187 / 318
決裂
しおりを挟む
高坂昌信「問題は長沢だけに留まりません。」
私(武田勝頼)「何処?」
高坂昌信「もはや楽しんでいませんか?」
私(武田勝頼)「お前もそうだろうに。」
高坂昌信「私は……。」
相続で親戚から根こそぎ土地を奪われた経験あり。
私(武田勝頼)「ごめん。俺が悪かった。」
高坂昌信「問題となった場所は伊奈であります。彼の地は戸田が支配しているわけではありませんし、長沢松平が押さえていた土地でもありません。全く別の者。牧野とも関係の無い人物が治めていました。ただこの場所は牧野の本貫地。故に今川義元に対し再三再四確認した上、牧野領である事が確認されていました。いくさが終わりました。今川方勝利であります。しかし伊奈が牧野に与えられる事はありませんでした。理由は……。」
伊奈と前芝湊と湊役。更には渡津と平井の舟役の利権を持っていた本田縫殿助がいち早く今川義元の下に降っていたから。
高坂昌信「本田は今川義元からこれまでの利権を認められています。今川としましては、出来る限り争い事は避けたい。人の管理と言う面倒くさい統治は地場の者に任せたい。しかも本田は海と川に長けている人物。従ってくれるのであれば大歓迎。」
山県昌景「牧野が何か言って来るかも知れないが、戸田領や長沢領と違い。牧野自らの手で切り取る事は出来ない。本田は今川方になっているのだから。」
私(武田勝頼)「しかし牧野は牧野で義元や雪斎らから伊奈の支配を認められているであろう?」
高坂昌信「問題はそこであります。返す事が出来ない場所であるならば、今橋(吉田)のように突っぱねれば済んだ話であります。そうしておけば牧野も考えて
『代わりとして。』
と新たな提案をして来ますし、実際にそうして来たのが牧野であります。当初と状況が変わったのでありましたら、その時言えば済んだ話でもあります。全てが終わった後、
『実は……。』
と言われ、
『不満があったら一戦交えようか?』
のようなやり口をされてしまいましたら、これまで築き上げて来た信頼関係が瓦解してしまうのは当然の帰結であります。」
私(武田勝頼)「と言う事は?」
高坂昌信「はい。これまで一門総出で今川方として活動して来た牧野氏は分裂し、一部が叛乱。今川との力関係が力関係でありますのであっさりと鎮圧されてしまいました。当主の牧野保成は叛乱に加担していたわけではありませんでしたが、責任を問われ失脚。その後、牧野氏は今川の一国人として桶狭間を迎える事になったのでありました。」
私(武田勝頼)「何処?」
高坂昌信「もはや楽しんでいませんか?」
私(武田勝頼)「お前もそうだろうに。」
高坂昌信「私は……。」
相続で親戚から根こそぎ土地を奪われた経験あり。
私(武田勝頼)「ごめん。俺が悪かった。」
高坂昌信「問題となった場所は伊奈であります。彼の地は戸田が支配しているわけではありませんし、長沢松平が押さえていた土地でもありません。全く別の者。牧野とも関係の無い人物が治めていました。ただこの場所は牧野の本貫地。故に今川義元に対し再三再四確認した上、牧野領である事が確認されていました。いくさが終わりました。今川方勝利であります。しかし伊奈が牧野に与えられる事はありませんでした。理由は……。」
伊奈と前芝湊と湊役。更には渡津と平井の舟役の利権を持っていた本田縫殿助がいち早く今川義元の下に降っていたから。
高坂昌信「本田は今川義元からこれまでの利権を認められています。今川としましては、出来る限り争い事は避けたい。人の管理と言う面倒くさい統治は地場の者に任せたい。しかも本田は海と川に長けている人物。従ってくれるのであれば大歓迎。」
山県昌景「牧野が何か言って来るかも知れないが、戸田領や長沢領と違い。牧野自らの手で切り取る事は出来ない。本田は今川方になっているのだから。」
私(武田勝頼)「しかし牧野は牧野で義元や雪斎らから伊奈の支配を認められているであろう?」
高坂昌信「問題はそこであります。返す事が出来ない場所であるならば、今橋(吉田)のように突っぱねれば済んだ話であります。そうしておけば牧野も考えて
『代わりとして。』
と新たな提案をして来ますし、実際にそうして来たのが牧野であります。当初と状況が変わったのでありましたら、その時言えば済んだ話でもあります。全てが終わった後、
『実は……。』
と言われ、
『不満があったら一戦交えようか?』
のようなやり口をされてしまいましたら、これまで築き上げて来た信頼関係が瓦解してしまうのは当然の帰結であります。」
私(武田勝頼)「と言う事は?」
高坂昌信「はい。これまで一門総出で今川方として活動して来た牧野氏は分裂し、一部が叛乱。今川との力関係が力関係でありますのであっさりと鎮圧されてしまいました。当主の牧野保成は叛乱に加担していたわけではありませんでしたが、責任を問われ失脚。その後、牧野氏は今川の一国人として桶狭間を迎える事になったのでありました。」
0
あなたにおすすめの小説
扱いの悪い勇者パーティを啖呵切って離脱した俺、辺境で美女たちと国を作ったらいつの間にか国もハーレムも大陸最強になっていた。
みにぶた🐽
ファンタジー
いいねありがとうございます!反応あるも励みになります。
勇者パーティから“手柄横取り”でパーティ離脱した俺に残ったのは、地球の本を召喚し、読み終えた物語を魔法として再現できるチートスキル《幻想書庫》だけ。
辺境の獣人少女を助けた俺は、物語魔法で水を引き、結界を張り、知恵と技術で開拓村を発展させていく。やがてエルフや元貴族も加わり、村は多種族共和国へ――そして、旧王国と勇者が再び迫る。
だが俺には『三国志』も『孫子』も『トロイの木馬』もある。折伏し、仲間に変える――物語で世界をひっくり返す成り上がり建国譚、開幕!
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
転生したらスキル転生って・・・!?
ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。
〜あれ?ここは何処?〜
転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる