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第1章 異世界へようこそ
始まりの森
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「ほら、こっちにも敵きてるよ、早く!」
フレディからの指導を受けてかれこれ1時間。
スライムの群れに遭遇し、只今激戦中です。
「アクアビーム!!」
プシャーーー
「アクアビーム!!」
プシャーーー
あーもうこれいつまでやればいいの!?
精神的に疲れた!!同じ魔法ばっか永遠に出す作業じゃん!!!!!
『水を真っ直ぐ標的にぶつけるイメージ』と言われ、もう何100回以上連続でこの技をやっている。
フレディ曰く、「一つの水属性魔法が使えたら、イメージで後はどうにでもなる」と適当なこと言ってた。
水を大量に作り出すイメージ作業が一番大変らしいので、技の取得はすぐだよ~だとのこと。
フレディの鬼畜教師のせいで、俺の想像していた楽しく、きゃっきゃしながら敵を倒す様子は完全に崩れ去った。
魔法初心者中の初心者にやる仕打ちじゃないだろこんなの!!!!!!!
あのアホ教師・・・
心の中で悪態をつきながら、それを口に出せる余裕も無く、俺は敵を倒し続けた。
「アクアビーム!!」
プシャーーー
やっとラスト一匹を倒した。
達成感からか、足の力が抜け、俺は地面に座り込んだ形となった。
「お疲れ様、上出来じゃん」
フレディは俺に近づいてきて頭を撫でた。
「うっせ、鬼畜アホ教師。人間の心持ってないだろ、バカ。アホ。」
またケラケラ笑っている。
「俺をバカにするのも大概にしろよ、流石に今回は俺だって思うことがたくさんあるんだからな、アホ!!もっと優しく教えろよ!口じゃ説明できないから俺に無理やり教え込もうってか?あんたの能力不足かなぁ~?」
調子乗って罵倒を続けると、フレディの笑っていた表情は、急に無になって俺をじっと見つめてきた。
その雰囲気に少し怖くなって、後ずさりすると、ぐんと引っ張られ、目の前にフレディの顔が・・・
「んっ..... あ、...ふぁ...っ.......」
待って、口に何か入ってきてる。
なにこれ、キス・・・?ちょ、なにが起きてる?
理解が追いつかず、足の力も抜けているので、抵抗もままならず、フレディにされるがままだ。
「....ちょ、ふれ......っ....ん....まっ...て」
慣れない感覚に背筋がゾクゾクしていると、シャツの中に冷たい手がスルッと入ってきた。
「ん!!!ひっ....や.....ん」
いつもと様子が違うフレディに僅かな恐怖を覚えた。
無言の圧力を感じ、怖くて目をギュッと瞑る。
そうすると、シャツに入り込んだ手はいつの間にか引っ込み、キスも止んだ。
「はい、授業料」
そう言い残すと、じゃあ今日はもう帰ろうか。って不自然なほどにこにこしながら言った。
怒らせたのか・・・?でも助かった・・・
有無を言わせないような言い方に怯んでいると
「ほら、早く立ってよ」
そう無理やり手を引っ張られるが、腰が抜けて立てない。
それを察したのか、あ~もう耐性ないなぁ・・・って言いながら、しぶしぶ俺をおんぶしてくれた。
てか元はと言えど、あんたのせいだからな!!!
慣れない恐怖は感じたものの、キスの最中、なぜかふわっと包まれるような感覚になったのを覚えていた。
「バカ教師・・・・」
俺はフレディの背中で、これしか言うことができなかった。
フレディからの指導を受けてかれこれ1時間。
スライムの群れに遭遇し、只今激戦中です。
「アクアビーム!!」
プシャーーー
「アクアビーム!!」
プシャーーー
あーもうこれいつまでやればいいの!?
精神的に疲れた!!同じ魔法ばっか永遠に出す作業じゃん!!!!!
『水を真っ直ぐ標的にぶつけるイメージ』と言われ、もう何100回以上連続でこの技をやっている。
フレディ曰く、「一つの水属性魔法が使えたら、イメージで後はどうにでもなる」と適当なこと言ってた。
水を大量に作り出すイメージ作業が一番大変らしいので、技の取得はすぐだよ~だとのこと。
フレディの鬼畜教師のせいで、俺の想像していた楽しく、きゃっきゃしながら敵を倒す様子は完全に崩れ去った。
魔法初心者中の初心者にやる仕打ちじゃないだろこんなの!!!!!!!
あのアホ教師・・・
心の中で悪態をつきながら、それを口に出せる余裕も無く、俺は敵を倒し続けた。
「アクアビーム!!」
プシャーーー
やっとラスト一匹を倒した。
達成感からか、足の力が抜け、俺は地面に座り込んだ形となった。
「お疲れ様、上出来じゃん」
フレディは俺に近づいてきて頭を撫でた。
「うっせ、鬼畜アホ教師。人間の心持ってないだろ、バカ。アホ。」
またケラケラ笑っている。
「俺をバカにするのも大概にしろよ、流石に今回は俺だって思うことがたくさんあるんだからな、アホ!!もっと優しく教えろよ!口じゃ説明できないから俺に無理やり教え込もうってか?あんたの能力不足かなぁ~?」
調子乗って罵倒を続けると、フレディの笑っていた表情は、急に無になって俺をじっと見つめてきた。
その雰囲気に少し怖くなって、後ずさりすると、ぐんと引っ張られ、目の前にフレディの顔が・・・
「んっ..... あ、...ふぁ...っ.......」
待って、口に何か入ってきてる。
なにこれ、キス・・・?ちょ、なにが起きてる?
理解が追いつかず、足の力も抜けているので、抵抗もままならず、フレディにされるがままだ。
「....ちょ、ふれ......っ....ん....まっ...て」
慣れない感覚に背筋がゾクゾクしていると、シャツの中に冷たい手がスルッと入ってきた。
「ん!!!ひっ....や.....ん」
いつもと様子が違うフレディに僅かな恐怖を覚えた。
無言の圧力を感じ、怖くて目をギュッと瞑る。
そうすると、シャツに入り込んだ手はいつの間にか引っ込み、キスも止んだ。
「はい、授業料」
そう言い残すと、じゃあ今日はもう帰ろうか。って不自然なほどにこにこしながら言った。
怒らせたのか・・・?でも助かった・・・
有無を言わせないような言い方に怯んでいると
「ほら、早く立ってよ」
そう無理やり手を引っ張られるが、腰が抜けて立てない。
それを察したのか、あ~もう耐性ないなぁ・・・って言いながら、しぶしぶ俺をおんぶしてくれた。
てか元はと言えど、あんたのせいだからな!!!
慣れない恐怖は感じたものの、キスの最中、なぜかふわっと包まれるような感覚になったのを覚えていた。
「バカ教師・・・・」
俺はフレディの背中で、これしか言うことができなかった。
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