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前田家に謀反の疑いあり
天下は統一したけれど
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三成が佐和山に退隠してから半年。なにやら大坂城が騒がしくなった様子……。
私(三成):(長盛からの便りを読みますと、前田利長が家康を暗殺しようとしていたらしい……と。)
所員:(真偽の程は定かではありませんが、疑いを掛けられた利長自身が畿内に居ないことを思いますと……。)
利家の死後。家康を除く五大老は各々の所領に帰国。
私(三成):(……大量破壊兵器がありますよ……。)
所員:(……でしょうね……。)
私(三成):(フト思ったことなのでありますが。)
所員:(……なんでしょうか?)
私(三成):(秀吉は天下を統一したのでありましたが。全国の大名の配置図を見ますと、思ったほど秀吉自身の所領は増えていないように思うのでありますが……。勿論各地に蔵入地は存在してはおりますが。)
所員:(確かに言われてみればそうですね……。)
私(三成):(秀吉の天下取りに協力しました上杉景勝や前田利家。毛利輝元関連の領地が手付かずであるのは仕方ない。としましても、屈服しました島津の所領も同様の措置。北条は全ての領地を失いましたが、その北条の土地はそっくりそのまま家康に渡され。結果的には空白地となりましたが関東移封前の家康のエリアには本来織田信雄が入る予定であった。)
私(三成):(手に入った。と言えるのは、伊達政宗と長宗我部元親が放棄を余儀なくされた土地と肥後の地ぐらい……。)
所員:(それらにつきましても讃岐と阿波の国ぐらいでしょうか……。秀吉子飼いの部下に与えることが出来たのは。最終的には肥後もそうなりましたが、それは佐々成政が国人を抑えることが出来なかったから。でありますので……。)
私(三成):(その佐々の居た越中の地は前田利家に与えられた。と……。敵対し、なおかつ全面降伏させた勢力であるにもかかわらず、秀吉は随分優しいところがありましたね……。)
所員:(まぁ信長を見ていますからね……。)
私(三成):(……でも信長も結構優しかったと思いますよ。裏切った松永久秀を何度も許したり、立て籠もった荒木村重にその理由を尋ねたり。柴田勝家みたいにお家騒動の時、反信長の急先鋒だった人物が最後。筆頭家老の地位にまで登り詰めたのでありますから……。)
所員:(会社側に取り込まれた労組のトップのような人物とも言えるかもしれませんが……。ただまぁこれだけ家臣に裏切られるのは……時代。と言うのもあるのかもしれませんが、……当時の信長の関係者から見ると、のちのちにまで語り継ぐようなエピソードにはならない『信長の日常』に何か問題があったのかもしれませんね……。)
私(三成):(『こう言うことをやったら裏切られる。』と言うことを秀吉は信長の様子から学び取っていた。と……。でも何で信長はこれだけ裏切られたのだろうか……。)
所員:(……それは転職経験のあるかたのほうが詳しいかと……。)
私(三成):(……私のことですか……。私の場合は、体調を崩したこと。休みが休みで無かったこと。……になりますが。戦国時代当時は、特に信長の家臣は専業の武士でありましたので、私のようなことは普通と言えば普通のこと。……で手元にあります『本当の転職理由』のランキングをチラチラ眺めているのでありますが。こと信長が。となりますと……。待遇面に問題はありませんね……荒木も明智も。もしかすると松永は不満を覚えていたかもしれませんが。キャリアアップに関しましても。信長以上に出世の機会=いくさの場を提供してくれる場所はありませんので。……そうなりますと、やはり。……信長に問題があった。と言うことになるのでありましょうか……。)
所員:(秀吉が築城に精を出さない脇坂に対し、『俺は信長様のように優しくは無いからな!!』の脅し文句からもわかりますように。秀吉自身……信長に対し思うことがあったのかもしれませんね……。)
私(三成):(……心の何処かに『光秀よくやった。』と秀吉が思っていることも?)
所員:(あと敵対したとしましても。滅亡までを目指そうとした時、強烈なしっぺ返しを喰らって大変な目に遭った部下の体験を秀吉が持っているのかもしれませんし、敵対した大名であるほど、秀吉は丁寧に扱っているところもあります。加えて秀吉は、他家同士に遺恨があるところに対しても働き掛けを行っています。)
私(三成):(仲の悪いもの同士を。秀吉の手前集まらざるを得なかった連中のぎこちない姿を秀吉は楽しみにしていたのかもしれませんが……。それがわかっての伊達政宗の行動。熱湯を飲ませたあとに、更に熱いものを……。)
所員:(そこまでして喧嘩の芽を摘もうとした秀吉でありましたが。そんな秀吉が忘れていましたのが。)
私(三成):(秀吉子飼いの部下同士の仲。でありましたね……。それがあっての三成の今。なのでありますが……。逆に親と兄の仇であった間を取り持ったがため徳川と池田は縁戚関係となり豊臣に対し……。)
所員:(ここに朝鮮半島での出来事とそれに対する秀吉の反応。そして秀吉の寿命が尽きてしまった。と……。)
私(三成):(長盛からの便りを読みますと、前田利長が家康を暗殺しようとしていたらしい……と。)
所員:(真偽の程は定かではありませんが、疑いを掛けられた利長自身が畿内に居ないことを思いますと……。)
利家の死後。家康を除く五大老は各々の所領に帰国。
私(三成):(……大量破壊兵器がありますよ……。)
所員:(……でしょうね……。)
私(三成):(フト思ったことなのでありますが。)
所員:(……なんでしょうか?)
私(三成):(秀吉は天下を統一したのでありましたが。全国の大名の配置図を見ますと、思ったほど秀吉自身の所領は増えていないように思うのでありますが……。勿論各地に蔵入地は存在してはおりますが。)
所員:(確かに言われてみればそうですね……。)
私(三成):(秀吉の天下取りに協力しました上杉景勝や前田利家。毛利輝元関連の領地が手付かずであるのは仕方ない。としましても、屈服しました島津の所領も同様の措置。北条は全ての領地を失いましたが、その北条の土地はそっくりそのまま家康に渡され。結果的には空白地となりましたが関東移封前の家康のエリアには本来織田信雄が入る予定であった。)
私(三成):(手に入った。と言えるのは、伊達政宗と長宗我部元親が放棄を余儀なくされた土地と肥後の地ぐらい……。)
所員:(それらにつきましても讃岐と阿波の国ぐらいでしょうか……。秀吉子飼いの部下に与えることが出来たのは。最終的には肥後もそうなりましたが、それは佐々成政が国人を抑えることが出来なかったから。でありますので……。)
私(三成):(その佐々の居た越中の地は前田利家に与えられた。と……。敵対し、なおかつ全面降伏させた勢力であるにもかかわらず、秀吉は随分優しいところがありましたね……。)
所員:(まぁ信長を見ていますからね……。)
私(三成):(……でも信長も結構優しかったと思いますよ。裏切った松永久秀を何度も許したり、立て籠もった荒木村重にその理由を尋ねたり。柴田勝家みたいにお家騒動の時、反信長の急先鋒だった人物が最後。筆頭家老の地位にまで登り詰めたのでありますから……。)
所員:(会社側に取り込まれた労組のトップのような人物とも言えるかもしれませんが……。ただまぁこれだけ家臣に裏切られるのは……時代。と言うのもあるのかもしれませんが、……当時の信長の関係者から見ると、のちのちにまで語り継ぐようなエピソードにはならない『信長の日常』に何か問題があったのかもしれませんね……。)
私(三成):(『こう言うことをやったら裏切られる。』と言うことを秀吉は信長の様子から学び取っていた。と……。でも何で信長はこれだけ裏切られたのだろうか……。)
所員:(……それは転職経験のあるかたのほうが詳しいかと……。)
私(三成):(……私のことですか……。私の場合は、体調を崩したこと。休みが休みで無かったこと。……になりますが。戦国時代当時は、特に信長の家臣は専業の武士でありましたので、私のようなことは普通と言えば普通のこと。……で手元にあります『本当の転職理由』のランキングをチラチラ眺めているのでありますが。こと信長が。となりますと……。待遇面に問題はありませんね……荒木も明智も。もしかすると松永は不満を覚えていたかもしれませんが。キャリアアップに関しましても。信長以上に出世の機会=いくさの場を提供してくれる場所はありませんので。……そうなりますと、やはり。……信長に問題があった。と言うことになるのでありましょうか……。)
所員:(秀吉が築城に精を出さない脇坂に対し、『俺は信長様のように優しくは無いからな!!』の脅し文句からもわかりますように。秀吉自身……信長に対し思うことがあったのかもしれませんね……。)
私(三成):(……心の何処かに『光秀よくやった。』と秀吉が思っていることも?)
所員:(あと敵対したとしましても。滅亡までを目指そうとした時、強烈なしっぺ返しを喰らって大変な目に遭った部下の体験を秀吉が持っているのかもしれませんし、敵対した大名であるほど、秀吉は丁寧に扱っているところもあります。加えて秀吉は、他家同士に遺恨があるところに対しても働き掛けを行っています。)
私(三成):(仲の悪いもの同士を。秀吉の手前集まらざるを得なかった連中のぎこちない姿を秀吉は楽しみにしていたのかもしれませんが……。それがわかっての伊達政宗の行動。熱湯を飲ませたあとに、更に熱いものを……。)
所員:(そこまでして喧嘩の芽を摘もうとした秀吉でありましたが。そんな秀吉が忘れていましたのが。)
私(三成):(秀吉子飼いの部下同士の仲。でありましたね……。それがあっての三成の今。なのでありますが……。逆に親と兄の仇であった間を取り持ったがため徳川と池田は縁戚関係となり豊臣に対し……。)
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