能覚人

ミライ164

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〜第六章〜

ラストフェーズ

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 今回は、俺の時とは違う。長年をかけて、体に馴染んだ俺と、1時間程度前に摂取した、魅崋。

 異物は、完全には結合していない。そこを、突くんだ。

 「うぅぅぅ、うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 くっ、体が持ちそうにない。強化しても、その分体は疲れていく。

 ならば、次の一発で決めるだけ!

 「一斉に行くぞ!」

 そう言って、俺は拳に力を込めて・・・

 「極・破滅破壊ネオ  デストロイクラッシュ!」

 頼む、行けてくれ!

 結果は・・・駄目だ。

 「どうやら、常人より能素の量が多いらしいな。」

 「どうだろうね?言霊の力を使って、能素を増やしているだけかもしれない。」

 「だったら、どうするんだ?」

 「眠らせるしか、ないようだ。」
 
 眠らせる方法はある。情報改竄で、相手の状態を眠りにするだけだ。ただ、俺1人では難しい。同じ能力が使える、帝光輝の協力が必要だ。

 「どうやら、考えは同じなようだ。」

 「お前こそ。」

 「道は、私が作ろう。チャンスは一回だけだ。」

 そう言って、土山地の先代ボスは『能素操作』を使って作り出された能素を、すぐさま切り離していった。

 「今だ!」

 俺と帝は、お互いに魅崋の肩に触れ、眠らせるように、情報を変えた。

 どうだ・・・

 「成功したようだね。もう、言霊の力は感じ取れない。」

 「よかった~、これで一件落着だ。」

 「そうだね!」

 そのあと、帝光輝は魅崋を抱えてこの場をさった。どうやら、最終確認があるとのこと。

 そして、土山地の先代ボスは、

 「この力は、言霊の一部なんだ。能素を操れるなんて、最強なのに攻撃は出来ないから。ただ、サポートならできる。それを逆手にとって、一人で二役こなせるかもしれないと、研究員は考えたんだ。」

 そう言って、この建物の外に出て行った。

 さて・・・と、俺と小春は風制委員会議ビルに戻るのだった。

 「ちょっと!どこ行ってたのよ!」

 「ごめんごめん・・・ね?」

 「ごめんじゃないわ!・・・まぁいいわ。残り6日。いつも以上に、頑張ってもらうわよ!」

 こりゃ、骨が折れそうだ。

 そう言えば、あの男の人はどうなったんだろう。

 妹、らしき人物も確認できなかったし、一体なんだったんだ?

 とりあえず、今は休むとしよう。もう体が、ほとんど動かない。

 明日からの労働に、耐えるために、今日は時間いっぱい寝るとしよう。

 この後の、学能祭の警備。危ないことは、何一つなかった。

 言霊の真相は、まだ隠しておいた方が良さそうだ。

 これで、5つ目。この調子だと、残り2つも解決することになるかもしれない。まぁ、そんなことはないかもしれないけどね。
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