能力が戻ってからだ。分かったな。」

 「は~い。」

 何だ、このやり取りは・・・。意味がわからない。

 「ん?ああ、すまない。こちらで話を進めてしまった。君にはいつか、真実を話す時が来ると思っていた。今、話すとしよう。君の覚醒と、小春についてだ。」

 俺と小春の話・・・。繋がりが、あるのか?

 「まず初めに、君たちはだった。正確には、君たちの他にもう1人いた。研究者たちは、遺伝子改造の研究をしていた。能力は、遺伝的に受け継がれるもの。3人は、親や先祖の人たちが優秀な能力を使えたと言われていた。そこで、研究者たちは3人の遺伝子を1人に集約することにした。3歳という年で、能力が使えた1人に昴と小春の遺伝子が注入された。それが、間違いだった。昔に、神王ディオ悪魔ディアボロの戦いがあった。ここでは、神王ディオが戦いに勝利し悪魔ディアボロが消滅した。だが、神王ディオも力尽きてしまった。ただ、最後の力を使い自分の劣化版を後世に託して眠りについた。それが、昴の持っている力だ。しかし、悪魔ディアボロも戦いの前に自分の力を全て後世に託すための儀式を施していた。そのため、戦いは一方的だった。悪魔の生まれ変わりが、小春だ。つまり、昴の先祖が神王ディオ。小春の先祖が悪魔ディアボロというわけだ。」

 なるほど・・・。

 「案外信じるんだな。昴は。」

 「まぁ、実際にあんな力を見た後じゃどうしようもないからな。それに、一般人が加護を一つしか持てないのに対して、俺が複数個持てるのにも合点がいく。ん?でも、何で俺は身体強化なんて能力を持っているんだ?」

「それは簡単な話さ。神王の子の能力は、相手の能力を使うことができる。つまり、肉体も適応させなっければいけない。それが、身体強化だ。本来なら、神王の子の能力をそのまま引き継ぐはずが、ある不具合が起きた。それが、遺伝子実験だ。そのせいで、本来なら手にするはずだった力を、君たちではないもう1人が2つとも手に入れてしまった。もちろん、1日で研究所は潰されて、研究者たちも殺された。君たちは、遺伝子をくれた恩で見逃されたけど。ただ、神王の子は正義を、悪魔の子は悪事を働かせようとした。2つのついになる意思が、彼の感情をねじ曲げた。そして、彼は自殺してしまった。そして、行き場を失った魂が、君たちに憑依したというわけだ。」

 「なるほど・・・、でも何で俺は口調が変わるんだ?小春は、変わってないように見えるけど。」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

『紅茶の香りが消えた午後に』

柴田はつみ
恋愛
穏やかで控えめな公爵令嬢リディアの唯一の楽しみは、幼なじみの公爵アーヴィンと過ごす午後の茶会だった。 けれど、近隣に越してきた伯爵令嬢ミレーユが明るく距離を詰めてくるたび、二人の時間は少しずつ失われていく。 誤解と沈黙、そして抑えた想いの裏で、すれ違う恋の行方は——。

復讐のための五つの方法

炭田おと
恋愛
 皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。  それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。  グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。  72話で完結です。

君への気持ちが冷めたと夫から言われたので家出をしたら、知らぬ間に懸賞金が掛けられていました

結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【え? これってまさか私のこと?】 ソフィア・ヴァイロンは貧しい子爵家の令嬢だった。町の小さな雑貨店で働き、常連の男性客に密かに恋心を抱いていたある日のこと。父親から借金返済の為に結婚話を持ち掛けられる。断ることが出来ず、諦めて見合いをしようとした矢先、別の相手から結婚を申し込まれた。その相手こそ彼女が密かに思いを寄せていた青年だった。そこでソフィアは喜んで受け入れたのだが、望んでいたような結婚生活では無かった。そんなある日、「君への気持ちが冷めたと」と夫から告げられる。ショックを受けたソフィアは家出をして行方をくらませたのだが、夫から懸賞金を掛けられていたことを知る―― ※他サイトでも投稿中

遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。

沼野 花
恋愛
私は、夫にも子供にも選ばれなかった。 その事実だけを抱え、離縁を突きつけ、家を出た。 そこで待っていたのは、最悪の出来事―― けれど同時に、人生の扉がひらく瞬間でもあった。 夫は愛人と共に好きに生きればいい。 今さら「本当に愛していたのは君だ」と言われても、裏切ったあなたを許すことはできない。 でも、子供たちの心だけは、必ず取り戻す。 妻にも母にもなれなかった伯爵夫人イネス。 過去を悔いながらも、愛を手に入れることを決めた彼女が辿り着いた先には――

愛人を選んだ夫を捨てたら、元婚約者の公爵に捕まりました

由香
恋愛
伯爵夫人リュシエンヌは、夫が公然と愛人を囲う結婚生活を送っていた。 尽くしても感謝されず、妻としての役割だけを求められる日々。 けれど彼女は、泣きわめくことも縋ることもなく、静かに離婚を選ぶ。 そうして“捨てられた妻”になったはずの彼女の前に現れたのは、かつて婚約していた元婚約者――冷静沈着で有能な公爵セドリックだった。 再会とともに始まるのは、彼女の価値を正しく理解し、決して手放さない男による溺愛の日々。 一方、彼女を失った元夫は、妻が担っていたすべてを失い、社会的にも転落していく。 “尽くすだけの妻”から、“選ばれ、守られる女性”へ。 静かに離婚しただけなのに、 なぜか元婚約者の公爵に捕まりました。

【完結】 嘘と後悔、そして愛

月(ユエ)/久瀬まりか
恋愛
伯爵令嬢ソニアは15歳。親に勝手に決められて、一度も会ったことのない10歳離れた侯爵リカルドに嫁ぐために辺境の地に一人でやってきた。新婚初夜、ソニアは夫に「夜のお務めが怖いのです」と言って涙をこぼす。その言葉を信じたリカルドは妻の気持ちを尊重し、寝室を別にすることを提案する。しかしソニアのその言葉には「嘘」が隠れていた……

ギルド回収人は勇者をも背負う ~ボロ雑巾のようになった冒険者をおんぶしたら惚れられた~

水無月礼人
恋愛
 私は冒険者ギルド職員ロックウィーナ。25歳の女で担当は回収役。冒険者の落し物、遺品、時には冒険者自体をも背負います!  素敵な恋愛に憧れているのに培われるのは筋肉だけ。  しかし無駄に顔が良い先輩と出動した先で、行き倒れた美形剣士を背負ってから私の人生は一変。初のモテ期が到来です!!  ……とか思ってウハウハしていたら何やら不穏な空気。ええ!?  私の選択次第で世界がループして崩壊の危機!? そんな結末は認めない!!!! ※【エブリスタ】でも公開しています。  【エブリスタ小説大賞2023 講談社 女性コミック9誌合同マンガ原作賞】で優秀作品に選ばれました。

この野菜は悪役令嬢がつくりました!

真鳥カノ
ファンタジー
幼い頃から聖女候補として育った公爵令嬢レティシアは、婚約者である王子から突然、婚約破棄を宣言される。 花や植物に『恵み』を与えるはずの聖女なのに、何故か花を枯らしてしまったレティシアは「偽聖女」とまで呼ばれ、どん底に落ちる。 だけどレティシアの力には秘密があって……? せっかくだからのんびり花や野菜でも育てようとするレティシアは、どこでもやらかす……! レティシアの力を巡って動き出す陰謀……? 色々起こっているけれど、私は今日も野菜を作ったり食べたり忙しい! 毎日2〜3回更新予定 だいたい6時30分、昼12時頃、18時頃のどこかで更新します!

処理中です...