28 / 318
困難
しおりを挟む
内藤昌豊との会話。
内藤昌豊「そうなんです。鉄砲には鉄砲であります。
鉄砲は破壊力があります。それは皆知っている事であります。故に当てる必要はありません。銃口を向け、発射するだけで敵兵を浮足立たせるだけの効果があります。しかし鉄砲には弱点があります。そうです。一度放った後、次を準備するのに時間を要する事であります。そのため村上義清は鉄砲を捨て抜刀を余儀なくされ、上杉謙信は鉄砲隊を守るために長槍隊を前面に押し出して来ます。ですのでうちが鉄砲の脅威に晒されるのは1回しかありません。ただその1回をどう防ぐかが問題でありました。」
私(武田勝頼)「それで鉄砲に目をつけた?」
内藤昌豊「はい。上杉は鉄砲により敵陣を乱す事が出来ると考えて運用していますし、実際効果を発揮して来ました。逆に言えばその鉄砲によって敵陣を乱す事が出来なかった時、上杉陣営を動揺させる事が出来る事にもなります。鉄砲の脅威には鉄砲。長槍の脅威には長槍。そして騎馬隊の脅威に対しては騎馬隊と……。この戦術を確立してから上杉に後れを取る事は無くなりました。その証左が上野における情勢であります。
しかし今、大きな問題に直面しています。それは……。」
鉄砲と弾丸が入って来ない。
内藤昌豊「ここ甲斐で鉄砲を作る事は出来ません。他国で製造された物を購入しなければなりませんし、弾丸に至りましては大陸からの輸入に頼らなければなりません。共に高価な品であります。」
私(武田勝頼)「金銭が不足している?」
内藤昌豊「いえ。金銭につきましてはそこまで深刻な事態に陥っているわけではありません。領内には金山がありますし、豊かで海にも面している駿河を手に入れる事が出来ましたので。」
私(武田勝頼)「ならば購入に動いて問題無いと思うのだが?予算の執行に制限でも加えられているのか?」
内藤昌豊「いえ。そうではありません。」
私(武田勝頼)「必要なものは遠慮せず発注すれば良い。」
内藤昌豊「そうなのでありますが……。」
私(武田勝頼)「何かあるのか?」
内藤昌豊「はい。発注はするのでありますが、先方に受注を拒否されていまして……。」
私(武田勝頼)「無理な値引きや支払いの遅れでも生じているのか?」
内藤昌豊「いえ。そのような事はありません。」
私(武田勝頼)「業者と問題でも起こしているのか?」
内藤昌豊「業者との間に問題ありません。」
私(武田勝頼)「それでは何故手に入れる事が出来ないのだ?」
内藤昌豊「それは……。」
内藤昌豊「そうなんです。鉄砲には鉄砲であります。
鉄砲は破壊力があります。それは皆知っている事であります。故に当てる必要はありません。銃口を向け、発射するだけで敵兵を浮足立たせるだけの効果があります。しかし鉄砲には弱点があります。そうです。一度放った後、次を準備するのに時間を要する事であります。そのため村上義清は鉄砲を捨て抜刀を余儀なくされ、上杉謙信は鉄砲隊を守るために長槍隊を前面に押し出して来ます。ですのでうちが鉄砲の脅威に晒されるのは1回しかありません。ただその1回をどう防ぐかが問題でありました。」
私(武田勝頼)「それで鉄砲に目をつけた?」
内藤昌豊「はい。上杉は鉄砲により敵陣を乱す事が出来ると考えて運用していますし、実際効果を発揮して来ました。逆に言えばその鉄砲によって敵陣を乱す事が出来なかった時、上杉陣営を動揺させる事が出来る事にもなります。鉄砲の脅威には鉄砲。長槍の脅威には長槍。そして騎馬隊の脅威に対しては騎馬隊と……。この戦術を確立してから上杉に後れを取る事は無くなりました。その証左が上野における情勢であります。
しかし今、大きな問題に直面しています。それは……。」
鉄砲と弾丸が入って来ない。
内藤昌豊「ここ甲斐で鉄砲を作る事は出来ません。他国で製造された物を購入しなければなりませんし、弾丸に至りましては大陸からの輸入に頼らなければなりません。共に高価な品であります。」
私(武田勝頼)「金銭が不足している?」
内藤昌豊「いえ。金銭につきましてはそこまで深刻な事態に陥っているわけではありません。領内には金山がありますし、豊かで海にも面している駿河を手に入れる事が出来ましたので。」
私(武田勝頼)「ならば購入に動いて問題無いと思うのだが?予算の執行に制限でも加えられているのか?」
内藤昌豊「いえ。そうではありません。」
私(武田勝頼)「必要なものは遠慮せず発注すれば良い。」
内藤昌豊「そうなのでありますが……。」
私(武田勝頼)「何かあるのか?」
内藤昌豊「はい。発注はするのでありますが、先方に受注を拒否されていまして……。」
私(武田勝頼)「無理な値引きや支払いの遅れでも生じているのか?」
内藤昌豊「いえ。そのような事はありません。」
私(武田勝頼)「業者と問題でも起こしているのか?」
内藤昌豊「業者との間に問題ありません。」
私(武田勝頼)「それでは何故手に入れる事が出来ないのだ?」
内藤昌豊「それは……。」
0
あなたにおすすめの小説
扱いの悪い勇者パーティを啖呵切って離脱した俺、辺境で美女たちと国を作ったらいつの間にか国もハーレムも大陸最強になっていた。
みにぶた🐽
ファンタジー
いいねありがとうございます!反応あるも励みになります。
勇者パーティから“手柄横取り”でパーティ離脱した俺に残ったのは、地球の本を召喚し、読み終えた物語を魔法として再現できるチートスキル《幻想書庫》だけ。
辺境の獣人少女を助けた俺は、物語魔法で水を引き、結界を張り、知恵と技術で開拓村を発展させていく。やがてエルフや元貴族も加わり、村は多種族共和国へ――そして、旧王国と勇者が再び迫る。
だが俺には『三国志』も『孫子』も『トロイの木馬』もある。折伏し、仲間に変える――物語で世界をひっくり返す成り上がり建国譚、開幕!
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
転生したらスキル転生って・・・!?
ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。
〜あれ?ここは何処?〜
転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる