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シミュレーション
なぜ関ケ原になったのか
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私(三成):(三成を見ていて思う疑問の1つに、なぜあれだけの軍勢を要しているにもかかわらず。三成は関ケ原での決戦を挑むことになったのか?であります。三成など中心部隊は関ケ原よりも東方に位置する大垣城を拠点としていたハズ……。)
所員:(当初三成は、尾張と三河の国境地帯を決戦の部隊に想定し、福島正則の居城・清須城の接収に乗り出します。しかし清須城はその脅しに屈せず。1600年の8月14日に福島正則が城に戻ったばかりか23日には大垣城の東に位置する岐阜城が陥落させられ、三成の当初の目論見は破綻してしまいます。これに三成は慌てます。なぜなら大垣城はあくまで決戦の舞台と考えていた尾張・三河国境地帯との繋ぎの場。北陸、伊勢、近江に散らばる西軍部隊との連絡及び集合の拠点に過ぎなかった。大垣城自体で決戦することを想定してはいませんでした。)
私(三成):(でも大垣城は『大垣輪中』と呼ばれる水郷地帯に囲まれた場所。たとえ家康であっても攻めるのは容易なことではありません。)
所員:(たしかに力攻めをすることは難しいのではありますが、それがまた大垣城の弱点にもなることでありまして……。)
私(三成):(その弱点とはいったい?)
所員:(大垣城周辺は、あまりにも水が豊富であり、かつ川が幾重にも入り組んで流れているため、ひとたび堤防が決壊すると大垣城周辺が水浸しになってしまいます。そのことは東軍、西軍双方が理解していたことであります。その水に難のある大垣城で指揮にあたっているのが石田三成。仮に大垣城が水浸しとなり、身動きはおろか外部との連絡すら取ることが出来なくなりますと……。)
私(三成):(北陸に伊勢。近江の部隊も孤立することになる。)
所員:(包囲網に晒された時の信長ではありませんが、全体で来られると参ってしまいますが。個々であれば怖くはない。ましてや西軍になった皆が皆。心から西軍に味方したわけでは無く。三成決起の際、たまたま畿内より西に居たためやむを得ず。と言うモノも多い……。)
私(三成):(この段階で広家が家康方に鞍替え=毛利輝元も家康方=秀頼も……となっても不思議なことではない。で。賊軍となった大垣城は家康方となった全ての部隊に取り囲まれ。)
所員:(勿論三成もそうはならないよう次の一手を準備していまして、北陸で前田利長を釘付けにすることに成功しました大谷吉継は関ケ原へ転進。陣地の構築に乗り出します。そこでの構想は、赤坂に居る家康方を囲むように大垣城に三成や宇喜多。南宮山に伊勢方面に展開していた毛利秀元の部隊を着陣させ、仕上げとして松尾山に毛利輝元や大津城の筑後勢を擁することにより家康を包囲・打撃を加え。当初の目的であります『家康を畿内へ入れない』を実現させる。と言うモノでありました。)
私(三成):(輝元が松尾山にまで来れば、吉川広家も従わざるを得ませんからね……。)
所員:(ただそこで大誤算となったのが、伏見城攻め以来指揮下を離れていました小早川秀秋が突如として兵を動かし松尾山に布陣するのでありました。これに慌てたのが石田三成。秀秋に対し、関白職と播磨加増を伝え西軍側に留まるよう説得工作に乗り出すのでありました。そこへ来ての家康西進の報。)
私(三成):(家康の畿内侵攻を防ぐための最重要拠点である美濃近江国境地帯に居る主だった西軍は大谷吉継と小早川秀秋の2人。その内の1人小早川秀秋を三成はコントロールすることが出来ていない。しかも地の利は秀秋の側にある。そこに家康の軍勢が襲い掛かって来る。このままにしていては大谷は持たない……。加えて三成の居る大垣の城も『水』と言う弱点を抱えている。……三成も城を出て関ケ原方面に転進せざるを得なかった。と……。)
所員:(こうして9月15日の朝を迎えることになるのでありました。)
所員:(当初三成は、尾張と三河の国境地帯を決戦の部隊に想定し、福島正則の居城・清須城の接収に乗り出します。しかし清須城はその脅しに屈せず。1600年の8月14日に福島正則が城に戻ったばかりか23日には大垣城の東に位置する岐阜城が陥落させられ、三成の当初の目論見は破綻してしまいます。これに三成は慌てます。なぜなら大垣城はあくまで決戦の舞台と考えていた尾張・三河国境地帯との繋ぎの場。北陸、伊勢、近江に散らばる西軍部隊との連絡及び集合の拠点に過ぎなかった。大垣城自体で決戦することを想定してはいませんでした。)
私(三成):(でも大垣城は『大垣輪中』と呼ばれる水郷地帯に囲まれた場所。たとえ家康であっても攻めるのは容易なことではありません。)
所員:(たしかに力攻めをすることは難しいのではありますが、それがまた大垣城の弱点にもなることでありまして……。)
私(三成):(その弱点とはいったい?)
所員:(大垣城周辺は、あまりにも水が豊富であり、かつ川が幾重にも入り組んで流れているため、ひとたび堤防が決壊すると大垣城周辺が水浸しになってしまいます。そのことは東軍、西軍双方が理解していたことであります。その水に難のある大垣城で指揮にあたっているのが石田三成。仮に大垣城が水浸しとなり、身動きはおろか外部との連絡すら取ることが出来なくなりますと……。)
私(三成):(北陸に伊勢。近江の部隊も孤立することになる。)
所員:(包囲網に晒された時の信長ではありませんが、全体で来られると参ってしまいますが。個々であれば怖くはない。ましてや西軍になった皆が皆。心から西軍に味方したわけでは無く。三成決起の際、たまたま畿内より西に居たためやむを得ず。と言うモノも多い……。)
私(三成):(この段階で広家が家康方に鞍替え=毛利輝元も家康方=秀頼も……となっても不思議なことではない。で。賊軍となった大垣城は家康方となった全ての部隊に取り囲まれ。)
所員:(勿論三成もそうはならないよう次の一手を準備していまして、北陸で前田利長を釘付けにすることに成功しました大谷吉継は関ケ原へ転進。陣地の構築に乗り出します。そこでの構想は、赤坂に居る家康方を囲むように大垣城に三成や宇喜多。南宮山に伊勢方面に展開していた毛利秀元の部隊を着陣させ、仕上げとして松尾山に毛利輝元や大津城の筑後勢を擁することにより家康を包囲・打撃を加え。当初の目的であります『家康を畿内へ入れない』を実現させる。と言うモノでありました。)
私(三成):(輝元が松尾山にまで来れば、吉川広家も従わざるを得ませんからね……。)
所員:(ただそこで大誤算となったのが、伏見城攻め以来指揮下を離れていました小早川秀秋が突如として兵を動かし松尾山に布陣するのでありました。これに慌てたのが石田三成。秀秋に対し、関白職と播磨加増を伝え西軍側に留まるよう説得工作に乗り出すのでありました。そこへ来ての家康西進の報。)
私(三成):(家康の畿内侵攻を防ぐための最重要拠点である美濃近江国境地帯に居る主だった西軍は大谷吉継と小早川秀秋の2人。その内の1人小早川秀秋を三成はコントロールすることが出来ていない。しかも地の利は秀秋の側にある。そこに家康の軍勢が襲い掛かって来る。このままにしていては大谷は持たない……。加えて三成の居る大垣の城も『水』と言う弱点を抱えている。……三成も城を出て関ケ原方面に転進せざるを得なかった。と……。)
所員:(こうして9月15日の朝を迎えることになるのでありました。)
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