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7話 洞窟
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マリーは俺たちには見せてないつもりだろうが、疲れているのがわかる。
無理もない。ここまでずっと緊張状態で歩いてきたんだ。早いとこ終わらせて帰らなくてはならないな。
懐中電灯のか細い灯りを頼りにしばらく歩き進んでいった。
…コツンッ
小石の音が静寂の中響き渡った。ルイスが小声で合図を送る。
「来るぞ」
ガルルルといううめき声と同時に、銀色の毛並みが懐中電灯の灯りを反射して輝いた。
今だ。
俺が威圧すると、コバルトウルフの動きが止まり、その隙にルイスが敵を横切った。しかし、敵の動きが止まったのは一瞬ですぐに動き出そうとした。
ルイスは俺に目で合図を送る。
敵がルイスに気を向けて動き出した瞬間、俺はありったけの力でコバルトウルフに拳をぶつけた。
ドーン…
銀色の巨大が二メートル程、吹っ飛んだ。
よし、やったか…コバルトウルフはピクリともしなくなった。
緊張が解け安堵したと同時に拳に痛みが走った。
「海斗さん、血だらけじゃないですか!!」
この力はまだ、身体に負担がかかりすぎるらしい。マリーが俺の元へ駆け寄り、ヒールで手当てをしてくれた。
すごい…本当に治っている。
ルイスの動きも凄かった。あの一瞬の隙をついて、コバルトウルフの気を引く動きを取り、傷一つついていない。
俺も成長していかなければならないな。
こうして、「リザルト」の初陣は成功を収めることができた。
コバルトウルフの爪を採取し、ギルドへ持っていくと金貨一枚と交換してくれた。さすが大変な依頼だっただけあって大金だな。
この報酬を三人で分ける必要があった。「リザルト」のルールは報酬は山分けするということだ。
一人、銀貨三十三枚をゲットし余った一枚はパーティーの貯金箱を作り、そこで貯金することになった。
いずれにしろ、この報酬は大きい。有効に使う必要がある。俺は今回の戦いをふまえ、体術スキルにあった武器を買おうと思った。
ルイスの武器屋に戻ると、俺は何か良い武器がないか尋ねた。
「こんなのはどうだ?」
こ、これは…完全にメリケンサックじゃねーか!
それは俺にとって見慣れた武器であった。確かに、体術スキルには合っている気がする。
前の世界でも、この武器をつけてるやつはかなり厄介だったからな。
「よし、買った!」
俺は銀貨四枚でメリケンサックを購入した。
ルイスによると次の依頼は五日後で、それまでの間しばし休暇である。その間に、いろいろと準備をしなくてはならない。
考え事をしながら宿に戻ると、レインが出迎えてくれた。今日もマリーの母親が面倒を見てくれたようだ。
レインの太陽のような笑顔を見ると、疲れが吹き飛んだような気がした。
無理もない。ここまでずっと緊張状態で歩いてきたんだ。早いとこ終わらせて帰らなくてはならないな。
懐中電灯のか細い灯りを頼りにしばらく歩き進んでいった。
…コツンッ
小石の音が静寂の中響き渡った。ルイスが小声で合図を送る。
「来るぞ」
ガルルルといううめき声と同時に、銀色の毛並みが懐中電灯の灯りを反射して輝いた。
今だ。
俺が威圧すると、コバルトウルフの動きが止まり、その隙にルイスが敵を横切った。しかし、敵の動きが止まったのは一瞬ですぐに動き出そうとした。
ルイスは俺に目で合図を送る。
敵がルイスに気を向けて動き出した瞬間、俺はありったけの力でコバルトウルフに拳をぶつけた。
ドーン…
銀色の巨大が二メートル程、吹っ飛んだ。
よし、やったか…コバルトウルフはピクリともしなくなった。
緊張が解け安堵したと同時に拳に痛みが走った。
「海斗さん、血だらけじゃないですか!!」
この力はまだ、身体に負担がかかりすぎるらしい。マリーが俺の元へ駆け寄り、ヒールで手当てをしてくれた。
すごい…本当に治っている。
ルイスの動きも凄かった。あの一瞬の隙をついて、コバルトウルフの気を引く動きを取り、傷一つついていない。
俺も成長していかなければならないな。
こうして、「リザルト」の初陣は成功を収めることができた。
コバルトウルフの爪を採取し、ギルドへ持っていくと金貨一枚と交換してくれた。さすが大変な依頼だっただけあって大金だな。
この報酬を三人で分ける必要があった。「リザルト」のルールは報酬は山分けするということだ。
一人、銀貨三十三枚をゲットし余った一枚はパーティーの貯金箱を作り、そこで貯金することになった。
いずれにしろ、この報酬は大きい。有効に使う必要がある。俺は今回の戦いをふまえ、体術スキルにあった武器を買おうと思った。
ルイスの武器屋に戻ると、俺は何か良い武器がないか尋ねた。
「こんなのはどうだ?」
こ、これは…完全にメリケンサックじゃねーか!
それは俺にとって見慣れた武器であった。確かに、体術スキルには合っている気がする。
前の世界でも、この武器をつけてるやつはかなり厄介だったからな。
「よし、買った!」
俺は銀貨四枚でメリケンサックを購入した。
ルイスによると次の依頼は五日後で、それまでの間しばし休暇である。その間に、いろいろと準備をしなくてはならない。
考え事をしながら宿に戻ると、レインが出迎えてくれた。今日もマリーの母親が面倒を見てくれたようだ。
レインの太陽のような笑顔を見ると、疲れが吹き飛んだような気がした。
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