254 / 625
解放
しおりを挟む
春日虎綱「西尾城への兵糧の搬入を終えた家康は、素通りした荒川城を攻撃します。」
私(村上義清)「このまま戻ったら西尾城が孤立している現状に変わりは無いからな。あとこれだけの兵が居るわけでありますから、この機会を逃す術は無い。と……。」
春日虎綱「一向宗側としましても行き道では一杯食わされましたが、家康は今。敵地のど真ん中。(家康のほうが)兵の数が多いとは言え、地の利はあちら(一向宗側)にあります。」
真田幸隆「寺や城を牽制する兵を残さず移動したんだろ?」
春日虎綱「はい。」
真田幸隆「そうなれば各寺と城が連絡を取り合っていても不思議な事ではない。」
春日虎綱「そうなります。」
私(村上義清)「その状況で家康は西尾城から最も近い荒川城を攻めた?」
春日虎綱「はい。」
私(村上義清)「敵が家康目掛けて殺到するぞ……。」
春日虎綱「しかも家康は荒川城攻めに失敗します。」
私(村上義清)「ん!?」
春日虎綱「どうされましたか?」
私(村上義清)「お前も西尾城まで同行したんだよな?」
春日虎綱「はい。」
私(村上義清)「特に軍旗も軍装も乱れることなく無事帰って来たよな?」
春日虎綱「はい。」
私(村上義清)「と言う事はさ……。」
春日虎綱「はい。家康は荒川城のものを城の外へ誘き出すためにわざと敗れたのであります。逃げる家康。嵩に懸かって追いすがる荒川勢。その荒川勢が最も条件の悪い場所まで深追いさせたところで……。」
松平家康は反転。迎撃すると同時に、側面から水野信元と春日虎綱が荒川勢を包み込むように襲い掛かったのでありました。
春日虎綱「しかし荒川城を落としたとは言えまだ家康は敵中にありますし、西尾城と岡崎城の間の安全を確保することは出来ていません。一向宗側にとってこの機会を逃すわけにはいきません。本證寺住職空誓は自らの手勢を率い出陣。これに周辺の寺も呼応しまして、家康目掛け突進しました。このため本證寺付近で一時乱戦となりました。」
私(村上義清)「巻き込まれずに済んだのか?」
春日虎綱「はい。あらかじめ家康が『どうせこっちを狙って来るのはわかっているから。』と信元共々離れた場所を移動することになりまして……。」
私(村上義清)「自分が襲われることを承知の上でお前を戦線から離した。と……。」
春日虎綱「はい。ただもしそこで家康が討たれようものなら、私はその後を通る手筈になっていましたので安全であったかと問われますと必ずしも……のところはありました。いくさの結果につきましては、私が今ここに居ることが全てであります。」
私(村上義清)「このまま戻ったら西尾城が孤立している現状に変わりは無いからな。あとこれだけの兵が居るわけでありますから、この機会を逃す術は無い。と……。」
春日虎綱「一向宗側としましても行き道では一杯食わされましたが、家康は今。敵地のど真ん中。(家康のほうが)兵の数が多いとは言え、地の利はあちら(一向宗側)にあります。」
真田幸隆「寺や城を牽制する兵を残さず移動したんだろ?」
春日虎綱「はい。」
真田幸隆「そうなれば各寺と城が連絡を取り合っていても不思議な事ではない。」
春日虎綱「そうなります。」
私(村上義清)「その状況で家康は西尾城から最も近い荒川城を攻めた?」
春日虎綱「はい。」
私(村上義清)「敵が家康目掛けて殺到するぞ……。」
春日虎綱「しかも家康は荒川城攻めに失敗します。」
私(村上義清)「ん!?」
春日虎綱「どうされましたか?」
私(村上義清)「お前も西尾城まで同行したんだよな?」
春日虎綱「はい。」
私(村上義清)「特に軍旗も軍装も乱れることなく無事帰って来たよな?」
春日虎綱「はい。」
私(村上義清)「と言う事はさ……。」
春日虎綱「はい。家康は荒川城のものを城の外へ誘き出すためにわざと敗れたのであります。逃げる家康。嵩に懸かって追いすがる荒川勢。その荒川勢が最も条件の悪い場所まで深追いさせたところで……。」
松平家康は反転。迎撃すると同時に、側面から水野信元と春日虎綱が荒川勢を包み込むように襲い掛かったのでありました。
春日虎綱「しかし荒川城を落としたとは言えまだ家康は敵中にありますし、西尾城と岡崎城の間の安全を確保することは出来ていません。一向宗側にとってこの機会を逃すわけにはいきません。本證寺住職空誓は自らの手勢を率い出陣。これに周辺の寺も呼応しまして、家康目掛け突進しました。このため本證寺付近で一時乱戦となりました。」
私(村上義清)「巻き込まれずに済んだのか?」
春日虎綱「はい。あらかじめ家康が『どうせこっちを狙って来るのはわかっているから。』と信元共々離れた場所を移動することになりまして……。」
私(村上義清)「自分が襲われることを承知の上でお前を戦線から離した。と……。」
春日虎綱「はい。ただもしそこで家康が討たれようものなら、私はその後を通る手筈になっていましたので安全であったかと問われますと必ずしも……のところはありました。いくさの結果につきましては、私が今ここに居ることが全てであります。」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中に呆然と佇んでいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出したのだ。前世、日本伝統が子供の頃から大好きで、小中高大共に伝統に関わるクラブや学部に入り、卒業後はお世話になった大学教授の秘書となり、伝統のために毎日走り回っていたが、旅先の講演の合間、教授と2人で歩道を歩いていると、暴走車が突っ込んできたので、彼女は教授を助けるも、そのまま跳ね飛ばされてしまい、死を迎えてしまう。
享年は25歳。
周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっている。
25歳の精神だからこそ、これが何を意味しているのかに気づき、ショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
ダンジョン学園サブカル同好会の日常
くずもち
ファンタジー
ダンジョンを攻略する人材を育成する学校、竜桜学園に入学した主人公綿貫 鐘太郎(ワタヌキ カネタロウ)はサブカル同好会に所属し、気の合う仲間達とまったりと平和な日常を過ごしていた。しかしそんな心地のいい時間は長くは続かなかった。
まったく貢献度のない同好会が部室を持っているのはどうなのか?と生徒会から同好会解散を打診されたのだ。
しかしそれは困るワタヌキ達は部室と同好会を守るため、ある条件を持ちかけた。
一週間以内に学園のため、学園に貢献できる成果を提出することになったワタヌキは秘策として同好会のメンバーに彼の秘密を打ちあけることにした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる